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神奈川県立横須賀大津高等学校の偏差値・難易度は?部活や受験情報も紹介

神奈川県立横須賀大津高等学校の偏差値・難易度は?部活や受験情報も紹介
目次

はじめに

神奈川県立横須賀大津高等学校は、神奈川県横須賀市にある県立の全日制普通科の進学校です。本記事では、同校の基本情報や校風、入試制度から進学実績、効果的な勉強法までを網羅的に解説します。公式情報や信頼できるデータに基づき、偏差値や合格ラインなども具体的に紹介しますので、ぜひ志望校選びの参考にしてみてください。

神奈川県立横須賀大津高等学校ってどんな学校?概要まとめ

基本情報

横須賀大津高校は、神奈川県横須賀市にある公立(県立)の全日制普通科高校です。
明治39年(1906年)に「横須賀高等女学校」として創立し、1981年に男女共学へ移行しました。所在地は横須賀市大津町で、設立以来100年以上の伝統を誇ります。全日制普通科のみを設置し、男女ともに通える共学校です。
出典:ホーム(神奈川県立 横須賀大津高等学校)
学校概要(神奈川県立横須賀大津高等学校)

校風・特色

横須賀大津高校は、文武両道で明るい校風とICT活用など特色ある教育が魅力です。
学校の教育方針は「勉学だけでなく社会に貢献できる生徒の育成」をモットーとしており、2年次に全員が普通救命講習を受講して修了証を取得するなど、独自のカリキュラムが組まれています。また、平成31~令和3年度には県のICT教育推進校に指定され、Chromebookの活用や授業改善に積極的に取り組みました。
校風としては、体育祭・文化祭を総称して「橘華祭(きっかさい)」と呼び、大いに盛り上がる伝統があります。橘花祭など年間行事を通じ、生徒たちは勉強だけでなく学校生活もエネルギッシュに楽しんでいます。
横須賀大津高校は、社会に貢献できる人材育成を掲げた文武両道の校風で、ICT教育にも力を入れる先進的な一面があります。体育祭・文化祭「橘華祭」に代表される活発な学校行事も特徴で、明るく前向きな学校生活が送りたい人にうってつけですね。
出典:入学希望者の方へ(神奈川県立横須賀大津高等学校)
特色(神奈川県立横須賀大津高等学校)

部活動

部活動が盛んで種類も豊富、約7割の新入生が部活に参加しています。
運動部・文化部あわせて多彩な部活動が設置されており、新入生の部活動加入率は70%を超えると学校公式が公表しています。運動部では伝統ある部や実績を残している部活があり、文化部やユニークな同好会も含め、生徒は日々エネルギッシュに活動しています。
例えば、運動部では野球部や陸上競技部などが活発で、文化部では茶道部や吹奏楽部、近年人気のボードゲーム同好会などもあります。こうした多彩な選択肢の中から、自分に合った部活で充実した高校生活を送る生徒が多いです。
横須賀大津高校では運動部・文化部・同好会が充実し、多くの生徒が部活動に参加しています。実績ある部やユニークな同好会まで幅広く、仲間と切磋琢磨しながら青春を謳歌できる環境です。
出典:部活動一覧(神奈川県立横須賀大津高等学校)

制服

制服は男子が黒の詰襟学生服、女子は紺色のブレザーで、女子はスラックス着用も可能です。
男子の制服は伝統的な黒の詰め襟(標準学生服)で、学校指定の金ボタンをつけるスタイルです。一方、女子は3つボタンのシングルブレザーに、ひだの少ない6本箱ひだスカートを組み合わせるデザインとなっています。女子の制服にはスカートだけでなくスラックス(ズボン)も選択可能で、近年の多様なニーズに対応しています。伝統と現代性を両立した制服で、生徒たちはきちんとした身なりで学校生活を送っています。
出典:横須賀大津高等学校(制服の専門店 いまぜき)

教育目標・校訓

「自主自立の精神を持ち、社会に貢献できる人材の育成」が横須賀大津高校の教育目標です。
同校では5つの柱からなる教育目標を掲げています。例えば「主体的に生きる力(自己実現)」や「社会や集団を営む力(社会力)」などを重視し、知性・徳性・身体のバランスのとれた人間教育を目指しています。また、校訓に相当するモットーとして「勉学だけでなく社会に貢献できる生徒の育成」を掲げ、カリキュラム全体に反映しています。教育目標の具体策として、2年次に普通救命講習を全員が受講し、命を大切にし社会の役に立つ力を身につけています。これは「自主自立」と「社会貢献」の精神を体現するプログラムの一例です。横須賀大津高校の教育目標は自主性と社会性を備えた人材育成であり、「社会に貢献する」という校訓のもと、救命講習など独自の教育活動を通じて生徒の人格形成に力を入れています。
出典:学校目標・沿革(神奈川県立横須賀大津高等学校)

略称

「横須賀大津(よこすかおおつ)」が一般的な略称です。
学校名が長いため、生徒や地元では通常「横須賀大津」と高校名を短く言い表します。また、会話の中ではさらに縮めて「大津高(おおつこう)」と呼ばれることもあります。公的な資料やWebサイトでも、横須賀大津高等学校の通称として「横須賀大津」の表記が見られます。「大津」と略す場合もありますが、正式名称に近い「横須賀大津」の方が一般的です。

アクセス

最寄り駅から徒歩5~8分とアクセス良好です。
横須賀大津高校へのアクセスは京浜急行電鉄の2つの駅が便利です。【新大津駅】から徒歩約5分、【京急大津駅】からは徒歩約6~8分ほどで到着します。学校住所は横須賀市大津町4丁目17-1で、駅から近く通学しやすい立地です。
最寄りの新大津駅(京急久里浜線)からは信号を渡って一直線に校門まで行けるため、新入生でも迷わず通学できます。また、京急大津駅(京急本線)からも徒歩圏内で、2路線利用可能な点も利便性が高いと言えます。周囲は閑静な住宅街で、安全面でも安心できる通学路です。
京急線の新大津駅・京急大津駅の両方から徒歩数分と通学しやすい位置にあります。電車通学の場合でも駅近で負担が少なく、アクセスの良さは横須賀大津高校の魅力の一つです。
出典:アクセス(神奈川県立横須賀大津高等学校)

神奈川県立横須賀大津高等学校の偏差値・内申点目安

最新の偏差値

横須賀大津高校の最新の偏差値はおよそ「59」です(2025年度版)。
大手模試運営会社のデータによれば、本校の偏差値は59程度となっており、神奈川県内の高校で見ると偏差値ランキング63位(公立高校中38位)に位置します。この偏差値は、模擬試験でB判定相当の数値(合格可能性約50%ライン)として算出されたものです。
偏差値59は、県内の公立高校では上位約20%前後に該当します。実際には年度や模試によって若干上下しますが、横須賀大津高校は「中堅上位~準難関」のレベルに位置し、入学には比較的高い学力が求められることを示します。
最新データでは偏差値は約59で、県内公立高校中では上位3割以内に入る難易度です。受験生はこの偏差値を目安に学力の到達度を測り、対策を進めるとよいでしょう。
出典:横須賀大津高等学校 – 神奈川県の高校(みんなの高校情報)

合格に必要な内申点の目安

合格には「オール4」に近い内申点、具体的には9教科合計で36~38程度が目安です。
進研ゼミなどの受験情報によれば、横須賀大津高校に合格した生徒の内申点(調査書点)の目安は36~38/45前後とされています。これは9教科平均「4」以上を意味し、中学校で主要科目だけでなく副科目もバランスよく評定を取る必要がある水準です。例えば内申点がオール4の場合は9教科で36点となります。内申が多少低い場合でも、その分当日の学力検査で挽回することは可能ですが、一般的には内申36以上あれば合格圏内に入りやすいと言われます(※内申102は135点満点換算で、おおよそ内申34/45に相当)。従って、できれば主要5教科で4以上、実技4教科も含めトータル36~38を目標にしましょう。横須賀大津高校の合格ラインとなる内申点は概ね36~38(45点満点中)です。中学での日々の定期テストや提出物・授業態度にも気を配り、内申オール4以上を目指して計画的に取り組みましょう。
出典:横須賀大津高校の情報(進研ゼミ 高校入試情報サイト)

近隣/同レベルの高校との比較

横須賀大津高校と同程度の難易度の高校として、横須賀市内では横須賀総合高校・やや上位の追浜高校などが挙げられます。
学区近隣の公立高校の偏差値と内申基準を比較すると、横須賀大津高校と近い水準に横須賀市立横須賀総合高校があり、難易度がほぼ並びます。一方、やや上位校として同市内の追浜高校が位置し、逆に下位には津久井浜高校などが位置します。志望校選びの際には、これら近隣校との難易度比較が参考になります。
出典:神奈川県の高校情報(偏差値・評判・入試情報)(みんなの高校情報)

神奈川県立横須賀大津高等学校の入試情報(2025年度版)

募集定員・入試日程

2025年度の横須賀大津高校募集定員は280名で、願書受付は1月下旬、学力検査(入試)は2月14日、合格発表は2月28日です。
神奈川県教育委員会の発表によると、横須賀大津高校の2025年度全日制普通科募集定員は前年より1名増の280名となりました。入試日程は県下一斉で行われ、出願受付期間は令和7年1月23日~29日、学力検査(5教科の共通選抜)は2月14日に実施されます。合格発表日は令和7年2月28日です。
募集定員280名に対し、2024年度入試では志願者328名・受験者327名、最終的な合格者は279名でした(欠席者等除く)。入試当日は国語・数学・英語・理科・社会の5科目の学力検査が行われ、翌2月15~18日にかけて面接や特色検査(※横須賀大津高は実施なし)が実施日として設定されています(大津高では面接・特色検査とも課されません)。
2025年度は募集定員280名、願書提出は1月下旬、学力試験は2月14日、合格発表は2月28日というスケジュールです。志願状況によって倍率は毎年変動しますが、例年1倍台前半で推移しています。期限を確認の上、余裕を持って準備しましょう。
出典:令和8年度神奈川県公立高等学校の入学者の募集及び選抜の主な日程等について(神奈川県ホームページ)

選考基準

横須賀大津高校の共通選抜における選考比率は、学力検査と調査書(内申点)の比重が「6:4」で、面接・特色検査は実施されません。
神奈川県の公立高校入試制度では、第一次選考として各校ごとに学力検査点と内申点の比率が定められています。横須賀大津高校の場合、学力検査:調査書を6:4の割合(学力検査60%、内申点40%)で合否判定を行っています。これは調査書点(換算内申)を4割、当日点を6割として合計点を算出する方式です。また、横須賀大津高校では一般募集において個別面接や特色検査は課されておらず、配点上も面接・特色検査は0%です。
具体的には、内申点は原則135点満点(5段階×9教科×3年次)を当日点500点満点に換算する形で40%相当が計上されます。横須賀大津では重点化(特定教科の内申倍加)は無く、9教科すべて等しく扱われます。一方で面接が無い分、当日の筆記5科目テストと内申点合算でシンプルに競争となるため、学力と内申のバランスが重要です。
横須賀大津高校の合否判定は「学力6:内申4」の割合で行われ、面接や特色検査による加点はありません。したがって日頃の内申対策と当日の筆記試験対策の双方をしっかり行うことが求められます。
出典:神奈川県公立高等学校入学者選抜について(神奈川県ホームページ)

学力検査

5教科500点満点の学力検査が課され、英数国理社それぞれ50分程度の試験です。全体の平均得点は6割弱で、得意科目を伸ばす戦略が有効です。
神奈川県公立高校の学力検査は、国語・数学・英語(リスニング含む)・理科・社会の5教科で各科目100点満点です(合計500点満点)。試験時間は各科目50分(英語のみリスニングを含み60分弱)で実施されます。2025年度入試における全体の合格者平均点は5科計約286.1点で、一科目平均にすると57点程度でした。
塾の視点では、「自分の得意科目を最大限伸ばすこと」が大切だとされています。実際に、ある合格者の得点例では英語・国語・社会で各75点前後を取り、苦手な数学・理科は50点台でもトータル313点を確保して合格したケースがありました。このように文系科目で稼ぐ戦略や、逆に理系科目を武器にする戦略など、自分の強みを活かす勉強法が効果的です。出題傾向としては、数学は応用小問が多く計算スピードが要求され、英語は長文読解とリスニングに比重が置かれる傾向があります。理科・社会は幅広い知識問題と資料分析が中心で、時間配分と正確さが鍵となります。
5教科の筆記試験で合計6割弱が合格者平均となる難易度です。全科目バランス良く対策することはもちろん、自分の得点源にできる科目を見定めて重点的に伸ばすことが合格へのポイントとなります。
出典:神奈川県公立高等学校入学者選抜について(神奈川県ホームページ)

調査書(内申点)

調査書(内申点)は中学3年間の9教科の評定が均等に評価され、横須賀大津高校では特定教科の重点化はありません。
神奈川県公立校の調査書点は、9教科5段階評定の合計(45点満点)を各学年で算出し、3年分135点満点として扱います。横須賀大津高校では全教科が等しく扱われ、例えば英語や数学だけ評定を倍加する「傾斜配点(重点化)」といった措置はありません。そのため、美術や保健体育など実技科目も含め、まんべんなく評定を上げておくことが重要です。
内申点アップのためには、定期テスト対策だけでなく提出物・授業態度も評価対象になります。特に音楽・美術・技術家庭・保健体育の実技4科目は苦手にしがちですが、これらで「5」を取れれば合計点を大きく伸ばせます。進研ゼミの解説でも「実技教科の内申点を上げる方法」や「主要5教科の内申点を上げる方法」といった特集が組まれているように、オールラウンドに内申対策することが肝心です。
横須賀大津高校では内申点について特別な加点措置はなく、中学の全教科の成績が公平に評価されます。普段の授業や定期試験でコツコツ実績を積み、9教科バランス良く評定を取ることが合格への土台となります。
出典:横須賀大津高校の情報(進研ゼミ 高校入試情報サイト)

面接

横須賀大津高校の一般入試では個人面接は実施されません。
神奈川県の公立高校入試において、学校独自に面接を課すかどうかは各校の選抜要項によりますが、横須賀大津高校は一般募集において面接試験を課していない学校です。そのため、学力検査と調査書の点数で合否が決まります。
例えば、同じ県内でも特色検査や面接がある高校(湘南高校など)では面接練習が必要ですが、横須賀大津高校志望者はそうした対策は不要です。仮に面接が行われる推薦入試などがあった場合でも(※横須賀大津高校は現在推薦募集を行っていません)、高校生活への意気込みや中学校での活動実績などが評価されるのが一般的ですが、本校志望の一般受験生については面接の心配はありません。
一般入試では横須賀大津高校は面接試験がありません。その分、筆記試験と内申点に集中して対策を行いましょう。人前で話す練習や想定質問の準備は不要ですが、面接が無い代わりに筆記試験対策を万全にする必要があります。
出典:令和7年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準及び特色検査の概要(神奈川県ホームページ)

特色検査/自己表現検査など

横須賀大津高校では特色検査(自己表現検査)は実施されていません。
特色検査とは、神奈川県立高校の一部で行われる学校独自問題等の検査ですが、横須賀大津高校は特色検査実施校の一覧に含まれていません。そのため一般入試では学力検査と内申点のみで選考されます(選考基準の項目に特色検査の配点がない)。
例えば、特色検査を行う高校では小論文やプレゼン、実技試験などが課されるケースがあります。しかし横須賀大津高校ではそうした試験はありません。過去に「自己表現検査」を行っていた学校もありましたが、本校には該当がありません。受験生は共通試験の5教科に集中すればよいという点で、対策範囲が明確です。
横須賀大津高校では特色検査・自己表現検査が無いので、その対策は不要です。筆記試験と内申点対策に注力しましょう。特色検査を課す他校と併願する場合はそちらの準備が必要ですが、本校単願であれば通常の学科試験勉強のみで大丈夫です。
出典:令和7年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準及び特色検査の概要(神奈川県ホームページ)

合格ボーダーライン予測

内申点と当日点の合計で「合格ライン」は例年約620~650点満点中と予測されます(内申換算+当日500点換算)。
神奈川県では内申点を当日点に換算して合計1000点満点(内申400点+当日600点相当)で評価します。横須賀大津高校の場合、過去のデータから第一次選考(定員80%)のボーダーは総合点で概ね640点前後と推定されています。これを内申・当日に割り戻すと、内申オール4(内申135点中約110)+当日得点311点程度が一つの目安になります。
実際の合格者の一例として、内申85(45点満点中3年合計)で模試得点が350点前後の受験生が合格圏と判断されるケースがあります。ある塾の先生は「内申が低めでも本番320点取れれば合格できる」とアドバイスしています。逆に内申が高い人も油断せず、本番で7割(350点)近くを狙う意識が必要でしょう。
内申点と当日点のバランスによりますが、内申がオール4程度の場合、本番では5科合計で約320点以上を目標にしましょう。内申が多少低い人は330点超、本番で取りにいくことで合格可能性が高まります。最終的なボーダーラインは毎年の受験者レベルで前後しますが、「内申+本番」でしっかり加算できるよう両面の対策を万全にしておくことが大切です。

倍率の推移

横須賀大津高校の志願倍率はここ数年1.1~1.3倍程度で推移しており、大きな変動はありません。過去3年間の最終応募倍率を見ると、2023年度1.22倍、2024年度1.17倍、2025年度1.10倍とほぼ横ばいかやや減少傾向にあります。定員280名に対し、志願者数が毎年300名前後となっており、人気校ゆえ定員を上回る応募がありますが、極端に高倍率になる年は少ない状況です。例えば2024年度は募集定員279名に対し志願者328名で倍率1.17でした。翌2025年度は定員280名・志願者306名で倍率1.10と若干下がっています。毎年「ほぼ定員+数十名」程度の応募があるイメージで、神奈川県平均倍率(2025年度全日制1.17倍)と比べても大きく乖離していません。横須賀大津高校の倍率はおおむね1.1倍前後で安定しています。大幅な定員増減が無い限りは、この傾向が続くと予想されます。したがって、倍率に過度に惑わされるより、自分の得点力を高めることに注力することが重要です。
出典:1 一般募集共通選抜志願締切時志願状況 (全日制の課程)(神奈川県ホームページ)

学費

公立高校のため授業料は実質無償化の範囲ですが、入学時に約12~13万円程度の初年度納入金が必要です(給付金対象世帯は減免あり)。
神奈川県立高校の学費は、入学金(入学料)と授業料が主要な内訳です。横須賀大津高校の場合、入学時に入学料5,650円、年間授業料は118,800円(年額)となっています。現在、年収要件を満たす世帯には高校授業料無償化により授業料相当額が補助されるため、多くの家庭で授業料負担はゼロになります。
初年度には上記以外に、制服や体育着代(男子約49,000円、女子約52,000円)や教科書・教材費、PTA会費等が必要です。また、修学旅行費として10万円前後、3年間のその他諸経費(学年費・生徒会費・教育振興費・図書費など)が合計12~13万円程度かかります。なお授業料については、年収目安910万円未満の世帯は無償となり、それ以上の世帯も就学支援金の対象外になる年間約12万円の負担のみです。
横須賀大津高校の学費負担は、公立のため授業料は実質無償(条件有)で、入学時納入金約5千円と、制服等の用品購入費、修学旅行費などが別途必要です。トータルでは私立に比べて負担は軽めですが、制服代や旅行費は事前に準備しておきましょう。
出典:県立高校の授業料・諸会費について(神奈川県ホームページ)
神奈川県を使いこなそう(神奈川県ホームページ)
高等学校等就学支援金制度(公立)(神奈川県ホームページ)

推薦入試・帰国生入試など

※横須賀大津高校では一般的な学校推薦型選抜(いわゆる推薦入試)や帰国生徒特別募集は行われていません。従って、この項目に該当する募集はありません。以下参考までに、公立高校一般入試以外の制度について触れます。

横須賀大津高校は現在、推薦入試や帰国生特別入試を実施していません(全員が共通選抜での学力試験を受験)。
神奈川県公立高校の入試形態には「一般募集(共通選抜)」のほか「特色募集」「帰国生徒特別募集」などがありますが、横須賀大津高校は特色検査を課さない一般募集校であり、学校単独の推薦募集枠はありません。帰国生についても、県教育委員会が指定する一部高校のみで後期募集が行われるため、本校は対象外です。
出典:令和7年度神奈川県公立高等学校の入学者選抜募集案内(神奈川県ホームページ)

過去問の入手方法と活用法

神奈川県教育委員会の公式サイトで過去問と正答が公開されており、市販の過去問集も活用して繰り返し演習することが合格への近道です。
県教委は毎年、入試終了後に「学力検査問題と正答」を公式ホームページ上で公開しています。令和7年度入試分まで、主要科目の問題PDFや解答が誰でも閲覧・印刷可能です。また、市販では「神奈川県公立高校入試問題集」(過去10年分収録など)が書店で入手できます。
効果的な活用法として、5年分以上の過去問を時間を計って解いてみる→自己採点→解説を読み弱点確認→再度解き直しというサイクルがおすすめです。一つの問題を一度解くだけでなく、「何度も繰り返し解くうちに出題の傾向をつかみ、間違えた問題をできるよう復習することで点数が伸びた」との保護者の体験談もあります。模擬試験の過去問題も含め、似た形式の問題に何度も当たることで、ケアレスミスの減少や時間配分の感覚向上につながります。
公式サイトや問題集で容易に入手できる神奈川県の過去問は、受験勉強の必須ツールです。少なくとも直近5~10年分を繰り返し解き、解説を通じて出題パターンに慣れることで、得点力アップに大いに役立ちます。
出典:令和7年度 共通選抜 学力検査問題(神奈川県ホームページ)
【過去問】神奈川県 公立高校入試[問題・正答](リセマム)

神奈川県立横須賀大津高等学校の進学実績

大学合格状況

横須賀大津高校の生徒はほぼ全員が卒業後に進学し、その割合は毎年90%前後に上ります。
公式発表によれば、令和6年3月卒業生のうち4年制大学・短期大学への進学者が全体の約85%(230名中)を占め、専門学校進学約8%、浪人やその他進路が約6%となっています。また、みんなの高校情報による口コミ概要でも「国公立・私立大学へ90%、専門学校へ残り、大半が進学し就職は1%未満」と記載されています。
令和6年3月の卒業生271名中、4年制大学進学218名、短大12名で計230名(85%)が大学・短大へ進学しました。専門学校へは23名(8%)、残り17名(6%)が浪人等「その他」の進路でした。就職者は0名(0%)でした。このことから、同校はほぼ全員が何らかの進学を選択し、高校卒業後も学業を継続していることが分かります。
横須賀大津高校は進学志向が非常に高い高校です。毎年卒業生の約9割が大学・短大へ、残りも専門学校などに進み、就職に直接行く生徒はごくわずかです。進学実績の裾野が広く、生徒の進路希望に応じた進路指導が行われていると言えるでしょう。
出典:卒業生の進路状況|R6年(神奈川県立横須賀大津高等学校)
合格実績|R6年(神奈川県立横須賀大津高等学校)

国公立大学合格実績

毎年数名規模ながら、横須賀大津高校からも国公立大学への合格者が出ており、横浜国立大学など地元の難関国公立に合格実績があります。
令和6年(2024年)3月卒業生の国公立大学合格者数は現役6名で、合計6名でした(全員現役合格)。内訳として横浜国立大学2名、筑波技術大学1名、福島大学1名、神奈川県立保健福祉大学2名などの合格が報告されています。近年もこの規模で推移しており、毎年数名が地方国公立大や公立大学への切符を手にしています。
過去の推移を見ると、2023年卒業生も国公立大合格者が数名おり、主な合格先は横浜国大(経済学部等)や首都大学東京(現東京都立大学)、地方公立看護系大学などでした(※2023年度の具体人数は非公表ですが傾向は類似)。2025年卒業予定者についても現時点で指定校推薦等で国公立合格者が出ているとの報告があります(例:都留文科大学に合格など)。
横須賀大津高校から国公立大学への合格者は毎年5名前後と多くはありませんが、横浜国立大を筆頭に地元の国公立への進学実績があります。現役で難関国公立を目指す環境も整っており、国公立志望の生徒も一定数存在します。
出典:合格実績|R6年(神奈川県立横須賀大津高等学校)

私立大学合格実績

私立大学についてはGMARCHや日東駒専レベルまで幅広く合格者を輩出し、早慶など難関私大にも毎年少数ながら合格実績があります。
令和6年(2024年)度卒業生の主な私立大学合格実績を見てみると、早稲田大学2名、慶應義塾大学2名、東京理科大学3名といった難関校への合格者がいます。さらに、いわゆるGMARCHクラスでは明治大学21名(現役20名)、法政大学21名(現役20名)、青山学院大学13名、立教大学4名、中央大学11名など多数の合格者を出しています。また神奈川大学77名、関東学院大学51名、日本大学52名など地元・首都圏の有名私大への合格も非常に多いです。
年度別に見ても、大津高の私大合格実績は安定して多数あります。例えば2024年度は早慶合計4名・GMARCH合計約70名に上り、2023年度も早慶上理で数名、明治・法政・中央などに多数の合格者が出ていました(2023年度も明治大20名以上の合格報告あり)。指定校推薦なども活用し、難関私大への現役合格者を毎年輩出している点が特徴です。
横須賀大津高校の私大合格実績は非常に豊富で、難関の早慶上理からMARCH、中堅の日東駒専・産近甲龍に至るまで幅広い大学に合格者を送り出しています。特に首都圏私大への進学者が多く、これは指定校推薦枠の充実も背景にあると考えられます。
出典:合格実績|R6年(神奈川県立横須賀大津高等学校)

現役進学率・浪人率

現役で進学する生徒の割合は非常に高く、浪人(再チャレンジ)を選ぶ生徒は数%程度に留まります。
令和6年3月卒業生271名の進路状況を見ると、大学・短大・専門学校など何らかの進学を選んだ現役生が合計約94%にのぼります(大学等85%、専門8%)。一方、浪人など「その他」の進路を選択したのは全体の6%程度(17名)でした。就職者は1%未満です。
具体的には、大学合格を辞退して浪人した生徒や、進学せずフリーター等の道を選んだ生徒が17名(6%)で、残る254名(94%)は現役で進学しています。この数字から、ほとんどの生徒は現役で希望進路に進んでいることがわかります。浪人率が低いため、毎年卒業と同時に多くの生徒が次のステージへ羽ばたいている状況です。
横須賀大津高校は現役進学率がきわめて高く、浪人する生徒は一握りです。現役合格を目指す指導が充実している裏付けと言え、受験生にとっても先輩たちが現役で多数合格している環境は心強いでしょう。
出典:卒業生の進路状況|R6年(神奈川県立横須賀大津高等学校)

指定校推薦枠

横須賀大津高校は多くの私立大学から指定校推薦枠を提供されていますが、具体的な大学名や枠数は非公表です。
進路説明会資料などによれば、同校には有名私大を含む多数の指定校推薦のオファーがあります。ただし学校側は指定校推薦の詳細(どの大学に何名など)を公開していません。

横須賀大津高校では具体名こそ非公開なものの、多数の指定校推薦枠が用意されており、それを活用して難関私大に進学する生徒もいます。指定校推薦を狙うには校内で上位の成績を維持する必要がありますが、そうしたチャンスが豊富にある点も同校の魅力と言えるでしょう。

神奈川県立横須賀大津高等学校の評判・口コミ

良い評判・口コミ

「行事も勉強も充実」「設備が整っていて過ごしやすい」といったポジティブな声が多く、明るく楽しい校風が口コミで好評です。
在校生の口コミでは「行事も勉強も頑張る欲張りな学校です!各教室には冷暖房完備、図書室には勉強スペースもあります。中庭で昼食をとることもでき、購買のパンやホットスナックがとても美味しい!」といった意見が見られます。また「最寄り駅から10分かからない程度」でアクセスが便利な点も評価されています。
具体的な良い評判として、文化祭・体育祭(橘花祭)などの行事が大いに盛り上がり「最高の思い出が作れる」との声があります。部活動も「70%以上が参加していて活気がある」と評判です。施設面では2019年度以降にトイレの改修やエアコン設置が進み、「夏も冬も快適」「校舎が清潔」と好印象です。立地についても「駅から近く通学しやすい」「周辺が落ち着いた環境で良い」といったコメントがあります。
横須賀大津高校の口コミには「学校生活が楽しい」「勉強する環境も整っている」という内容が多く見られます。空調完備の教室や使いやすい図書室、中庭や購買の充実、アクセスの良さなどハード面も高評価で、生徒から愛されている学校であることが伺えます。
出典:横須賀大津高校の情報(進研ゼミ 高校入試情報サイト)

塾の必要性など客観的な視点

校内の授業・補習だけでも十分力は付くが、難関大学を目指す場合や苦手科目克服のために塾を併用する生徒も多いようです。
客観的に見ると、横須賀大津高校は進学実績が豊富で学校の進路指導も手厚いため、「必ずしも塾が必要」ということはありません。ただ、実際には「3年生の秋から塾の模試を受け始めた」「指定校推薦を狙わず一般受験する人は予備校に通っていた」などの声もあり、上位大学合格を目指す生徒の多くは塾や通信教育を併用しています。みんなの高校情報での評価を見ると、進学指導の項目が5点中3点と平均的で、自学自習+αのサポートが欲しいと感じる生徒もいるようです。例えば評判では「学校の授業は丁寧だが演習量を増やすため塾に通った」「部活引退後に駿台模試や河合模試を受けたり映像予備校で過去問演習した」という卒業生の体験談があります。一方で「指定校推薦枠もたくさんあったし、進学校だから学校の勉強で十分だった」という声もあり、塾の必要性は目標によって様々です。
横須賀大津高校の授業や学校教材で基礎~応用力は相当身につくため、必ず塾通いが必要というわけではありません。ただし難関大への一般受験を見据える場合や、苦手科目を個別に補いたい場合には、多くの生徒が塾や予備校を利用しているのも実情です。自分の状況に合わせて、学校以外のリソースも検討すると良いでしょう。
出典:横須賀大津高等学校 – 神奈川県の高校(みんなの高校情報)
横須賀大津高校の情報(進研ゼミ 高校入試情報サイト)

卒業生の声

「明るい校風で3年間が最高の思い出になった」「先輩後輩の仲が良く、自分から積極的に話しかければ誰とでも楽しく過ごせる」と卒業生は語っています。
在校生・卒業生の口コミを見ると、横須賀大津高校の人間関係や雰囲気に言及したものが多く、「大津は校風的に明るい人が多い印象。休み時間にはクラス関係なく廊下で楽しく話している人もいるし、教室でダーツや卓球をしだす人もいる(笑)。でもしっかり会話すれば静かな人も明るい人も関係なく一緒に遊べて楽しめる」という声がありました。こうした生徒同士のフレンドリーな雰囲気は卒業生も「この高校にして良かった」と感じるポイントのようです。
卒業生の声として、「体育祭を見に行ったとき、先輩達が挨拶してくれたこと、生き生きと取り組んでいたことが決め手だった。文化祭を経験して先輩やクラスメイトと沢山接したよ。この学校にして良かったって思ったよ。」というコメントがあります。このように、先輩後輩の交流が盛んで、温かな校風が伝統になっていることが窺えます。
卒業生からは「明るく充実した3年間だった」という声が多く聞かれます。人間関係が良好で誰とでも仲良くなれる雰囲気、行事に本気で取り組む楽しさなど、横須賀大津高校での経験は卒業後も「最高の思い出」として語られています。
出典:横須賀大津高等学校 – 神奈川県の高校(みんなの高校情報)
横須賀大津高校の情報(進研ゼミ 高校入試情報サイト)

神奈川県立横須賀大津高等学校の受験対策と勉強法

合格に向けた年間学習計画の立て方

内申点向上と学力試験対策を並行して行う年間計画が重要です。1・2年次で基礎固めと内申確保、3年次で入試実戦力養成という段階的プランを立てましょう。
合格には調査書(内申)と当日点の両方が求められるため、まず中1・中2のうちから定期テスト対策を徹底し、内申オール4以上を目指すことがスタートとなります。中3の年間計画としては、夏までに教科書範囲の学習内容をひととおり復習し終えるようにし、夏休みから秋にかけて過去問演習や模擬試験で実戦力を養成するのが効果的です。
具体的な計画例として、中3の春~夏は苦手分野の克服と主要5科目の総復習期間とします。この時期に学校の「学習ガイダンス」や夏期講習(塾通いの場合)を活用して基礎を固めます。秋(9~11月)は志望校の過去問演習を開始し、時間配分や問題傾向に慣れることに重点を置きます。冬(12~翌2月)は模試の復習で最終調整しつつ、内申点が確定した後は学力試験一本に絞った勉強に切り替えます。学校でも12月以降、放課後の補習や直前講習が実施されるので積極的に参加しましょう。
合格までの学習計画は「内申対策=中学定期テスト対策」と「入試対策=受験勉強」を両立させる形で年間を通じて進めます。早め早めの準備が肝心で、中3夏までに基礎完成→秋以降は過去問演習という段階を踏むことで、無理なく合格力を養成できます。

内申点対策:重要性と目標設定、具体的な対策法

内申点は合否の40%を占める重要要素です。目標は「5段階評価の平均4以上(合計36~38)」とし、定期テスト対策と提出物の完遂、実技科目での高評価獲得に努めましょう。
横須賀大津高校の選考比率では内申点が4割を占め、内申点が1~2ポイント違うと当日点では十数点の差になります。そのため内申が高いほど有利です。目安として9教科合計で36以上(オール4相当)を確保できれば合格の射程圏に入ります。具体的対策としては、定期テストで安定して高得点を取ること、授業態度・課題提出で減点されないこと、そして実技4教科(音楽・美術・保体・技家)でも評定5を狙うことです。
例えば定期テスト前にはテスト範囲表をもとに計画的に学習し、学校ワークや過去問題を何度も解き直して臨みます。副教科では実技レポートや作品提出を丁寧に行い、授業内実技も積極的に取り組んで評価アップを図ります。また、先生方とのコミュニケーションも大切です。分からない内容をそのままにせず質問に行く姿勢は、理解が深まるだけでなく先生の印象も良くなります。
内申点は合否を左右する重要な指標なので、「定期テストで点を取る」「課題や授業で手を抜かない」ことを徹底しましょう。特に実技科目を軽視せず満点を狙う意気込みが必要です。日頃からコツコツと取り組むことで評定は着実に上がり、結果的に受験本番の精神的な余裕にもつながります。

学力検査対策:

5教科合計の目標点/科目ごとの目標点

5教科合計では最低でも300点、できれば330点以上を狙いましょう。科目別には苦手を50点・得意を70点以上のイメージで配点します。
過去の合格者平均点が約286点(5科)であることから、合格には300点が一つの基準と言えます。安全圏を考えると、目標330点(=平均66点/科目)と設定するのが望ましいでしょう。また内申点との兼ね合いもありますが、科目ごとには自分の得意不得意を踏まえ、例えば「英数は各60点・国社各70点・理科60点」で合計320点など配点計画を立てます。苦手科目で極端に失点しないことと、得意科目で稼ぐことのバランスが大切です。
例えば英語が得意な人は英語80点・他科目60点で合計320点を狙う戦略もありです。数学が苦手ならば目標50~60点に設定し、他の文系科目で75点以上取る配分も一つの戦略です。科目ごとの得点目標は人それぞれですが、重要なのは合計点でしっかりボーダーを超えることなので、不得意科目でも半分(50点)は死守し、得意科目で8割(80点)を狙うといった配点目標を明確にしましょう。

科目別対策ポイント(英語、数学、国語、理科、社会)

英語は長文読解とリスニング重視、数学は基礎計算力&応用練習、国語は漢字と記述力、理科は計算問題と実験考察、社会は用語暗記と資料分析がポイントです。
神奈川県公立入試の科目特性に応じた対策が必要です。英語は例年長文問題の比重が高く、リスニングも20点程度含まれるため、速読力とリスニング練習が欠かせません。数学は小問集合から関数・図形の大問まで幅広く出題され、計算ミス防止と典型問題の解法パターン習得が要点です。国語は論説・小説の読解に加え、漢字や文法知識で差がつくので毎日漢字練習をするくらいが理想です。理科は物理・化学分野の計算問題、生物・地学分野の記述や実験考察問題が頻出です。社会は地理・歴史・公民全範囲から資料やグラフを読み取る問題が出るため、基礎用語暗記と資料集などでの演習がポイントになります。
英語では毎日音読とリスニングに取り組み、過去問の長文は時間を計って練習します。数学は学校ワークの章末問題や県トレーニング教材を繰り返し解き、間違えた問題は解き直しノートを作ると効果的です。国語は漢字練習帳で受験までに常用漢字を完璧にし、記述問題は先生に添削してもらって表現力を磨きます。理科は計算問題(熱量計算・オームの法則等)を重点的に、苦手分野の一問一答も暗記カードで対応します。社会は歴史年号や地理の首都・統計データ、公民の憲法条文や時事用語などを覚えるとともに、地図帳・年代暗記帳を駆使して横断的に学習します。

おすすめ参考書・問題集

「神奈川県公立高校入試過去問(声の教育社)」や「神奈川県入試問題集(東京学参)」、学校配布の県トレーニング教材などが定番です。
神奈川県の過去問集は各社から出版されていますが、地元の高校受験生の多くは声の教育社の赤本シリーズを使用しています。また、「リンク集」形式の問題集では、教科ごとに頻出問題をまとめた「神奈川県高校入試合格できる5問集」(図書出版)が役立ちます。学校から配布される「神奈川県入試対策問題」(通称:県トレ)は県教委作成の良問集なので必ず解きましょう。
例えば数学では東京出版の「高校入試黒本(県別)数学神奈川県」が難問対策に有用、英語では教英出版の「神奈川県英語リスニング問題集」でリスニングを鍛えるなど、弱点科目に合わせて参考書を選ぶのも良いでしょう。学校の先生や先輩もおすすめしているのは、総合的にバランスが良い声教の過去問と県トレ問題集なので、まずはそれらを完璧に仕上げることをお薦めします。

特色検査/自己表現検査対策:重要性、出題傾向、対策方法

(横須賀大津高校では特色検査が無いため、この対策は不要ですが、参考として)特色検査を課す学校を併願する場合は、その学校の過去問演習と対策講座の受講が有効です。
特色検査(自己表現検査)は学校独自問題で、小論文やプレゼンテーション、実技課題など形式が様々です。その重要性は配点次第ですが、学力検査とは別枠で評価されるため、実施校では合否の鍵になります。出題傾向は各校で異なるため、志望校の過去の特色検査問題を入手し対策する必要があります。
例えば神奈川の県立トップ校(湘南高校など)の自己表現検査では、資料を読んで自分の考えを論述する問題が出ます。その場合、日頃から新聞記事を読んで自分の意見を書く練習をすると良いでしょう。また、特色検査対策講座を実施している塾もあるので、そういった外部リソースを活用するのも有効です。
横須賀大津高校志望の場合、特色検査の心配は要りませんが、併願校で特色検査が課される場合には、その重要性を認識し過去問研究と専門的な対策を行いましょう。事前準備が得点の差につながる試験形式なので、早めに情報収集することが大切です。

面接対策:評価ポイントと練習方法、想定質問例

(横須賀大津高校では一般入試に面接が無いため不要ですが)推薦入試など面接がある場合は、志望理由・中学で頑張ったこと・将来の目標をハキハキと答えられるよう練習しましょう。
面接ではまず挨拶や礼儀、受け答えの態度といった基本姿勢が評価されます。その上で内容面では「志望理由」「入学後にやりたいこと」「長所短所」「中学で力を入れたこと(部活動など)」といったオーソドックスな質問が想定されます。評価ポイントは、自分の言葉で具体的に語れるか、表情や声の大きさ、質問に対する的確さなどです。
想定質問例として、「本校を志望した理由を教えてください」「中学校生活で一番頑張ったことは何ですか」「自分の長所と短所は何ですか」「将来の夢はありますか」などが挙げられます。これらに対し、自分の体験を交えて答える練習をしておくと良いでしょう。練習方法は、家族や先生に面接官役をお願いして模擬面接を繰り返すことです。できれば声を録音・動画撮影して後で確認すると、口癖や視線など改善点が見えてきます。また、笑顔で明るく答えることも印象アップにつながります。
面接実施校を受験する際には、事前に質問と回答を準備し、繰り返し練習することで本番に落ち着いて臨めます。志望校への熱意と自分の人柄が伝わるよう、内容と態度の両面をブラッシュアップしておきましょう。

過去問・模擬試験の効果的な活用法

過去問は「解く→分析→解き直す」を繰り返し、模擬試験は「実力チェックと弱点発見」の場と位置づけて活用しましょう。
過去問演習は入試対策の柱です。神奈川県の公立入試過去問を最低5~10年分解くことで、傾向や時間配分に習熟できます。一度解いて丸付けしたら終わりではなく、間違えた問題をノートにまとめ、なぜ間違えたか(ケアレスミスか知識不足か)を分析してから再度解き直すことが重要です。また、模擬試験(全県模試など)は本番さながらの形式で自分の現時点の実力を測る機会です。結果票を見て弱点科目や分野を把握し、その後の学習計画に反映させましょう。
例えば9月頃から過去問演習を始めたら、週に1年分ずつ解き、10年分なら年内に一周します。年明けには間違えた問題だけを集中的に解き直す二周目を行います。模試については、神奈川県全県模試(学力向上進学重点校募集テスト等)を夏・秋・冬に受験するとよいでしょう。模試の判定で志望校がC判定だった場合、あと何点必要かを分析し弱点補強に努めます。模試の直後には復習会を開いて、解けなかった問題をその日のうちに解き直す習慣をつけると効果的です。
過去問は「解きっぱなしにしない」こと、模試は「受けっぱなしにしない」ことが鉄則です。過去問演習で実戦力を磨き、模試で現在地を確認・修正するサイクルを回すことで、本番に向けて着実に得点力を向上させることができます。

おすすめ併願校パターン

横須賀大津高校志望者の併願パターンとして、私立では日大藤沢高校や湘南学院高校など中堅私立を安全校に確保し、公立は同日受験不可のため事前に市立横須賀総合高校や津久井浜高校も検討します。
公立高校第一志望の場合、一般的に併願先として私立高校を受験しておくのが通例です。横須賀大津高校の受験層に人気の私立併願校は、難易度が近い日大藤沢高校(特進クラス)や鎌倉学園高校、もう少し易しめでは湘南学院高校三浦学苑高校などがあります。これらの私立から合格(併願確約)を得ておけば、公立不合格時の進学先を確保できます。公立校同士では受験日が同一のため基本的に併願できませんが、横須賀市立横須賀総合高校(偏差値ほぼ同等)や津久井浜高校(偏差値やや下位)を「滑り止め」として念頭に置いていた受験生もいるようです。
ある合格者のケースでは、第一志望:横須賀大津(合格)、第二志望:市立横須賀総合(公立出願はせず)、第三志望:津久井浜(公立出願せず)という順位付けをしていました。実際には公立は横須賀大津一本に絞り、私立で湘南学院高校と三浦学苑高校を受験して確保していたとのことです。このように、公立一本の場合でも併願私立を用意し、万一に備えるのが定石です。難易度的に横須賀大津よりワンランク上の公立(例えば追浜高校)も視野に入れるか、逆に少し下の安全校(津久井浜高校など)に願書を出すかは悩みどころですが、近年はほとんどの受験生が「第一志望公立+併願私立」の形をとっています。
横須賀大津高校を第一志望とする場合、同程度~やや易しめの私立高校を併願校として確保するのが一般的です。地域的には通学圏内の私立や、大学附属校なども人気です。公立同士の併願はできないため、私立併願を上手に利用して、安全策を講じつつ本命合格を目指しましょう。
出典:神奈川県の高校情報(偏差値・評判・入試情報)(みんなの高校情報)

まとめ

神奈川県立横須賀大津高等学校は、120年近い伝統と地域に根差した信頼、そして明るく活発な校風を兼ね備えた魅力あふれる学校です。女子高としての歴史から受け継ぐ文化や行事の独自性もあり、地域の中でもひときわ存在感を放っています。進学実績では多数の生徒が大学へ進み、指定校推薦など制度も充実しており、「勉強も部活も全力で取り組みたい」「充実した高校生活を送りたい」という中学生には理想的な環境と言えるでしょう。

合格への道筋としては、ここまで述べてきたように内申点対策と学力試験対策の両輪が不可欠です。まず中学校での日々の努力(授業・定期テスト・学校行事への取り組み)が内申点となって評価され、高校入試の大きな武器になります。そして入試本番では過去問演習や模試の経験を活かし、培った実力を発揮することが求められます。幸い、横須賀大津高校の受験レベルは極端に高すぎるものではなく、正しい方向で努力を積み重ねれば必ず手が届く目標です。先輩方も「この学校にして良かった」「3年間最高に楽しかった」と口々に言っています。皆さんもぜひ計画的な受験勉強を進め、横須賀大津高校での素晴らしい高校生活への切符をつかみ取ってください。本記事がその一助となれば幸いです。頑張ってください!
出典:学校概要(神奈川県立横須賀大津高等学校)

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この記事を書いた人

ハマジュク編集部は実際に中学受験を経験した人や、全国トップ20(県内トップ3)の学校に進学した人が揃っています。また、塾講師や家庭教師として、県内のトップ校に進学させる実績や、偏差値を30以上上げて志望校へ合格させた経験を持つメンバーで構成されております。受験や講師としての経験も踏まえて、横浜エリアを中心に中学・高校受験に役立つ情報を発信しています。

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