中学・高校の学校見学はどんな服装で行けばいい?持ち物や注意点も解説
「高校の学校見学に行くとき、子どもは制服を着ておけばいいのかな?」
「中学受験の学校見学だと、子どもは普段着でも問題ない?」
「親はスーツやワンピースの正装で行くべき?」
など、学校見学の服装にお悩みではありませんか?
受験生や保護者の方にとって、学校見学は志望校を詳しく知る大切なイベントです。お子さんが将来通うかもしれない学校に失礼のないように、TPOを意識した服装を選びましょう。
本記事では、中学・高校の学校見学におすすめの服装についてご紹介します。また、持ち物や注意点など、学校見学で覚えておきたいポイントをたっぷりと解説します。中学・高校受験を控えた保護者の方は、ぜひ参考にしてください。
学校見学にはどんなものがある?
学校見学と一口に言っても、さまざまなイベントがあります。学校側は学校の魅力や情報を伝えるためのイベントを実施しているので、保護者の方やお子さんが興味を感じる行事に足を運んでください。まずは、学校見学で実施されるイベントや行事を見てみましょう。
学校説明・入試説明
学校説明会や入試説明会は、学校見学の中でも最も大きなイベントです。校長をはじめとする教員が、受験生や保護者に向けて校風や教育理念、教育方針、カリキュラム、入試情報、進学実績などを伝えます。
学校に関する詳細を知りたい方、資料に書かれていない生の情報を知りたい方は、積極的に参加しましょう。参加者向けに入試傾向を説明してくれる学校もあり、受験に有利な情報を得られる可能性もあります。また、個別相談を行う学校も多いため、先生と直接やりとりしたい方にとっても絶好の機会といえるでしょう。
校内見学
校内見学は、学校の設備や雰囲気を実際に確かめられるイベントです。学校説明会のあとに実施する学校が多いでしょう。生徒の展示物や研究発表などが掲示されている学校もあり、日頃の学習の様子を知ることができます。
校内見学で生徒たちと触れ合える機会を設けている学校もあります。また、授業見学や校内ツアーなどに参加すると、お子さんが学校生活をより近くで知ることができるため、関心が高まるでしょう。
体験会
学校生活を体験できる機会として、体験入学やクラブ体験などを実施する学校もあります。在校生と直接やりとりする機会も多く、中学生活や学校生活、部活に憧れのあるお子さんにとって、学校生活を体験できる貴重なイベントです。
体験授業やクラブ体験などは参加人数に限りがあり、定員が少ない可能性があります。人気校の場合は申し込み開始直後に枠が埋まることもあるので、なるべく早く申し込んだほうがよいでしょう。
文化祭や体育祭
文化祭や体育祭に参加可能な学校もあります。文化祭は外部に向けて盛大に行う学校が多く、学校説明会や校内見学とはまた違うにぎやかな学校の様子を感じられるでしょう。
受験に興味のないお子さんや、学校説明会や校内見学に乗り気でないお子さんも、文化祭や体育祭なら積極的なケースも珍しくありません。チケット制や予約制の学校の場合は、入手方法や予約方法を確認しておきましょう。
学校見学の服装
学校見学に行くとき、服装に迷う保護者の方が多く見受けられます。学校見学に相応しい服装は、学校や地域によって傾向が異なるため、身近に在校生がいる場合はその保護者に聞いてみるとよいでしょう。本記事では、多くの学校で適応できる学校見学の服装をご紹介します。
母親の服装
母親の服装は、ベーシックなブラウスに落ち着いた印象のスカートやパンツを合わせるのがおすすめです。着回しが効くため、ほかの手持ちのアイテムと合わせてコーディネートしやすいでしょう。
清楚なワンピースも一着あると重宝します。季節によってカーディガンやコートを羽織るとイメージも変えられるでしょう。派手な色は避け、紺や白、ベージュなどを基調とした落ち着いた色合いを選ぶのが無難です。
近年はカジュアルな服装の保護者も増えていますが、ラフな服装や露出の多い服装はおすすめしません。学校見学で先生とやりとりをすると覚えられるケースもあるため、上品で清潔感のある装いを心がけましょう。
父親の服装
父親の服装も、シンプルなシャツにパンツを合わせた装いがおすすめです。秋冬であればジャケットを合わせておくとさまざまな学校で対応しやすいでしょう。
厳格な学校であればスーツが推奨されるケースもありますが、一般的な学校見学でスーツを着ている保護者は少ないです。オフィスカジュアル程度の装いにしておくとどんなシーンでも対応できます。
デニムやTシャツで来校する方もいますが、学校説明会や入試説明会などの場には相応しい格好とはいえません。TPOを意識した服装を心がけましょう。
受験生(生徒)の服装
中学生が高校の学校見学をする場合は、基本的に普段着ている制服で参加します。スカートを折ったり、第一ボタンを開けたり、袖をまくったりするような気崩した装いは控え、きちんとした正装で見学しましょう。冬場で手持ちのコートを羽織る場合は、派手な色は控えて落ち着いた色合いのものを選ぶのがベターです。
小学生が中学受験で学校見学をする場合は、制服を持っていない方がほとんどでしょう。お子さんも保護者の方と同様に、シンプルなシャツにパンツ(スカート)を合わせておけば問題ありません。大人ほど落ち着いた印象でなくても構いませんが、肩出しやへそ出しなどの露出の多い服装は控えたほうがよいでしょう。
学校見学時の持ち物
学校見学では、服装だけでなく持ち物にも気を配りたいところです。以下に学校見学時に用意しておきたい持ち物をご紹介します。それぞれを詳しく見てみましょう。
スリッパ
携帯用のスリッパを持参しましょう。持ち物にスリッパが書かれていない場合でも、念の為持参しておくと困ることはありません。なお、多くの学校が二足制を導入していますが、なかには一足制で土足OKな学校もあります。
スリッパを忘れた場合は、学校が用意しているスリッパを借りることもできます。しかし、借りたスリッパを履いていると、準備不足と思われる可能性は否定できません。きちんとした印象を与えるためにも、スリッパは忘れないようにしましょう。
上履き
お子さんの上履きも持参しましょう。小学校や中学校で普段履いているものでもよいですが、汚れている場合はイメージダウンに繋がります。事前に洗っておく時間がない可能性もあるので、学校見学用に上履きを用意しておくとスムーズです。
もしくは、上履きが必要な塾に通っている場合は、塾用の上履きを学校見学に使うのも一つの手です。学校用の上履きよりも汚れにくい可能性が高く、洗う余裕がないときにも助かります。
筆記用具
筆記用具も忘れないようにバッグに入れておきましょう。学校説明会や入試説明会ではメモが必須です。説明会の場でしか得られない情報もあるので、しっかりとメモしておきましょう。
配布される資料に書き込む形でも問題ないですが、学校見学用のノートを用意しておくのもおすすめです。見学に行った学校の情報が一冊のノートにまとめられていると、志望校選びの際に情報をまとめて確認できます。
ノートには、校内見学中に感じたことや気づいたことに加えて、自宅から学校までのアクセスや登校にかかる時間なども書いておくのもよいでしょう。志望校選びではアクセスが重要になるため、覚えておきたいポイントです。
通知表や模試など成績が分かるもの
個別相談を受ける場合は、通知表や模試などを用意しておくと濃密な情報を得られます。通知表や模試があると、合格の可能性についてお子さんの学力と照らし合わせながら相談を受けられるためです。
特に、推薦を考えている場合は、通知表が重要な参考資料となります。模試の結果は合格権内にいるかどうかだけでなく、特待生制度の可能性についても意見がもらえるでしょう。いずれもお子さんの受験に関して具体的な意見をもらえる大きなチャンスです。通知表や模試は重要書類なのでコピーを持っていくとよいでしょう。
学校見学の前に確認すること
学校見学に行く際は、万が一の不備や遅刻などがないように事前に確認しておくべきことがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
学校見学の日程
学校見学は、対象ごとに複数の日程に分かれている学校があります。私立の場合であれば、中学校・高校で別日に設定していたり、小学生対象のイベントは学年ごとに違う日時を設けていたりするため、間違えないように気を付けましょう。
学校見学の日が近づいてきたら、早めに日程を確認しておくと間違いに気づきやすいでしょう。お子さんと一緒に確認し合うと、勘違いによるミスも防げます。
自分が知りたいポイント
学校見学は個別相談などを通じて知りたいことを聞ける絶好の機会です。その場で質問を考えると聞き漏らしてしまう可能性があるため、事前に知りたいポイントを考えてメモしておくことをおすすめします。
自分が知りたいポイントを箇条書きにしておくと、質問した際に回答をメモできます。質問を考える時間が省けるだけでなく、推薦制度や特待生制度など深い質問に時間をより多く割けるので、濃密な個別相談になるでしょう。
また、実際に入学した場合を想定した質問も用意しておくと、有益な情報になります。例えば、自転車通学の可否や在校生の平均的な通学時間などは、パンフレットに記載されているケースが少ないでしょう。自宅から無理なく通えるかどうか、在校生はどのように通っているかなどを知るチャンスにもなります。
学校や会場までの行き方
学校や会場までの行き方は、事前にきちんと確認しておきましょう。ざっくりと調べているだけだと、遠回りなルートや乗り換え料金の高いルートを選んだりしている可能性があります。自宅から無駄なく効率的に行けるルートかどうかを丁寧に確認しておきましょう。
また、学校までの行き方は、進学した際にも必要な情報です。見学を機にお子さんと一緒にルートを調べておくのもおすすめです。お子さんが能動的に調べて考えることで、進学後のイメージが膨らみやすくなるでしょう。
学校見学で見るべきポイント
学校見学の際は、なんとなく見て回るだけでは得られる情報が少なくなります。見るべきポイントを意識しながら見学すると、充実した時間となるでしょう。
生徒の様子
学校見学でチェックしておきたいことの一つが、生徒の雰囲気や対応です。受験生や保護者に対して積極的に挨拶する生徒が多いかどうか、話しかけた際にどのように対応してくれるかどうかなど、複数の生徒と話してみると学校全体の雰囲気が見えてきます。
在校生と話せるタイミングで、学校の魅力や人気の部活、勉強の様子などを聞いてみるのもおすすめです。教員への相談では得られない生徒目線の情報が得られます。
学校の設備
学校の施設や設備も大切なチェックポイントです。図書館やグラウンドなど学校がアピールポイントとしている施設がある場合は、必ず見ておきましょう。図書室の蔵書数も確認しておきたい要素です。
また、ICT環境や体育館、プール、学食や売店など生徒たちが利用する各設備を見学し、どのように使われているかを確認しておくことも大切です。目当ての部活がある場合は、活動場所も確認しておくとよいでしょう。
通学路など周辺環境
学校周辺の環境も学校選びで注目したいポイントです。通学路の道幅や車の走行状況などから、登下校時の安全性を確認しておきましょう。
また、学校から最寄り駅までの周辺環境も重要です。歓楽街や商業施設が周辺にあると寄り道が増える可能性があります。また、治安が悪い環境の場合は、部活後の下校時間の安全性も懸念されます。安全に登下校できるかどうかを、さまざまな視点でチェックしておきましょう。
まとめ
学校見学は、ホームページやパンフレットだけでは得られない情報を直接確認できる大切なイベントです。お子さんにとっては、学校や進学への興味や関心を高める貴重な機会でもあります。
また、学校見学は個別相談などを通じて、志望校に熱意を伝える場にもなり得ます。先生に好感を持ってもらえるように、上品で清潔感のある服装で参加しましょう。
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