【中学生】塾に行くべき?通塾の割合と費用感も解説
「中学生になったら塾に行くべき?」「塾に行くとどんなメリットがある?」と気になっている人は多いのではないでしょうか。
塾に行かずに自宅学習だけで受験を乗り切る人もいますが、塾に行くことにはさまざまなメリットがあります。
塾は費用の面などデメリットもあるものの、しっかりと受験対策するには通塾を検討したほうがよいでしょう。
本記事では塾の必要性や通塾する中学生の割合、費用感などを解説します。塾に行くメリット・デメリットもご紹介するので、塾に行くべきか悩んでいる人は参考にしてください。
中学生は塾に行くべき?必要性とは
塾に行くべきか悩む方も多いでしょうが、学習習慣が身についていない人や、自宅では学習が捗らない人は通塾したほうがよいでしょう。
塾では定期テスト対策も行われます。定期テストの点数は内申点に影響するので、できるだけ早く通い始めるほうが受験を有利に進められます。
また、塾は受験に関する情報を豊富に入手しています。中学校でも進路相談はできますが、塾ほど丁寧には進路指導してもらえません。
志望校に合わせた受験対策をしたい人は、塾に行ったほうがよいでしょう。
それでは塾に通う中学生の割合や、塾の費用相場を確認してみましょう。
中学生の塾に通う割合
文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」によると、公立中学校に通う生徒の70.4%、私立中学校に通う生徒の53.9%が塾を利用しています。
また、文部科学省の「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告」によると平成19年(2007年)の学年別の通塾率は、中学1年生が45.1%、中学2年生が50.9%、中学3年生が65.2%です。
この調査は昭和60年から定期的に行われています。平成5年、平成14年、平成19年の調査では、いずれも中学3年生の6割以上が塾に通っていました。
中学1・2年生は5割前後が塾に通っています。
私立中学校に通う生徒に比べると、公立中学校に通う生徒のほうが圧倒的に通塾率が高いです。
私立中学校に通う生徒は内部進学するケースが多く、高校受験をする生徒が少ないため、公立中学校に通う生徒よりも通塾率が低いと考えられます。
中学校でも進路相談はしてもらえますが、塾ほど丁寧な指導、相談は期待できないでしょう。
また「苦手な科目を克服したい」「授業についていけない」などの悩みがあるときも、塾に通えばサポートしてもらえます。
通塾の必要性は、通っている学校や目指す進路によっても異なります。とくに難関校を志望する人は、塾に通って受験対策の専門講師に指導を受けたほうがよいでしょう。
中学生の塾代相場
文部科学省の「令和3年子どもの学習費調査」によると、中学生の学習塾費の相場は以下の通りです。
学年 | 公立 | 私立 |
---|---|---|
中学1年生 | 156,032円 | 126,795円 |
中学2年生 | 203,859円 | 181,436円 |
中学3年生 | 389,861円 | 219,276円 |
私立中学校に通う生徒は内部進学するケースが多く、高校受験をする生徒が少ないことや、補講などのサポートが充実していることで、公立の中学校に通う生徒より塾の費用が安いと考えられます。
公立も私立も学年が上がるごとに塾の費用も上がっていきますが、公立は3年生になると1年生の頃の2倍以上の費用がかかります。
塾に行くメリット3つ
中学生が塾に通う主な目的には、「授業についていくため」「定期テストの成績アップ」「苦手科目の克服」などがあるでしょう。
塾に行くと学校の勉強のサポート以外にも、次のようなメリットがあります。
- 保護者面談で生徒の近況が把握できる
- 自習室など勉強する環境が整っている
- 受験対策が充実している
保護者面談で生徒の近況が把握できる
ほとんどの塾では年に数回の保護者面談が行われます。学校や家ではなかなか把握できない生徒の近況成績を報告してもらえることが塾に通うメリットです。
また、塾での様子や進路に関する話も行われます。塾は高校の特徴や出題傾向などを把握しているので、面談の際に受験に関する情報収集もできます。
志望校選びの相談にものってもらえるでしょう。
保護者面談をより有意義なものにするために、事前に質問内容をまとめておきましょう。
保護者面談は塾の先生の話を一方的に聞く場ではなく、保護者の意向を伝えたり、質問をしたりするよい機会です。通知表やテストの答案用紙も持って行きましょう。
自習室など勉強する環境が整っている
塾がない日も利用できる自習室を解放している塾は少なくありません。勉強に集中できる環境を自由に利用できることが塾に行くメリットの一つでもあります。
自宅で勉強しようとしてもスマホが気になったり、つい漫画を読み始めたりするかもしれません。兄弟姉妹がいればゲームで遊ぶ音などが聞こえてきて、勉強に集中できない恐れもあります。
自習室は勉強を妨げるものがないため、集中できる環境です。勉強できる環境が整いさえすれば、自然と学習習慣が身に付いていきます。
周りではほかの生徒が静かに勉強しているので、刺激を受けてやる気アップにつながる可能性が高いでしょう。
受験対策が充実している
塾は高校受験に関する情報を豊富に持っていて、合格するためのノウハウを蓄積しています。受験対策が充実していることも通塾のメリットの一つです。
中学校でも進路の相談はできますが、公立中学校の場合は丁寧な進路指導を期待するのが難しいでしょう。
塾は受験に関する最新情報を豊富に持っているため、塾に通ったほうがしっかりと受験対策を行えます。志望校が決まっている場合は、志望校対策ができる塾を選びましょう。
塾に行くデメリット2つ
塾に行くとさまざまなメリットがあるものの、デメリットもあります。塾を検討している人は、デメリットも確認しておきましょう。
- 費用面の負担は大きい
- 通学が負担な場合もある
費用面の負担は大きい
塾に通うデメリットは費用がかかることです。塾で必要な費用は毎月の授業料以外にも入会金、教材費、季節講習会費、設備費などが挙げられます。
入会金の相場は1〜3万円程度です。教材費は塾によって異なります。設備費や施設維持費の名目で光熱費や備品代などが別途請求されることもあります。
塾の授業料は、授業形式や学年によっても相場が異なり、集団指導塾の月謝は、中学1〜2年生が2.5万〜4万円、中学3年生が3万〜5万円です。
一方、個別指導塾は中学1〜2年生が3万〜5万円、中学3年生が4万〜7万円です。
季節講習費は春・夏・冬に実施され、これまでの復習や受験対策などが行われます。集中して受講するため、毎月の月謝より高額になるケースが大半です。
塾によってコマ数を自分で選べる場合と、最初から決められている場合があるため、入塾時に年間の総額を確認しておいたほうがよいでしょう。
通学が負担な場合もある
部活動をしている生徒や塾が自宅から遠い生徒は、遅い時間からしか通えません。帰宅時間が21時〜22時頃になることもあるでしょう。
夜道を帰るのは安全面でも不安があるため、保護者の方の送り迎えが必要になる場合もあります。
通学が負担になる場合があることも塾に行くデメリットの一つです。
中学生向け塾の主な授業形式
中学生向け塾には複数の授業形式があるため、自分に合った塾を選ぶことが大切です。主な授業形式をご紹介するので、自分に合うタイプを見つけてください。
通信教育の特徴
通信教育の学習スタイルは、主に紙教材とタブレットの2種類です。紙教材とタブレットの両方を使うハイブリッドスタイルの通信教育もあります。
実技を含めた9教科を学習できる通信教育もあるので、自宅で全教科の定期テスト対策が可能です。
月額料金は安いものだと2,000円程度、高くても1万円以内が大半なので、塾の授業料よりかなりリーズナブルです。
自宅で学習できるので、部活や習い事で忙しい人や、家の近くに塾がない人に向いています。
しかし、通信教育は塾のような強制力がないため、1人で勉強を進めるのが苦手な生徒には向いていません。
個別指導塾の特徴
個別指導塾とは、マンツーマンまたは1人の講師が生徒2〜3人に個別指導するスタイルの塾です。
生徒に合わせたオーダーメイドのカリキュラムを組むため、苦手な科目も自分のペースで勉強できます。
個別指導塾は常に講師がそばにいるため、分からないことがあればいつでも質問しやすいことも特徴です。
集団指導塾の場合、理解できないことがあっても気後れして質問できない生徒もいます。そのような生徒も個別指導塾であれば気軽に質問しやすいでしょう。
都合が悪ければ別の日に振り替えやすいことも個別指導塾のメリットです。部活が忙しい中学生は、受講日の融通がききやすい個別指導塾が向いているでしょう。
一方、個別指導塾は講師との距離が近いため、担当の講師と相性が悪ければ学習意欲が落ちる恐れがあります。
入塾前には体験教室に申し込んで、講師との相性を見極めておくことが大切です。
また、一般的に進学校や難関校対策は集団指導塾がメインなので、対策が劣る問題があります。
苦手科目を克服して進学校を目指したい場合は、集団指導塾と併用する方法もあります。
集団指導塾の特徴
集団指導塾は、一つの教室で多数の生徒が授業を受けるスタイルです。1クラスが10人程度の少人数制の塾もあれば、30人程度の大人数が一度に授業を受ける塾もあります。
個別指導塾はオーダーメイド式のカリキュラムですが、集団指導塾は塾のカリキュラムに沿った授業です。
集団指導塾は経験豊富な教師が在籍していることが多いため、質の高い授業が受けられます。
受験に関するノウハウも蓄積されているため、志望校に適した受験対策ができることもメリットです。
教室では同じ目的を持つ生徒と一緒に学ぶため、競争心をかきたてられ、モチベーションがアップするでしょう。
負けず嫌いな性格の生徒や、1人では集中できない生徒に向いています。
志望校にあわせたコースを開講している塾もあるため、難関校や公立中高一貫校を目指している人は、志望校対策が可能な集団指導塾を探しましょう。
まとめ
中学生向け塾に通うと、充実した受験対策を始めとして多くのメリットがあります。
ハマジュクでは横浜エリアを中心に受験に関する役立つ情報を発信しています。中学生向けの学習塾を考えている人は、ぜひ下記ページも参考にしながら自分にあった学習塾を探してみてください。