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併願とは?高校受験の意味と専願・単願との違い|神奈川の併願確約も解説

高校受験 併願とは? 専願・単願との違い 学校選びと手続きの注意点

高校受験の併願とは、第一志望の高校とは別に、第一志望が不合格だったときに進学する高校も受けておくことです。神奈川で公立高校を第一志望にする場合、私立高校を「併願確約(書類選考)」「併願優遇」「オープン」のいずれかで受けるのが一般的な組み方です。専願・単願・推薦との違いや、出願から入学手続き・延納までの流れも含め、日程は2027年度(令和9年度)入試のものを載せています。

目次

併願とは|高校受験での意味

高校受験の併願とは、第一志望校が不合格だった場合に進学する学校を、第一志望とは別に受けておくことです。

併願で受ける学校を「併願校」と呼び、「滑り止め」と言うこともあります。神奈川県の公立高校は1校しか出願できないので、公立を第一志望にする受験生は、私立高校を併願校にして進学先を確保します。

併願の反対にあたるのが、合格したら必ずその学校に入学する「専願(単願)」です。どちらで受けるかは、出願の前に決めておく必要があります。

大学受験の「併願」とは決まりが違います

大学受験でも併願という言葉を使いますが、受けられる校数や合格後の手続きの決まりは高校受験と別物です。ここで扱うのは、神奈川の高校受験の併願に限ります。

併願と専願・単願・推薦の違い

併願と専願(単願)の違いは、合格したときにその学校へ入学する約束があるかどうかです。

併願と専願・単願の違い。併願、他校も受験する、進学先の条件を確認、専願・単願、その学校への入学を前提に受験、合格後の入学が原則、学校ごとの募集要項で、受け方と約束を確かめよう

専願と単願は同じ意味で、学校によって呼び方が違うだけです。神奈川県教育委員会の資料でも「単(専)願」とまとめて書かれています。私立の推薦入試も、神奈川では私立1校だけを受ける区分です。

区分受けられる学校合格したら試験日(2027年度の原則)
推薦私立1校のみ(中学校長の推薦が必要)その私立に入学手続きをする1月22日(金)以降
単願(専願)私立1校のみその私立に入学手続きをする2月10日(水)以降
併願私立1校と公立1校両方合格なら希望する方を選ぶ。公立が不合格なら私立へ2月10日(水)以降
オープン私立数校、または私立と公立合格した学校の中から選ぶ2月10日(水)以降

出典:神奈川県教育委員会「令和9年度 神奈川県公立高等学校入学者選抜 募集案内2 5 県内私立高等学校入学者選抜の概要」(https://www.pref.kanagawa.jp/documents/63367/bosyuannai2_shiritsugaiyou.pdf)/2026年11月1日確認

県の資料も、試験日や入学手続日は「原則」であり、各校の募集要項で確かめるよう案内しています。県の概要に出てくる区分は推薦・単(専)願・併願・オープンの4つで、「単願推薦」「併願推薦」という区分はありません。区分ごとの選考方法や内申基準の見方は「神奈川の私立高校入試の仕組み」で詳しく説明しました。

併願確約・併願優遇・オープンの違い

神奈川の私立を併願するときの入試は、当日の学力試験があるかと、内申基準があるかで3つに分かれます。

呼び方合否の決め方内申基準合格の見通し
併願確約(書類選考)調査書などの出願書類あり基準を満たし入試相談を経れば、12月の時点で見通しが立つ
併願優遇内申基準+当日の筆記試験あり基準を満たしたうえで、当日の試験も受ける
オープン当日の学力試験(面接を課す学校もある)原則なし試験の得点で決まる

出典:ハマジュク編集部「神奈川の私立高校 併願確約(書類選考)一覧」(各校の2027年度募集要項をもとに作成)、ハマジュク編集部「神奈川の私立高校入試の仕組み」/2026年11月1日確認

併願確約は「書類選考の併願」の通称です

併願確約は塾や中学校で使われる呼び方で、募集要項の名前は「書類選考」「併願入試」「B方式」など学校ごとにまちまちです。中3の成績が学校の示す内申基準に届いていれば、12月に中学校の先生が私立高校と入試相談をし、2月に書類で合否が出ます。

『確約』の言葉だけで判断しない。内申の対象・基準、欠席日数などの条件、入試相談の手続き、当日の試験の有無、条件や呼称は学校により異なります。中学校の先生と確認

書類選考の合格発表は2月10日〜12日ごろに集中し、公立の学力検査(2月16日)より前に結果がわかります。進学先を確保したうえで公立を受けられる点が、公立第一志望の受験生に使われる理由です。学校別の内申基準は「神奈川の私立高校 併願確約(書類選考)一覧」にまとめています。

併願優遇は筆記試験がある併願です

ハマジュクでは、内申基準を満たしたうえで当日の筆記試験も受ける併願入試を「併願優遇」として、書類選考と分けて扱っています。2027年度では日本大学高、山手学院、日本大学藤沢がこの形です。

東京都の私立では「併願優遇」が書類選考に近い意味で使われることもあるため、他県の情報を読むときは呼び方の違いに気をつけてください。

オープンは当日の試験で決まります

オープン入試は、原則として内申基準を問わず、当日の学力試験で合否を決める一般入試です。書類の提出や面接を求める学校もあるので、要項で条件を見ておきます。

県の資料では、オープンは私立を何校か受けることも、私立と公立を受けることもできる区分です。内申基準に届かない場合や、併願確約とは別の私立に挑戦したい場合に使われます。

公立と私立を併願するときのルール

公立高校は1校しか出願できず、私立に進むと決めたら公立の合格発表の前日正午までに志願を取り消す決まりです。

項目内容(2027年度)
公立の出願1つの高校の1つの課程・学科(コース)に限る
公立の志願変更2月4日(木)〜8日(月)
私立に進む場合の公立の志願取消公立の合格発表の前日、2月25日(木)正午まで
公立の追加合格行わない
公立の二次募集国公私立の高校に合格している人は志願できない(入学手続きをしていなくても同じ)

出典:神奈川県教育委員会「令和9年度神奈川県立の高等学校の入学者の募集及び選抜要綱」5(2)ア、「募集案内2 2 基本事項Q&A」、「実施要領 2 一般募集(二次募集)」、「令和9年度神奈川県公立高等学校の入学者の募集及び選抜の主な日程等について」/2026年11月1日確認

公立の出願が1校に限られるので、公立どうしの併願はできません(専門学科の第2希望など、同じ高校の中での例外はあります)。併願校の私立に合格している人は、公立の二次募集(2027年3月2日・3日に募集)に出願できない点にも注意してください。公立の出願と選考の全体像は「神奈川県公立高校入試の仕組み」にあります。

公立第一志望の典型的な組み方

公立第一志望の受験生は、公立1校に私立の併願確約を1校組み合わせ、必要ならオープン入試を足す形が基本です。

パターン組み方合う人気をつけること
A 基本形公立1校+私立の併願確約(書類選考)1校中3の成績が私立の内申基準に届いている入試相談のあとは、公立が不合格なら私立に入学する前提になる
B 挑戦を足すAに、別の私立のオープン入試を加える公立とは別に、上位の私立にも挑戦したい書類選考の併願を、他の私立の併願入試と重ねて受けられない学校がある。オープン入試なら重ねられるかを要項で見る
C 筆記で受ける公立1校+私立の併願優遇(筆記あり)1校内申基準は満たし、志望の私立が筆記を課す私立の試験対策と公立の対策を並行する
D 内申基準に届かない公立1校+私立のオープン入試内申や欠席日数などが私立の条件に合わない当日の得点で決まるため、受ける校数と日程を早めに決める

出典:神奈川県教育委員会「募集案内2 5 県内私立高等学校入学者選抜の概要」、ハマジュク編集部「神奈川の私立高校 併願確約(書類選考)一覧」/2026年11月1日確認

どのパターンでも、公立の志望校は内申点と学力検査の見込みで決め、私立は「公立が不合格なら通う学校」として選びます。内申点の出し方は「神奈川県の内申点の計算方法」、公立の合格の目安は「神奈川県公立高校の合格ライン」で確かめられます。

私立が第一志望なら推薦か単願で受けます

私立高校が第一志望なら、併願ではなく推薦か一般入試の単願(専願)で受けるのが通常の形です。県の概要でも推薦と単(専)願は「私立1校のみ受験」の区分で、合格したらその私立に入学手続きをします。公立に出願したあとで入学したい私立の合格が決まった場合は、公立の合格発表の前日正午までに志願を取り消します。

併願校の選び方

併願校は「公立が不合格なら通ってよい学校」の中から、内申基準と条件、通学、学費、手続きの締切を比べて選ぶのが基本です。

併願校は、実際に通うつもりで選ぶ。学びたいコース、通学時間・乗り換え、学費と納付の期限、部活や学校の雰囲気、卒業後の進路、条件が合うかだけでなく、入学後の生活も考えよう
確かめること見るところ
内申基準5教科・9教科のどちらで見るか、中3の1学期と2学期のどちらで判定するか
加点と出願条件英検などの加点の有無と上限、評定「1」「2」の有無、欠席日数
他の私立との併願書類選考の併願と、他の私立のオープン入試を重ねられるか
通学自宅からの所要時間と乗り換え
学費と延納初年度に納めるお金、延納の有無と締切日
入学後の進路コースの違い、学校公式の大学合格実績

出典:ハマジュク編集部「神奈川の私立高校 併願確約(書類選考)一覧」をもとに編集部で作成/2026年11月1日確認

内申基準は、私立の説明会・個別相談会や中学校の先生を通じて示されることが多く、10月〜11月に候補を回って確かめるのが一般的な進め方です。塾に通っている場合は塾の先生にも相談でき、臨海セミナーなど神奈川の塾の比較は「高校受験の塾」にまとめています。志望校そのものの決め方は「志望校の決め方」も参考にしてください。

出願から入学手続きまでの流れ【2027年度】

公立第一志望で私立を併願する場合、12月の入試相談で併願校が決まり、私立の合否が出たあとに2月16日の公立の学力検査を受けます。

併願の準備は、手続きまで見通す。学校説明会・相談、中学校で進路相談、必要書類を準備、出願・選考、合否確認・入学手続き、学校別に、出願期限・試験日・納付期限をカレンダーへ
時期すること
2026年10月〜11月私立の説明会・個別相談で内申基準を確かめる
11月〜12月上旬中3の2学期の成績が出て、三者面談で併願校を決める
12月中旬中学校の先生が私立高校と入試相談をする
2027年1月22日(金)以降私立の推薦入試
1月下旬〜2月上旬私立の書類選考・一般入試に出願(期間は学校ごと)
1月25日(月)〜29日(金)公立高校に出願(志願情報の申請)
2月4日(木)〜8日(月)必要なら公立の志願変更
2月10日(水)以降私立の一般入試。書類選考の発表は2月10日〜12日ごろに集中
2月16日(火)公立の学力検査(特色検査・面接は16日〜18日)
2月25日(木)正午私立に進む場合の公立の志願取消の期限
2月26日(金)公立の合格発表
2月27日(土)以降公立と併願した私立の、入学金以外の納入金の締切(原則。日付は各校が設定)

出典:神奈川県教育委員会「令和9年度神奈川県公立高等学校の入学者の募集及び選抜の主な日程等について」(https://www.pref.kanagawa.jp/docs/dc4/nyusen/nyusen/r9/r9nyusen-nittei.html)、同「募集案内2 5 県内私立高等学校入学者選抜の概要」、ハマジュク編集部「神奈川の私立高校 併願確約(書類選考)一覧」/2026年11月1日確認

県の「私立高等学校入試の受験パターン」の図でも、併願で受けて私立だけに合格した場合は、その私立に入学手続きをする流れです。入試相談のあとに取りやめや辞退ができるかは、県の資料には書かれていません。中学校が配る進路資料には「入試相談後は取り消しできない」と書くものがあります(例:川崎市立有馬中学校の進路説明会資料、令和8年度)。在籍する中学校の扱いは、三者面談で先生に確かめてください。私立の日程を学校別に見るときは「2027年度 神奈川県私立高校の入試日程」を使ってください。

延納とは|入学金を公立の発表まで待ってもらう仕組み

延納とは、私立の入学手続きで納めるお金の一部または全部を、公立の合格発表のあとまで待ってもらう仕組みです。

延納は『何を・いつまで』待てるか確認。対象は入学金?その他の納入金?、全額?一部を先に支払う?、申請と支払いの締切は?、辞退した場合の返金の扱いも、学校の要項で確認

神奈川県の資料では、公立と併願する受験生の入学金以外の納入金の締切は、原則として公立の合格発表の翌日(2027年2月27日(土))以降に各校が設定します。入学金の納付時期は学校ごとの判断です。県の集計では、令和9年度は全日制の公募校58校のうち53校が、公立高校の併願者などに入学金の延納を設けています。

延納の型中身
全額延納公立の合格発表のあとまで、入学手続きのお金を納めなくてよい
一部延納入学金の一部を先に納め、残りを公立の発表後に納める
締切が公立の発表後延納の手続きはなく、併願者の手続締切そのものが公立の発表後に設定されている

出典:神奈川県教育委員会「募集案内2 5 県内私立高等学校入学者選抜の概要」、神奈川県「令和9年度 試験日程等・生徒納付金の状況」(https://www.pref.kanagawa.jp/documents/139594/r9nittei.pdf)、ハマジュク編集部「神奈川の私立高校 併願確約(書類選考)一覧」(延納の違い)/2026年11月1日確認

一部延納の学校では、公立に合格して私立を辞退したときに、先に納めたお金が返るかどうかを要項で確かめておきます。学校名と締切日は「併願確約(書類選考)一覧」の延納の表に学校別に載せました。

受験料と入学金の注意

併願すると公立と私立の両方に受験料がかかり、延納のない学校では公立の発表前に入学金を納める場合があります。

費用金額年度・根拠
公立(県立・市立)全日制の受検料2,200円令和9年度入学生の予定額
私立全日制の検定料20,000円〜30,000円(公募58校のうち20,000円と25,000円が21校ずつ)令和9年度 私立高等学校生徒募集要項
公立(県立)全日制の入学料5,650円令和8年度入学者

出典:神奈川県教育委員会「募集案内2 6 受検料、就学支援金制度等について」(https://www.pref.kanagawa.jp/documents/63367/bosyuannai2_jukenryoutou.pdf)、神奈川県「公立高等学校の費用」(令和8年度入学者)、神奈川県「令和9年度 私立高等学校生徒募集要項」(https://www.pref.kanagawa.jp/documents/139594/r9koko.pdf)/2026年11月1日確認

たとえば公立1校と、検定料25,000円の私立を2校(併願確約とオープン)受けると、受験料は合計52,200円です。書類選考の検定料を一般入試より低く設定している学校もあるので、要項の金額で計算してください。私立の入学金は学校ごとに違うため、延納の有無とあわせて募集要項で確かめます。

私立に進んだ場合の授業料は、国の就学支援金が令和8年度から所得制限なしになり、私立全日制の上限は年457,200円になりました。神奈川県はこれに上乗せし、就学支援金と合わせて年480,000円(県内私立の平均授業料)まで授業料を支援します。入学金の補助は所得区分で額が分かれ、生活保護世帯・住民税非課税世帯の上限は212,000円です(いずれも令和8年度)。

よくある質問

併願とは簡単に言うと何ですか?

第一志望の高校とは別に、第一志望が不合格だったときに進学する高校も受けておくことです。神奈川では、公立高校を第一志望にして私立高校を1校併願する形がよく使われます。

専願と単願の違いは何ですか?

専願と単願は同じ意味で、合格したらその学校に入学する約束で受ける入試です。神奈川県の資料では「単(専)願」と並べて書かれています。

併願確約と併願優遇は何が違いますか?

併願確約は当日の学力試験がなく、調査書などの書類で合否が決まる併願です。ハマジュクでは、内申基準に加えて当日の筆記試験を受ける形を併願優遇として分けています。

併願で受けた私立に合格したら、必ず入学しなければいけませんか?

公立に合格すれば公立に進めますが、公立が不合格なら併願した私立に入学するのが前提です。入試相談のあとの取消や辞退はできないと進路資料に書く中学校もあるので、併願校は入学してよい学校から選びます。

神奈川に「併願推薦」はありますか?

神奈川県の私立入試の概要には「併願推薦」という区分はなく、推薦は私立1校だけを受ける区分です。公立と併願する場合は、書類選考を含む一般入試の併願かオープン入試を使います。

併願校は何校受けるものですか?

公立が1校、私立の併願確約が1校という組み方が基本です。書類選考の併願を他の私立の併願入試と重ねて受けられない学校もあるため、私立を増やす場合はオープン入試を組み合わせます。

延納とは何ですか?

私立の入学手続きのお金を、公立の合格発表のあとまで待ってもらう仕組みです。2027年度は、公立と併願した受験生の入学金以外の納入金の締切が、原則として2月27日(土)以降になります。

まとめ|併願で決めることと期限

公立第一志望の併願で、期限までに決めることは次の4つです。

  1. 私立の受け方と併願校(12月の入試相談まで):2学期の成績が内申基準に届けば併願確約、筆記を課す学校なら併願優遇、届かなければオープン。「公立が不合格なら通ってよい学校」かで1校に絞る
  2. 公立の志望校(出願は1月25日〜29日):出願できるのは1校だけ。出願後に変えられるのは2月4日〜8日の志願変更だけ
  3. お金の段取り(私立の出願前):受験料の合計と、延納の有無・締切を各校の要項で確かめる
  4. 私立に進むと決めたとき(2月25日正午まで):公立の志願を取り消す

学校別の内申基準と延納の締切は「併願確約(書類選考)一覧」で確かめられます。

出典と確認日

確認日:すべて2026年11月1日。日程や金額は変わることがあるため、出願前に県と各校の最新の募集要項で確かめてください。

執筆・確認:ハマジュク編集部

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この記事を書いた人

ハマジュク編集部は、塾講師や家庭教師として県内のトップ校に進学させる実績や、偏差値を30以上上げて志望校へ合格させた経験を持つメンバーで構成されております。全国トップ20(県内トップ3)の学校に進学した人や、中学受験を経験した人も在籍。受験や講師としての経験も踏まえて、横浜エリアを中心に高校受験に役立つ情報を発信しています。
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