高校受験向けの学習塾にはいつから行くべき?選び方やメリットについて解説!
「高校受験のための塾はいつから行くべきか?」「塾の選び方は?」と悩んでいる親御さんも多いのではないでしょうか。
塾に通わず志望校に合格するお子さんもいますが、塾に通うことには多くのメリットがあります。内申点アップにつながる定期テストの対策や志望校対策ができるので、塾を正しく選べば高校受験を有利に進められるでしょう。
本記事では、高校受験塾の選び方や、高校受験におすすめの塾などをご紹介します。高校受験を控えた中学生の保護者の方は、ぜひ参考にしてください。
高校受験(中学生向け)塾の選び方
まずは高校受験塾の選び方を解説します。中学生向けの学習塾は、次の4つのポイントを意識して選びましょう。
- 卒業までの費用が負担にならないか
- 個別・集団の授業形式がお子さんに合っているか
- サポート体制が充実しているか
- 先生や授業の評判は問題ないか
それぞれ詳しく見ていきましょう。
卒業までの費用が負担にならないか
塾の費用は授業料だけではありません。入会金、教材費、季節講習費、特訓費など、授業料以外にもさまざまな費用が必要です。また、学年が上がると費用も高くなるため、中1から入塾を検討している方は、中3までの授業料を確認しておいたほうがよいでしょう。
個別指導型は講師の人件費がかかるため、集団指導型よりも費用が高い傾向です。個別指導塾で授業料を抑えるなら、マンツーマンよりも1:2、1:3の個別指導を受ける方法があります。
また、受験までには塾代だけでなく、受験料などもかかります。合格後は入学金や制服代などさまざまな費用がかかることも頭に入れておく必要があります。1年間にかかる総額や、卒業までにどのくらいの費用がかかるのか調べ、家計の負担にならないか確認しておきましょう。
個別・集団の授業形式がお子さんに合っているか
高校受験のための学習塾には個別指導塾と集団指導塾があります。それぞれの特徴を知り、お子さんに合った授業形式を選びましょう。
個別指導塾とは、講師と生徒が1:1のマンツーマン、または生徒2〜3人を講師1人が担当して個別指導をおこなう授業形式です。個々の学びたい内容や理解度にあわせてじっくり教えてもらえます。
集団指導塾は学校の授業と同じように、1人の講師が多数の生徒に授業をおこなう形式です。個別指導のように個々に合わせた内容ではなく、塾のカリキュラムに沿って授業がおこなわれます。テストの結果によってクラス分けがおこなわれる塾も多いです。
個別指導塾が向いているのは次のようなお子さんです。
- 苦手科目を集中して勉強したい
- 集団指導塾の授業についていけない
- マイペースな性格
- 習い事や部活が忙しい
- 控えめな性格で積極的に質問できない
一方、集団指導塾が向いているのは次のようなお子さんです。
- 競争心があり負けず嫌い
- 自分から質問できる
- 勉強が得意
塾で学習効果を上げるには、お子さんに合った授業形式を選ぶことが大切です。体験授業などを活用して、お子さんが学びやすい授業形式を選びましょう。
サポート体制が充実しているか
塾を選ぶときは、サポート体制も確認しておきましょう。中学生向けの塾では、次のようなサポート体制を採用しているところがあります。
- 定期的な面談
- 担任制
- 振替授業
- 成績保証制度
塾の面談は保護者面談・生徒面談・三者面談などがあります。学習状況の確認や勉強、進路に関する相談ができるため、生徒も保護者も安心です。塾によっては担任制を採用し、個々の生徒に対してきめ細やかなサポートをしているところもあります。
また、塾を休んだときに振替授業があるかどうかも気になるポイントです。とくに部活が忙しいお子さんは塾を休まなくてはいけない日があるかもしれないため、確認しておきましょう。
成績保証制度を導入している塾もあります。内容は塾によって異なりますが、設定した期間内に目標の点数に達しなかった場合は無料の授業を受けられたり、授業料の返金がおこなわれたりします。
塾によってサポート体制が異なるため、入塾を決める前に確認しておきましょう。
先生や授業の評判は問題ないか
塾の講師は学校の先生のような資格が必要ないため、専任の講師もいれば大学生のアルバイト講師もいます。専任の講師は毎日授業をおこなっているため、経験豊富なうえ、受験に関する情報にも詳しいです。
一方、アルバイト講師は生徒と年齢が近いことから、中学生にとっては親しみやすい存在でしょう。どちらが良いと一概には言えませんが、先生の質は重要なポイントなので、先生や授業の評判を確認しておきましょう。体験教室に申し込んで、先生の教え方や授業の内容を確かめておくと安心です。
高校受験(中学生向け)塾に通うメリットや目的
高校受験のための塾に通う必要があるか悩んでいる保護者の方もいらっしゃるでしょう。塾に通うメリットや目的は主に次の3つがあります。
- 学習する環境を整える
- 受験対策の情報が豊富
- 同じ目標を持った仲間ができる
学習する環境を整える
自宅にはスマホやゲームなど勉強の妨げとなるものが多いため、なかなか机に向かえないお子さんもいるでしょう。また、勉強したくてもテレビや兄弟が遊ぶ音が聞こえてきて、静かな環境を確保できない可能性もあります。
高校受験塾に通えば、勉強に集中できる学習環境を確保できます。無料の自習スペースを備えた塾は時間内であれば自由に利用できるため、自宅では勉強がはかどらないお子さんも集中して勉強できる環境が手に入ります。
受験対策の情報が豊富
高校受験塾の多くは、各高校の出題傾向や受験に関する最新情報など、受験対策の情報を豊富に持っています。志望校にあわせた指導をしてもらえることや、受験に関する相談ができることが、高校受験塾に通う大きなメリットです。
同じ目標を持った仲間ができる
同じ目標を持った仲間と切磋琢磨できることも高校受験塾に通うメリットです。とくに集団指導塾では、同じ志望校を目指す仲間を意識しながら勉強に励めます。テストの点数によって定期的にクラス分けがおこなわれる塾もあるので、競争心がかきたてられ、モチベーションアップにつながるでしょう。
高校受験(中学生向け)塾はいつから通えばいい?
高校受験塾にはいつから通えばいいのか悩む方もいらっしゃるでしょう。文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」によると、公立中学校に通う子どもの70.4%、私立中学校に通う子どもの53.9%が塾を利用しています。
難関校を目指すなど、目的がはっきり決まっている場合はできるだけ早く入塾するのがよいでしょう。
中学1年生
中学1年生から通い始めると、余裕を持ったスケジュールで受験対策ができます。中学校に入学したばかりの時期は、まだ学習習慣が身についていないお子さんもいます。できるだけ早く入塾すれば学習習慣が身につき、中学校の授業にも対応できるでしょう。
また、中学1年生から塾で定期テスト対策をすれば、内申点を高めることにもつながります。高校へ送られる内申点が記載される学年は都道府県によって異なるものの、中1〜中3までの内申点が記載される都道府県は少なくありません。
2年生や3年生になってから成績アップしても内申点は取り戻せないので、難関校を目指す場合は中学1年生から高校受験塾に通い始めたほうがよいでしょう。
中学2年生
中学3年生になると塾に通い始めるお子さんが増えるため、2年生で入塾すれば、一足早く受験対策を始められます。2年生は部活が忙しくなるうえに、勉強が難しくなってきてつまずいてしまうお子さんが少なくありません。つまづいたままにしておけば、わからないことが積み重なってしまうため3年生になったときに苦労します。
また、勉強につまずくとやる気がなくなり、成績が下降する恐れがあります。中学2年のうちから塾に通うことで苦手な科目や単元を克服し、内容を定着させておくことが必要です。中学2年生から塾に通うことは、内申点対策や受験対策にメリットがあります。
中学3年生
中学3年生から塾に通えば、受験生としての自覚を持つことができます。3年生は部活動も終わり、勉強への意識も変わる時期です。塾に通い始めて学習環境が整えば、学力アップも見込めます。
中3からでも難関校を目指せますが、中2までの学習内容が身についていることが前提です。また、塾によっては中3の夏や秋からでは受け入れていないところもあります。
苦手な単元がある場合や、中3の途中から入塾を検討している場合は、個別指導塾を探したほうがよいでしょう。個別指導塾であれば受け入れてもらえる可能性が高く、一人ひとりにあわせて短期間でも学力がアップするように指導してもらえます。
まとめ
本記事では、「塾はいつから行くのが良いのか」や「塾の選び方」などの疑問とあわせて、塾選びの重要なポイントを解説しました。
ハマジュクでは横浜エリアを中心に受験に関する役立つ情報を発信しています。中学生向けの学習塾を考えている人は、ぜひ下記ページも参考にしながら自分にあった学習塾を探してみてください。
参考:高校受験|いつから勉強を始めるべき?学年別の最適な対策を徹底解説解説!|塾オンラインドットコム
参考:高校受験の塾はいつから?最も多い入学時期は中学1年の4月|塾選(ジュクセン)
参考:高校受験勉強法を知って合格しよう!