川崎市立橘高等学校の偏差値・難易度は?部活や受験情報も紹介

はじめに
川崎市立橘高等学校は、神奈川県川崎市にある市立高校です。中程度の偏差値帯に入っており、全国大会優勝実績を持つバレーボール部など部活動が盛んで、学校行事も充実しているのが特長です。学習面でもMARCHや早慶への合格者を輩出するなど進学実績も良く、受験生から注目されています。この記事では、橘高校の基本情報や校風・特色、最新の偏差値と内申点目安、入試のポイント、さらには過去問や受験対策のコツまで、受験を控える中学生と保護者の方に役立つ情報を詳しく解説します。
出典:ホーム(川崎市立橘高等学校全日制)
川崎市立橘高等学校ってどんな学校? 概要まとめ
基本情報
川崎市立橘高等学校は、神奈川県川崎市中原区中丸子に所在する市立高校です。1942年に旧制中学校として創立された伝統校で、元は男子校でした。現在は男女共学の全日制課程(定時制も併設)で、学年制2学期制を採用しています。普通科・国際科・スポーツ科の3学科を設置し、普通科は川崎市内全域、国際科とスポーツ科は県内全域から入学可能です。
出典:学校概要(川崎市立橘高等学校全日制)
校風・特色
橘高校は、勉強と部活動・行事の両立を重んじる活気ある校風が特徴です。普通科に加え国際科・スポーツ科を設置し、それぞれ独自のカリキュラムで生徒の可能性を伸ばしています。例えば国際科の2年生は毎年全員がオーストラリア研修に参加し、語学力と国際感覚を養います。スポーツ科では専門科目で「心・技・体」を磨き、2012年には女子バレー部が全国大会で優勝するなど部活動の全国レベルの実績も輩出しています。こうした特色ある教育と行事・部活の充実により、橘高校の生徒たちはメリハリのある高校生活を送っています。
出典:橘高校A to Z(川崎市立橘高等学校全日制)
部活動
橘高校は部活動が非常に盛んな学校です。運動部は13種目、文化部も15前後の部があり、希望に応じた活動ができます。特にバレーボール部は男女とも全国大会の常連で、女子は2012年にインターハイ優勝を果たしました。陸上部や硬式テニス部も強豪で、文化部では吹奏楽部が東関東大会常連で台湾への海外遠征も行うなど活躍しています。部活生でなくとも、野球部やバレー部の試合に全校応援で参加する機会があり、学校全体で盛り上がる熱い体験を通して橘高校への愛校心が育まれます。
出典:部活動(川崎市立橘高等学校全日制)
インターハイ女子バレー 市立橘が初の栄冠 粘り強いレシーブ武器に | 中原区(タウンニュース)
制服
橘高校の制服は、男女とも濃紺のブレザーを基調とした落ち着いたデザインです。男子は濃紺ブレザーにチャコールグレーのスラックス、エンジ色の学校指定ネクタイ、白無地Yシャツという組み合わせです。女子も同様に濃紺ブレザーで、ボトムスはタータンチェック柄のセミタイトプリーツスカートが基本となり、希望者はチャコールグレーのスラックス着用も可能です。女子はネクタイの代わりに濃紺の指定リボンを着用し、白無地Yシャツや濃紺のベストを合わせます。シンプルながら品のある制服で、生徒にも好評です。
出典:制服(川崎市立橘高等学校全日制)
教育目標・校訓
橘高校は、高い倫理観と自主性を備えた人材の育成を教育目標としています。基本方針として「真理と正義を愛し、互いに敬愛の誠を尽くし、勤労と責任を重んじ、自主精神に満ちた心身ともに健康な平和国家社会の形成者」を育てることを掲げています。具体的な教育目標は4つあり、「知性と品性を高め豊かな情操を養う」「自治の精神を確立する」「協同と友愛の精神を培う」「勤労を愛する習慣を身につける」と定められています。これらの目標のもと、生徒の自主性や協調性を伸ばし、社会に貢献できる人間の育成を目指しています。
出典:教育目標(川崎市立橘高等学校全日制)
略称
橘高校の略称は「橘高」(きっこう/たちこう)です。かつては「きっこう」と呼ばれていましたが、現在では「たちこう」と読むのが一般的になっています。対外的には「川崎橘」(かわさきたちばな)と表記されることもあります。
アクセス
橘高校へのアクセスは電車が便利です。最寄り駅はJR南武線の向河原駅(徒歩約8分)と平間駅(徒歩約10分)、およびJR横須賀線・湘南新宿ラインが通る武蔵小杉駅(徒歩約12分)です。中原街道の近くに立地し、周辺には多摩川も流れる落ち着いた環境です。
出典:交通アクセス(川崎市立橘高等学校全日制)
川崎市立橘高等学校の偏差値・内申点目安
最新の偏差値
橘高校の偏差値は学科によって差があります。最新の模試データ(2025年度)では、普通科が58程度と川崎市内では上位の水準です。国際科は54、スポーツ科は44と設定され、3学科の偏差値幅はおよそ44〜58となっています。神奈川県内の高校全体で見ると偏差値58は県内順位75位、公立校では44位前後に相当し、公立校の中では中堅上位クラスに位置付けられます。
出典:川崎市立橘高校(神奈川県)の偏差値 2025年度最新版(みんなの高校情報)
合格に必要な内申点の目安
橘高校に合格するには、中学校での内申点(5段階評価の評定合計)も重要です。合格者の内申点の目安は、例年普通科で約111点前後、国際科で約109点前後(135点満点)とされています。135点は中学3年間の9教科評定合計(オール5で135点)に相当し、例えば2・3年時の9教科がすべて「4」の場合は108点になります。そのため普通科合格には主要教科で「5」を交えつつ他を「4以上」に揃えるなど、オール4相当(約110点)を目指すことが望ましいでしょう。
近隣/同レベルの高校との比較
橘高校の難易度は川崎市内でも上位に属します。川崎地区では県立新城高校(普通科偏差値62)がトップで、橘高校(普通科偏差値57)はそれに次ぐ水準です。近隣の県立住吉高校(53)や市立幸高校(45)より学力層は高く、川崎エリアの公立校では上位グループに位置します。県内全域で見ると、橘高校普通科(57)は県立生田高校や厚木北高校(いずれも偏差値56)と同程度で、県内トップの湘南・翠嵐(70台)には及ばないものの中堅上位校と言えます。
出典:神奈川県の高校情報(偏差値・評判・入試情報)(みんなの高校情報)
川崎市立橘高等学校の入試情報(2025年度版)
募集定員・入試日程
2025年度の募集定員は、普通科約200名(5クラス)、国際科40名、スポーツ科40名です。入試日程は神奈川県公立高校共通の日程で行われ、出願期間は1月下旬(2025年は1月23日〜1月30日)に設定されています。学力検査(筆記試験)は2月中旬の平日に実施され(2025年は2月14日)、面接および特色検査は学力検査当日および翌週初めに行われます。合格発表日は2月下旬(2025年は2月28日)で、合格者は指定期日までに入学手続きを行います。
出典:令和8年度神奈川県公立高等学校の入学者の募集及び選抜の主な日程等について(神奈川県ホームページ)
選考基準
橘高校の選考は学力検査(筆記)・調査書(内申)・面接等の特色検査の総合評価で行われます。第1次選考(募集定員の90%)では、調査書:学力検査:特色検査の比率がおおむね4:6:2に設定され、残り定員を選ぶ第2次選考では学力検査重視の8:2:3に変更されます。なお国際科では、[調査書]英語と[学力検査]英語の成績がそれぞれ2倍に重点化される仕組みになっており、英語力が合否に大きく影響します。
神奈川県公立高等学校入学者選抜について(神奈川県ホームページ)
学力検査
学力検査(筆記試験)は国語・数学・英語・理科・社会の5教科で行われます。各教科100点満点で試験時間は50分です。国際科志望者については英語の得点が2倍に換算されます。問題は神奈川県共通問題で、近年の傾向として国語はやや難化しましたが依然として合格者平均点が高い科目です。英語と数学は基礎〜応用までバランスよく出題されます。理科・社会は教科書全範囲から幅広く出題されますが、定期テストとは出題形式が異なるため過去問で慣れておくことが大切です。特に理社は入試で各60点以上を取れる実力を模試などで養っておくことが望まれます。
出典:神奈川県公立高等学校入学者選抜について(神奈川県ホームページ)
調査書(内申点)
調査書(内申点)は中学校での成績(5段階評定)の合計点で評価されます。神奈川県では9教科の評定合計(3年間分135点満点)が基本となり、橘高校でもその合計点を選考に用います。国際科では調査書上の英語の評定が2倍に重点化されるため、英語の内申が特に重視されます。合格者の内申点平均は普通科で約111点(9教科オール4相当)とされます。日頃から提出物や定期テストをしっかり行い、主要教科で「5」を取るなど評定オール4以上(合計110点以上)を目指して内申対策を行いましょう。
出典:神奈川県公立高等学校入学者選抜について(神奈川県ホームページ)
面接
橘高校では全学科で個人面接が実施されます。面接は10分程度で、事前に提出する面接シートの内容を基に行われます。質問内容は「志望理由」「中学校で力を入れたこと」「高校でやりたいこと」などで、受け答えの態度や意欲・適性が評価されます。国際科では英語で簡単な質問をされる可能性もあるため、英語での自己紹介や志望動機を準備しておくと良いでしょう。スポーツ科では自身の競技経験や今後の目標について具体的に答えられるようにしましょう。緊張せずハキハキと答えられるよう、中学校で模擬面接の練習を積んで本番に臨みましょう。
出典:令和7年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準及び特色検査の概要(神奈川県ホームページ)
特色検査/自己表現検査など
橘高校では学科により特色検査(自己表現検査)が課されます。国際科は面接が特色検査に相当し、特別な実技や筆記はありません。スポーツ科では実技の特色検査が実施され、共通種目の反復横跳び(敏捷性テスト)と、サッカー・バレーボール・バスケットボール・陸上競技・剣道・ソフトテニス・ソフトボールから選択した専門種目の技能テストが行われます。これら実技検査の結果と面接を合わせた評価が特色検査点となり、選考に加味されます。普通科では特色検査は実施されず、調査書と学力試験・面接で選考されます。配点上、特色検査の比率は高くありませんが、スポーツ科志望者は日頃から体力・技能を鍛え、本番で実力を発揮できるよう準備しましょう。
出典:令和7年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準及び特色検査の概要(神奈川県ホームページ)
合格ボーダーライン予測
合格のボーダーライン(目安)として、普通科では内申点は110前後、当日5教科の学力検査得点は500点満点中およそ330点程度が一つの目安とされています。国際科は英語を2倍計算するため600点満点換算ですが、合格者の平均点は406点程度(5教科+英語100点分)で、英語含め実質5教科中3教科以上で7割超の得点が必要な計算です。スポーツ科は筆記試験のボーダーは普通科より低めになりますが、特色検査(実技)の高評価が合否に直結します。総じて、内申点と当日点のバランスが重要で、どちらか一方が大きく不足すると合格は難しくなります。
倍率の推移
橘高校の入試倍率は年度によって変動しています。過去3年間のデータでは、普通科は2022年度1.25倍→2023年度1.41倍→2024年度1.18倍と推移し、2023年度に上昇後に直近でやや落ち着きました。国際科は2022年度1.13倍→2023年度1.49倍→2024年度1.62倍と年々上昇し、2024年度は大変高い競争率となりました。スポーツ科も例年1.4〜1.5倍前後で推移しており、2024年度は約1.44倍でした。概ね普通科は1.3倍前後、国際科は1.4〜1.6倍程度で推移しています。直近では国際科の人気が高く、普通科より倍率が高くなる傾向にあります。
出典:1 一般募集共通選抜志願締切時志願状況 (全日制の課程)(神奈川県ホームページ)
学費
公立高校のため授業料は年額11万8800円ですが、国の就学支援金制度により多くの家庭では実質無償になります。入学時には入学検定料2,200円(受験出願時)と入学料5,650円が必要です。その他、制服や教材費など初年度納入金として10〜11万円程度がかかります。授業料の納付は年2期制で行われ、経済状況によって授業料減免制度や奨学金制度の利用も可能です。
出典:神奈川県を使いこなそう(神奈川県ホームページ)
高等学校等就学支援金制度(公立)(神奈川県ホームページ)
推薦入試・帰国生入試など
橘高校では推薦入試や帰国生対象の別枠入試は実施していません。全日制の全学科とも一般入学者選抜(共通選抜)のみで選考され、中学校からの推薦書提出や独自試験はありません。県立高校の中には海外帰国生徒枠を設ける場合もありますが、橘高校では普通科に帰国生特別募集は設定されていません。全受験生が同一の日程・試験で公平に選考される入試方式です。
出典:令和7年度神奈川県公立高等学校の入学者選抜募集案内(神奈川県ホームページ)
過去問の入手方法と活用法
神奈川県公立高校の過去問は、県教育委員会のホームページで公開されています(最新年度を含めPDFで閲覧可能)。また、市販の過去問集や問題集(神奈川県入試問題集など)を活用して傾向に慣れることも重要です。橘高校合格者も、中3の夏以降に過去問演習を繰り返し実施し、時間配分やミスの傾向を把握していました。模擬試験(神奈川全県模試など)を受験して弱点を洗い出し、本番までに克服することも効果的です。過去問はただ解くだけでなく、解き直しを通じて解法を定着させましょう。
出典:【過去問】神奈川県 公立高校入試[問題・正答](リセマム)
川崎市立橘高等学校の進学実績
大学合格状況
橘高校は毎年多くの卒業生が大学へ進学しています。現役進学率は概ね6〜7割程度と言われ、残りが専門学校や就職等の道に進みます。大学合格実績を見ると、国公立大学の合格者は毎年数名程度ですが、私立大学ではMARCHや早慶など難関大への合格者も複数出ています。2023年度(現役)では国公立合格者2名、早慶上理合計13名、GMARCH合計108名といった実績がありました。日東駒専レベルの大学には毎年100名以上が合格しており、安定した進学実績を残しています。
出典:進路実績(川崎市立橘高等学校全日制)
国公立大学 合格実績
国公立大学の合格実績は年によって変動があります。直近3年間では2021年4名→2022年10名→2023年2名と推移し、2024年は現役6名(既卒含め7名)の合格者が出ました。合格先の例として、2023年度は電気通信大学(1名)などが挙げられます。合格者の多くは首都圏の国公立大学で、東京学芸大学や東京都立大学、横浜国立大学など中堅どころが中心です。例年、国公立大の合格者は数名〜十数名規模となっています。
出典:進路実績(川崎市立橘高等学校全日制)
私立大学 合格実績
難関私大である早慶上理への合格者は、年によって差があります。2022年度は早慶上理合計21名(早稲田11名・慶應1名・上智6名・東京理科3名)と多数でしたが、2023年度は13名(早稲田6名・慶應1名・上智4名・東京理科2名)に減少しました。MARCHクラスの私大(明治・青学・立教・中央・法政・学習院)には毎年100名前後が合格しています。2023年度は明治25名、立教26名、中央16名、法政26名などGMARCH合計108名(現役)が合格しました。2022年度はGMARCH合計121名とさらに多く、年度によって増減はありますが、橘高校の上位私大合格実績は川崎市内公立校でも有数の水準です。
出典:進路実績(川崎市立橘高等学校全日制)
現役進学率・浪人率
橘高校の現役大学進学率は毎年60〜70%程度と推計されます。残る生徒のうち、約2割前後は浪人(予備校等での再挑戦)を選択し、その他は専門学校への進学や就職につくケースもあります。学校としては現役合格を目指した指導を行っていますが、難関大学を志望する一部の生徒は浪人して合格を勝ち取る例も見られます。
指定校推薦枠
橘高校は多数の指定校推薦枠を有しています。具体的な枠は年度によって異なりますが、首都圏の主要私立大学(東洋大学、東京電機大学、玉川大学、大東文化大学 など)から推薦枠を受けているとされています。指定校推薦を利用すれば、評定平均などの条件を満たすことで一般受験を経ずに合格が得られるため、毎年一定数の生徒が指定校推薦で進学しています。指定校推薦枠は主に評定上位者に割り振られるため、日頃から高い成績を維持することが重要です。
川崎市立橘高等学校の評判・口コミ
良い評判・口コミ
橘高校の在校生・卒業生からは総じて好意的な口コミが寄せられています。「勉強と部活のどちらにも力を入れており、成果を残している生徒が多い」「行事が活発で、生徒が積極的で明るい」など学校生活の充実ぶりを評価する声が多くあります。部活動の充実や施設の綺麗さも評判で、「部活も勉強もメリハリをつけて頑張れる」「校舎設備がとても綺麗で快適」といった意見が見られます。いじめの少なさや先輩後輩の仲の良さも指摘されており、安心して通える雰囲気です。総じて「青春を満喫できる学校」として高い評価を受けています。
出典:川崎市立橘高等学校 口コミ – 神奈川県の高校(みんなの高校情報)
塾の必要性など客観的な視点
一部の口コミには厳しい意見もあります。例えば「先輩の指導(説教)が長時間に及び、そのせいで塾をキャンセルすることになった」という声もあり、上下関係の厳しさを指摘する意見も見られます。また、行事や部活が盛んな分、学習は自主性に委ねられる部分もあり、難関大合格を目指すには塾での補習が必要と感じる生徒もいるようです。実際に「橘高校の生徒の多くが放課後塾に通っている」という話もあり、学校の勉強だけでは不安な場合は塾を併用して学力を補う選択肢も検討されています。学校としては文武両道を支える環境を提供していますが、更に上を目指す生徒は外部予備校等を活用しているのが実情です。
出典:川崎市立橘高等学校 口コミ – 神奈川県の高校(みんなの高校情報)
卒業生の声
卒業生からは「橘での3年間はとても楽しかった」「行事に全力で取り組めたことが思い出」といった前向きな声が多く聞かれます。特に「部活と勉強の両立を通じて人間的に成長できた」「先生方が親身で高校生活を充実させてくれた」という感想が目立ちます。進路面でも「指定校推薦制度を活用して希望の大学に進学できた」「橘で培ったメリハリある生活習慣が大学でも役立っている」といった声があり、卒業生は母校に対して感謝と愛着を持っているようです。
出典:川崎市立橘高等学校 口コミ – 神奈川県の高校(みんなの高校情報)
川崎市立橘高等学校の受験対策と勉強法
合格に向けた年間学習計画の立て方
橘高校合格のためには、計画的な学習スケジュールが重要です。中学1・2年生の間は基礎学力の定着と評定アップに努め、主要5教科で安定して4以上の成績を取れるようにしておきましょう。中学3年生になったら、年間を通じて志望校合格までの逆算スケジュールを立てます。夏休みまでに中学範囲の基礎事項を復習し終える計画とし、夏以降は入試形式の問題演習に重点を置きます。9〜10月頃から神奈川県の過去問や模試で得点力を確認し、11月以降は弱点補強と得点戦略の最終調整を行いましょう。計画通りにいかない場合もありますが、定期的に進捗を見直しながら柔軟に修正することも大切です。
内申点対策: 重要性と目標設定、具体的な対策法
内申点は合否に大きく影響するため、早い段階から対策しておきましょう。目標としては9教科オール4以上(内申合計110〜120)を狙いたいところです。日々の授業を大切にし、定期テストでは苦手科目も含めて高得点を取れるよう計画的に勉強します。提出物や課題も期限を守って提出し、授業態度でも積極的な発言や姿勢を心がけましょう。特に国際科志望の場合は英語の評定が2倍換算されるため、英語で5を取るくらいの意気込みで取り組むことが望ましいです。1・2年生のうちから内申点を意識し、苦手科目は早めに克服しておくことで、中3時に安定した評定を維持できます。
学力検査対策:
5教科合計の目標点/科目ごとの目標点
学力検査(筆記試験)で高得点を取るには5教科バランスよく対策しましょう。目標は5教科合計330点以上、科目別では各教科60〜70点程度を目安にします。
科目別対策ポイント(英語、数学、国語、理科、社会)
英語はリスニングと長文読解が得点のカギです。語彙・文法を網羅し、過去問で読解練習を積みましょう。数学は計算ミスをなくし、関数・図形など頻出分野の解法パターンを習得することが重要です。国語は漢字・文法で確実に点を取り、古文の基礎知識も押さえておきます。理科は重要用語や公式の暗記と、実験観察の記述問題に慣れる訓練が有効です。社会は歴史の年代暗記や地理の資料読み取りなど幅広い分野をバランスよく学習します。学校ワークに加えて神奈川県入試の過去問集や予想問題集を活用し、秋以降は本番形式の演習で得点力を養いましょう。
おすすめ参考書・問題集
神奈川県公立高校入試問題集(過去問)や各教科の標準的な問題集(新研究シリーズなど)が役立ちます。自分のレベルに合った参考書から始め、徐々に入試レベルの問題集に取り組むと効果的です。
特色検査/自己表現検査 対策:重要性、出題傾向、対策方法
特色検査への対策は学科ごとに異なります。国際科では特色検査=面接ですので、想定される質問への回答を準備し、自分の言葉でしっかり伝えられるよう練習しましょう。特に「志望理由」「中学で力を入れたこと」「将来の目標」などは答えを整理しておきます。英語で質問される可能性もあるため、簡単な自己紹介や志望動機を英語で話す練習も有効です。スポーツ科の特色検査(実技)では、共通種目の反復横跳びで好記録を出せるよう日頃から敏捷性トレーニングに励みましょう。また、選択種目(サッカー・バレー・バスケ等)の技能は基礎練習を繰り返し、フォームを固めて精度を高めておきます。実技本番では緊張で実力が出し切れないこともあるため、模擬の測定会などで雰囲気に慣れておくと良いでしょう。
面接対策: 評価ポイントと練習方法、想定質問例
面接では第一印象とコミュニケーション力が重要視されます。服装・身だしなみを整え、明るい挨拶と礼儀正しい態度で臨みましょう。想定質問としては「志望理由」「中学校で頑張ったこと」「高校でやりたいこと」「尊敬する人物」「最近気になるニュース」などが考えられます。それぞれの質問に対し自分なりの答えを用意し、具体的なエピソードを交えて1〜2分程度で話せるように練習します。学校の先生や保護者に協力してもらい模擬面接を行えば、緊張対策にもなります。回答の際は結論から簡潔に述べ、その後に理由や具体例を付け加えると伝わりやすいです。笑顔を忘れず、はきはきとした声で回答すれば好印象につながるでしょう。
過去問・模擬試験の効果的な活用法
過去問と模擬試験は自身の実力を測り弱点を補強するのに欠かせません。過去問は本番同様に時間を計って解き、解き終えたら自己採点と徹底的な見直しを行いましょう。間違えた問題は解説を読み、なぜ間違えたか原因を分析しておきます。同じ単元の問題を問題集で練習し、弱点を一つずつ潰していくことが大切です。模擬試験(神奈川全県模試など)も定期的に受験し、現在の合格可能性を客観的に把握します。模試結果から弱い科目や分野を洗い出し、入試までに重点的に復習する計画を立てましょう。過去問・模試は受けっぱなしにせず、復習と対策に活かすことで得点力アップにつながります。
おすすめ併願校パターン
橘高校を第一志望とする場合、同程度の難易度の私立高校を併願するケースが一般的です。例として、駒沢大学高等学校(普通科)、多摩大学目黒高等学校(普通科)、駒場学園高等学校(特進クラス)など東京都内の中堅私立を併願校とする生徒がいます。神奈川県内では日本大学高や桐光学園高(中位コース)などを併願に選ぶ例も見られます。安全校(滑り止め)としては偏差値50前後の私立校(例:鶴見大学附属高校、横浜創学館高校など)を受験しておくと安心でしょう。自分の学力や志望に応じて併願校を戦略的に選び、合格の可能性を確保することが大切です。
まとめ
川崎市立橘高等学校は、部活・行事と勉強の両立ができる魅力あふれる学校です。充実した高校生活の中で難関大学への進学者も輩出しており、文武両道の校風が橘高校の大きな魅力と言えるでしょう。合格への道筋としては、中学校での内申点確保と入試本番での得点力アップが鍵になります。早めに学習計画を立て、コツコツと努力を積み重ねれば着実に実力は向上します。過去問演習や面接練習を通じて自信をつけ、本番では落ち着いて実力を発揮してください。橘高校で夢の高校生活を実現できるよう、最後まで頑張りましょう。