MENU
カテゴリー

【神奈川県立鶴見高等学校の受験情報完全ガイド】偏差値・進学実績・入試・過去問・評判から受験対策まで解説! 

神奈川県立鶴見高等学校の受験情報完全ガイド
目次

学校概要

基本情報

 神奈川県立鶴見高等学校は約80年の歴史を持つ伝統校で、横浜市鶴見区に所在する県立の普通科高校です。
  昭和16年(1941年)に旧制中学として開校し、戦後の学制改革で新制高校となりました。現在は男女共学の普通科高校で、生徒数は1学年あたり約300人規模です。
  地元では親しみを込めて「県鶴(けんつる)」と呼ばれており、鶴見区下末吉の閑静な住宅地に立地しています。隣接する三ツ池公園に囲まれた静かな環境で、落ち着いて学習できる雰囲気があります。
  このように県立鶴見高校は、鶴見区の静かな環境に根差した歴史ある共学校です。
出典:学校案内 2024(神奈川県立鶴見高等学校)

校風

 校風は自由闊達で、生徒の個性と自主性が尊重される雰囲気です。
  校則は緩やかで、生徒一人ひとりの自主性に任せる部分が大きい反面、「自主自立」「文武両道」を掲げる校是の下でやる時はしっかりやるメリハリも重視されています。
  生徒の個性を尊重する文化があり、のびのびとした学校生活を送ることができると言えるでしょう。一方で勉強や部活動にも真剣に取り組む生徒が多く、自由でありながら「やるときはやる」姿勢が根付いています。
  このように県鶴の校風は、生徒の自主性に委ねられた自由さと、必要な場面での責任感とが両立したものとなっています。
出典:学校概要(神奈川県立鶴見高等学校)

部活動

 部活動が盛んで、「文武両道」の校是どおり勉強と部活の両立が奨励されています。
  生徒の約8割が何らかの部活動に参加しており、学校全体で部活動への加入率が非常に高いです。運動部・文化部ともに活発で、生徒は部活を通じて協調性やリーダーシップも育んでいます。
  現在、運動部は16種類、文化部は9種類あり、どの部も活発に活動しています。多くの部が県大会など公式大会への出場実績を持ち、部活動加入率は約80%にも達します。たとえば野球部や吹奏楽部は地域で高い評価を得ており、生徒たちは勉学と部活を両立させながら成果を上げています。
  このように県立鶴見高校では大半の生徒が部活動に打ち込み、充実した高校生活を送りつつ文武両道を実践しています。
出典:部活動(神奈川県立鶴見高等学校)

制服

 制服は機能性と多様性に配慮されたブレザー制服で、生徒の選択肢が広いデザインになっています。
  男子生徒は学ラン、女子生徒は紺色ブレザーが基本で、女子生徒はリボン/ネクタイ、スカート/スラックスのどちらでも着用でき、自由に選択可能です。生徒の個性を尊重するため、制服の着こなしに一定の自由度が認められています。
  特に自転車通学の生徒が多いため、雨で濡れても乾きやすい形態安定素材の生地を採用するなど、実用性にも工夫がされています。このように県鶴の制服は、機能的でありながら生徒の自主性を尊重したデザインとなっており、自由な校風にもマッチしたものとなっています。
出典:制服(神奈川県立鶴見高等学校)
学校案内 2024(神奈川県立鶴見高等学校)

校訓

 県立鶴見高校の校訓・校是には「自主自立」と「文武両道」の精神が掲げられており、教育の柱となっています。
  「自主自立」は生徒一人ひとりが自ら考え行動する自主性を育むことを意味し、「文武両道」は勉学と部活動の両立を重んじる姿勢を示しています。これら二つの理念が学校運営や生徒指導の基本方針となっており、全教職員と生徒に共有されています。
  校是に基づき、生徒が主体的に学校行事を企画・運営する伝統が根付いており、学業だけでなく部活動や学校行事にも全力で取り組む校風が培われています。例えば、生徒会を中心に文化祭や体育祭の準備を進める過程でも自主性が尊重されており、先生方は必要最低限の指導に留めて生徒の主体性を引き出しています。こうした取り組みを通じて、校訓である「自主自立」「文武両道」が日常的に体現されています。
  このように県立鶴見高校では、「自主自立」「文武両道」の校訓のもと、生徒の自主性を伸ばしつつ勉学と課外活動の両立を図る教育が実践されています。
出典:学校概要(神奈川県立鶴見高等学校)

アクセス

 最寄り駅からバスで通学する生徒が多く、公共交通機関と徒歩を組み合わせてアクセスする立地です。
  学校はJR鶴見駅からやや離れた場所に位置しており、駅から直接徒歩圏ではないため多くの生徒が路線バスを利用しています。閑静な住宅街にあり通学路は落ち着いた環境ですが、朝夕の通学時にはバスが主要な足となっています。
  JR鶴見駅西口より臨港バス<鶴05・川50>系統に乗車し(乗車約10分)、寺尾中学入口バス停で下車して徒歩5分ほどで到着します。学校周辺は三ツ池公園が隣接する緑豊かな地域で、騒音も少なく勉強に集中しやすい環境です。自転車通学者向けに駐輪場も整備されており、近隣から自転車で通う生徒も一定数います。
  このように県立鶴見高校へのアクセスは主に鶴見駅からのバス利用となり、通学経路は静かな住宅街と公園に囲まれた安全で落ち着いた環境にあります。
出典:アクセス(神奈川県立鶴見高等学校)

略称

 神奈川県立鶴見高等学校は、その頭文字を取った「県鶴(けんつる)」という略称で親しまれています。
  「県鶴」という呼び名は「県立鶴見」の略で、地元の中学生や保護者、卒業生の間で広く使われています。この愛称によって、生徒たちには学校への親しみや誇りが培われています。
  例えば、地域のニュースや新聞記事でも「県鶴」の名前で紹介されることがあり、学校説明会など公式の場でも在校生が「県鶴」を合言葉のように用いる場面が見られます。先輩や教師も日常会話で「県鶴」と呼ぶことが多く、校内外で定着した略称となっています。
  このように、県立鶴見高校は「県鶴」という略称で地域に浸透しており、生徒・教職員から地域住民まで幅広く親しまれている学校です。

偏差値と内申点の目安、近隣校との比較

神奈川県立鶴見高等学校の偏差値・内申点目安

偏差値と内申点の目安

 神奈川県立鶴見高校の合格難易度は県内で中堅レベルで、合格には偏差値だけでなく中学校の内申点も重要となります。
  偏差値とは全国模試などで算出される学力指標で、50を平均として難易度を示します。本校の偏差値は概ね「50台後半」に位置するとされ、これは県内公立高校の中では真ん中程度のレベルです。さらに、公立高校の入試では中学校の成績(内申点)が加味されるため、内申点もしっかり確保する必要があります。
  例えば、大手模試を主催する塾のデータによれば、合格可能性80%ラインの目安は偏差値54前後・内申点100点程度(内申満点135点中)とされています。これは中学校の評定でほぼ「4」を揃え(9教科45点満点中約36点)、かつ入試本番で5教科計500点中およそ300~320点(6割強)を得点できる学力水準です。実際、2024年度入試の合格者の内申点平均は約104.7点(9科目評定合計「35」相当)でした。
  つまり、県立鶴見高校に合格するには中学でオール4に近い成績と、入試で6割以上の得点力が求められると考え、日頃の内申対策と受験勉強の両面でバランス良く取り組むことが大切です。
出典:鶴見高校の情報(進研ゼミ 高校入試情報サイト)

近隣校との比較

 県立鶴見高校の難易度(偏差値)は近隣の公立高校と比べても大きな差はなく、同水準の中堅校として位置づけられています。
  鶴見高校と地理的に比較的近いエリアの公立高校には、やや上位校として港北高校、逆にやや易しめの岸根高校などがあります。それらと偏差値を比較すると、県鶴の難易度は両者の中間あたりであり、近隣校と極端なレベル差はなく、いずれも同じ横浜北部エリアの中堅校として位置しています。また、総合学科の鶴見総合高校などとも比較すると、県鶴は進学指向の普通科校として中くらいの難易度に当たります。
  このように県立鶴見高校は、近隣の公立高校と比べても難易度に大きな開きがなく、周辺の中学生にとって狙いやすい中堅校の一つと言えるでしょう。

神奈川県立鶴見高等学校の入試情報

学力検査

 県立鶴見高校の入学者選抜では、5教科500点満点の学力検査(共通問題)と調査書点を組み合わせて合否が判定されます。
  学力検査は神奈川県公立高校で共通に行われる筆記試験で、英語・数学・国語・理科・社会の5教科それぞれ100点満点の合計500点満点です。本校では、この学力検査点と中学校の成績(調査書点)を同等に扱い、第一次選考において内申:学力検査=5:5の割合で合否判定しています。
  具体的な選考方法としては、中2の内申(45点満点)+中3の内申(45点満点×2)の合計135点を換算した調査書点(A値)100点と、5教科500点満点を換算した学力検査点(B値)100点を合計し、高い順に合格者が決まります。なお、県立鶴見高校では特色検査(学校独自問題や面接等)は課されないため、筆記試験5教科と内申書の点数が合否の判断材料となります。
  まとめると、本校入試では5教科の学力テストで実力を発揮すると同時に、中学校での成績(内申)も重視される仕組みとなっており、両方の対策が欠かせません。
出典:鶴見高校の情報(進研ゼミ 高校入試情報サイト)

調査書

 調査書(内申点)は県立鶴見高校の入試で合否を左右する重要な要素であり、日頃の定期テストや成績管理が非常に大切です。
  神奈川県公立高校入試の内申点は中学2年・3年の成績が反映され、最大135点(中2:45点+中3:45点×2)として計算されます。この135点満点の内申点は100点満点に換算され、学力検査の得点と同じ土俵で評価されます。したがって、中学校で安定して評定を取ることが志望校合格の大前提になります。
  実際の合格者データを見ても、2024年入試の合格者の平均内申は約104.7点(9科目評定合計で35程度)でした。これは9科目中ほとんどが「4」以上という優秀な成績です。また、本校では一次選考で内申点と学力検査点を同じ比重(5:5)で扱うため、内申が高い受験生は当日点が多少伸び悩んでも合格しやすくなっています。逆に内申が低い場合は当日試験で高得点を取って逆転する必要があります。
  このように、県鶴を志望する場合は中学校での評定オール4に近い成績を目標に掲げ、調査書(内申点)対策にも十分力を入れることが重要です。
出典:【2024 高校受験】神奈川 公立高校の入試制度が丸わかり!配点の仕組み・面接・特色検査・日程も詳しくチェック(湘南ゼミナール)

倍率

 県立鶴見高校の入試倍率(競争率)は近年おおむね1.3倍前後で推移しており、比較的安定しています。
  定員に対する志願者数の割合を見ると、毎年1.2~1.4倍程度の倍率で推移しています。これは募集定員に対し受験希望者が定員の約1.3倍いることを意味し、極端に高倍率でも低倍率でもない中程度の競争率といえます。
  実際の2024年度の倍率では約1.29倍、前年度の倍率では約1.37倍でした。ここ数年は志願者数・倍率ともに大きな増減はなく、大規模な人気校ほどの高倍率ではありませんが、定員以上の志願者がいる状況は続いています。このように県立鶴見高校の倍率はおおよそ1.3倍程度で、毎年ある程度の競争はありますが、極端な狭き門というわけではありません。受験する際はこの倍率水準を念頭に、しっかりと準備を進めましょう。
出典:1 一般募集共通選抜志願変更締切日集計時志願状況 (全日制の課程) (神奈川県ホームページ)

過去問

 県立鶴見高校の合格を目指すには、神奈川県公立高校入試の過去問演習を積極的に活用することが効果的です。
  神奈川県公立入試は毎年出題傾向に特徴があり、特に英語の長文問題や独特な形式の問題が含まれるため、過去問で慣れておくことが大切です。過去問演習を通じて時間配分や問題形式に習熟することで、本番でも実力を発揮しやすくなります。
  特に英語では文法整序問題の難易度が高く、全国でも指折りの長文読解問題が出題されます。また英文中の図表や情報を読み取る「情報処理能力」も問われる問題が含まれるため、しっかりと過去問対策をしておく必要があります。県の教育委員会公式サイトなどで過去の入試問題が公開されていますので、それらを繰り返し解いて傾向と対策を身につけましょう。
  つまり、志望校合格には学校独自というより県全体の入試問題への慣れが重要です。過去問演習によって問題形式や難易度に慣れ、自分の弱点分野を把握して補強しておくことが合格への近道となります。
出典:令和6年度 共通選抜 学力検査問題(神奈川県ホームページ)

神奈川県立鶴見高等学校の進学実績

国公私立大学別の合格実績

 卒業生の進路は私立大学進学が中心ですが、毎年一定数は国公立大学にも合格者を輩出しています。
  鶴見高校の進学実績を大学の種類別に見ると、難関国公立大学に進む生徒は少数ながら存在し、私立大学では有名大学への合格者が多数出ています。指定校推薦や一般受験で幅広い大学への合格実績があり、生徒の進路の多様性が特徴です。
  2024年度の大学合格実績のサマリーでは、国公立大学合格者6名、難関私大の早慶上智合格者7名、MARCH(明治・青学・立教・中央・法政)合格者は合計48名に上りました。具体的な大学名を見ると、国公立では横浜市立大学や群馬大学、北見工業大学などに合格者が出ています。私立では早稲田大学や明治大学、青山学院大学、法政大学といった難関校から、日本大学・東海大学・神奈川大学など地元志向の大学まで幅広く合格者を出しています。
  このように、県立鶴見高校の卒業生は多数が私立大学へ進学し、その中には難関大学への合格実績も含まれます。また一部ではありますが国公立大学に進学する生徒もおり、幅広い進路結果を残していることが特徴です。
出典:進路(神奈川県立鶴見高等学校)

現役進学率

 卒業生の現役進学率(現役で大学など上級学校へ進学した割合)は約8~9割と非常に高く、ほとんどの生徒が卒業後に大学等への進学を果たしています。
  鶴見高校は「進学重視型」の高校であり、多くの生徒が大学進学を目標に日々の学習に取り組んでいます。その結果、現役で大学・短大・専門学校へ進学する割合が毎年80~90%前後にのぼり、就職や浪人を選ぶ生徒は比較的少数です。
  実際、現役生の大学合格率は約85%に達しており、多くの生徒が希望する大学への進学を決めています。例えば令和5年度卒業生では、現役進学者の内訳は国公立大学が数名、私立大学が大半で、一部専門学校等となっています。毎年卒業生の約15%程度が浪人や就職等になりますが、大部分は現役で進学しています。
  このように、県立鶴見高校は非常に高い進学率を維持しており、生徒の多くが現役で大学等に進学しています。進学希望者にとって安心できる実績と言えるでしょう。
出典:進路(神奈川県立鶴見高等学校)

指定校推薦枠

 鶴見高校は指定校推薦枠が充実していることでも知られ、評定をしっかり確保すれば有名大学への推薦入学のチャンスが多く用意されています。
  本校には多数の大学から指定校推薦枠が与えられており、在校生は校内選考を経てそれらの大学に推薦で合格する道が開かれています。特に難関私大の推薦枠も豊富にあり、これは生徒にとって大きなメリットとなっています。

神奈川県立鶴見高等学校の評判・口コミ

学習環境

 学習環境については自主性に委ねられる部分が大きいとの声があり、自分のペースで勉強を進めたい生徒に向いている環境です。
  前述の通り校則が非常に自由で、生徒への過干渉は少ないため、勉強面でも生徒自身の意識に任される部分があります。先生方は必要最低限のサポートに留め、生徒の自主的な学習を促す姿勢です。そのため、自ら進んで学習計画を立てられる生徒には居心地が良い反面、自主性がないと流されてしまう可能性も指摘されています。
  実際の口コミでも「先生達は基本生徒には関わらず、生徒主体で動きます」とあり、学校行事から普段の学習まで、生徒主導で進む傾向が述べられています。また、「飛び抜けた進学校というわけではないが、自分次第で勉強にも集中できる」という声もあり、進路指導も強制的というより生徒の希望を尊重した緩やかなものだとされています。
  このように、県立鶴見高校の学習環境は自由度が高く、生徒の自主性に委ねられているのが特徴です。自分で計画を立てて勉強に取り組める生徒にとっては伸び伸びと学力を伸ばせる環境と言えるでしょう。
出典:鶴見高校の口コミ(みんなの高校情報)

卒業生の声

 卒業生からは「自由で楽しい高校生活を送れた」との声が多く、校則の緩さや行事の盛り上がりに対する満足度が高いようです。
  在校生・卒業生の口コミをみると、「校風が自由で居心地が良い」「自分らしさを出せる高校だった」といった評価が目立ちます。髪染めや服装、おしゃれも比較的自由であるため、思い描いていた高校生活を謳歌できたという意見が多く聞かれます。文化祭や体育祭などの行事も生徒主体で企画されるため非常に盛り上がり、高校の思い出作りができたとの声もあります。
  例えば先輩の体験談では、「とにかく自由。髪染めもOK!メイクもOK!アクセサリーもOK!」と校則の緩さを挙げた上で「制服の着崩しもスマホもある程度許容され、のびのび過ごせた」と語られています。また「校則が緩いから羽目を外しすぎずに青春できるちょうどいい高校」との卒業生のコメントもあり、自由と節度のバランスが取れた校風が評価されています。
  このように、県立鶴見高校は卒業生から「自由で楽しい高校」「青春を満喫できた」と評されるなど、そのリラックスした校風と活発な学校行事が多くの生徒にとって良い思い出となっています。
出典:神奈川県 鶴見高校 先輩体験談(進研ゼミ中学講座)

神奈川県立鶴見高等学校の受験対策

神奈川県立鶴見高等学校の受験対策と勉強法

学習計画

 県立鶴見高校合格のためには、内申対策と入試学力対策の両立を意識した計画的な学習が重要です。
  本校の選考は内申点と学力検査が等しく評価されるため、どちらか一方だけでは不十分です。中学校での定期テスト勉強(内申向上)と、高校入試問題への対応力養成(学力向上)の二軸でバランスよく学習を進める必要があります。また、自分の現在の実力を把握し弱点を補強するため、模擬試験などを活用して計画を修正していくことも大切です。
  具体的には、中3の早期から神奈川県の公立高校入試に対応した模擬試験を受験し、自分の課題科目や得点力を客観的に把握します。そして、学校の定期テストでは確実に高得点を取り内申を維持しつつ、入試形式の問題演習も並行して行います。定期テストで高得点を取っていても入試とは形式が異なるため、模擬試験で自分の実力を確認し、しっかりと対策をしましょう。例えば夏休みまでに主要5科目の基礎を固め、秋以降は入試実戦問題に取り組む、といった長期プランを立てておくと安心です。
  このように内申点アップと入試得点力向上の双方を念頭に置き、自分の弱点を補強しながら計画的に勉強を進めていくことが県立鶴見高校合格へのポイントになります。

科目別対策

 神奈川県公立入試の傾向に沿った科目別の対策も欠かせません。特に英語と数学で差がつきやすく、加えて理科・社会でも高得点を狙うことが重要です。
  神奈川県の入試問題は科目ごとに特徴があります。数学では基礎的な問題を確実に解ける力に加え、応用問題で得点できるかが合否を左右します。英語は文法や長文など問題量・難易度とも高く、全国的に見ても非常に長い長文読解が出題されるため読解力と情報処理力が求められます。理科・社会は近年やや易しめの傾向でしたが年度により難化もあり、油断できません。
  数学はまず教科書レベルの基本問題を完璧にし、ミスなく解ける基礎学力を身につけましょう。その上でライバルと差をつけるために、応用問題にも積極的に取り組んで得点源にできるよう訓練します。英語は文法問題や整序問題の難易度が高く、全国屈指の長文が出題されます。また英文中の図表読み取りなど「情報処理能力」も問われる問題があるため、過去問演習を通じてこれらの形式に慣れておくことが必要です。理科・社会についても、ここ2~3年で易化傾向だった反動で難化する年もあるため、油断せず教科書内容の深い理解と演習を積んでおきましょう。特に暗記分野だけでなく思考力を問う記述や計算問題も対策し、どの科目もバランスよく得点できる実力を養ってください。
  各科目とも基礎固めを徹底した上で、神奈川県入試の出題傾向に合わせた演習が重要です。英数で点差をつけ、理社でも安定して高得点を狙えるよう、弱点科目を作らない勉強を心がけましょう。

併願校

 県立鶴見高校を第一志望とする場合、併願校には私立高校を受験するケースが一般的です。
  公立高校入試は全て同日に実施されるため、公立は原則1校しか受験できません。そのため、安全校・滑り止めとして私立高校を併願受験しておくことが必要になります。幸い神奈川県内には多くの私立高校があり、県鶴志望者に人気の併願先もいくつか定まっています。自分の学力や志望に合った私立高校を選び、本命校不合格時に進学できるよう準備しておきましょう。
  近年、県立鶴見高校志望の生徒が併願校として受験する主な私立高校には、鶴見大学附属高校(総合進学コース・特進コース)、横浜高校(アドバンスコース・プレミアコース)、橘学苑高校(文理総合コース)などがあります。これらはいずれも県鶴と同程度かそれより易しめの難易度で、併願校として適度なレベルと言えます。また、一部の生徒は私立の法政大学国際高校中央大学附属横浜高校など難関私立を併願するケースもありますが、一般的にはまず上述の私立高校を併願しておく人が多いようです。
  要するに、公立一本に絞るのではなく、万が一に備えて私立高校も併願受験しておくことが大切です。併願校に合格しておけば、本命校が不合格の場合でも進学先を確保できます。自分の学力や志望に合った私立高校を事前に検討し、出願しておきましょう。

まとめ

神奈川県立鶴見高等学校(県鶴)は、自由な校風確かな進学実績を兼ね備えた中堅公立高校です。校則が緩やかで生徒の個性を尊重する雰囲気の中、学業と部活動の両立(文武両道)を掲げて自主性を伸ばす教育を行っています。難易度は県内で中程度、合格には中学校の内申点も重要になります。指定校推薦枠が豊富で早慶上智やMARCHといった有名私大への進学実績もあり、毎年卒業生の約8~9割が大学へ進学しています。受験を目指す際は、内申対策と入試勉強の両輪でバランスよく学習し、過去問演習を通じて神奈川県入試の傾向に慣れておくことが肝心です。自由な校風の県鶴で充実した高校生活と志望大学合格の両方を手にできるよう、計画的に受験準備を進めていきましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ハマジュク編集部は実際に中学受験を経験した人や、全国トップ20(県内トップ3)の学校に進学した人が揃っています。また、塾講師や家庭教師として、県内のトップ校に進学させる実績や、偏差値を30以上上げて志望校へ合格させた経験を持つメンバーで構成されております。受験や講師としての経験も踏まえて、横浜エリアを中心に中学・高校受験に役立つ情報を発信しています。

目次