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【神奈川県立生田高等学校の受験情報完全ガイド】偏差値・進学実績・入試・過去問・評判から受験対策まで解説!

神奈川県立生田高等学校の偏差値・難易度は?部活や受験情報も紹介
目次

はじめに

神奈川県立生田高等学校(以下、生田高校)は、神奈川県内でも学力上位層が集まる進学校です。部活動や学校行事も盛んで、充実した高校生活を送りながら難関大学への進学も目指せる点が魅力です。

本記事では、生田高校の概要から偏差値・進学実績、入試情報、さらには評判や効果的な受験対策まで、受験生と保護者が知りたいポイントを網羅して解説します。ぜひ最後までお読みいただき、生田高校の魅力と合格への道筋をつかんでください。

神奈川県立生田高等学校ってどんな学校? 概要まとめ

基本情報

生田高校は1969年に開校した県立高校で、所在地は神奈川県川崎市多摩区長沢3丁目です。

全日制普通科の共学校であり、開校以来「自由と規律」を建学の精神に掲げています。最寄り駅は小田急線の生田駅ですが、徒歩約25分とやや距離があるため、駅からバス利用が一般的です。在校生数は1学年あたり約350~360名(2025年度募集定員も9クラス程度)で、神奈川県内の公立高校としては大規模な部類に入ります。共学校のため男女比はほぼ半々で、男女ともに切磋琢磨し合える環境です。
出典:ホーム(神奈川県立 生田高等学校)

校風・特色

生田高校の校風は、創立精神「自由と規律」のもとで自主性と規律を両立させる穏やかなものです。過度な校則はなく、生徒の自主性を重んじつつ、礼節や規律はしっかりと指導されます。

カリキュラム上は文系・理系問わず進学を見据えた科目選択が可能で、2年次から芸術科目(音楽・美術・書道)ごとにクラス分けするなど特色ある編成もあります。主な学校行事には6月の体育祭や9月の文化祭(銀杏祭)があり、生徒主体の運営で大いに盛り上がります。特に銀杏祭は保護者や中学生にも公開され、多くの来場者で賑わう伝統行事です。

こうした行事を通じて生徒同士の団結力が高まり、校風の良さにつながっています。
出典:特色(神奈川県立生田高等学校)

部活動

生田高校は部活動が非常に活発で、入部率は90%以上とほぼ全員が何らかの部に所属しています。運動部・文化部とも種類が豊富で、運動部では野球部やサッカー部、バスケットボール部などがあり、文化部では吹奏楽部や軽音楽部、科学部などが活動しています。各部の実績も高く、全国大会や関東大会に出場する部活も少なくありません。例えば野球部は県大会で上位進出の常連であり、吹奏楽部もコンクールで優秀な成績を収めています。

先生方も部活動に熱心で、生徒の自主性を尊重しながらサポートしてくれるため、文武両道が実践できる環境です。こうした部活動の充実ぶりは、生田高校の大きな魅力の一つとなっています。
出典:部活動(神奈川県立生田高等学校)

制服

2019年入学生から制服がリニューアルされており、男女とも紺色ブレザーを着用するスタイルです。男子は濃紺ブレザーにグレーのチェック柄スラックス、女子は濃紺ブレザーに2種類のチェック柄スカートから好みの柄を選べるのが特徴です。夏服・冬服とも清潔感のあるデザインで、生徒からも好評です。

以前の制服(学ラン・セーラー服)に比べると現代的で機能的になっており、動きやすさも考慮されています。また、指定の体育着や靴もあり、入学時には制服・体育着等合わせて約5万5千円程度の費用がかかります。
出典:能力伸長・生田メソッド(神奈川県立生田高等学校)
諸費用(神奈川県立生田高等学校)

教育目標・校訓

生田高校の教育目標は、一言でいえば「自主自立」の精神に根ざした人材育成です。「高い目標」「文武両道・文理両道」「自学自習」「協働」「ICT活用」などのキーワードを掲げ、不確実で複雑な時代を生き抜く主体的な意志を持った自立した個を育成することを目指しています。

校訓としては創立以来の「自由と規律」が受け継がれ、この理念のもとで伸び伸びとしつつも規律正しい校風が築かれています。具体的な教育活動として、校長メッセージで掲げる「生田メソッド」に基づき、生徒の能力伸長を図る指導が行われています。また、学習面だけでなく、人間性や協調性を育む指導にも力を入れており、生徒一人ひとりが将来の夢に向かって主体的に行動できる力を養うことが教育目標となっています。
出典:神奈川県立生田高等学校グランドデザイン 能力伸長 「生田メソッド」(神奈川県立生田高等学校)
学校教育計画(令和6年度~令和9年度)(神奈川県立生田高等学校)

略称

生田高校の略称は一般に「生田(いくた)」と呼ばれています。地元や在校生の間では「生田高(いくたこう)」と呼ばれることもありますが、同じ川崎市内に「生田東高校」が存在するため、区別の際には単に「生田」と言えば当校を指すのが通例です。

アクセス

生田高校へのアクセスは、小田急小田原線 生田駅から北へ徒歩約25分です。駅から距離があるため、生田駅から川崎市営バスを利用するのが一般的です。生田駅北口から「宮前平駅行き」「宮前区役所前行き」「鷲ヶ峰営業所行き」(いずれも生田高校前経由)バスに乗車し、「生田高校前」停留所で下車すると徒歩5分ほどで校門に到着します。また、JR南武線 武蔵溝ノ口駅東急田園都市線 溝の口駅からもバス路線があります。こちらは川崎市営バスで「聖マリアンナ医科大学行き」や「鷲ヶ峰営業所行き」に乗車し、終点の鷲ヶ峰営業所で下車して徒歩5分程度です。さらに、小田急線 新百合ヶ丘駅からも「聖マリアンナ医科大学行き」の小田急バスが出ており、生田高校前で降りられます。

学校は多摩丘陵の一角に位置し、緑豊かな環境にありますので、通学時は多少の時間に余裕をもって安全に登校する必要があります。
出典:アクセス(神奈川県立生田高等学校)

神奈川県立生田高等学校の偏差値・内申点目安

最新の偏差値

生田高校の最新偏差値はおおよそ58~60程度とされており、県内の公立高校では中堅上位クラスの難易度です。

これは神奈川県内順位で見ると上位20%前後に当たる水準で、例えば同程度の偏差値帯の公立高校には新城高校、七里ガ浜高校、大船高校などが挙げられます。生田高校は「進学校」として知られ、難関大合格者を多数輩出していることから、偏差値は模試や試験団体によって若干異なるものの、大きな乖離はなく概ね60前後で安定しています。
出典:生田高等学校 偏差値2025年度版 – 神奈川県の高校(みんなの高校情報)

合格に必要な内申点の目安

生田高校に合格するためには、中学での内申点(通知表の評定)も重要な要素です。神奈川県公立入試では中2・中3の9教科評定(中3は2倍換算)を135点満点で算出しますが、生田高校の合格者平均はそのうち約109~111点程度です。2024年度の合格者平均内申は110点で、これは中2・中3の9教科がほぼオール4に近い水準に相当します。したがって内申の目標は110点前後が一つの目安になります。特に主要5教科(国数英理社)では合計21以上(オール4相当)を取れるよう心がけましょう。神奈川県の評定は観点別評価となり「5」がやや取得しづらくなっているため、現在「3」の科目は「4」へ引き上げる努力が重要です。

生田高校の場合、特色検査や面接がない分、学力検査と内申点の比重が高くなります。内申点が高ければ入試本番で多少点数が低くてもカバーできますので、中学校での定期テストや提出物にも計画的に取り組みましょう。

近隣/同レベルの高校との比較

生田高校と同レベルの公立高校としては、先述の新城高校(偏差値61)や七里ガ浜高校(同61)、大船高校(同61)などが挙げられます。

これらの高校は偏差値や進学実績が近く、生田高校を志望する受験生が併願校や志望校検討時に比較することが多い学校です。例えば近隣の新城高校とは、ここ数年で学力層が類似しつつあります。進学実績では、生田高校は指定校推薦の充実など私大合格者が多い点が特色で、新城高校は難関国公立合格者をやや多く出している傾向があります。しかし大枠では両校とも国公立・難関私大への進学率が高く、部活動も盛んな文武両道校です。また、市立の川崎市立橘高校(国際科)など特色ある進学校とも比較されますが、偏差値帯は生田高校の方が一段上であるケースが多いです。

いずれにせよ、生田高校は県内偏差値ランキングで常に上位に位置しており、同レベル校と肩を並べる実力校と言えます。
出典:神奈川県の高校情報(偏差値・評判・入試情報)(みんなの高校情報)

神奈川県立生田高等学校の入試情報(2025年度版)

募集定員・入試日程

募集定員は全日制普通科で約360名です(2024年度実績: 9クラス)※正式な募集人員は各年度の募集要項で確認してください。

入試日程は例年、神奈川県公立高校共通選抜の日程に従います。2025年度の場合、出願期間は1月下旬(1/23~1/29)、志願変更期間は2月上旬(2/4~2/6)となります。

学力検査(筆記試験)は2月14日(金)に5教科一斉に実施され、合格発表は2月28日(金)9時にウェブ上で行われます。なお、生田高校固有の試験日程(例えば二次募集等)は現時点では予定されていませんが、万一募集定員割れの場合は二次募集が行われることもあります。

入学手続きは3月上旬に指定された日程で行われます。以上が基本的な入試スケジュールですので、受験生の方は各期限を厳守できるよう準備してください。
出典:令和8年度神奈川県公立高等学校の入学者の募集及び選抜の主な日程等について(神奈川県ホームページ)

選考基準

生田高校の選考基準は神奈川県共通の選考制度に則っており、第一次選考では「学力検査の得点」と「調査書(内申点)」を5:5の比率で評価します。つまり学力試験500点満点と内申点換算500点満点を同等に扱う形です。第二次選考(残りの定員に対する選考)では、学力検査:調査書(観点別評価)の比率が8:2と学力重視になります。観点別内申とは中3における「主体的に学習に取り組む態度」の評価(いわゆる活動評価)で、これを20%分考慮する形です。面接や特色検査は実施されません

要約すると、学力試験と内申点が主要評価軸であり、特に一次選考では学力・内申同等、二次選考では学力重視という配点です。したがって内申点が高い受験生も油断せず学力検査対策を、逆に学力に自信がある受験生も日頃の成績をおろそかにしないことが重要です。
出典:神奈川県公立高等学校入学者選抜について(神奈川県ホームページ)

学力検査

神奈川県公立高校の学力検査は国語・数学・英語・理科・社会の5教科で、各教科50分・各100点満点で実施されます。生田高校固有の問題ではなく、県下一斉の共通問題です。

出題傾向として、英語は長文読解が大問3題も出題され、英文量が非常に多い点が特徴です。さらに絵を見てストーリーを1文で説明する英作文問題も毎年出題されています。数学は大問1・2で基本問題が全体の約4割を占める構成で、そこを落とさず得点することが重要です。大問3以降では各単元の応用問題が出ますが、特に図形の証明問題が頻出で、最近は穴埋め式の証明になっています。国語は約3,400字の長文小説を読ませる問題があり、文章量が多いです。また複数の資料や文章を読み取って35字程度で記述させる問題(6点配点)も出題され、要約力・読解力が問われます。理科は「電池とイオン・中和」など物質分野の実験問題や、「地層・岩石」など地学分野が頻出傾向です。社会は複数の統計資料や文章資料を組み合わせて読み取る問題がよく出題され、資料分析力が求められます。

塾の視点から分析すると、「時間との勝負」になる科目が多いため、各科目とも過去問演習でスピードと正確さを鍛えることが重要です。例えば英語では速読練習と要約の練習、数学では基本問題を短時間で解くトレーニングと証明問題の書き方練習、といった対策が効果的です。
出典:神奈川県公立高等学校入学者選抜について(神奈川県ホームページ)

調査書(内申点)

調査書(内申点)の評価方法は、神奈川県共通の換算ルールに従います。中学3年間9教科の評定合計(135点満点)をもとに、先述の通り第一次選考では学力検査と等価に扱われます。生田高校独自の特定教科の重点化(加点措置)はありません。全教科フラットに評価されますが、第二次選考では中3「主体的な学習態度」の評価(観点別内申)が20%分考慮されるのが特徴です。これは平たく言えば、「授業へ主体的に参加していたか」という態度評価で、通知表とは別にA・B・Cで判定されるものです。つまり生田高校入試では内申点の絶対値に加え、授業態度などの評価も影響することになります。

調査書には他に各種検定や生徒会・部活等の記録も記載されますが、選考上は基本的に評定と観点別評価のみ点数化されます。なお、生田高校は特色検査を実施しないため、一部の特色検査実施校で見られるような「特定教科の評定倍加」等もありません。受験生は全教科バランスよく評定を上げることを意識しつつ、中3では授業中の発言や提出物など態度面でも評価を得られるよう心がけましょう。日頃の積み重ねが内申点アップにつながり、結果として生田高校合格に大きく近づきます。
出典:神奈川県公立高等学校入学者選抜について(神奈川県ホームページ)

面接

生田高校の入試では面接試験は課されません。神奈川県公立高校の共通選抜において、生田高校は面接を実施しない方針であり、実際にここ数年は一般入試での個別面接は行われていません。そのため、受験生が特別に面接対策をする必要はありません。ただし、一部の県立高校では自己表現面接やグループ面接を導入している学校もありますので、生田高校以外を受験校に選ぶ場合は志望先の有無を確認しましょう。

なお、生田高校が仮に「推薦入試」や「帰国生徒特別募集」を実施する場合は面接が課される可能性がありますが、2025年度一般入試においてはそうした特別選抜の実施予定はありません。

総合すると、生田高校志望者は筆記試験と内申対策に専念すればよく、面接については心配無用と言えます。学校生活や志望動機など自分なりに語れるよう準備しておくことは無駄にはなりませんが、まずは学力向上に集中しましょう。
出典:神奈川県公立高等学校入学者選抜について(神奈川県ホームページ)

特色検査/自己表現検査など 

生田高校では特色検査(自己表現検査等)は実施していません

特色検査とは、学力試験や内申では測れない総合力や個性を見るための試験で、神奈川県内でも一部の高校(主に国際科や専門学科、一部トップ校)で導入されています。しかし生田高校は普通科単独で特色検査を課さないため、受験生は学力検査と内申点で勝負する形になります。そのため特色検査対策(プレゼンテーションや実技、小論文等)は不要です。

同様に作文試験も課されません。ただし、特色検査が無い分、学力検査の配点割合が高くなっている点は留意しましょう(前述の通り二次選考では筆記が80%)。一方で、生田高校では高校独自の入学前課題などで自己表現力を見たり、入学後に探究活動で個性を伸ばす教育が行われています。受験生としては、特色検査が無い=余分な試験対策が減るメリットがありますので、その分筆記試験の得点力向上に力を注いでください。
出典:神奈川県公立高等学校入学者選抜について(神奈川県ホームページ)

合格ボーダーライン予測 

生田高校の合格ボーダーラインは、内申点と入試当日得点のバランスで決まります。

近年のデータから見ると、内申点がオール4程度(約110点)の場合、入試当日は5教科合計で340~350点取れれば合格圏内と推定されます。2024年度の合格者平均は内申110点・入試得点343点でした。ボーダーライン(合格最低点)は平均よりやや下になるため、内申110の場合で330点台後半が最低ラインと推測されます。例えば内申がやや低め(100前後)の受験生は、その分当日点で360点以上(1教科平均72点)を目標にしたいところです。一方、内申が高く120近いような場合は、300~320点でも合格した例があります(内申で加点を稼げるため)。

総合すると、「内申110 & 当日350点」が安全圏の目安と言えるでしょう。もちろん年度や倍率により変動しますが、この水準を一つの目標として計画を立てるのが賢明です。内申・学力いずれかに不安がある場合はもう一方でカバーする戦略をとり、確実に合格ラインを越えられるよう準備を進めましょう。

倍率の推移 

生田高校の競争倍率(志願者数/募集定員)は、ここ数年1.2~1.3倍程度で推移しています。具体的には、2022年度1.27倍、2023年度1.24倍、2024年度1.29倍と若干の上下はあるもののおおむね1.2~1.3倍前後で安定しています。

これは神奈川県内の他公立高校と比較して「平均的な倍率」と言え、極端に高倍率な人気校というわけではありません。しかし油断は禁物で、定員約360名に対し毎年70~100名程度は定員超過で不合格になる計算です。倍率上昇の要因として、2024年度は前年より志願者が増え1.29倍とやや人気上昇しました。校風や進学実績の良さが再評価され志願者が増えたと見られます。

一方で立地の影響もあり、「進学率も良く校風も良いのになぜか倍率が伸び悩む」との声もあります。実際、生田高校はアクセス面で徒歩・バス必須の立地が敬遠されることもあるようです。それでも近年の倍率は上昇傾向にありますので、受験生は油断せず十分な準備をしましょう。過去のデータを見る限り、倍率1.3倍程度でも合格者の内申・点数水準は大きく変わらない(いわゆる実質倍率は大差ない)傾向です。倍率に振り回されず、自分の力を最大限発揮できれば合格のチャンスは十分あります。

学費

生田高校は公立高校のため、授業料は原則無償(就学支援金適用)です。

具体的には年収目安910万円未満の世帯であれば授業料は実質無料となります(高等学校等就学支援金制度による)。一方、入学時や在学中にかかる諸費用としていくつか負担があります。入学時には制服・体育着等の購入に約5.5万円、教科書・副教材代に約3万円(1年次)かかります。また毎月、PTA会費・教育振興費・図書費などの諸会費として月額1,470円を支払います。この諸会費は年額にして約17,640円で、6月に一括振替される形です。その他、学年費や模試代、修学旅行積立金などが別途かかる場合がありますが、大きな負担となるものではありません。公立高校なので私立のような高額な寄付金等は不要です。なお、経済的に支援が必要な場合、各種奨学金制度(川崎市奨学生は年額123,500円給付など)も利用できます。

総じて、生田高校在学にかかる費用は初年度で制服等含め数十万円程度、2年次以降は授業料無償なら年10万円程度、といった費用感です。
出典:諸費用(神奈川県立生田高等学校)
神奈川県を使いこなそう(神奈川県ホームページ)
高等学校等就学支援金制度(公立)(神奈川県ホームページ)

推薦入試・帰国生入試など

生田高校では現在、一般入試(共通選抜)以外の特別な入試区分は実施していません。

 学校裁量による「推薦入試」や海外帰国生徒対象の特別募集も、生田高校では行っていないのが現状です(※神奈川県立高校全体では、一部に特色ある推薦選抜を実施する学校もありますが、生田高校は該当しません)。したがって、出願書類・選抜基準・試験日程なども前述の共通選抜要項に準じることになります。募集人数も一般入試360名(普通科全定員)であり、推薦枠などの別枠はありません。

過去問の入手方法と活用法

生田高校を目指すにあたり、神奈川県公立高校入試の過去問を繰り返し解くことは合格への近道です。

過去問は書店で販売されている問題集を購入するのが一般的でしょう。例えば、声の教育社や東京学参の「神奈川県公立高校入試 6年間スーパー過去問」は定評があり、全問題に詳しい解説や科目別の傾向分析が掲載されています。こうした過去問題集を使えば、生田高校だけでなく県公立入試全体の問題傾向を把握できます。入手はネット通販や大型書店で容易に可能です。

活用法としては、まず中3の夏休み以降に少なくとも直近5年分を時間を計って解き、本番同様の時間配分に慣れることが大切です。解いた後は解説を読み込み、自分の弱点分野を洗い出しましょう。例えば間違えた問題はノートに整理し、似た問題を学校や塾の先生にお願いして追加で解くなど復習します。

また、県内模試(全県模試)を活用するのも効果的です。神奈川全県模試は受験者データが豊富で、自分の県内順位や弱点が客観的に分かります。実際、県内受験専門塾では全県模試の結果に基づいた学習計画指導をしているほどです。過去問演習+模試を通じ、本番までに苦手科目・分野を潰していきましょう。特に生田高校志望者は社会・理科で満点近く取ってくる受験生も多いので、5教科バランスよく対策することが重要です。

過去問は「解けば解くほど傾向が染み込む」ので、最低3回ずつは解き直し、すべての問題を理解するくらいの意気込みで取り組んでください。
出典:【過去問】神奈川県 公立高校入試[問題・正答](リセマム)

神奈川県立生田高等学校の進学実績

大学合格状況

生田高校は「進学校」として毎年多くの卒業生が大学へ進学します。

卒業生の約85~90%が現役で大学・短大・専門学校等に進学し、約10%前後が浪人(進学準備)する傾向です。この数字からも、大半の生徒が高校卒業後に更なる進学の道を選んでいることがわかります。

近年の主な進学先を見ると、国公立大学と有名私立大学への合格実績が目立ちます。2019年度卒業生の合格者数では、旧帝大・一橋・東工大といった最難関国公立に1名、その他の国立大学に14名、早稲田・慶應・上智・ICUの私立難関大に24名、GMARCH(早慶上理ICUを除く主要私大)に116名の合格者を出しました。このようにトップレベルから中堅上位の大学まで幅広く合格者を輩出しています。特に私立大学への進学者数が多いのは、生田高校が指定校推薦やAO入試など多様な受験形態を活用しているためです。一方で現役での国公立大合格者も毎年一定数おり、進路指導では国公立志望者へのサポートも手厚く行われています。

総じて、生田高校は「難関私大に強く、国公立大にも健闘」という実績を上げている高校です。
出典:進路実績(神奈川県立生田高等学校)
生田高等学校の卒業生の進学先・進路(JS 日本の学校)

国公立大学 合格実績 

生田高校から国公立大学へ進学する生徒は毎年一定数います。

2024年度(令和5年度)入試では、国公立大学合格者数19名を記録しました(※東大・京大・一橋・東工大・旧帝大への合計は0名、その他国公立大19名)。近年の実績を年度別に見ると、例えば2023年度は国公立合格者25名、2022年度は同18名、2021年度は同30名と推移しています。主な合格先としては、筑波大学横浜国立大学東京都立大学電気通信大学など関東圏の国立大が目立ちます。また、地方国立では信州大学・新潟大学・広島大学などへの合格も見られました。最難関の東京大学・京都大学への合格者は直近では出ていませんが、2022年・2023年には京都大学に各1名ずつ合格者を輩出しています。また大阪大学にも過去に合格者があり(2019年度に1名)、一橋大学や東京工業大学についても2023年度に合格者が報告されています(東京工業大学2名合格)。

以上をまとめると、生田高校では毎年20名前後が国公立大学に合格し、その中には難関国立大も含まれる状況です。特に地元神奈川の横浜国立大学神奈川県立保健福祉大学などへの進学が堅調である一方、上位国立大へのチャレンジもわずかながら成功しています。学校としても「国公立大学合格者○○名」を進路実績で掲げ、後輩たちへの刺激としています。今後さらに難関国公立への実績を伸ばす可能性もあり、受験生にとっては心強いデータと言えるでしょう。
出典:進路実績(神奈川県立生田高等学校)
生田高等学校の卒業生の進学先・進路(JS 日本の学校)

私立大学 合格実績 

生田高校の私立大学合格実績は非常に充実しています。

まず超難関の早慶上理(早稲田・慶應義塾・上智・東京理科)について、2024年度は早稲田大学に10名、慶應義塾大学に3名、上智大学に3名の合格者が出ています。これは年によって多少増減がありますが、概ね早稲田10名前後・慶應数名・上智数名の合格を毎年確保している状況です。次にGMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)については、合計で延べ200~260名超という大量の合格者を輩出しています。

2024年度はGMARCH合計263名で、内訳を見ると明治大学64名、中央大学64名、法政大学(推定50名以上)、立教大学19名、青山学院大学34名、学習院大学(約数名)となっています。特に明治・中央・法政あたりには非常に強く、生田高校からの指定校推薦枠も多いことが影響していると考えられます。現に、生田高校は「指定校推薦が豊富」との口コミがあり、豊富な指定校枠を活用してMARCHクラスへ進学する生徒が多数います。年度推移で見ても、例えば早稲田大学合格者2023年度14名2022年度14名2021年度8名と推移し、明治大学も毎年40~60名台で推移するなど、安定的に実績を残しています。また、東京理科大学芝浦工業大学など理工系有名大学、日本大学東洋大学専修大学神奈川大学といった中堅私大にも多数合格しています。なお、私立医学部医学科への現役合格者は直近では報告されていません(合格者数はゼロ)。

総じて、生田高校は私立大学への進学実績が非常に華々しく、「MARCHに百数十名規模、早慶にも二桁合格」という県立高校の中ではトップクラスの成果を挙げています。
出典:進路実績(神奈川県立生田高等学校)
生田高等学校の卒業生の進学先・進路(JS 日本の学校)

現役進学率・浪人率 

生田高校卒業生の現役進学率は非常に高く、およそ89~90%に達します。直近3年間(2021~2023年卒業生)の平均では約89.7%が何らかの進学(大学・短大・専門学校など)を選択しました。浪人率(進学準備率)は毎年10%前後です。2023年卒業生では浪人約9.8%、2022年卒業生で11.7%、2021年卒業生で14.1%と推移しており、年々浪人率は減少傾向にあります。進学指導の充実や指定校推薦の活用等により、現役合格を勝ち取る生徒が増えていると考えられます。

現役で進学する内訳としては、約60~70%が大学(4年制)進学、15~20%が短大・専門学校進学となっており、それ以外(就職等)はごく僅かです。以上を踏まえれば、生田高校に入学した場合、ほぼ確実に進学の道が開けるといえます。
出典:進路実績(神奈川県立生田高等学校)

指定校推薦枠

生田高校は多数の指定校推薦枠を有しており、毎年多くの生徒がこの制度を利用して有名大学に進学しています。在校生や保護者からの評判でも「指定校推薦が充実している」との声があり、県内でもトップクラスの指定校枠保有校との評価があります。具体的な指定校の大学名は公式には公表されていませんが、実績から推測するとMARCHレベル(明治・青学・立教・中央・法政)や成成明学レベルの私立大学が多数含まれていると考えられます。

神奈川県立生田高等学校の評判・口コミ

良い評判・口コミ 

生田高校の在校生・卒業生からは、「学校生活が充実している」「校風が良い」といったポジティブな評判が数多く聞かれます。

まず学習環境については、周囲の生徒の意識が高く授業が真剣に受けられること、先生方も進路指導に熱心で補習や講習が充実していることが評価されています。「授業中はみんな集中していて雰囲気が良い」「わからないところは放課後先生に質問しやすい」との声があります。校風に関しては、創立精神「自由と規律」のとおり自主性が尊重されつつ規律も保たれている点が好評です。「校則に縛られ過ぎずのびのびしているが、基本的なマナーはみんな心得ている」という口コミもあり、生徒の自主性・良識に任せる風土が根付いています。

学校行事や部活も「とても楽しい」「思い出になる」と評判です。先述した銀杏祭(文化祭)体育祭では、生徒が主体的に準備・運営を行い大いに盛り上がります。特に銀杏祭は毎年テーマを決めてクラス企画・部活発表に取り組み、一般来校者にも好評です。「文化祭でクラス一丸となって達成感を味わえた」と卒業生が振り返るほどです。部活動も全国大会出場する部があるほど活発で、運動部・文化部ともに仲間意識が強く充実しています。「90%以上が部活に入っていて活気がある」「勉強との両立ができるよう先輩がフォローしてくれる」という声もあります。施設面では、校舎自体は少し古い部分もありますが、広大なグラウンドや体育館、図書館、自習室など学習設備は概ね整っています。図書館には大学受験参考書や赤本も揃っており、自習スペースとして放課後利用する生徒も多いです。

一方、立地については「駅から遠い」という指摘があるものの、「自然豊かで落ち着いて勉強できる環境」と好意的に捉える声もあります。都会の喧騒から離れ、静かな丘の上にあるキャンパスは勉強に集中しやすいとのことです。バス通学は最初は大変でもすぐ慣れるという生徒も少なくありません。総じて、生田高校は文武両道で校風も良く、「高校生活を満喫しながらしっかり成績も伸ばせる学校」として良い評判が広まっています。
出典:生田高等学校 口コミ – 神奈川県の高校(みんなの高校情報)

塾の必要性など客観的な視点

生田高校の生徒は大学進学を目指す割合が非常に高いため、学習塾や予備校に通う生徒も一定数存在します。ただし、学校の授業や講習が充実しているため「塾に行かなくても十分力が付く」という声もあります。実際、在校生の中には塾に頼らず現役で難関大学に合格する人もおり、特に指定校推薦狙いの生徒は日頃の定期テスト対策を重視するため塾通いしないケースもあります。とはいえ、難関国公立大や医学部など更に高みを目指す生徒は塾を併用する傾向があります。「周りの生徒の半分以上は何らかの塾・予備校に通っていた」という卒業生の証言もあります。特に3年次の夏以降になると、多くの生徒が大手予備校の季節講習や模試を受けています。

客観的に見ると、生田高校のカリキュラムだけでも主要大学への合格は充分可能です。しかし生徒間の競争意識も強く、「友達が塾に行っているので自分も負けじと行く」という心理も働きがちです。塾講師の視点からは、「生田高校レベルの進学校の生徒は、部活引退後に一気に勉強量を増やすため塾を利用するケースが多い」と言われます。つまり高3の夏休み頃から本格的に塾で演習を積み、追い込みを図るパターンです。

ただ、塾に通わない生徒でも学校の先生が放課後補習や個別質問対応をしてくれるので、それをフル活用して難関大に合格する例もあります。結局は本人の学習姿勢次第と言えるでしょう。「生田って立地は悪いけど進学率も校風も良いのになぜ倍率が低め?」と指摘する声もあり、逆に言えば通塾の便が悪いからこそ自宅学習が増えて成果に繋がっている側面もあるかもしれません。

総合すると、生田高校生に塾は「必須ではないが、選択肢の一つ」です。学校の勉強で足りない部分を補う場として塾を活用する価値はありますが、学校だけでもしっかりやれば十分戦える環境が整っています。現役合格する生徒は学校+自主学習で力を付けた人も多く、塾の必要性は各自の目標と学習スタイルによります。生徒・保護者は周囲に流されず、必要と思えば塾を活用し、不要と思えば学校リソースを信頼して取り組むと良いでしょう。

卒業生の声

卒業生の声からは、生田高校での3年間が「勉強面でも人間面でも大きく成長できた時間だった」という趣旨のものが多く聞かれます。ある卒業生は「生田で出会った仲間と競い合い励まし合ったおかげで、難関大に合格できた。自由な校風の中で自主的に努力する習慣が身についた」と語っています。また別の卒業生は「部活動と勉強を両立できたのは先生方のサポートのおかげ。生田の先生は進路にも親身に相談に乗ってくれて心強かった」と振り返ります。進路実績のページには、合格体験記として先輩たちのコメントが掲載されていますが、例えば「指定校推薦で中央大学法学部に進学した」先輩は「日頃の定期テストを頑張ればこんな道も開ける」と在校生にエールを送っています。また「公募推薦で東洋大学に進学した」先輩は「部活引退後、遅れを取り戻すため必死に勉強した。最後まで諦めずやり切ることが大事」と述べています。

ネガティブな声としては「駅から遠いのが大変だった」というものや、「もう少し大学受験対策を学校でやってほしかった」といった意見もあります。しかし総じて卒業生は生田高校に愛着を持っており、「生田で良かった」「高校生活が楽しかった」と答える方が多数です。特に指定校推薦で進学した卒業生は「生田の指定校枠の多さに救われた」と率直に語る方もいますし、一般受験で合格した卒業生は「厳しい勉強も友達と励ましあえた」と学校の雰囲気を懐かしみます。

また、生田高校のOB・OGは進学後も交流があり、大学で再会するケースも少なくありません。早稲田・明治・中央などに生田卒業生がまとまって進学しているため、大学新生活でも先輩後輩の繋がりができやすいようです。こうしたネットワークも含め、生田高校を卒業した人々は高校3年間に誇りを持っています。受験生にとっては、「将来自分も生田高校の卒業生として胸を張れるように頑張ろう」という励みになるでしょう。卒業生たちの声から伝わるメッセージは、「自主性を持って努力すれば、生田高校はそれに応えてくれる」というものです。
出典:生田高等学校 口コミ – 神奈川県の高校(みんなの高校情報)

神奈川県立生田高等学校の受験対策と勉強法

合格に向けた年間学習計画の立て方

生田高校合格のためには、中学3年生の一年間を見通した学習計画が不可欠です。まず 春~夏 にかけては内申点向上を最優先しましょう。具体的には1学期・前期の中間・期末テストでしっかり得点を取り、評定を上げておくことが大切です。そのために各教科の復習を計画的に行い、定期テストで苦手分野を残さないようにします。夏休みには入試基礎力養成の黄金期です。この時期にそれまで習った全範囲の総復習をする計画を立てましょう。具体的には5教科の総仕上げ問題集を一冊ずつ仕上げるくらいの目標を立て、夏の終わりには基礎が固まった状態にします。

秋(9~11月)には入試過去問演習を開始します。9月に神奈川全県模試などを受けて自分の現在の偏差値・弱点を把握し、それを基に学習計画を微調整すると良いです。例えば苦手科目が判明したら、その科目に1日の勉強時間を多めに割り振ります。過去問演習は週に1~2年分程度のペースで始め、間違えた問題をノートにまとめておきましょう。冬(12~1月)は志望校対策の追い込み時期です。この頃には志望校を生田高校に一本化し、過去問を繰り返すとともに苦手分野の総点検をします。毎日の学習計画では、平日は最低5教科で3時間以上、休日は8時間以上の勉強時間を確保するのが理想です。朝型の生活リズムにして、入試本番も午前中から頭が働くように調整しましょう。

直前期(2月)は新しいことに手を出さず、これまでの復習と弱点補強に徹します。自分で立てた計画表を見直し、達成度をチェックして下さい。計画は無理のないよう、「○月までに英単語帳1冊完了」「○月から過去問開始」など具体的に決め、達成したら丸を付けていくとモチベーションが上がります。もちろん、計画倒れにならないよう毎日の学習習慣づけが重要です。「繰り返し問題を解く」「勉強時間を決める」といった基本を守り、スケジュール管理する力も受験勉強で養いましょう。最終的には、年間計画→月間計画→週間計画とブレイクダウンして、今日何をするかまで落とし込み、着実に実行していくことが合格への道です。自分だけで難しければ学校の先生や塾講師にも相談し、計画作りを手伝ってもらうと良いでしょう。

内申点対策:重要性と目標設定、具体的な対策法

内申点対策は生田高校合格の重要な鍵を握ります。内申点は神奈川県公立入試で合否判定の半分を占めるため、「当日点でカバーすればいい」と油断せず、最大限高める努力が必要です。目標としては先述の通りオール4以上、可能なら5教科は4・5で固めて主要5教科合計21以上を狙いましょう。

具体的な対策法として、まず定期テスト対策に全力を注ぎます。各定期試験では、どの科目も満遍なく得点することが大切です。苦手科目がある場合は、事前に補習や塾を活用して弱点を補強し、「3」を「4」に引き上げる努力をしましょう。例えば英語が苦手なら単語テストや文法ドリルを繰り返し、数学が苦手ならワークの類題を先生にお願いしてもらうなど、徹底的な準備が必要です。提出物もしっかり期限遵守し、内容も丁寧に仕上げて加点を狙います。生田高校の生徒になったつもりで、「自由と規律」の精神のもと日々の学習態度を良くすることも重要です。授業中は積極的に発言し、ノートも整理整頓されたものを提出できれば、観点別評価(主体的な態度)でも良い評価が得られます。

また、副教科(音楽・美術・保体・技家)もしっかり対策しましょう。副教科は内申点に占める割合が高い(5段階×4教科×2年分=40点分)ため、おろそかにすると痛手です。作品制作や実技テストに真剣に取り組み、レポート課題なども丁寧に仕上げてください。副教科は日頃の授業態度も評価に響くので、居眠りなどせず積極的に参加することが肝心です。
さらに、夏休みなど長期休暇中には2学期に向けて予習・復習を進めておき、後期中間や学年末テストでの得点アップを図ります。学年末は中3の内申確定に直結するため特に重要です。最後の定期テストで一段評定を上げられれば、そのまま合否に響きます。
まとめると、内申対策=定期テスト+提出物+授業態度の総合力です。目標の評定平均を設定し、各科目ごとに「次のテストで90点以上」「観点別オールB以上」など小目標を定めて取り組みましょう。内申点は努力に比例して上がる要素が大きいので、ここをおろそかにせず全力投球することが生田高校合格への近道です。

学力検査対策:

5教科合計の目標点/科目ごとの目標点:

生田高校合格には5教科合計で最低でも320~350点、できれば350点以上を目標にしましょう。1科目平均にすると64~70点程度です。内申に自信がない人ほど当日点で稼ぐ必要があるため、各科目80点以上を狙うくらいの意気込みで準備してください。科目別の目標として、得意科目は確実に80点超、不得意科目も60点以上は死守というラインを設定すると良いでしょう。例えば英語が得意なら85点、苦手な社会はなんとか65点、といった具合に自分なりの目標配分を決めます。

科目別対策ポイント(英語、数学、国語、理科、社会):

  • 英語:先述のとおり長文読解が3題出るため、読解スピードと内容把握力を鍛えます。毎日英語長文に触れて速読練習をしましょう。また英作文(絵のストーリー説明1文など)が出題されるので、英文を書いて添削してもらう練習も必要です。文法事項は中1~中3まで総復習し、不規則動詞や重要表現を暗記します。リスニングはありませんが、発音・アクセントの問題対策に音読も有効です。過去問や模試問題を使い、50分で解き切る訓練も繰り返してください。
  • 数学計算ミス防止と基礎問題の完答がカギです。神奈川数学は大問1・2で基本問題約4割を占めます。ここを満点取れるよう教科書レベルの問題を完璧にしましょう。その上で、大問3以降の図形・関数などの応用問題対策として、過去問・塾テキストで類題演習を積みます。証明問題は穴埋め形式ですが論理の流れを理解する必要があります。日頃から証明を書いて練習し、典型問題(合同・相似の証明など)のパターンを頭に入れておきましょう。また関数のグラフ、確率、整数問題など幅広く出題されるため、苦手分野を作らないことが重要です。ワークや参考書で苦手単元の問題を集中的に解き克服してください。
  • 国語:長文読解(小説・論説)で点を落とさないよう、速読と要約の練習を日頃から行います。4000字近い小説を9~10分で読み、設問に答える訓練が必要です。過去問で時間配分を掴み、設問ごとにどこを読めば答えが書いてあるか見抜くテクニックを磨きましょう。記述問題(35字程度)も出るので、要旨をまとめる力が求められます。学校の国語の先生に記述答案を添削してもらうと効果的です。漢字・語彙・文法問題は比較的易しいので満点を狙います。毎日漢字練習をして入試頻出漢字を完璧にしましょう。古文・漢文も出ませんので現代文対策に集中してOKです。
  • 理科:各分野まんべんなく出題されますが、化学分野(電池・イオン、中和)と地学分野(地層・岩石)は特に頻出です。これらは必ず押さえましょう。実験問題が多いので、教科書の実験欄や資料集を読み込み、実験手順や反応の仕組みを理解します。計算問題(電力量、モル計算、浮力など)も訓練が必要です。苦手であれば塾や先生に質問して解法をマスターしてください。生物・地学分野は暗記が中心ですが、グラフ読解や作図もあります。用語暗記だけでなく演習問題でアウトプット練習をしておきます。理科は得点源にしやすい科目なので、目標80点以上を狙って細部まで詰めましょう。
  • 社会:資料読み取り問題や記述が増えており、複数資料を関連付けて考える力が問われます。地理では統計データや地図、歴史では年表や史料文、公民ではグラフや図表を組み合わせた問題に慣れてください。教科書だけでなく、副教材の資料集や時事問題にも目を通すと理解が深まります。暗記については、地理の国名・県名、歴史の年号・人名、公民の憲法条文や政治経済用語など、一問一答でスラスラ答えられるレベルを目指します。年号の語呂合わせや憲法の条文番号など、覚えにくいものは工夫して頭に入れましょう。過去問演習では「なぜその答えになるのか」を意識し、解説を読んで背景知識まで確認することが大事です。社会はケアレスミスさえ防げば満点近く狙える科目ですので、最後まで手を抜かず詰め込んでください。

おすすめ参考書・問題集:

神奈川県入試の対策としては、各教科の学校ワーク+αで演習量を確保するのが効果的です。

具体的には、英語は『神奈川県公立高校入試 英語問題集(声の教育社)』などに収録された長文で練習すると良いでしょう。数学は『新研究(東京書籍)』や塾のテキストで応用問題を、国語は『入試現代文のトレーニング』等で読解練習、理科・社会は『でる順○○(旺文社)』シリーズなどで基礎知識確認がおすすめです。また、神奈川全県模試の過去問題集や解説冊子も役立ちます。塾講師からは「過去問を3回以上繰り返し解くのが最良の参考書」との声もあります。どの参考書を使うにせよ、決めたらやり抜くことが重要です。周囲に流されず、自分に合った問題集を反復して得点力を養いましょう。

特色検査/自己表現検査 対策:重要性、出題傾向、対策方法

(※生田高校は特色検査を課さないため、本節は特色検査を実施する他校受験者向けの一般的アドバイスです。)
特色検査/自己表現検査は、学力試験では測りにくい創造力・表現力・思考力を見るための試験です。神奈川県立高校では一部の進学校や専門学科で実施されています。内容は学校によって様々ですが、小論文、プレゼンテーション、グループ討議、実技(英語スピーチ・理科実験考察など)などが代表例です。特色検査を課す学校を志望する場合、その重要性は非常に高く、配点も学力検査と同程度かそれ以上になることもあります。したがって特色検査の出来が合否を左右すると言っても過言ではありません。

出題傾向は学校ごとに異なるため、志望校の過去の特色検査問題を取り寄せて分析することが第一です。例えば横浜翠嵐高校の自己表現検査は資料を読みグループで討論しレポートを書く形式、川和高校の特色検査は理数系の課題解決型問題、光陵高校は英語でのプレゼンなど、それぞれ傾向があります。近年は「与えられた資料やデータを読み解き、自分の考えを論理的に述べる」タイプが多い傾向です。これには読解力・思考力・記述力が総合的に問われます。

対策方法としては、まず志望校の特色検査問題集(臨海セミナー等が分析資料を出しています)を入手し、実際に解いてみることです。時間内に自分の意見をまとめ上げる練習を重ねましょう。小論文系であれば、学校や塾の先生に添削してもらい、論旨の一貫性や表現をブラッシュアップします。討論系であれば、友達とグループディスカッションの練習をして、限られた時間で意見交換・集約する訓練をすると良いです。実技系であれば、例えば英語スピーチならスピーチ原稿を作り繰り返し音読・暗誦練習をします。理科課題なら頻出分野の原理を深く勉強し、自分で仮説検証のプロセスをノートに書いてみるなどが有効です。
また特色検査では発想の柔軟性や自分なりの視点が重視されるため、日頃からニュースや読書で知見を広げておくことも大切です。自分の意見をもつ習慣をつけ、親や先生とディベートしてみるのも良い練習になります。
総じて、特色検査対策は学力試験とは異なる準備が求められますが、うまくハマれば高得点でリードできるチャンスでもあります。志望校が特色検査を課す場合、その重要性を正しく認識し、早めに対策を始めましょう。生田高校志望者は一般入試のみですが、特色検査実施校との併願を考える際は以上の点に留意してください。

面接対策: 評価ポイントと練習方法、想定質問例

(※生田高校の一般入試には個人面接がありません。他校で面接がある場合の一般的対策を述べます。)
面接試験は受験生の人物像や意欲を見るために行われ、評価ポイントは大きく(1)態度・マナー、(2)質問への内容・表現、(3)志望動機の明確さ、の3点です。まず基本的マナーとして、入室時のノック、挨拶、礼、着席までの動作をきちんと練習しておきましょう。はきはきした声の大きさ、笑顔と姿勢の良さも大切です。次に質問への受け答えでは、結論から簡潔に述べ、理由や具体例を加えると説得力が増します。「はい」「いいえ」だけで終わらず、面接官とキャッチボールする意識で話しましょう。志望動機将来の夢については必ず聞かれるので、生田高校で学びたいことや入学後の抱負を自分の言葉でまとめておきます。例えば「貴校の自由と規律の校風に惹かれ、自主性を伸ばしたい」「将来○○の分野に進みたく、そのために文武両道で力を付けたい」等、具体的に語れるようにします。

想定質問例としては、「本校を志望した理由は?」「中学校で頑張ったことは?」「将来の夢は?」「自分の長所・短所を述べてください」「最近印象に残ったニュースは?」などが典型です。これらに対する答えをあらかじめ準備し、声に出して練習しましょう。学校の先生に協力してもらい、模擬面接を実施すると実践的です。友達同士で面接官役・受験生役になり交互に練習するのも良いでしょう。練習では回答内容だけでなく、3分程度の自己PRや、予想外の質問への機転も鍛えます。たとえば「最近読んだ本について教えて」など唐突な質問にも、落ち着いて答えられるように色々なパターンをシミュレーションしておきます。

また、公立高校の面接はあまり圧迫的なものではなく、どちらかと言えば受験生の緊張をほぐす形で進むことが多いです。ですから極度に構えすぎず、「自分の言葉で素直に話そう」という心構えが大事です。笑顔と礼儀正しさがあれば大失敗はしませんので、自信を持って臨んでください。生田高校は面接がありませんが、他校併願で面接がある場合は、以上のポイントを参考に対策をしておきましょう。
出典:神奈川県公立高等学校入学者選抜について(神奈川県ホームページ)

過去問・模擬試験の効果的な活用法

過去問模擬試験(模試)は受験対策の両輪として非常に効果的な教材です。効果的に活用するには、目的とタイミングを意識しましょう。

まず過去問の活用法ですが、生田高校を含む神奈川県公立入試の過去問は、高校入試問題の傾向把握と時間配分練習に最適です。5年分~10年分を用意し、夏以降に年度ごとに通し演習をします。1回目は制限時間を計り本番同様に解き、自己採点してみます。解説を熟読し、自分の弱点をあぶり出してください。2回目以降はできなかった問題を中心に解き直し、完全に理解できるまで繰り返します。「過去問は最低3周せよ」との格言もあるほど、同じ問題を解き直すことが得点力アップにつながります。5教科ありますので、計画的に進めましょう。例えば夏休みに2~3年分、秋に2~3年分、冬~直前期に残りを解くといったペース配分です。神奈川県の問題は文章量が多いので、解くたびに「時間感覚」が身につき、スピードと正確さが養われます。間違えた問題は解説ノートを作り、いつでも見直せるようにします。

次に模擬試験の活用法ですが、神奈川全県模試やW合格もぎなど地域模試を年3~5回程度受験するのがおすすめです。模試の効果は(1)客観的な自分の位置(偏差値・合格可能性)が分かる、(2)試験慣れする、(3)弱点発見、の3つです。夏前(6~7月)に一度受けて現状を把握し、苦手科目を絞ります。夏と秋の勉強で力を付けたら、秋(10~11月)に志望校判定模試を受け、現時点での合格可能性を確認します。この結果次第で勉強のギアをさらに上げたり、併願校を見直したりします。冬(12~1月)にも直前模試を受け、最後の課題洗い出しと時間配分確認をします。模試の復習は必ず行い、できなかった問題を過去問演習と同様に分析して克服しましょう。特に模試の解説冊子には予想問題や類題も載っていることが多いので、それらも解いておくと効果的です。模試の判定結果はあくまで目安ですが、合格判定80%以上になるまで何度も挑戦するくらいの意気込みで受験すれば、本番も自信を持って臨めます。模試は自分の弱点と向き合う機会ですから、判定に一喜一憂しすぎず、「あと何点伸ばせば合格ラインか」を冷静に分析し次の勉強計画に反映させましょう。
要するに、過去問で傾向に慣れ・模試で現在地確認を繰り返すことで実力がついていきます。過去問は量より質(解説理解まで)、模試は受けっぱなしにせず復習まで含めて完結、という点を意識して活用してください。それが生田高校合格への最短距離となります。

おすすめ併願校パターン 

生田高校を第一志望とする場合、併願校(主に私立高校)の選択も重要です。併願校は「万一公立が不合格でも進学する受け皿」となる学校ですので、地域性(通学可能圏内)と難易度(生田高校レベルに対応した学校)を考えて選びます。

川崎・横浜エリアの受験生で、生田高校志望者に人気の併願私立としては、日本大学高校(日本大学系列の中高一貫校)桐光学園高校(地元の共学校)法政大学第二高校(法政大系列、偏差値高め)などが挙げられます。また東京寄りの受験生の場合、目黒学院高校の上位コースを併願する例もあります。目黒学院は都内私立ですが、スーパープレミアムコースは偏差値60前後で生田高校志望者が併願しやすい学校です。さらに、桐蔭学園高校(横浜の私立進学校)中央大学附属横浜高校東京都市大学等々力高校(共に川崎から通学可能)などもレベル的に近く併願されることがあります。

併願校パターンとして、例えば内申や模試判定に余裕がある受験生は、法政第二桐光学園(II類)などワンランク上の私立をチャレンジ併願し、公立一本勝負に挑みます。一方、生田高校合格が五分五分の場合は、日大高校桐蔭学園等、生田と同等~やや下の安全校を確保する戦略が安心です。また経済的・学力的に私立単願も視野に入れる人は、中大横浜東海大学付属相模など大学附属校も魅力的です。地域性では、川崎市北部~相模原方面の人は桐光学園や桐蔭が通いやすく、横浜市内の人は日大高校(横浜)、都内寄りの人は目黒学院や駒場学園等も検討対象になります。
おすすめ併願セット例として、

  • 安全併願:生田高校(第一志望)+[私立安全校]横浜創英高校 特進 など
  • 実力相応併願:生田高校+[私立]日大高校 進学コース
  • チャレンジ併願:生田高校+[私立難関]法政大学第二高校 or 桐光学園I類
    といったパターンがあります。特に日大高校は大学附属のメリットもあり、偏差値も60前後で併願先として人気です。桐光学園は地元人気校で、特にII類は生田と同程度の学力層が集まります。
    大切なのは、併願校の過去問も余裕をもって解いておくことです。私立は独自問題なので、公立対策だけでは対応できないこともあります。志望順位の高い順に対策時間を配分しましょう。もちろん本命は生田高校ですが、併願校合格が確保できれば精神的余裕が生まれ、公立本番で実力を発揮しやすくなります。併願校選びは中学校の先生や塾と相談し、自分の成績と希望に合った最適な組み合わせを見つけてください。

まとめ 

生田高校の魅力は、「文武両道を実現できる充実した高校生活」と「高い大学進学実績」の両立にあります。

緑豊かな広いキャンパスで、自由と規律のもと伸び伸びと学校生活を送りながらも、ほとんどの生徒が現役で難関大学へ進学していく──その環境と実績が生田高校のブランドです。部活動や行事を通じて得られる人間的成長、指定校推薦など活用した有利な進路選択、生涯の友となる仲間との出会いなど、生田高校で過ごす3年間は大きな財産となるでしょう。

合格への道筋としては、中学校での内申点確保と入試本番での得点力アップが鍵になります。早めに学習計画を立て、コツコツと努力を積み重ねれば着実に実力は向上します。過去問演習や面接練習を通じて自信をつけ、本番では落ち着いて実力を発揮してください。生田高校で夢の高校生活を実現できるよう、最後まで頑張りましょう。あなたが春に桜咲く生田高校の門をくぐり、充実した3年間を送れることを心より願っています!

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この記事を書いた人

ハマジュク編集部は実際に中学受験を経験した人や、全国トップ20(県内トップ3)の学校に進学した人が揃っています。また、塾講師や家庭教師として、県内のトップ校に進学させる実績や、偏差値を30以上上げて志望校へ合格させた経験を持つメンバーで構成されております。受験や講師としての経験も踏まえて、横浜エリアを中心に中学・高校受験に役立つ情報を発信しています。

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