子どもが塾に行きたくない5つの理由と対処法を紹介!
受験に向けて塾に通う子どもが増えてくる中高生。期待と楽しみを感じながら入塾したものの、いつからか行きたくないと言う子どもは少なくありません。
多くの保護者の方は、子どもが塾に行きたくないことで頭を抱えています。
塾に行きたくない子どもの気持ちの裏には、知られざる思いが隠されているかもしれません。
この記事では子どもが塾に行きたくない5つの理由や、子どもに対する親の対応などをご紹介します。
数多くある塾の中から子どもに合った塾を見つけるのは一苦労です。
どのようにしたら子どもに合った塾を選べるのかに関する内容も解説するので、ぜひ参考にしてください。
塾に行きたくない5つの理由と対処法
ではまず子どもが塾に行きたくないと言う5つの理由と対処法からご紹介します。
- 学校と塾の両立が忙しすぎる
- 塾のカリキュラムについていけない
- 講師や生徒たちとの関係に問題がある
- 勉強への興味が湧かない
- 受験へのプレッシャー
順番に解説していきます。
学校と塾の両立が忙しすぎる
すでに学校で宿題が出ているうえに、塾からの宿題に追われたら余裕がなくなってストレスがたまってしまうでしょう。
また宿題だけでなく、授業の予習復習にも時間が取られます。加えて部活動で体が疲弊し、宿題をする時間を確保するのが難しくなります。
自宅から塾までの距離が遠い場合、学校で疲れているなか、通い続けるのは大変です。
思うように時間が取れず、やることに追われ、塾の宿題ができない日もあるかもしれません。
宿題ができないことへの焦りや不安、叱られることへの恐れを感じる場合もあります。
「学校に行っていない時間=勉強」の考えになってしまうと勉強が嫌になり、結果として塾に行きたくない気持ちが膨れ上がってしまいます。
塾のカリキュラムについていけない
塾によってカリキュラムの作成方法は大きく異なります。
大人数制の塾だと幅広いレベルに対応できるような授業を行います。そのため進むスピードが早すぎたり、難易度が高すぎたりする心配はほとんどありません。
一方で専門塾や進学塾などは、難関校合格へ向けてスピードもレベルも高い授業を行います。
当然授業のレベルが高いと宿題の難易度も上がるため、より時間をかけなければいけません。
次から次へと新しい知識と情報を習得しなければいけなくなり、授業についていけない悩みが出てきます。
学校で教わっている内容と全く異なる部分を勉強しなければいけない場合は、余計に頭がいっぱいになってしまうでしょう。
そして「授業内容が理解できない」「個別授業ではないため質問しにくい」などの思いから、塾に行きたくないと思うようになります。
講師や生徒たちとの関係に問題がある
塾は学校と同様に同年代の生徒が多く通っています。
学校のように毎日ではないかもしれませんが、週に何度か会う講師や生徒との関係が良好ではないと塾に行くのがつらくなるでしょう。
毎回行く度に苦手な相手と会う不安を抱えながら通うのは、ストレスがたまってしまいます。
講師との関係がうまくいっていなければ、勉強に対する意欲が下がってしまいます。
勉強をしていてわからないところがあっても質問しづらく、しっかり理解していないまま次に進んでしまう事態が起こってしまいます。
加えて受験への不安や恐れを相談ができず、孤独を感じる可能性も。
傷つきやすく繊細な時期なので、講師や生徒たちとの関係に問題がある場合は塾長に相談したり、塾の変更を考えたりするとよいでしょう。
勉強への興味が湧かない
自ら勉強したいと思い、塾に通う選択をする子どもはほとんどいません。
「勉強したくないものの親に勧められて仕方なく通塾している」「周りの友人が通い出したから行く」と感じている子どもは最初はなかった場合でも、徐々に塾に行きたくない気持ちが強くなってしまいます。
同じ塾に仲の良い友人が通っていたり、何か楽しみがあったりすると勉強へのモチベーションは上がりやすくなります。
しかし、勉強以外に興味があり、塾はただ黙々と勉強する場所だと感じている子どもにとっては、勉強自体が嫌いになる恐れがあります。
受験へのプレッシャー
受験生になるとどうしても学ぶ内容が増え、プレッシャーを感じやすくなります。
志望校の決断を迫られ、偏差値を上げる必要がある生徒も多く、勉強以外にもさまざまな懸念点が出てくるでしょう。
嫌でも勉強する時間が多くなり、進路に関する質問を何度もされるようになります。
模試を受ける機会も増え、周りの生徒と比較してしまうのも不安へとつながる原因です。
なかには期待していたように成績が上がらず、塾が合わないと感じる方もおられます。
そして受験が近くなってきてから塾を変更する人も。塾が変わったことで、環境や学習方法の違いに戸惑うでしょう。
受験に向けてラストスパートをかけている大切な時期のため、できるだけ塾は変更せず行く頻度を減らしたり、相談したりするのをおすすめします。
「塾に行きたくない」と言われた親の対応
前章でお伝えしたように、通塾している子どもはさまざまな理由から「塾に行きたくない」と感じるようになります。
ここでは子どもから「塾に行きたくない」と言われ、悩んでいる親に向けて対応法を解説します。
- 塾に行きたくない理由をしっかりと聞く
- 塾に行く目的や将来について話し合う
一つずつ見ていきましょう。
塾に行きたくない理由をしっかりと聞く
子どもが塾に行きたくない根本的な原因を解決するためには、親子での対話が欠かせません。
理由がわからないまま怒ったり、「とりあえずもう少し続けてみたら」と半強制的に行かせたりするのは逆効果です。
子どもの学習意欲が下がり、塾や勉強自体への苦手意識が強まってしまいます。
もしかしたら塾に行きたくない原因が、塾での対人関係や授業の難しさなどの可能性があります。
本人も認識できていない悩みもあるかもしれません。子どもに寄り添い、落ち着いた姿勢で話を聞くようにしましょう。
塾に行く目的や将来について話し合う
子どもが入塾したときには、「希望する志望校に合格したい」「成績をよくしたい」などの目的があったでしょう。
しかし通い続けるにつれて本来の目的を見失い、「勉強がつらい」「宿題が大変」などと目の前のことしか考えられなくなります。
勉強し進学するのは子どもですが、とくに受験は親子二人三脚で取り組むものです。
塾に行く目的を思い出させ、明確にしてあげることで、子どもにとって心の支えとなれます。
どのような将来を描いていて、どのような夢があるのかについても話し合うと、塾へ通う目的をよりはっきりさせられます。
受験だけでなく多くの悩みを抱えやすい時期なので、よく子どもと話す時間を取ることを心がけるようにしましょう。
子どもに合った塾の選び方
大人数制や少人数制、個別指導など塾によってさまざまな方法で授業が進められています。
子どもに合った塾を選ぶためにはどのようなポイントを押さえるべきなのかを、ここできちんと確認しておきましょう。
選び方は以下の3つの点が挙げられます。
- 授業形式を考え直す
- 塾の講師やカリキュラムの相性を確認する
- サポート体制が充実しているか
それぞれ内容をチェックしていきましょう。
授業形式を考え直す
塾の授業形式は大人数で受ける「集団指導塾」、1〜3人の生徒に対して1人の講師が担当する「個別指導塾」、自分で勉強するのが主な作業となる「自習塾」、オンラインを通して授業を受ける「オンライン指導塾」に分けられます。
集団指導塾は学校にいるときと同じような感覚で授業を受けられます。
学年別や習熟度別などでクラスが分けられているため、自分と同じような立場の生徒と一緒に学べるのが特徴です。比較的授業料金を安く抑えられるでしょう。
同じクラスを受けている生徒たちと刺激し合い、高め合えるのがメリットです。
しかし人数が多いため、わからない問題があっても気軽に質問できなかったり、授業についていけなかったりするデメリットがあります。
個別指導塾は、1人の講師につき同時に1〜3人の生徒が指導を受ける授業形式です。
名前の中に個別指導とついていますが、マンツーマンではない場合もあります。
しかし講師は一人ひとり順番に周りながら指導していくため、集団指導塾よりも質問しやすいでしょう。
ほかの生徒の指導にあたっている時間は、問題を解く・復習するなどのために使えます。
周りの目が気にならず、自分自身と向き合って勉強できるのは個別指導塾のメリットです。
ただし、すぐ近くに刺激し合える仲間がいないので、自分の頑張りに気づきにくいのがデメリットになります。
授業が中心ではなく、自分で勉強を進め管理できる力を養ってくれるのが自習塾です。
自習型学習塾とも呼ばれています。塾に行ってもプリントや問題集、映像教材などを見ながら自分で勉強を進めていきます。
自分で効率よく勉強するための力が身につけられるので、自宅での勉強に対する姿勢も学べるのがよい点です。
周りに影響されず自分のペースで学習できるため、1人でもコツコツと作業を進められる子どもにおすすめです。
しかし講師からの解説がないと理解するのが困難な場合は、自習塾をおすすめできません。
最後の授業形式はパソコンやタブレットなどの電子機器を使用して、自宅から授業を受けられる方法です。
家庭教師のように、同時間に授業を行うタイプや事前に録画された映像から学ぶタイプがあります。
自宅にいながら授業を受けられるので移動の必要がなく、遠い場所に住んでいる講師でも担当を申し込めます。
オンライン指導塾のデメリットは、気持ちが緩んでしまい、集中力が途切れやすいところです。
対面での指導とは違い、講師や生徒の目がない状態で勉強できるため、自己管理が大切になります。
塾の講師やカリキュラムの相性を確認する
塾に行きたくない理由で多く挙げられるのが、対人関係の問題です。
なかでも塾にいるほとんどの間で接する講師との相性は、継続して通うために重要なポイントになってきます。
すでに通おうとしている塾に通塾している友人がいれば、講師の雰囲気や指導法などの話をよく聞いておくとよいでしょう。
またどのようなカリキュラムで授業を進めているのかも、子どもに合うか把握しておくべき点です。
まずは無料体験で塾に通ってみて、様子を見てみるとよいでしょう。
サポート体制が充実しているか
塾によってサポート体制の充実さが異なります。
学校では教えてもらえない専門的な情報や進路相談に親身にのってくれる塾は、子どもだけでなく親にとっても心強い味方です。
塾にいる間だけでなく、自宅での勉強方法に関するアドバイスを的確に行ってくれる塾もあります。
自宅での学習方法が成績を伸ばすための大きな鍵です。
自宅でどのように勉強を進めるかによって、効率よく成績が上がるかどうかが左右されます。
なかには親向けに子どもへの対応方法や、声がけの方法などのアドバイスを行っている塾もあります。
子どもへの接し方に悩んでいる親にとって、大きな助けになるでしょう。
定期的に生徒と個別面談を行い、親との連携が取れている塾は信頼できます。
当然子どもと講師との関係は大切ですが、親へのサポートや連絡ができていないと力をあわせて子どもを支えていけません。
丁寧な対応でサポートされているかも調べておくようにしましょう。
まとめ
塾の環境や指導法は、通う子どもの続けやすさに大きな影響を与えます。
勉強を好きになるきっかけになるかもしれませんし、嫌いになってしまう原因になる可能性もあるでしょう。
誰1人として同じ人がいないように、子どもによって合う指導法が異なります。
「友人がおすすめしてくれたから」「近くてよい評判を頻繁に聞くから」などの理由で決めるのではなく、子どもにあった指導法で対応してくれる塾を選ぶようにしましょう。
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