神奈川県立住吉高等学校の偏差値・難易度は?部活や受験情報も紹介

はじめに
神奈川県立住吉高等学校は、川崎市中原区に所在する県立の共学校です。
入学試験の偏差値はおよそ54で、県内では中堅レベルの学力を持つ高校とされています。1980年に開校した比較的新しい学校で、中原平和公園内の緑豊かな環境に位置しています。体育祭や文化祭(羽月祭)などの学校行事も盛んに行われており、生徒の活気あふれる学校生活が魅力です。
出典:ホーム(神奈川県立 住吉高等学校)
神奈川県立住吉高等学校ってどんな学校? 概要まとめ
基本情報
川崎市中原区木月住吉町にある公立(県立)の高等学校で、1980年(昭和55年)に設立されました。
設置課程は全日制の普通科で、男女共学の学校です。校名は所在地の「木月住吉町」に由来しており、地域に根ざした学校として親しまれています。
出典:学校概要|神奈川県立住吉高等学校
校風・特色
キャンパスは中原平和公園に隣接する緑豊かな環境にあり、自然に恵まれた静かな立地です。
自由で明るい校風の下、生徒たちは明るく伸び伸びと学習や部活動に打ち込める雰囲気が特徴です。また、プログラミング教育やICTを活用した授業にも力を入れ、論理的思考力や課題解決能力を養う先進的な教育にも取り組んでいます。さらに、合唱コンクールや文化祭(羽月祭)・体育祭といった生徒主体の学校行事も盛んで、学校全体が活気にあふれています。
出典:本校の特色(神奈川県立住吉高等学校)
部活動
部活動も非常に盛んです。運動部・文化部ともに数多くの部が設置され、各部が地域での発表や大会での上位入賞を目指して日々熱心に活動しています。特にチアリーディング部は全国大会でも活躍する強豪で、他の運動部も県大会などで上位に進出する実績があります。
出典:部活動(神奈川県立住吉高等学校)
制服
制服は男女とも濃紺ブレザーを基本としたスタイルで、男子はグレーの格子模様スラックスに紺色の縞模様ネクタイ、女子はグレー系スカートに紺色の縞模様リボンを組み合わせます。女子生徒はネクタイやスラックスを選ぶこともでき、機能性にも配慮した制服になっています。
出典:制服について(神奈川県立住吉高等学校)
教育目標・校訓
住吉高校では、生徒の「たくましい心身」「豊かな情操と磨かれた知性」「自主自律の精神と協調性」を育むという3つの教育目標を掲げており、これらの目標のもとで生徒たちは自由な校風の中で互いの個性を尊重し合い、切磋琢磨しながら目標に向かって努力を重ねています。
出典:教育目標|神奈川県立住吉高等学校
略称
神奈川県立住吉高等学校の略称(愛称)は「住高(すみこう)」です。学校名を略した呼び名で、生徒や地域にも広く浸透しています。
アクセス
アクセス面では、東急東横線の元住吉駅から徒歩約8分、JR南武線の武蔵小杉駅・平間駅からも徒歩15分ほどと至便な場所にあります。
駅から近く通学に便利でありながら、隣接する中原平和公園の豊かな緑に囲まれた落ち着いた環境も兼ね備えています。
出典:アクセス(神奈川県立住吉高等学校)
神奈川県立住吉高等学校の偏差値・内申点目安
最新の偏差値
神奈川県立住吉高等学校の最新の偏差値は54です。
この偏差値は県内でおよそ115位(公立校中62位)に位置し、神奈川県内では中堅レベルの難易度といえます。また、川崎地区の公立高校の中でも難易度は中くらいの位置づけです。偏差値62の新城高校が地域トップクラスである一方、川崎高校は偏差値47と住吉高校より低く抑えられています。住吉高校(偏差値53~54)はちょうどその中間に当たり、例えば横浜栄高校(偏差値55)など他の中堅校と同程度のレベルです。
出典:住吉高等学校 偏差値2025年度版 – 神奈川県の高校(みんなの高校情報)
合格に必要な内申点の目安
住吉高校に合格するには、中学校の内申点(調査書評定)で135点満点中およそ98点が一つの目安とされています。135点は中2・中3の成績を合計した換算内申点で、98点は9教科平均で約3.6、つまりオール4に近い成績水準です。具体的には9教科中5~6教科で「4」を取り、残りは「3」といった評価イメージになります。
内申点がこの目安に届かない場合でも、できるだけ評定を上げておくことが望ましく、志望校合格に向けて定期テストで高得点を取り評定「4」以上を増やす努力が重要です。
近隣/同レベルの高校との比較
住吉高校の難易度は川崎地区では中堅に位置しており、近隣または同程度レベルの高校と比べても中くらいのポジションです。
川崎エリア内で比較すると、最難関は新城高校(偏差値62)で突出しています。反対に川崎高校は偏差値47と難易度が低めで、住吉高校(偏差値53前後)はその中間に当たります。偏差値の近い学校としては、同じ公立中堅校である横浜栄高校(偏差値55)などが挙げられ、住吉高校と難易度が近いと言えるでしょう。
このように住吉高校は地域内ではトップ層ではないものの、平均よりやや上のグループに属する学校です。
出典:神奈川県の高校情報(偏差値・評判・入試情報)(みんなの高校情報)
神奈川県立住吉高等学校の入試情報(2025年度版)
募集定員・入試日程
募集定員は約360名(直近年度は359名)で、毎年応募者数が定員を上回り倍率は1.3~1.5倍前後となります。
直近では2023年度に定員358名に対し志願者551名・倍率1.54倍、2024年度は志願者467名・倍率1.30倍となりました。入試日程は他の神奈川県公立高校と同様で、出願は1月下旬、学力検査(筆記試験)は2月中旬、合格発表は2月下旬というスケジュールです。(例:2024年度は2月14日に学力検査・2月28日に合格発表)。なお、住吉高校では一般入試において面接や特色検査は実施されないため、その日程は設定されていません。
出典:令和8年度神奈川県公立高等学校の入学者の募集及び選抜の主な日程等について(神奈川県ホームページ)
選考基準
一般選抜では調査書(内申点)と学力検査の総合点で合否が決まります。
現在、面接試験や特色検査は課されておらず、調査書:学力検査の配点比率は4:6とされています(内申点135点満点、学力検査500点満点換算)。この比率により、内申点1点は学力検査約2.5点分の重みに相当します。かつては内申:学力:面接=3:5:2という配点でしたが、2024年度から面接を実施しない4:6体制となり入試重視の選考になりました。そのため、学力検査の比重が高く、当日得点次第で内申点の差を挽回できる傾向があります。実際、面接があった頃でも配点比率が低いため面接による差はほとんど付かず、最終的には内申点と筆記試験の合計点でほぼ決まっていました。
出典:神奈川県公立高等学校入学者選抜について(神奈川県ホームページ)
学力検査
学力検査は5教科(英語・国語・数学・理科・社会)で各教科100点満点・試験時間50分ずつで実施されます。
マークシート式ですが記述問題も含まれ、英語はリスニングテストも課されます。住吉高校の受験生の学力検査合計点の平均は毎年おおむね320点/500点前後(得点率約65%)で推移しており、合格を目指すにはこの6割台後半の得点を目標に対策する必要があります。科目別の傾向を見ると、英語は県全体平均が55点前後で、リスニング含め基礎的な読解・作文問題が中心です。数学は難易度が高く高得点者が少ない科目で、2023年度は得点71点以上の受験生が約15%しかおらず満点近く取るのが難しい傾向でした。一方、国語は比較的高得点を狙いやすく、同年では71点以上を得点した受験生が約65%に達しています。このように得意科目で確実に点を稼ぎ、苦手科目でも6割以上を取ることが重要です。
入試対策としては過去問を少なくとも3年分解き、出題パターンや時間配分に慣れておくことが効果的です。実際に過去問演習を本番と同じ時間割で行い、解答スピードやミスの分析をしておくことで、当日の時間管理や得点力向上につながります。
出典:神奈川県公立高等学校入学者選抜について(神奈川県ホームページ)
調査書(内申点)
調査書による内申点(換算内申)は、中学2年・3年時の成績から算出され135点満点となります。計算方法は「中2学年末の9教科評定合計(45点満点)+中3(2学期まで)の9教科評定合計×2(90点満点)」で、両学年の成績を合計して評価します。オール5の場合は135点となり、評定4と5が中心であれば90~100点台となる計算です。なお、神奈川県公立高校入試では各校の裁量で最大3教科まで内申点を2倍にする「重点化」が可能ですが、住吉高校は特色検査と同様に重点化は実施していません。
全教科がフラットに評価されるため、特定科目だけでなく主要5教科を含む9教科すべてでバランス良く成績を取っておくことが大切です。
出典:神奈川県公立高等学校入学者選抜について(神奈川県ホームページ)
面接
現在、住吉高校の一般入試では面接試験は実施されていません。
神奈川県では2024年度から公立一般入試の面接が各校任意の特色選抜扱いに移行し、全ての高校で必須ではなくなりました。住吉高校もこの変更に伴い2024年度入試より面接を行っておらず、選考は筆記試験と調査書の点数で決定されます。
かつて面接が課されていた頃(~2023年度)は個人面接形式で10分前後、志望動機や中学校での取り組みなど基本的な内容が問われていました。配点比率は内申:学力:面接=3:5:2と低く、面接の評価による差はほとんどつかないものとなっていたようです。現在は面接が廃止されたことで、筆記試験と内申点で合否が決まる明快な方式になっています。
出典:令和7年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準及び特色検査の概要(神奈川県ホームページ)
特色検査/自己表現検査など
住吉高校では特色検査(自己表現検査など)は実施されていません。
これは同校がいわゆる「学力向上進学重点校」に指定されておらず、特色検査を課す対象ではないためです。したがって、一般入試では学力検査以外に課される試験や実技は一切なく、筆記試験の成績と調査書(内申点)のみで合否判定が行われます。自己表現検査(グループ討論やプレゼンテーション等)や実技検査(音楽・美術・体育など)もありません。
受験生は学力試験対策と内申点向上に専念すればよく、特色検査対策は不要です。
出典:令和7年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準及び特色検査の概要(神奈川県ホームページ)
合格ボーダーライン予測
住吉高校の合格ボーダーラインは、換算内申点で約98前後(135点満点中)、当日筆記得点で約300~320点(500点満点中)程度と予想されます。
過去の入試データを見ても、合格者平均は内申約99/135点・筆記得点約333/500点となっており、ボーダーラインはその平均値よりやや低めに設定されると考えられます。したがって、安全圏を狙うには内申点で100程度(オール4に近い成績)、学力検査で330点前後(5教科平均66点程度)を目標にしておくと良いでしょう。
毎年の問題難易度や出願動向によって必要点数は変動しますが、内申・当日点の合計で合格ラインを越える戦略が求められます。
倍率の推移
神奈川県立住吉高等学校(偏差値54)は例年の入試倍率が約1.3〜1.5倍と高めに推移しています。
武蔵小杉駅から徒歩圏内という良い立地条件もあり志願者が多く、人気校となっているためです。例えば2023年度は募集定員358名に対し志願者551名で最終倍率約1.54倍、翌2024年度も志願者467名で約1.3倍と依然高水準でした。また、2022年度も倍率約1.41倍で、高倍率が続いています。
なお、この倍率水準は他の公立高校と比べても高く、住吉高校の人気の高さがうかがえます。倍率が高い分、入試の競争も激しいため、確実な受験対策が求められます。
出典:1 一般募集共通選抜志願締切時志願状況 (全日制の課程)(神奈川県ホームページ)
学費
神奈川県立住吉高等学校の学費は県立(公立)高校の標準的な金額で、他校と比べて比較的安い水準です。入学時には入学料として5,650円、授業料は年額118,800円が必要となります。また、教科書代や制服代、PTA会費などを含めた初年度の納入金は約23.3万円程度で、制服・教材費等に約65,000円、諸会費に約44,000円が含まれます。
公立高校には就学支援金制度もあり、一定条件(年収約910万円未満)を満たす世帯では授業料が実質無償になるため、経済的負担を軽減できます。なお、授業料は月額にすると約9,900円程度で、私立高校の平均と比べても格段に低い負担と言えます。
出典:県立高校の授業料・諸会費について(神奈川県ホームページ)
神奈川県を使いこなそう(神奈川県ホームページ)
高等学校等就学支援金制度(公立)(神奈川県ホームページ)
推薦入試・帰国生入試など
神奈川県立住吉高等学校では、中学校からの推薦による入試や海外帰国生徒対象の特別入試は実施していません。
神奈川県の公立高校入試は学力検査による一般選抜のみで行われ、書類審査型の推薦選抜は制度上存在しないためです。また、帰国生徒の特別枠募集は県内で6校のみ実施されていますが、住吉高校はその対象校に含まれていません。このため住吉高校では推薦枠の募集人数は設定されておらず、募集定員全てを一般入試で選考します。出願書類や選抜基準、出願期間・試験日も一般入試の共通日程に準じており、試験科目も通常の5教科による学力検査のみです。入学検定料も他の公立高校と同じ2,200円で、合格発表日も全日制共通の日程で行われます。
出典:令和7年度神奈川県公立高等学校の入学者選抜募集案内(神奈川県ホームページ)
過去問の入手方法と活用法
神奈川県立住吉高等学校の入試過去問題は、神奈川県教育委員会のウェブサイトで各年度の問題・正答が約10年分公開されており、無料で閲覧・印刷できます。大手出版社から過去問集(問題集)が発行されており、書店やインターネットで容易に入手可能です。
過去問は少なくとも3年分を解いて出題傾向や自身の弱点を把握することが重要です。本番同様の時間配分で演習することで時間管理の感覚も養われ、神奈川県立住吉高等学校の入試対策に大いに役立ちます。解いた後は解答解説を確認し、間違えた問題を復習することで着実に実力アップにつながります。
出典:令和7年度 共通選抜 学力検査問題(神奈川県ホームページ)
【過去問】神奈川県 公立高校入試[問題・正答](リセマム)
神奈川県立住吉高等学校の進学実績
大学合格状況
神奈川県立住吉高等学校では、卒業生の大半が大学進学を果たしており、2024年3月卒業生も多数の合格実績を残しました。これは、ほとんどの生徒が進学を希望し手厚い進路指導が行われている結果です。実際、2024年3月卒業の346名中約77%にあたる267名が四年制大学に合格し、特に私立大学を中心に神奈川大学(57名合格)や専修大学(50名合格)などへの合格者数が目立ちました。このように住吉高校は高い進学率を維持しています。
出典:進路指導(神奈川県立住吉高等学校)
国公立大学 合格実績
住吉高校の国公立大学合格者数は毎年数名程度で推移しています。2024年卒業生については、国公立合格者は川崎市立看護大学に1名、琉球大学に1名、横浜市立大学に2名が合格しています。
出典:過去3年間の進学状況|進路状況2025(神奈川県立住吉高等学校)
私立大学 合格実績
住吉高校では難関私立大学の合格者が多く、特にGMARCHへの進学者は年々増加傾向にあります。2024年には青山学院大学に2名、学習院大学に2名、中央大学に6名、東京理科大学に2名、法政大学に13名、明治大学に5名が合格しています。
出典:過去3年間の進学状況|進路状況2025(神奈川県立住吉高等学校)
現役進学率・浪人率
住吉高校は現役進学率が非常に高く、卒業生の9割以上が在学中に進路を決めます。浪人(卒業後の再受験)に回る生徒は毎年5~10%程度にとどまり、例えば2023年は卒業生352名中19名(約5%)でした。
出典:進路状況|2025年(神奈川県立住吉高等学校)
指定校推薦枠
住吉高校は指定校推薦制度が充実しており、有名大学への推薦枠を多数保有しています。実際、中央大学や法政大学、東京理科大学、専修大学、日本大学、駒澤大学などを指定校としており、これらの大学には学校からの推薦で受験することが可能です。
神奈川県立住吉高等学校の評判・口コミ
良い評判・口コミ
住吉高校は自由な校風で高校生活を充実させたい生徒に人気があります。
口コミでも「制服がかわいい」「校則が自由でのびのびできる」と評判で、生徒にとって居心地の良い環境です。部活動も盛んで、チアリーディング部は全国大会に出場し、陸上部やダンス部も大会で上位入賞を果たしています。
出典:住吉高等学校 口コミ – 神奈川県の高校(みんなの高校情報)
塾の必要性など客観的な視点
住吉高校では、難関大学を目指すには本人の努力や追加学習が欠かせないとも言われます。
実際、「住吉高校に入学したからといって全員が難関私大に行けるわけではない」とされ、必要に応じて塾や通信教育を活用する生徒も少なくありません。もっとも、学校側も夏期講習による難関大学対策など一定のサポートは行っています。
卒業生の声
卒業生からは「すごくいい学校で、新たに入学を考えている人にはおすすめ。進学実績があまり良くないようでもそれは自分の努力次第」という声も聞かれます。
明るい校風も相まって、お笑い芸人やスポーツ選手など活発な分野で活躍する卒業生も多いようです。高校生活を楽しみつつ自らの努力で進路を切り拓いた卒業生が多いことが伺えます。
出典:神奈川県立住吉高等学校 – 川崎市中原区木月住吉町/高校(Yahoo!マップ)
神奈川県立住吉高等学校の受験対策と勉強法
合格に向けた年間学習計画の立て方
住吉高校に合格するには、年間を通じて内申点と学力検査の両対策をバランスよく進めることが重要です。目安として内申は約75%・学力検査65%(内申評定100点・学力検査325点前後)が合格ラインとなり、自身の内申に応じて必要な試験得点を逆算した学習計画が求められます。
定期テストで高得点を狙って学校成績(内申点)を上げつつ、夏以降は神奈川県の過去問演習などで実戦力を養うことも大切です。
内申点対策: 重要性と目標設定、具体的な対策法
神奈川県立住吉高等学校の入試では、内申点が合否の重要な要素です。第一次選考では内申点:学力検査点の比率が4:6に設定され、内申点が約4割を占めます。
目標とする内申点は9教科合計で34以上(合格者平均も同程度)。この水準を達成するには、日々の授業復習や定期テスト対策に計画的に取り組み、提出物を確実にこなすことが大切です。特に中学2年から継続して成績を安定させ、高い評定を確保しておきましょう。
出典:神奈川県公立高等学校入学者選抜について(神奈川県ホームページ)
学力検査対策:
学力検査では住吉高校では6割を占めるため、高得点の取得が合格の鍵となります。試験で高得点を取れば内申点の不足を巻き返すことができ、逆転合格も狙えます。
学力検査は英語・数学・国語・理科・社会の5教科で行われ、それぞれ100点満点・合計500点満点です。苦手科目を残さないことで総合点を底上げしましょう。
出典:神奈川県公立高等学校入学者選抜について(神奈川県ホームページ)
5教科合計の目標点/科目ごとの目標点
5教科合計点としては、まず300点以上を目標に設定しましょう。住吉高校の合格者の学力検査平均点は年度によって約300~330点で推移しており、2024年度は約307点でした。安全圏を狙うなら5教科で320点(1科目平均64点)程度を目指すとよいでしょう。
科目ごとの目標配分も決めておくと効果的です。例えば得意科目では80点前後を狙い、苦手科目でも最低50~60点は確保するなど、強みと弱みを踏まえた得点目標を設定します。こうすることで、科目間のバランスを取りながら合計点の底上げが期待できます。
科目別対策ポイント(英語、数学、国語、理科、社会)
5教科それぞれに対策のポイントがあります。英語はリスニングと長文読解を重視し、基本単語・文法の暗記も徹底しましょう。数学は公式や定理を使いこなす練習を積み、応用問題にも対応できる力を鍛えます。国語は文章を正確に読み取る読解力がポイントで、漢字や語彙の知識も疎かにしないようにします。理科は重要用語や化学式などの暗記に加え、計算問題や実験の仕組みを理解することを心がけましょう。社会は歴史の年代暗記や地理の資料読み取りなど基礎事項の定着に努め、時事問題にも目を通しておくと安心です。
このように各科目に応じた対策で総合力を高めることが重要です。
おすすめ参考書・問題集
神奈川県入試の過去問題集は早めに入手して繰り返し活用しましょう。特に東京学参の『神奈川県公立高校入試問題』は過去問が6年分収録され、詳しい解説付きで出題傾向の把握に最適です。
また、増進堂・受験研究社の『高校入試10日でできる5科の予想問題』は最新の入試傾向を反映した模擬テスト形式の問題集で、総仕上げに適しています。自分の学力に合った参考書を活用し、効率良く得点力を伸ばしましょう。
特色検査/自己表現検査 対策:重要性、出題傾向、対策方法
住吉高校では特色検査は課されていません。しかし、特色検査を課す学校では対策が重要です。特色検査は学力検査では測れない力を見る試験です。
自己表現検査では「テーマに基づくスピーチ」や「グループ討論」、教科横断型の課題解決問題などが出題される傾向があります。対策として、過去の特色検査問題やテーマを研究し、自分の意見を論理的にまとめて話す練習をしておきましょう。家族や友人と模擬面接など実践練習を行うことも効果的です。
出典:令和7年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準及び特色検査の概要(神奈川県ホームページ)
面接対策: 評価ポイントと練習方法、想定質問例
住吉高校では面接試験は課されませんが、面接を課す学校では入念な対策が必要です。面接では回答の内容だけでなく、挨拶や態度など人柄も評価されます。まず基本的な礼儀を身につけ、自信を持って受け答えできるように練習しましょう。
よく聞かれる質問としては「志望理由」「中学で力を入れたこと」などがあります。これらの定番質問への答えを考えて、自分の言葉で簡潔にまとめておきましょう。答えは丸暗記せず、問われたポイントに的確に答える訓練が大切です。家族や先生と模擬面接を行い、想定質問に対する返答を練習することで、本番に臨めるでしょう。
出典:令和7年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準及び特色検査の概要(神奈川県ホームページ)
過去問・模擬試験の効果的な活用法
過去問演習は高校受験勉強において欠かせません。過去問は3~5年分程度を解いておくのがおすすめです。時間を計って本番同様の環境で解くことで、時間配分や問題の難易度感にも慣れることができます。
過去問を解きっぱなしにせず、間違えた問題は解説を読み、関連分野を復習しましょう。模擬試験も積極的に受験し、自分の現在の実力を確認しましょう。模試結果から弱点を分析し、今後の勉強計画に活かします。
出典:【過去問】神奈川県 公立高校入試[問題・正答](リセマム)
おすすめ併願校パターン
併願校は通学可能な地域から難易度が近い学校を選ぶことが大切です。住吉高校を第一志望とする場合、併願には私立高校を安全校として組み合わせるケースが一般的です。例えば駒場学園高校・鶴見大学附属高校(いずれも私立)などを併願する例が多く見られます。
公立第一志望に対し偏差値帯が近い私立校を1~2校確保しておくと安心です。併願校の入試は公立入試より先に行われるため、公立本番前に合格校があると心の余裕が生まれます。住吉高校(偏差値54)を目指す場合、偏差値50台前半の私立高校が併願目安となります。
まとめ
神奈川県立住吉高等学校(偏差値54)は、部活動や行事にも力を入れながら充実した高校生活を送りたい人にとって魅力的な学校です。実際、在校生からは「高校生活を充実させたい!楽しみたい人にはとてもおすすめです」との声もあります。
このような魅力ある住吉高校に合格するには、内申点と学力検査のバランスを考えた受験戦略と継続的な努力が欠かせません。内申対策・学力対策・面接対策など、本記事で述べたポイントを踏まえて準備を進めれば、きっと合格への道が開けるでしょう。住吉高校で充実した高校生活を送りたいという強い意志を持って、最後まで頑張ってください。
出典:住吉高等学校 偏差値2025年度版 – 神奈川県の高校(みんなの高校情報)