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高校生は塾にいつからいく?通塾事情やメリットを解説

高校生はいつから塾へいくべき?

高校生になると、中学生時代に比べて一気に勉強の難易度が上がります。

大学入試に向けて塾や予備校に通おうと思ってはいるものの、いつから行くべきなのか、本当に必要なのか、塾や予備校なしでは厳しいのかなど、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

「部活が忙しいので通塾の時間がとれない」「費用が気になる」「授業についていけるか不安」などさまざまな理由で、塾に通うか迷っている人もいることでしょう。

この記事では、そのような悩みや疑問を解消すべく、高校生で塾に通っている人の割合や塾の費用などの通塾事情を解説します。

あわせて塾や予備校選びのポイントや、高校一年生、二年生、三年生の学年別に塾に通う目的やメリットについてもご紹介しています。

塾や予備校が自分にとって必要なのか悩んでいる生徒や保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

目次

データで見る高校生の塾・予備校に通う割合

「いつから塾に通うべきか」「塾に行くべきか・必要はあるのか」悩んでいる高校生や保護者の方は、周りの生徒が実際どのくらい塾に通っているのか、気になるのではないでしょうか。

全国の高校生が実際どのくらい塾に通っているのか、学習塾にどのくらいの費用をかけているのか、文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」のデータをもとに見ていきましょう。

高校生の通塾の割合

高校生の通塾の割合は、公立高校が約38%、私立高校生が約38.2%です。

公立中学生の通塾率が約69%、私立中学生の通塾率が約60%に対し、高校生の通塾割合は低く見えますが、それには理由があります。

中学生は、卒業後約98%が高校へ進学しますが、高校卒業後に大学や短大、専門学校に進学する人の割合は54.8%(現役)で、約半数が進学しないためです。

参考:文部科学省「平成30年度学校基本調査

難易度の高い私大や、国立大学を目指す生徒の多くは、塾や予備校、通信教育などなんらかの外部教育費用をかける割合が高い傾向にあります。

学習塾費用の金額分布

高校生(全日制)が、学習費全体の中で学習塾にかける費用の割合は以下の通りです。

学習費総額学習塾費用学習塾費用の割合
公立高校512,971円120,397円23.4%
私立高校1,054,444円171,149円16.2%

参考:文部科学省「子供の学習費調査-学校種別の学習費

高校生が学習費の中で学習塾にかける費用の割合は、公立高校が23.4%、私立高校が16.2%です。

高校生は学習塾にかける費用の割合が、思ったより低いと感じる人もいるかもしれません。

高校は義務教育の中学校と異なり、授業料や教科書代など諸費用が多くかかります。

そのため、公立中学生の学習塾費用が全体の46.4%に対して、公立高校は23.4%と学習塾費用が全体に占める割合が下がるのです。

また、私立高校は入学金や施設整備費、寄付金などの費用がかかります。

授業料も公立高校より高く、学習費総額は公立高校の約2倍です。そのため学習塾費用の割合は公立高校よりも低い傾向です。

高校生が塾を利用する3つの目的

高校生が塾に通う目的は大きくわけて以下の3つです。

  1. 高校の定期テスト対策
  2. 大学受験対策
  3. 学習習慣を身につける

高校生は卒業後大学や短大、専門学校への進学を考えている生徒もいれば、公務員試験や就職試験を経て就職を希望する生徒もいます。

そのため、中学生の通塾が「高校進学」という共通の目的なのに対し、高校生が塾を利用する目的は個人によって異なります。

高校の定期テスト対策

高校生のなかでも、とくに大学への推薦入学を狙っている生徒にとって、定期テスト対策は大切です。

推薦型選抜の大学入試では、「評定平均値」と呼ばれる高校3年間の成績の平均値が、評価の大きな指標となります

◆評定平均値の算出方法:

履修科目の学年末の評定評価(5段階)を合計後、すべての科目数で割る。

評定平均値学習成績概評(ランク)
5.0~4.3A
4.2~3.5B
3.4~2.7C
2.6~1.9D
1.8以下E

参考:文部科学省「令和3年度大学入学者選抜実施要項

評価には、高校3年間の成績が全て反映されるため、推薦枠を確実に勝ち取りたい生徒は、高1から定期テストにしっかり取り組み、内申点を上げる必要があります。

また、一般選抜の入試において、評定平均値を合否の選出基準に採用する大学も増加傾向です。

高1の早い時期から通塾し、基礎学力をしっかり定着させておくとよいでしょう。

大学受験対策

学習塾は、大学受験や進学に関する長年の実績やノウハウを持っています。

そのため、大学受験に必要な情報や効率の良い勉強法、重点的に学びたいポイントなど、自分に必要な知識が得られます。

独学での受験対策は、努力しても成績が伸び悩んだり、各科目の勉強配分の調整が難しかったりなど、悩みが生じたとき自己解決しなくてはなりません。

学習塾は、多くの受験生を見てきた講師からアドバイスやサポートが受けられ、勉強のモチベーションアップにつながりやすいのも強みといえます。

勉強習慣を身につける

高校生が塾に通う大きなメリットは、学習習慣が身に付くことです。

決まった曜日や日時に学習塾に通うことにより、下校後の一定時間が勉強に割かれ、勉強が習慣化されやすくなります。

また、通う塾によっては宿題が出たり、自宅での学習内容を管理してくれたりするため、塾に通っている時間だけでなく自宅での勉強習慣づくりにも役立ちます。

学習塾の中には、自習室を完備しているところも多く、塾が開いている時間は無料で自由に利用可能です。

  • 自宅では兄弟姉妹がいて勉強に集中できない
  • スマホやゲーム、友達とのLINEであっという間に時間が経過しがち
  • 住宅環境の関係で勉強スペースの確保が難しい

上記のようなさまざまな理由で、勉強になかなか集中できず成績が伸び悩んでいる生徒も、自習室を上手に活用すれば勉強に集中できるでしょう。

学年別の塾に通うメリット

高校生は、高校一年生、二年生、三年生と学年によって入塾の目的や、入塾によって得られるメリットが異なります。

  • 高校一年生:基礎学力の定着と定期テスト対策
  • 高校二年生:推薦・一般入試など受験形態にあわせた学習
  • 高校三年生:大学入試に向けた最終調整

各学年別の入塾の目的・メリットについて解説します。

高校一年生

高校一年生は、大学受験に向け基礎学力をつける大切な時期ですが、中学生時代の学習内容から一気に難易度が上がるため、最初の段階でつまずく生徒も少なくありません。

高校入学後の早い時期からの入塾は、勉強習慣が身に付きやすく、先取り学習や復習により基礎学力が定着しやすいメリットがあります。

高校二年生

高校二年生になると、自分の学力や将来の目標を見据えたうえで、文系・理系に分かれて学習します。

定期テストの勉強はもちろん、受験を意識した勉強も必要です。

この時期の入塾は、一般入試、推薦入試、総合型選抜など、生徒が希望する入試スタイルにあわせ細やかな指導が受けられ、勉強に無駄が生じにくいのがメリットです。

例えば推薦入試を希望していて「評定平均値を上げたい」というニーズがある場合、そのために具体的に何をどうすべきかの指導が受けられます。

また、高校二年生から入塾により早めに弱点を克服できるため、高校三年生からは受験勉強に集中できるメリットもあります。

高校三年生

高校三年生は、大学入試に向けた勉強が本格化する時期です。

一般入試を考えている生徒の多くが、高校二年生の冬から高校三年生の春にかけ、大学入試に向けたラストスパートで入塾します。

高校三年生の夏に、部活を引退したあと入塾する生徒もいますが、受験まで残り1年を切っているため、状況によっては受験まで間に合わないケースもでてきます。

より確実に成績を上げたい、志望校への合格を勝ち取りたいという生徒は、なるべく早めの入塾を検討したほうがよいでしょう。

塾を選ぶときの3つのポイント

高校生が塾を選ぶとき、チェックしてほしいポイントは以下の3つです。

  1. 塾独自のサポート内容
  2. 授業形式が自分にあっているか
  3. 費用はどのくらいかかるのか

自分にあわない塾に入ってしまうと、塾を変えるにあたり勉強に無駄が生じたり、費用が余計にかかったりして非効率的です。

入塾前に、これからご紹介する3つのポイントを押さえておきましょう。

塾独自のサポート内容の確認

学習塾は、選ぶところによって目的や難易度、学習のサポート体制が異なります。

学習塾のサポート内容には以下のようなものが挙げられます。

  • 保護者と講師の個別面談
  • アプリによる家庭学習の管理
  • 自習室の開放
  • 定期テストによる苦手克服
  • 苦手分野の個別指導
  • 志望大学別テスト・セミナーの実施
  • 選抜テスト
  • 成績優秀者に対する月謝や講習費用の減額(特待生制度)
  • オンライン授業による自学サポート

塾によってサポート内容が変わるため、事前にしっかりチェックしておきたいポイントです。

また、大学受験のために通塾を検討している人は、大学受験対策に特化したコースがある塾を選びましょう。

自分にあう授業形式か確認をする

高校生の学習塾には、「集団指導形式」と「個別指導形式」の2種類の授業形式があります。

それぞれメリット・デメリットがあるため、成績を効率よく伸ばすためには自分にあった授業形式の学習塾を選ぶのが大切です。

入塾前に見学や無料体験が可能な塾もあるので、実際に自分にあっているのか確認してみるのもよいでしょう。

集団指導形式のメリット・デメリット

集団指導形式の学習塾は、学校の授業のように複数人で講座を受講します。

選抜試験によりクラス分けされる塾が多く、自分と同じレベルの生徒と切磋琢磨しながら学力の向上に励め、勉強のモチベーションをキープしやすいのがメリットです。

ベテラン講師による、要点を押さえたわかりやすい授業が多く広範囲の学習内容を効率よく予習・復習したい生徒に適しています。

一方で、生徒の理解度によっては授業内容についていけない場合もあるため、不明点が質問しやすく、レベル別のクラス設定が用意されている塾を選ぶのがポイントです。

また、授業時間・曜日が決まっているので、部活や習い事が忙しく、スケジュール調整しづらい生徒には不向きです。

個別指導形式のメリット・デメリット

個別指導形式の学習塾は、生徒の理解度にあわせオーダーメイドでキメ細やかな指導が受けられるのが最大のメリットです。

苦手な分野を、講師に質問しながらとことん学べ、自分の学習ペースにあわせて着実に学力が身に付きます。

ただし、集団指導形式のように周囲に仲間がいないため、勉強に対する競争心やモチベーションが薄れやすいデメリットもあります。

また、講師からマンツーマンで指導を受ける形式なので、集団指導形式の塾より月謝が高額になりやすいのもデメリットです。

費用面を確認する

高校生の学習塾は、大学入試まで継続して通うことになるため、費用面の事前確認も必須です。

入塾にあたり、一般的に必要な費用は以下の通りです。

  • 入会金
  • 授業料
  • 講習費用(春期・夏期・冬期など)
  • テスト代(塾やコースによっては無料)

授業料が5教科セットの塾もあれば、1教科単位で受講可能な塾もあります。

1教科から受講可能な塾を選べば、苦手な科目だけを集中的に学べるうえ、費用も抑えられます。

また、通常月は授業料のみの支出ですが、夏休みや冬休みなどの長期休業時には、特別講習費が別途加算されます。

特別講習費も考慮したうえで予算を算出し、入塾前に家計の範囲内で通えるか見積もっておけば安心です。

時期によっては、入会金や授業料のキャンペーンが行われている場合もあるので、入塾前に希望する塾のホームページをチェックしておきましょう。

まとめ

今回は「高校生は塾に行くべき?」「いつから通うのべき?」などの悩みを持っている人に向け、高校生の通塾事情や、塾選びのポイントを解説しました。

ハマジュクでは横浜エリアを中心に中学・高校受験に関する役立つ情報を発信しています。大学受験向けの学習塾を考えている人は、ぜひ下記ページも参考にしながら自分にあった学習塾・予備校を探してみてください。

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この記事を書いた人

横浜エリアを中心に中学・高校受験に関する役立つ情報を発信しています。

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