歴史の勉強法は?定期テストや受験で高得点を取るポイントを紹介
「歴史は覚えることが多くて苦手」「歴史の勉強はつまらない」と悩んでいる中学生は多いのではないでしょうか。
確かに歴史の勉強は、年号や人名、歴史上の重要な出来事など覚えなくてはいけないことがたくさんあります。日本史の場合は人名や出来事の漢字も覚えなくてはいけないため、暗記に苦労する人は少なくありません。
しかし、歴史の勉強にはコツがあります。暗記ばかりではなく、効率よい勉強のコツを掴むとテストや入試の得点アップにつながります。歴史に興味が持てなくて勉強がつまらないと感じる方は、歴史マンガを活用して楽しく学べば、歴史に興味を持つきっかけになるでしょう。
本記事では、歴史の勉強法や覚えたことを定着させる方法などを解説します。最近、出題が増えている記述問題や資料の読み取り問題の勉強方法もお伝えします。歴史の勉強に苦手意識を持っている中学生は、ぜひ参考にしてください。
歴史の勉強が苦手と感じる理由
歴史の勉強に苦手意識を持つ人は少なくありません。まずは歴史の勉強が苦手と感じてしまう理由を確認しましょう。
暗記するべき内容が多い
歴史の勉強は、人名や年号、歴史上の出来事などの暗記が必要です。また、漢字も覚える必要があります。覚えなくてはいけないことが多いため、苦手意識を持つ中学生は少なくありません。
歴史は人名だけでも膨大な量の暗記が必要です。優先順位を付けながら、主要な人物を効率よく覚えることが大切です。
イメージがしにくい
歴史で学習する内容は、現代の生活とかけ離れています。主要な出来事を丸暗記するだけではどうしてもイメージしにくいため、歴史の勉強はつまらないと感じてしまう方も多いです。
歴史上の出来事を一つずつ覚えようとすると、なかなかイメージが湧きません。イメージしにくいと理解が進まないため、苦手意識を持ってしまいます。流れや背景を理解しながら学習するとイメージしやすいため、歴史の学習がおもしろくなるでしょう。
また、歴史に苦手意識を持つ方には、視覚的に学習できる歴史の学習マンガをおすすめします。過去の出来事がイメージしやすくなるため、記憶が定着しやすいでしょう。
歴史科目の勉強の流れ
歴史の勉強にはコツがあります。勉強の流れを知って効率よく学習しましょう。
予習をしてから授業に臨む
歴史の勉強は、授業の前に予習しておくことが重要です。あらかじめ教科書に目を通しておくと授業の内容が復習となり、記憶が定着します。予習して分からない点があれば、授業で解決できます。もし授業を聞いても分からなければ、先生に質問して解決できるでしょう。
予習と復習には、それぞれ異なる目的があります。復習は授業内容を定着させる効果がありますが、予習は次回の授業で学習する内容の分からない点を事前に把握したり、授業の理解度を高めたりする効果があります。これまで復習しかしていなかった方は、予習してから授業に臨むようにしましょう。
まずは大まかな流れを掴む
歴史は暗記すべきことが多いですが、まずは大まかな流れを掴むと効率よく学習できます。流れを理解せずに一つずつ暗記しても背景を掴めないため、覚えるのは困難です。大まかな流れを掴むと、歴史上の出来事の時代背景を理解できるため、イメージが湧いてきてスムーズに覚えられます。
まずは大まかな流れを理解して、それから細かな暗記をしていくと効率よく学習できるでしょう。
主要な出来事と人物を覚える
歴史の学習で、その時代の大まかな流れを掴んだら、次は主要な出来事と人物を覚えましょう。先に全体像を掴んでから、その時代の主要な出来事や優先順位の高い人物を暗記すると理解が進み、定着もしやすいです。
主要な出来事と人物を覚えたら、次は関連する出来事や人物を覚えましょう。ストーリーを理解できて、暗記もしやすいです。
問題集や過去問を解く
歴史の勉強は暗記ばかりでなく、問題集や過去問を解くことも重要です。歴史のテストでは、一つの出来事についてさまざまな角度から問題が出されます。教科書を読んだり、一問一答式の問題を解いたりして、暗記に力を入れるだけでは対応できない可能性があります。
問題集や過去問を活用して多くの問題に取り組むと、どのように出題されるか確認できます。ある程度暗記したら、問題演習を繰り返して理解を深めましょう。
歴史で覚えたことを定着させるおすすめ勉強法
歴史は暗記しなくてはいけないことが多いため、苦手意識を持たれやすいです。せっかく覚えても、すぐに忘れてしまうと悩んでいる方も多いでしょう。覚えたことを定着させるためにおすすめの勉強法を解説します。
声に出す
覚えるための学習には黙読や書いて覚える方法などありますが、記憶を定着させるためには音読が効果的です。声に出して読み、耳で聞くことで目と耳から情報が入り、脳が刺激されて記憶が定着しやすいといわれています。
自宅で学習するときは、覚えたことを定着させるために、教科書や参考書の音読を取り入れましょう。
時代背景を思い浮かべながら学習する
重要な歴史用語や人名は、個別に暗記するよりも時代背景を思い浮かべながら学習するほうが効率よく理解できて頭に入ります。学習に時間がかかりそうですが、時代背景を理解せずに用語や人名だけ覚えても、すぐに忘れてしまいます。
また、時代背景とともに覚えることで、暗記したことを思い出しやすくなります。効率よく学習するためにも時代背景を思い浮かべながら学習しましょう。
友達と教え合う
学習して覚えたことを定着させるには、アウトプットが効果的です。問題集を解くこともアウトプットになりますが、学習した内容を友達と教え合うこともおすすめです。
覚えたことを人に説明するには、順序立てて話す必要があります。理解したつもりでも、いざ説明しようとすると、曖昧な点があって説明できないこともあるでしょう。友達に教えるには、自分の言葉で相手に分かりやすく説明する必要があります。人に教えることは、自分自身の理解を深めるために役立ちます。
歴史の勉強をしてある程度理解できた時点で友達と教え合い、インプットとアウトプットを繰り返して記憶を定着させましょう。
年表を自作する
歴史上の出来事を時系列で覚えるために、自分で年表を作成しましょう。年表を自作すれば、その時代の出来事を正しい流れで理解できているか確認できます。重要な出来事や人物を時系列に並べて書き出しましょう。
定期テストには歴史上の出来事を時系列に並べ替える問題が出題されることもあります。年表の自作は、覚えた知識を時系列で整理できるため、テスト対策に役立ちます。
歴史をテーマにしたマンガやドラマを見る
歴史に苦手意識がある方は、歴史を題材にしたマンガやドラマを見て、楽しく学習する方法もおすすめです。マンガやドラマの場合、史実に基づいている部分もあれば、脚色された部分もあります。教科書や参考書のように学習教材としてそのまま使えるわけではありませんが、時代背景を知って歴史に興味を持つきっかけになるでしょう。
例えばNHKの大河ドラマは歴史上の人物や出来事が描かれているため、歴史の勉強に役立ちます。大河ドラマで描かれたシーンが入試で出題されることもあります。
また、学習マンガシリーズや、歴史マンガを活用するのもおすすめです。マンガを活用すれば視覚的に学べるため、イメージしやすいメリットがあります。
歴史に苦手意識がある方や、歴史の勉強がつまらないと感じる方は、歴史マンガやドラマを活用して歴史に興味を持つきっかけにしてはいかがでしょうか。
語呂合わせで覚える
歴史の勉強は、年号の暗記に苦労しやすいです。数字の羅列だけでは覚えにくいですが、数字に意味を持たせる語呂合わせを活用するとイメージしやすいため、年号が覚えやすくなります。
語呂合わせの活用は、年代による並べ替え問題にも役立ちます。特に短期間でさまざまな出来事が起こる近世は、年号を確実に覚えることが得点アップにつながります。
年代の語呂合わせは自分で考えることもできますが、インターネットで調べるとさまざまな語呂合わせが見つかります。語呂合わせの参考書もあるので、活用すると暗記に役立つでしょう。
語呂合わせで覚えるときは、黙読ではなく声に出して読むことをおすすめします。音読すると語呂合わせのリズムで耳から暗記できます。
1冊の問題集を完璧にする
歴史の勉強は、ある程度理解したら問題集に取り組みましょう。アウトプットすると記憶の定着に役立つとともに、理解できていないことを明確にできます。問題集に取り組むときは、問題集選びにも注意が必要です。レベルが高すぎる問題集より、自分のレベルに合ったものに取り組みましょう。
問題集は、1回解き終えて終わりにするのではなく、完璧に回答できるまで何度も取り組むことがポイントです。1回目で不正解だった問題や、正解したけれど自信がなかった問題は、完璧に理解できるまで何度も繰り返し解くことで実力が付き、成績アップにつながります。
問題集は何冊か使ったほうが効果的に思えるかもしれませんが、同じレベルの問題集を何冊も使うより、1冊の問題集を完璧に解けるようになるまで繰り返すほうが効率よく学習できます。完璧に解けるようになれば、よりレベルの高い問題集に取り組みましょう。
歴史の記述問題の勉強法
試験で高得点を目指すなら、記述問題への対策が必要です。記述問題は暗記だけでは解けないため、練習問題に取り組んで解答の仕方に慣れておきましょう。
記述問題は、要点を簡潔にまとめる練習が効果的です。教科書で太字になっている重要な語句や人名を覚えることは大事ですが、言葉を覚えるだけでは記述問題を解けません。歴史の流れを理解して、その時代の要点を自分の言葉でまとめましょう。
要点を簡潔にまとめるには、まず重要なことを箇条書きにし、それから文章に組み立てます。試験では文字数を指定されることもあるため、簡潔にまとめられるように練習しておきましょう。
記述問題の勉強は、因果関係を意識することも大切です。記述問題では歴史上の出来事の背景を問われるため、年号や人名、出来事を暗記するだけでなく、なぜそのような出来事が起こったのか原因と結果を意識した勉強が重要だからです。授業中にノートを取るときは、因果関係が分かりやすいように矢印を使うなどして工夫しましょう。
歴史の資料の読み取り問題の勉強法
グラフや図表など資料の読み取り問題は、定期テストや入試でも出題されます。資料を読み取りながら解答しなくてはいけないため、記述問題と同じように暗記だけでは正解につながりません。その背景となる歴史的な出来事を理解しておく必要があります。
資料の読み取り問題は、歴史の勉強で身に付けた知識と資料から読み取れる情報を組み合わせて解答します。慣れていないとスムーズに解けないかもしれないので、繰り返し練習問題を解いて慣れることが大切です。日頃から資料を用いた練習問題に取り組んでおきましょう。
まとめ
歴史の勉強が苦手な方は、暗記中心の勉強になっている可能性があります。しかし、歴史の流れを理解せずに暗記だけに取り組んでも、なかなか記憶が定着しません。
歴史を効率よく勉強するには、まず大まかな歴史の流れを掴むことが重要です。細かい暗記の前に、大まかな流れを掴んでおくとスムーズに理解できます。定期テストや入試では、思考力が問われる問題もあるため、暗記ばかりに力を入れず、時代背景の理解に取り組みましょう。
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