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川崎市立川崎総合科学高等学校の偏差値・難易度は?部活や受験情報も紹介

川崎市立川崎総合科学高等学校の偏差値・難易度は?部活や受験情報も紹介
目次

はじめに

川崎市立川崎総合科学高等学校(以下、川崎総合科学高校)は、川崎市が設置する理工系に特化した専門高校です。情報工学や電子機械など5つの工業科と、難関大学進学をめざす科学科を併設しています。特色ある教育環境から、理系分野に興味を持つ中学生や保護者に注目されている学校です。今回は川崎総合科学高校の偏差値進学実績入試情報評判、そして受験対策まで網羅的に解説します。それぞれのテーマごとに結論と理由、具体例を示し、受験を控えた皆さんの疑問にお答えします。
出典:KST-川崎総合科学とは(川崎市立川崎総合科学高等学校)

川崎市立川崎総合科学高等学校ってどんな学校? 概要まとめ

基本情報

川崎総合科学高校は1962年創立、男女共学の市立高校です。所在地は川崎市幸区小向仲野町5-1で、全日制課程と定時制課程を併設しています。設置学科は情報工学科・総合電気科・電子機械科・建設工学科・デザイン科・科学科の6学科で、全日制各学年に各学科1クラスずつ計6クラスが編成されています。市立高校であり授業料は就学支援金の利用で基本的に不要ですが、入学金2100円と教科書代・実習費等で7~8万円程度の初期費用がかかります。技術系5学科と大学進学を目指す科学科を有する点で、他の高校とは一線を画す存在です。
出典:KST-川崎総合科学とは(川崎市立川崎総合科学高等学校)

校風・特色 

理工系に特化した実践的な校風が特徴です。専門科目や実習の授業が多く、課題研究や企業との連携学習も取り入れています。例えば工業科では3年次に各科ごとの研究成果を発表する「課題研究発表会」を毎年2月に開催し、地域の中学生や住民も見学可能です。学校行事もユニークで、9~10月の文化祭「総科祭」では3年ごとに各学科の作品展示(科展)が行われ、美術部や有志が製作する大きなアーチも名物です。このように好きな分野に打ち込める環境のため、生徒たちは主体的に学び、明るく充実した学校生活を送っています。
出典:KST-教育理念(川崎市立川崎総合科学高等学校)

部活動

多彩な部活動があり、工業系高校ならではのユニークな部活も充実しています。運動部・文化部合わせて30以上の部活動・同好会が活動しており、例えばモータースポーツ部やロボット研究部など専門性の高い部も存在します。写真部は県の高校写真展で佳作入賞するなど実績を上げ、硬式野球部も県大会に出場経験があります。科学部や電子工作同好会ではコンテストへの参加も盛んです。部活を通じて得意分野を伸ばせる環境が整っており、生徒たちは勉強と両立しながら熱心に活動しています。
出典:KST-運動部(川崎市立川崎総合科学高等学校)
KST-文化部(川崎市立川崎総合科学高等学校)

制服

男子は学ラン、女子はブレザーという伝統的な制服です。冬服は男子が黒の詰襟学生服、女子はブレザーにネクタイまたはリボンを着用します。夏服では男女とも白いワイシャツになり、女子は深緑のチェック柄スカートを履くのが特徴です。落ち着いたデザインの制服で、生徒からは「きちんとしていて気に入っている」という声もあります。制服の着こなしを通じて学校の一体感を感じられるでしょう。
出典:制服紹介(川崎市立川崎総合科学高等学校)

教育目標・校訓

校訓は「誠実・勤勉・強健」です。これは「真理を探究し高邁な人格を育む(誠実)」「専門知識と技術を身につけ勤労を愛する精神を養う(勤勉)」「心身を鍛え明朗で良識ある社会人を育成する(強健)」という教育理念に基づいています。生徒はこの校訓のもと、実直に努力し、知識と技術を磨き、心身を鍛錬することを目標としています。教職員も校訓の精神を念頭に指導し、生徒の人間的成長に努めています。
出典:KST-教育理念(川崎市立川崎総合科学高等学校)

略称

川崎総合科学高校の略称は「川総(かわそう)」や「KST」です。地元では以前「川崎市立工業高校」時代に校地が多摩川土手沿いだったことから「土手高(どてこう)」と呼ばれたこともありました。現在は生徒や地域から「川総」「総科(そうか)」などと親しまれています。公式英語名は Kawasaki City High School for Science and Technology で、その頭文字を取った「KST」も学校関係者の間で使われています。親しみやすい略称が定着しており、会話やSNSでも活用されています。

アクセス

JR川崎駅からバスで5~10分程度と通学しやすい立地です。JR川崎駅西口のラゾーナ広場バス乗り場から市営バス川73・74系統または東急バス反01系統に乗車し、「御幸公園前」で下車すると徒歩3分で学校に到着します。JR武蔵小杉駅からも川74系統のバスでアクセス可能です。最寄りの東急多摩川線矢口渡駅からは徒歩約20分ですが、バス利用者が多いです。敷地内に駐車場はないため来校時は公共交通機関を利用します。川崎駅から近くバス本数も多いため、通学には便利な環境と言えます。
出典:KST-アクセス(川崎市立川崎総合科学高等学校)

川崎市立川崎総合科学高等学校の偏差値・内申点目安

最新の偏差値

科学科は県内トップクラスの偏差値59、工業科各科は偏差値48前後です。科学科(理数科)は難関国立大を目指す進学コースのため偏差値が高く、情報工学科・総合電気科・電子機械科・建設工学科・デザイン科の5工業科はおおむね偏差値48程度で中堅レベルとなっています。例えば2025年度版のデータでは科学科59、情報工学科・デザイン科ともに48とされています。このように学科によって難易度に差があり、進学志向の科学科は高め、専門技術系の学科は平均的な偏差値帯に位置しています。
出典:川崎市立川崎総合科学高校(神奈川県)の偏差値 2025年度最新版(みんなの高校情報)

合格に必要な内申点の目安

科学科は内申オール4以上(9教科45点中40前後)、工業科は内申3~4程度(約30台)が目安です。科学科合格者の平均内申点は概ね100前後(5段階×9教科の合計、約オール4相当)と報告されており、5科目で内申オール5に近い生徒もいます。一方、工業科では合格者の内申は3と4が混在する程度で、例えばある年の総合電気科合格者は中3内申27/45の例が見られます。科学科は内申点が重視される割合はやや低い(選考比率4:6)ものの、合格者は基本的に内申4以上を確保しています。工業科は内申と当日点が同等比率(5:5)で評価されますが、内申オール3台でも当日点でカバーすれば合格可能です。いずれにせよ、理想として科学科は内申35~40、工業科は内申25~30以上を目標にすると良いでしょう。

近隣/同レベルの高校との比較

科学科の難易度は県立鶴見高校普通科(偏差値58)に匹敵し、工業科各科(偏差値47前後)は県内平均レベルの公立校と同水準です。例えば科学科は、横浜市立東高校(普通科)や県立光陵高校理数科など中堅上位校と同程度の難易度と言えます。一方、工業科(偏差値約47-48)は川崎北高校普通科(偏差値47)や旭高校普通科(47)といった平均的公立校と近い水準です。また地理的に近い市立幸高校(普通科・偏差値44)よりは難易度が高く、科学科・デザイン科は私立中堅進学校にも匹敵します。科学科志望者は同レベルの公立進学校とも併願層が重なり、工業科志望者は他の工業高校や総合高校との比較検討をするケースが多いようです。
出典:川崎市立川崎総合科学高校(神奈川県)の偏差値 2025年度最新版(みんなの高校情報)

川崎市立川崎総合科学高等学校の入試情報(2025年度版)

募集定員・入試日程

全日制各学科とも募集定員は各39名、入学試験は毎年2月中旬に実施されます。2025年度(令和7年度)は各学科39人ずつ計234人の募集でした。学力検査(共通選抜)は2月14日(金)に5教科一斉実施され、面接・特色検査のある学校は2月17日(月)にも検査が行われました。川崎総合科学高校の場合、学力検査は2/14のみで、合格発表は2月28日に行われています。出願受付は1月下旬(1/23~1/29)、志願変更は2月上旬(2/4~2/6)と県内共通の日程です。このように例年2月中旬に本番試験、下旬に合格発表というスケジュールなので、逆算して学習計画を立てる必要があります。
出典:令和8年度神奈川県公立高等学校の入学者の募集及び選抜の主な日程等について(神奈川県ホームページ)

選考基準

科学科は調査書:学力検査を4:6で評価し、工業科各科は調査書:学力検査=5:5の割合で選考されます。全日制の共通選抜では一次選考(定員80%)で調査書(内申)と学力検査の比率が定められ、科学科は内申重視度がやや低め(40%)で学力重視型、工業科5学科は内申・学力同等(各50%)となっています。二次選考(残り20%)では全学科共通で学力検査:観点別評価(「主体的に学習に取り組む態度」の評点)=8:2が適用され、面接および特色検査は実施されません。例えば科学科では一次選考で「内申4:学力6」に加え数学・理科の学力検査得点が1.5倍に傾斜配点されます。デザイン科では一次選考で特色検査(実技)が課され比率5:5:5(内申:学力:実技)となる点が特殊です。まとめると、科学科は学力重視、工業科はバランス重視の配点で選抜されるため、自身の強みや弱みに応じた受験戦略が求められます。
出典:KST-入学者選抜情報(川崎市立川崎総合科学高等学校)

学力検査

5教科各100点満点・50分で実施され、英数国理社のバランスの取れた問題が出題されます。神奈川県公立高校共通入試問題は英語(リスニング含む)、数学、国語、理科、社会の5科目で構成され、各科目の満点は100点です。試験時間は科目ごとに50分間で、英語では15分程度のリスニングを含み長文読解・作文が出題されます。数学は証明問題やグラフ・資料分析など思考力を問う設問が多く、理科は実験考察問題が頻出です。社会は歴史・地理・公民の総合問題となっており、資料の読み取りや記述も含まれます。科学科志望者は特に数学・理科が重視され、これらは得点が1.5倍に換算されます。実際に科学科合格者の数学・理科平均得点は他科目より高めで、例えば2023年度合格者は数学・理科で各70点前後を確保しています。塾の視点では、「全科目まんべんなく対策しつつ、理数を重点的に強化する」ことが川崎総合科学高校入試攻略のポイントとされています。
出典:KST-入学者選抜情報(川崎市立川崎総合科学高等学校)

調査書(内申点)

中学3年次の5段階評定9教科合計(満点45)が基本評価され、一部学科では特定科目が重点化されます。科学科では内申点自体に特定科目の加重はありませんが、デザイン科では美術の評定が2倍に扱われる独自措置があります。調査書点は一次選考で科学科は配点比率40%、工業科は50%を占め、二次選考では直接内申点は使われず「主体的に学習に取り組む態度」の評価(いわゆる行動の評価:ABC)が20%として考慮されます。例えばデザイン科の場合、「美術」評定が2倍、科学科の場合は特に評定重点化なしと公表されています。実際の合格者の平均評定は科学科で約36~37/45、工業科で30前後と推測されます。内申点は高いほど有利ですが、科学科では学力検査重視のため多少内申が低くても挽回可能です。一方工業科では内申・当日点が同等なので、評定オール3程度でも当日点との総合力で合格しているケースがあります。受験生は可能な限り内申点を上げつつ、特色ある評価(例えばデザイン志望なら美術)も意識して中学校生活を送ると良いでしょう。
出典:KST-入学者選抜情報(川崎市立川崎総合科学高等学校)

面接

川崎総合科学高校の全日制一般入試では個別面接は課されません。神奈川県公立入試では学校によっては特色検査や集団面接を課す場合がありますが、川崎総合科学高校では学力検査と調査書による選抜が基本で、面接は実施されていません。募集要項にも「面接:実施しない」と明記されています(特色検査については後述)。そのため、受験生は面接対策は不要ですが、調査書所見や中学校での活動実績が間接的に評価されることになります。なお、以前は全日制ではなく定時制課程で面接を課していたことがありますが、本校全日制志願者は筆記試験に集中すれば大丈夫です。
出典:KST-入学者選抜情報(川崎市立川崎総合科学高等学校)

特色検査/自己表現検査など 

全日制ではデザイン科のみ実技形式の特色検査(自己表現検査)を実施します。デザイン科では一次選考において「実技」試験が課され、調査書:学力検査:実技=5:5:5の比率で評価されます。具体的にはデッサンなど美術の基礎力を見る課題が出題され、作品の表現力や構成力が評価対象です。実技検査得点は二次選考でも割合5(50%)として扱われます。一方、科学科や他の工業科では特色検査は実施されません。このため、デザイン科志望者は美術の技能対策が重要になります。例えば日頃からデッサン練習を積んだり、中学校美術部で実技力を磨いた生徒が有利です。特色検査を課す高校は神奈川県内でも限られるため、デザイン科受験者はこの実技試験対策が合否のカギと言えるでしょう。
出典:KST-入学者選抜情報(川崎市立川崎総合科学高等学校)

合格ボーダーライン予測 

科学科は内申100前後で当日得点430/600点程度、工業科は内申オール3程度でも当日得点300/500点前後で合格圏と推定されます。科学科では数学・理科が1.5倍に傾斜配点されるため、学力検査満点は600点満点換算になります。目安として、内申点が100(ほぼオール4)の受験生なら学力検査で430/600点(5科目平均72点)取れば合格可能とされています。逆に内申105(オール4~5)の高い生徒では420/600点(平均70点)程度でも合格できる計算です。これは1教科70点前後という高い得点力が要求されるラインで、2023年度科学科合格者の平均も内申100・偏差値58とされています。一方、工業科各科では傾斜配点が無く500点満点での勝負となります。合格者の例から見ると、内申オール3(合計27前後)でも5科計250~300点程度(平均50~60点)を取れば十分合格圏と推測できます。実際2024年度総合電気科では内申36・当日得点約300点の合格者もおり、内申が多少低めでも当日得点でカバーしています。以上より、科学科志望者は5科で7割得点を目標に、工業科志望者は5科で5~6割得点を目指すと安全圏と言えるでしょう。

倍率の推移

学科によって志願倍率に差があり、デザイン科・科学科はほぼ毎年定員を上回る一方、電子機械科・総合電気科は定員割れの年も見られます。過去5年間(令和3~令和7年度)の共通選抜志願倍率を見ると、例えば令和7年度(2025年入試)ではデザイン科1.46倍、建設工学科1.31倍、電子機械科1.18倍、情報工学科1.36倍に対し、総合電気科1.10倍、科学科1.00倍(ちょうど定員通り)でした。直近2年間は科学科志願者数が募集定員とほぼ同数で推移していますが、令和3年度(2021年入試)には科学科1.56倍、情報工学科1.64倍と高倍率だった年もあります。デザイン科は毎年1.2~1.4倍程度の人気を維持し、建設工学科も1.0~1.3倍で推移しています。一方、総合電気科と電子機械科は年度によって0.8~1.2倍とばらつき、定員割れ(倍率0.9未満)の年も散見されます。このように科学科・デザイン科は比較的高倍率傾向、電気・機械系はやや志願者が少なめです。志望動向として、理数系難度の高い科学科よりも他校普通科志向へ流れるケースや、専門学科間での人気の差が影響していると考えられます。受験生は最新の倍率動向を注視しつつ、志望学科に合った併願戦略を立てることが重要です。
出典:1 一般募集共通選抜志願締切時志願状況 (全日制の課程)(神奈川県ホームページ)

学費

公立高校のため授業料は実質無償ですが、入学時や実習に必要な諸費用がかかります。授業料については就学支援金制度の適用により標準的な世帯は納入不要です。ただし入学時には入学金5,650円と教科書・制服・用具代等で約7~8万円の初期費用が必要になります。例えば制服(学ラン・ブレザー)や体育着、実習服、学科教材などの購入費がこの「校納金」に含まれます。さらに入学後は毎期約11,000円の校納金(教材費・施設費等)を年4回納め、年間では4~5万円程度が必要です。その他、修学旅行積立金やPTA会費などもありますが、公立校のため私立に比べ学費負担は軽いです。以上をまとめると、「入学時に約8万円+年数万円程度の諸経費」で在学でき、授業料自体は免除になるケースがほとんどです。経済的負担を抑えつつ専門教育を受けられる点も、本校の魅力と言えるでしょう。
出典:県立高校の授業料・諸会費について(神奈川県ホームページ)
神奈川県を使いこなそう(神奈川県ホームページ)
高等学校等就学支援金制度(公立)(神奈川県ホームページ)

推薦入試・帰国生入試など

川崎総合科学高校では、全日制課程について一般入試(共通選抜)のみで、独自の推薦入試や帰国生特別入試は実施していません。神奈川県公立高校入試制度上、かつて存在した「推薦入試」は現在廃止されており、川崎総合科学高校でも学力検査を含む共通選抜一本で選考しています。したがって「学校長推薦による事前合格枠」や「別日程の推薦試験」はありません。また、帰国生徒対象の特別枠も特に設けられていません(県全体で帰国生対象の編入学等はありますが、本校の新入試募集では一般枠に含まれます)。従って受験希望者は2月の一般入試一本で勝負する形になります。ただし定時制課程では別途「推薦入学選考」を行う年もあるため、夜間部志望者は要項の確認が必要です。いずれにせよ、全日制志望の場合は一般入試に照準を合わせて準備してください。
出典:令和7年度神奈川県公立高等学校の入学者選抜募集案内(神奈川県ホームページ)

過去問の入手方法と活用法

神奈川県教育委員会の公式サイトで過去問PDFが公開されており、5年分程度を印刷して練習できます。県教委は公立高校入試の各年度問題と正答をWeb上で公開しており、ReseMom等の教育サイト経由でも閲覧・印刷可能です。実際、令和元年度以降の過去問(英語リスニング音声含む)と模範解答が誰でもダウンロードできます。受験生は夏休み以降に過去問演習を本格化させましょう。まずは時間を計って解き、自己採点して弱点科目を洗い出します。例えば英語長文の設問ミスが多ければ、読解の演習量を増やすなど対策を立てます。過去問を解くことで問題傾向になれ、本番での時間配分練習にもなります。模試(神奈川県進学模試など)も積極的に受け、志望校判定や他校受験生との位置づけを確認しましょう。過去問→復習→模試→弱点補強のサイクルを繰り返すことで、得点力を着実に伸ばすことができます。
出典:令和7年度 共通選抜 学力検査問題(神奈川県ホームページ)
【過去問】神奈川県 公立高校入試[問題・正答](リセマム)

川崎市立川崎総合科学高等学校の進学実績

大学合格状況

大学進学率は約75%と高く、理工系大学を中心に毎年多数の合格者を出しています。直近では卒業生の約8割が四年制大学・短大・専門学校へ進学しており、四年制大学への進学者は毎年120名前後にのぼります。例えば2023年3月卒業生(令和5年度)159名の進路は、四年制大学120名、短期大学2名、専門学校34名、その他(就職等)3名でした。進学者の内訳を見ると、理工系の国公立・私立大学への合格が多い傾向があります。科学科の生徒を中心に難関大学への進学実績もあり(後述)、工業科からも指定校推薦などで有名私大に進む例があります。専門学校進学者は工業科の生徒が多く、情報処理・デザイン系の専門学校や看護・医療系など多様です。就職者はごく少数ですが、一部は電機メーカーや建設会社など希望業界に正社員として就職しています。進学実績は市立高校の中でも上位水準で、「大学へ行く川総生・就職する川総生」どちらの道も開けているのが特徴です。
出典:KST-進路-進学実績(川崎市立川崎総合科学高等学校)
創りたい未来を、 ここからはじめる。|学校案内(川崎市立川崎総合科学高等学校)

国公立大学 合格実績 

東京大学東京工業大学など難関国公立への合格者を輩出した実績があり、毎年数名~十数名が国公立大学に合格しています。科学科が設置された1993年以降、同科から東京大学合格者を出した年もあります。近年では東京工業大学横浜国立大学東京都立大学など理工系の国立大学への進学者が目立ちます。例えば2021~2023年度には横浜国立大学へ毎年数名、筑波大学や千葉大学など首都圏国立にも合格者を出しました(年度によって変動あり)。また、地方国公立では茨城大学(工学部)、電気通信大学、静岡大学など理工系学部への合格が散見されます。科学科の少人数制指導の成果もあり、ほぼ毎年どこかの国公立大に合格者を送り出しています。ただし年によっては難易度から志望者が少なく、合格ゼロの大学もあります。令和5年度は国公立計で10名弱の合格報告がありました。東大・東工大クラスの合格がある市立高校は県内でも限られるため、川総の科学科は理数系進学校として一定の評価を得ています。
出典:KST-進路-進学実績(川崎市立川崎総合科学高等学校)
創りたい未来を、 ここからはじめる。|学校案内(川崎市立川崎総合科学高等学校)

私立大学 合格実績 

早慶をはじめ難関私大にも合格者を出しており、MARCH理工系大学への進学者が多くなっています。2023年度の主な私大合格実績を見ると、慶應義塾大学に1名、青山学院大学に4名、成蹊大学に3名合格しています(他年度では早稲田大合格者の出た年もあります)。理系の人気校である東京理科大学芝浦工業大学明治大学理工学部などにも合格者があります。GMARCH(明治・青学・立教・中央・法政)クラスでは毎年複数名が合格し、特に理工系学部や情報系学部での進学が目立ちます。例えば2023年度は東京電機大学神奈川工科大学など工科系私大に多数合格しました。デザイン科の生徒は美術系の多摩美術大学日本大学芸術学部などに進む例もあります。また指定校推薦の制度を活用し、日東駒専レベルの私大へ進学する生徒も多いです。傾向として、科学科は早慶上理やMARCH上位を狙う受験、工業科は指定校推薦などで中堅私大進学という二本柱になっています。全体として私立大学合格者数は毎年延べ200~300件ほどに上り、幅広い大学に川総生が進学しています。
出典:KST-進路-進学実績(川崎市立川崎総合科学高等学校)
創りたい未来を、 ここからはじめる。|学校案内(川崎市立川崎総合科学高等学校)

現役進学率・浪人率 

現役進学率は約75~80%で、大半の生徒が卒業時に進学先を決定します。浪人(既卒で再受験)する生徒は2割弱程度です。前述の通り2023年卒業生159名中、大学・短大進学者は122名(約77%)でした。専門学校を含めると進学率は98%に達し、残りの2%(3名)が就職・進路未定となっています。四年制大学志望者のうち、浪人するのは主に科学科の一部生徒です。難関大学合格を目指し現役合格に届かなかった場合、浪人を選択するケースがあります。科学科では毎年数名が予備校等で浪人して東大・東工大など再挑戦することがあります。一方、工業科の生徒は指定校推薦やAO入試で進学先を確保することが多く、浪人する割合は非常に低いです。総じて川総ではほとんどの生徒が現役で進路決定しており、浪人率は1割台に留まります。なお、就職希望者についても卒業時までに内定を得ているため未定者はほぼいません。現役で進学・就職できる手厚い指導体制が整っていると言えるでしょう。
出典:創りたい未来を、 ここからはじめる。|学校案内(川崎市立川崎総合科学高等学校)

指定校推薦枠

多数の指定校推薦枠を保有しており、中堅私立大学や専門大学への推薦入学が可能です。具体的な指定校名は毎年変動しますが、工業科の実績から見ると芝浦工業大学・東京電機大学・神奈川工科大学など理工系私大への指定校推薦枠があります。また情報工学科から東海大学情報通信学部、日本大学生産工学部などへの推薦例もあります。文系では近隣の専修大学や神奈川大学などの指定校枠も一部あります。デザイン科は美術大学系の指定校(女子美術大など)が提示される年もあります。科学科生徒もMARCHクラスの指定校推薦を得ることがありますが、難関国立志望が多いため活用者は少なめです。指定校推薦の詳細は非公表ですが、在校生向けに毎年リストが提示され、一定の評定平均(目安4.0以上など)を満たせば推薦候補になれます。これらの枠を活用して毎年30名以上が指定校推薦で大学合格を決めており、指定校推薦は川総生にとって有力な進路確保手段となっています。

川崎市立川崎総合科学高等学校の評判・口コミ

良い評判・口コミ 

「好きなことに打ち込める」「設備が充実している」といった良い評判が多いです。工業科・科学科それぞれ専門設備が整い、例えば情報科のPCルームや科学科専用自習室など環境面が評価されています。生徒からは「15階建ての高層校舎は眺めが良く自慢」「実習設備が最新で専門スキルが身につく」といった声が聞かれます。また、文化祭・体育祭や課題研究発表会など行事が活発で「総科祭の展示は他校にはないレベルで楽しい」という口コミもあります。部活動についても「ロボット部やモータースポーツ部などユニークな部活があり高校生活が充実する」と評判です。校風は明るく穏やかで、生徒の自主性を尊重する雰囲気とのこと。「自分のやりたいことが見つかる学校」「先生も専門知識が豊富で親身」との声もあり、総合科学高校での3年間に満足して卒業する生徒が多いようです。
出典:川崎市立川崎総合科学高校(神奈川県)の評判(みんなの高校情報)

塾の必要性など客観的な視点

科学科では難関大志望者が多く塾利用率は高めですが、工業科は校内指導で十分賄えるとの見方もあります。科学科の生徒は東大・東工大レベルを目指すケースもあり、放課後に進学補習があるものの、更なる演習を求めて塾や予備校に通う人が多いです。「現役合格を勝ち取るには塾での先取り学習が役立った」という卒業生の意見もあります。一方、工業科では指定校推薦や専門学校進学が多いため、必ずしも塾通いは必要ありません。むしろ部活や資格取得講座に力を入れる生徒が多く、「学校の勉強だけで十分対応できた」との声もあります。客観的に見ると、目標次第で塾の必要性は異なると言えます。難関大学を狙うなら進学塾で受験対策を強化するのが望ましく、就職や専門学校志望なら学校の授業で必要十分でしょう。いずれにしても「主体的に学習に取り組む態度」が大切で、川総ではその姿勢が身についていれば塾の有無に関わらず成果が出せる環境です。
出典:川崎市立川崎総合科学高校(神奈川県)の評判(みんなの高校情報)

卒業生の声

「仲間と専門分野を学べて良かった」「自分の将来の道筋が見えた」といった卒業生の声が寄せられています。科学科卒業生からは「少人数クラスで同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できた。おかげで東京工業大学に現役合格できた」という喜びの声がありました。工業科卒業生からは「高校在学中に資格を複数取得し、そのまま大手メーカーに就職できた。実習中心の授業が役立った」との声があります。デザイン科のOB・OGは「在学中に培ったデザイン基礎力が美大進学後に強みになった」と語っています。総じて卒業生は高校での専門教育に満足しており、「川総で過ごした3年間でやりたいことが見つかった」「先生方のサポートが厚く、社会人になってからも恩師に感謝している」という声も多いです。立地や校舎設備についても「川崎駅から近く通学が便利だった」「15階建て校舎の最上階で食べた昼食は良い思い出」といったエピソードが挙がっています。こうした卒業生の生の声からも、川崎総合科学高校で得られる学びと人間関係の充実ぶりがうかがえます。
出典:川崎市立川崎総合科学高校(神奈川県)の評判(みんなの高校情報)

川崎市立川崎総合科学高等学校の受験対策と勉強法

合格に向けた年間学習計画の立て方

内申対策と入試対策をバランス良く、年間スケジュールを区切って学習計画を立てることが重要です。中3の1学期~夏までは内申点向上が最優先となります。各定期テストごとに目標点を設定し、主要5教科はもちろん実技科目も手を抜かず取り組みましょう。例えば技術・家庭や美術の評定がデザイン科志望なら重要になるため、提出物を完璧に仕上げて評定5を狙います。夏休みから秋にかけては入試問題演習の本格化です。7~8月で基礎を復習し直し、9月以降は過去問と模試を通じて実戦力を養います。カレンダー上で「○月までに○○範囲を完了」など具体的な達成目標を決めておくと効果的です。12月~入試直前期は志望校に照準を合わせ、苦手科目の克服と得点力アップに集中します。例えば数学の証明問題対策に週3題取り組む、英単語を毎日50語暗記するなどルーティン化しましょう。メリハリのある年間計画を立て、「内申(夏まで)→入試演習(秋以降)→弱点補強(冬)」の流れで学習すれば、合格に必要な学力と内申の両方をバランスよく仕上げることができます。

内申点対策:重要性と目標設定、具体的な対策法

内申点は第一次選考で最大50%の比重を占めるため、志望学科に応じた目標値を設定し計画的に対策しましょう。科学科志望なら「9教科合計オール4以上(36~40)」、工業科志望でも「オール3.5以上(30~32)」を目標にすると安心です。具体的な内申対策としては、定期テストで安定した高得点を取ることが不可欠です。各科目80点以上を目標に、テスト2週間前から計画的に勉強しましょう。提出物も評価対象なので、ワーク・レポート類は期限より早めに提出し、内容も充実させます。例えば理科の観察ノートや技術科の製作物などで加点を狙うこともできます。また、授業態度や発言も観点別評価に影響します。日頃から挨拶や授業への積極参加を心がけ、「主体的に学習に取り組む態度」でA評価を得られるようにしましょう。5科以外の実技科目も軽視禁物です。特にデザイン科志望なら美術は評定5を狙い、科学科志望でも音楽・保体などで4以上を確保したいところです。内申点は一朝一夕には上がらないため、日々の積み重ねが何より大事です。中2までの成績が目標に届いていない場合は、中3最初の定期試験から全力で取り組み逆転を図りましょう。

学力検査対策:

5教科合計の目標点

科目別の戦略を立て、バランス良く得点力を伸ばすことが合格への鍵です。まず全体目標点を決めます。科学科志望なら5科合計350~400点(傾斜後600点中430点程度)、工業科志望なら250~300点を目標に設定します。次に科目ごとの目標点も細かく定めましょう。例えば科学科志望Aさんの場合:「英語80点、数学80点、国語70点、理科90点、社会80点=合計400点」といった具合です。科目別対策ポイントは以下の通りです:

  • 英語: リスニング対策と長文読解練習が重要です。毎日英単語・熟語を覚えるほか、過去問のリスニング音源を繰り返し聞き取りましょう。長文は時間配分に慣れるよう演習し、内容要旨をつかむ力を養います。
  • 数学: 計算ミス防止と応用問題対策が肝心です。教科書の例題レベルを完璧にした後、過去問の図形・関数問題や証明問題に取り組みます。苦手分野は単元ごとに参考書で補強し、繰り返し解いて解法を暗記するくらいにします。
  • 国語: 古典含め幅広い読解力が問われます。現代文は記述練習を重ね、設問の意図を的確に捉える訓練をします。古文は基礎的な文法と単語を押さえ、よく出る古典常識も確認しましょう。作文(作文問題)が出た年もあるので、時事テーマで200字程度の作文練習も有効です。
  • 理科: 計算問題と実験考察に重点を置きます。物理・化学の計算問題は公式を使いこなせるよう問題集で反復練習します。生物・地学分野では実験手順やグラフ読み取り問題が頻出なので、過去問を分析してパターンに慣れましょう。科学科志望者は理科で9割近い高得点を目指し、苦手分野を残さないこと。
  • 社会: 用語暗記だけでなく資料分析や記述対策も必要です。歴史は年代と出来事の因果関係を整理し、地理は統計資料から傾向を読み取る練習をします。公民では時事問題や公民用語の正確な理解を深めましょう。論述問題対策として、憲法や環境問題などで自分の意見をまとめる練習もおすすめです。

以上のように各科目に合わせた勉強を進めつつ、週1回は5教科通しで過去問演習を行い時間配分と総合力を鍛えます。目標点との差を確認し、弱点科目を重点補習する計画を随時見直しましょう。

おすすめ参考書・問題集

市販の問題集では神奈川県公立高校入試の過去問集(声の教育社など)や、教科別では「新研究」(5教科)シリーズが定番です。自分の学力に合ったレベルの参考書を選び、繰り返し解くことで知識を定着させましょう。
出典:【過去問】神奈川県 公立高校入試[問題・正答](リセマム)

特色検査/自己表現検査 対策:重要性、出題傾向、対策方法

デザイン科志望者にとって実技試験(特色検査)は合否を左右する重要項目であり、日頃から描画力・表現力を鍛える必要があります。川崎総合科学高校デザイン科の特色検査は美術の実技(デッサン等)で、一次選考・二次選考ともに配点が加算されます。出題傾向としては「静物デッサン」「テーマに沿ったポスター制作」など基本的な描画力と創造力を見る問題が想定されます。他校の芸術科入試では鉛筆デッサンで構図力・陰影表現を評価するケースが多いため、それに準じた対策が有効でしょう。対策方法としては、夏休み頃から美術の先生や絵画教室の指導を受けてデッサン練習を重ねることが挙げられます。石膏像や身近な静物をモチーフに制限時間内で描く訓練を繰り返し行いましょう。加えて、構図の取り方や遠近法、質感の表現など評価ポイントを意識して作品制作することが大切です。可能であれば美術系受験専門の講習会に参加し、プロからアドバイスをもらうのも効果的です。特色検査当日は緊張しますが、普段から培った技術を信じて平常心で描くことが成功の秘訣です。なお、科学科・他学科では特色検査が無いため、一般受験生は学力検査対策に専念しましょう。
出典:令和7年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準及び特色検査の概要(神奈川県ホームページ)

面接対策: 評価ポイントと練習方法、想定質問例

全日制一般入試では面接がありませんが、もし面接を課される状況(定時制志願や他校受験)がある場合に備え、基本的な受け答えを練習しておくと安心です。面接試験がある高校では「志望動機」「中学で頑張ったこと」「将来の夢」などがよく質問されます。川崎総合科学高校志望理由を問われたら、「情報やデザインなど○○分野に興味があり、貴校の専門的な学びで将来○○になりたい」等、具体的かつ熱意の伝わる回答を用意しましょう。評価ポイントは受け答えの態度(挨拶・表情・姿勢)、内容の論理性、そして本校で学びたいという意欲です。練習方法としては、中学校の先生にお願いして模擬面接を行ったり、友達同士で質問し合ったりすると効果的です。想定質問例として、「本校で学びたいことは?」「将来の目標は?」「得意科目・苦手科目と克服法は?」などが考えられます。回答は結論を先に述べ、その理由や具体例を簡潔にまとめると好印象です。幸い本校では面接試験は課されませんが、大学入試や就職試験でも面接は避けて通れないため、この機会に自己PRの練習をしておくことは将来にも役立つでしょう。
出典:令和7年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準及び特色検査の概要(神奈川県ホームページ)

過去問・模擬試験の効果的な活用法

過去問演習は合格への必須プロセスであり、模擬試験と組み合わせて弱点補強と時間配分の習得に役立てます。まず、神奈川県公立高校入試の過去問を少なくとも直近5年分は解きましょう。公式に公開されているPDFを印刷し、本番同様に5教科を一日で連続して解いてみます。一回分を解いたら必ず自己採点・見直しを行い、間違えた問題の解説を読んで理解します。例えば英語長文で設問の読み違いがあれば、なぜミスしたのかを分析し次に活かします。また、過去問演習から時間配分を体得することも重要です。社会で数分余った場合は見直しに回す、数学で後半難問に時間をかけすぎない等、自分なりの配分を掴みます。さらに、夏以降は神奈川県進学模試や全県模試などの公開テストを受験しましょう。模試は志望校判定や他受験生との偏差値比較ができ、現在の位置を客観的に知る材料になります。「合格圏まであと何点足りないか」を意識することで勉強のモチベーションも上がります。模試結果から判明した弱点単元はすぐ復習し、次回までに克服します。過去問→分析→模試→調整のサイクルを2~3回回すことで、得点力が格段に向上するはずです。直前期には苦手科目の過去問を年ごとではなく分野別に解き直すなど、問題演習量を最大限まで積み上げて本番に備えましょう。

おすすめ併願校パターン 

公立一本勝負が原則の神奈川入試では、私立高校を併願校として受験するケースが一般的です。川崎総合科学高校を第一志望とする受験生は、試験日程の都合上ほとんどが私立高校を滑り止めとして受験します。地域的に通学しやすい併願先としては、川崎市周辺の私立高校が挙げられます。難易度別に見ると、科学科志望で学力上位の生徒は日大第三高校(日本大学系列)や法政二高など大学附属・系属校を併願することがあります。これらの附属校は大学への内部進学が魅力で近年人気が高まっています。偏差値帯が近い私立としては桐光学園や橘学苑高校なども検討対象です。一方、工業科志望の生徒は同じ理工系の私立を選ぶ例があります。例えば電子機械科志望なら桜美林高校(工学系クラス)や東京高専(準大学校ですが併願受験可)などが考えられます。また、あえて都内の私立高校を併願するケースも増えており、八王子方面の工科高校や都内理系私立を視野に入れる家庭もあります。いずれにせよ公立入試は一発勝負なので、私立併願校では確実に合格を確保しておくことが大切です。学校の進路指導でも「安全校」「実力相応校」「チャレンジ校」のバランスを取った併願プランを提案してくれるので、自分の学力と志望に合った併願校選びをしましょう。例えば科学科志望なら併願:法政二高(チャレンジ)+橘学苑(実力相応)+横浜学院(安全)、工業科志望なら併願:桐光学園工科コース+科学技術学園高等(安全)といったパターンが一例です。最終的には「公立第一志望・私立確保」で安心して本命に臨めるよう準備することがポイントです。

まとめ 

川崎市立川崎総合科学高等学校は、理工系に関心を持つ中学生にとって魅力あふれる学び舎です。情報・電気・機械・建設・デザイン各分野の専門教育と、難関大進学を目指せる科学科という両面を併せ持ち、自分の興味や将来像に合わせた高校生活を送ることができます。15階建ての近代的な校舎や充実した実習設備、個性豊かな部活動など学校生活も充実しており、「好きなことに夢中になれる3年間」を過ごせるでしょう。生徒の進路も大学進学から就職まで幅広く、手厚い指導のもと卒業後の進路実現率が高い点も魅力です。

そんな川総に合格するためには、早めの準備と計画的な学習が肝心です。内申点対策では日々の授業と定期テストを大切にし、目標評定をクリアできるよう努力しましょう。入試に向けては過去問演習を軸に5教科の学力をバランス良く伸ばし、科学科志望なら理数重点、工業科志望なら実技科目も含めて総合力で勝負できる力を養ってください。デザイン科を志望する人は実技検査への十分な対策をお忘れなく。そして何より、「この学校で○○を学びたい!」という強い意欲を持つことが合格への原動力になります。川崎総合科学高校での未来を思い描きながら、日々の勉強に取り組んでください。努力を積み重ねた先に、きっと川総生として輝く自分の姿が待っているはずです。健闘を祈ります!

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この記事を書いた人

ハマジュク編集部は実際に中学受験を経験した人や、全国トップ20(県内トップ3)の学校に進学した人が揃っています。また、塾講師や家庭教師として、県内のトップ校に進学させる実績や、偏差値を30以上上げて志望校へ合格させた経験を持つメンバーで構成されております。受験や講師としての経験も踏まえて、横浜エリアを中心に中学・高校受験に役立つ情報を発信しています。

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