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【埼玉県立大宮高等学校の受験情報完全ガイド】偏差値・進学実績・入試・過去問・評判から受験対策まで解説!

【埼玉県立大宮高等学校の受験情報完全ガイド】偏差値・進学実績・入試・過去問・評判から受験対策まで解説!
目次

はじめに

埼玉県立大宮高等学校は偏差値70台と県内トップクラスの学力レベルを誇る進学校です。

ここ数年は毎年10名以上の東大合格者を輩出するなど難関大学への進学実績が群を抜いています。

同時に部活動も非常に盛んで、勉強と課外活動の両立(文武両道)がしやすい校風も大宮高校の大きな魅力です。

本記事では、大宮高校の偏差値・進学実績・入試・過去問・評判から受験対策まで徹底的に解説します。

出典:大宮高等学校 偏差値2025年度版 – 埼玉県の高校(みんなの高校情報)
学校案内パンフレット(埼玉県立大宮高等学校)

埼玉県立大宮高等学校ってどんな学校?概要まとめ

基本情報

大宮高校はさいたま市大宮区に所在する男女共学の県立高校です。

昭和2年(1927年)創立で、まもなく創立100周年を迎える長い伝統を持ちます。

全日制課程で普通科と理数科が設置されており、理数科では科学に重点を置いた高度な学びが可能です。

埼玉県内では浦和高校・浦和第一女子高校とともに「県立御三家」と称される県内屈指の名門校でもあり、その高い教育水準と伝統から多くの中学生が志望校に挙げています。

出典:トップページ(埼玉県立大宮高等学校)
学校案内パンフレット(埼玉県立大宮高等学校)

校風・特色

大宮高校の校風は、自由度が比較的高く自主性を重んじる点が特徴です。

生徒は自ら考え行動する「自主自律」の精神を育みながら、勉強と部活動の両立(文武両道)に励んでいます。その結果、「チーム大宮」と呼ばれる仲間意識も強く、在校生たちは高校生活を「楽ではないが楽しい」と表現しています。

教育方針としても「高い志と強い使命感を持った未来のリーダーを育てる」ことが掲げられており、自主性と挑戦を促すカリキュラムが整えられています。

また、学校行事も充実しており、毎年6月の体育祭や9月の文化祭は生徒の団結が深まる大きなイベントです。さらに2年生の10月には沖縄への修学旅行が実施され、貴重な体験を通じて視野を広げる機会となっています。

これらの特色ある行事や取り組みを通じて、生徒たちは充実した高校生活を送ることができます。

出典:第2回 学校説明会(埼玉県立大宮高等学校)
学校案内パンフレット(埼玉県立大宮高等学校)

部活動

大宮高校では部活動への参加率が非常に高く、ほとんどの生徒が何らかの部に所属しています。

その部活加入率は全校生徒の約97%にも達しており、文武両道を実践する伝統が根付いていることがうかがえます。

運動部・文化部合わせて40以上の部活動があり、それぞれが活発に活動しています。

運動部では、野球部が春夏合わせて甲子園に7回出場し、最高でベスト4に進出した実績があります。

文化部では吹奏楽部(音楽部)が西関東大会で9年連続金賞を受賞し、初出場の全国大会でも銀賞に輝くなど全国レベルの成果を収めています。

この他にも、ボート部や水泳部が全国大会に出場したり、競技かるた部が関東大会で上位入賞したりと、多くの部活動が優秀な成績を残しています。

出典:運動部 – 埼玉県立大宮高等学校
文化部 – 埼玉県立大宮高等学校
学校案内パンフレット(埼玉県立大宮高等学校)

制服

大宮高校の制服は伝統的なスタイルを採用しており、男子は黒の学ラン、女子は紺色のブレザーに白いブラウスという組み合わせです。

シンプルで落ち着いたデザインの制服で、長い歴史を持つ同校らしい品格を感じさせます。女子の制服にスラックス(スラックス型ズボン)も近年導入され、スカートと選択できるようになりました。

これは多様な生徒のニーズに応えた取り組みで、女子生徒からも好評です。

また、「制服はあるものの厳しい決まりではない」とも言われており、着こなしに関して過度に細かい指導はなく、比較的自由度があります。

出典:学校案内パンフレット(埼玉県立大宮高等学校)

教育目標・校訓

大宮高校の教育目標は、学問を重んじ真理と正義を愛し、互いに人格を尊重し協力し合うことで社会に貢献できる健やかな人間を育成することです。

この理念の下、知性だけでなく人間性や協調性も備えた生徒の育成を目指しています。

また、「勉強と部活動等の両立の実践と自主自律の精神の涵養により、高い志と強い使命感を持った未来を創るトップリーダーを育てる」という教育理念が掲げられており、生徒一人ひとりが将来社会を牽引する人材となるべく成長することを期待されています。

これらの教育目標・校訓は学校生活の様々な場面で意識されており、授業や行事、日々の指導方針にも反映されています。

出典:学校概要(埼玉県立大宮高等学校)
学校案内パンフレット(埼玉県立大宮高等学校)

略称

埼玉県立大宮高等学校の略称(通称)は「大高(おおこう)」です。校名の「大宮(おおみや)」と「高校(こうこう)」を組み合わせた呼び名で、同窓会の名称も「大高やまぼうし会」と名付けられています。

出典:トップページ(大高やまぼうし会)

アクセス

大宮高校は交通アクセスの良さも魅力の一つです。

所在地はさいたま市大宮区天沼町で、大宮駅からも程近い場所にあります。

最寄りの鉄道駅はJR各線が乗り入れるさいたま新都心駅で、東口から学校までは徒歩約10分の距離です。駅から歩いて通学できるため、遠方から通う生徒にとっても負担が少ない立地と言えます。

また、大宮駅から路線バスも利用可能で、市内外からのアクセスは良好です。

自転車通学をする生徒も多く、周辺には安全に通学できる道路環境が整っています。

出典:アクセス(埼玉県立大宮高等学校)

埼玉県立大宮高等学校の偏差値・内申点目安

大宮高等学校の偏差値・内申点目安

最新の偏差値

埼玉県立大宮高校の最新の偏差値は、普通科でおよそ71、理数科で74程度と非常に高く、県内トップクラスの難易度を誇ります。

この偏差値の高さから浦和高校・浦和第一女子高校と並ぶ「県立御三家」として知られる伝統校であり、多くの受験生が憧れる存在です。

進学実績の優秀さも背景に、全国でも上位に入る難関校となっています。

出典:大宮高等学校 偏差値2025年度版 – 埼玉県の高校(みんなの高校情報)

合格に必要な内申点の目安

大宮高校に合格するには、内申点(調査書点)はできるだけ高い方が有利ですが、目安として「オール4以上」、3年生時で40/45程度の評定が望ましいと考えられます。

これは第一次選抜で調査書点が学力検査点の半分以上を占めるためで、当日の試験が多少振るわなくても内申点でカバーできる可能性があるからです。

近年の合格者の平均内申点もほぼオール5に近く、内申点が高い受験生ほど有利に選考を進められます。

近隣/同レベルの高校との比較

大宮高校は浦和高校(男子校)・浦和第一女子高校(女子校)と並ぶ県内トップレベルの進学校です。

いずれも偏差値72~75前後の難関校で難易度は拮抗していますが、大宮高校は共学校である点が特徴です。

また、市立浦和高校(共学)なども偏差値70前後で続き、これら近隣の上位校と比較しても大宮高校の難易度は遜色ありません。

「御三家」と称される三校の中では唯一の共学校であるため、共学志向の受験生には大宮高校が人気となっています。

出典:埼玉県の高校情報(偏差値・評判・入試情報)(みんなの高校情報)

埼玉県立大宮高等学校の入試情報(2025年度版)

募集定員・入試日程

埼玉県立大宮高校の募集定員は例年普通科320名・理数科40名の計360名です(※普通科定員には他校からの転入枠2名含む)。

募集人数の多い普通科でも毎年志願者が約1.5倍と定員を上回る人気で、理数科に至っては倍率2~3倍近い狭き門となっています。

入試日程は県内公立高校共通で、出願受付が1月下旬~2月中旬、学力検査(学科試験)が2月下旬に実施されます。

大宮高校では面接や実技検査が課されないため、受験生は学力検査当日(例年2月下旬)の筆記試験に臨めば終了です。

合格発表日は3月上旬に設定され、例年学力検査実施から約1週間後に結果が公表されます。

出典:入試情報(埼玉県立大宮高等学校)
令和7年度埼玉県公立高等学校入学者選抜案内(リーフレット)(埼玉県教育委員会)

選考基準

埼玉県公立高入試では一次選抜と二次選抜があり、大宮高校もその2段階選抜で合格者を決定します。

配点比率は一次選抜では学力検査:調査書=約6:4、二次選抜では約7:3に設定されており、二次選抜になるほど当日の試験結果が重視されます。

調査書点は9教科の評定や特別活動実績などから算出され、一次・二次いずれの選抜でも評価対象ですが、面接や特色検査などは大宮高校では一切実施しません。

そのため、選考基準上は学力試験と内申点が全てであり、特に第一次選抜(募集定員の60%を合格)では内申点の占める割合も大きいため、日頃の成績も軽視できません。

一方で第二次選抜(残40%を合格)では学力検査重視となるため、内申に多少不安があっても当日点で挽回するチャンスがあります。

出典:入試情報(埼玉県立大宮高等学校)

学力検査

大宮高校の学力検査(入学試験)は、県下一斉に行われる5教科の筆記試験です。

科目は国語・数学・英語・理科・社会の5教科で各100点満点、試験時間はそれぞれ50分ずつとなっています。

数学と英語については問題が難易度別に「学力検査問題」と「学校選択問題」の2種類あり、大宮高校は難易度の高い学校選択問題を採用しています。このため英語・数学の試験は高度な応用力が要求され、実際に合格者の平均点も他科目より低めです。

例えば令和5年度入試では、数学の合格者平均点が約66点と最も低く、英語も77点程度でしたが、他の科目は概ね85~95点と高得点傾向でした。

難問が多い数学・英語で如何に点を落とさないかが合否の鍵となり、塾などでも応用問題対策が重視されています。

出典:入試情報(埼玉県立大宮高等学校)

調査書(内申点)

大宮高校では調査書(内申点)を360点満点で扱い、その内訳は学習の記録180点+特別活動等90点+その他の項目90点です。

学習の記録とは中学の成績で、1年・2年・3年の評定合計(5段階×9教科)を1:1:2の比率で換算したものになります(3年生の成績が2倍)。

特別活動等は部活動や生徒会などの実績で、例えば生徒会長や大会出場歴があると加点されます。

その他の項目では英検・漢検などの資格(英検2級以上等)取得で得点が与えられる仕組みです。

これら調査書の評価項目に学校独自の重点化(特定教科を倍加する措置)はありませんが、理数科志望でも普通科志望でも評価方法は同一です。

したがって日頃から主要5教科だけでなく副教科も含めバランスよく成績を取ること、さらに部活・生徒会での積極的な活動や検定取得などで調査書点を充実させておくことが合格につながります。

出典:入試情報(埼玉県立大宮高等学校)

面接

埼玉県立大宮高校の入試では面接試験は実施されていません

学力検査当日の筆記試験と中学校の調査書のみで選抜が行われ、面接による評価は選考基準に含まれません。

これは大宮高校に限らず、埼玉県の多くの普通科高校で共通した方針で、学力検査と内申点で受験生を公正に判断するためです。

ただし、大宮高校では帰国生入試を実施しており、帰国生入試では学力検査に加えて面接があります。

出典:入試情報(埼玉県立大宮高等学校)

特色検査/自己表現検査など

大宮高校では特色検査や自己表現検査等の特別な選抜試験も行われていません

埼玉県公立入試において学校独自の特色検査を実施するのは主に一部の専門学科のみで、普通科・理数科である大宮高校では課されない制度です。

そのため、受験生は筆記試験(5教科の学力検査)と中学校の調査書による評価のみで選抜されます。

したがって大宮高校志望の場合、学力試験対策と日頃の内申点向上に専念すれば十分であり、特色検査の準備は不要です。

出典:入試情報(埼玉県立大宮高等学校)

合格ボーダーライン予測

大宮高校合格のボーダーラインの目安としては、内申点はオール4~5(評定合計40以上)、かつ当日点は500点満点中おおむね380点以上が一つの基準になります。

実際には選考方法が一次・二次で異なるため一概に言えませんが、内申点が高ければ多少当日点が低くても第一次選抜で拾われる可能性があり、逆に内申点がやや低い場合は二次選抜で挽回できるだけの得点が必要です。

大宮高校合格には内申点・当日点ともに万全の準備が求められると言えるでしょう。

倍率の推移

受験希望者が多く、大宮高校の入試倍率は近年高い水準が続いています。

令和7年度の確定倍率は普通科が1.64倍、理数科が2.65倍です。

また、第2志望制度があるため普通科の実質競争率は公表値以上になる傾向があります。

出典:令和7年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における入学志願者数について(埼玉県教育委員会)

学費

大宮高校の学費は公立高校なので比較的安いです。授業料は年額118,800円ですが、国が授業料を負担する支援制度が適用され実質無償となっています。

入学時には入学金が必要で、教材費や制服代など毎年の諸経費もかかります。

出典:埼玉県立高等学校の授業料・入学料等のあらまし – 埼玉県教育委員会

推薦入試・帰国生入試など

大宮高校ではいわゆる推薦入試(学校推薦型選抜)は実施されておらず、基本的に全員が学力検査にもとづく一般選抜で合格を目指します。

一方で、帰国生徒特別選抜による入試があり、海外在住経験など所定の要件を満たす中学生が対象です。

帰国生入試では国語・数学・英語の3教科で学力検査を行い(理科と社会は課さない)、面接も実施されます。

出典:全日制 県立大宮高等学校(普通科)

過去問の入手方法と活用法

公立高校入試の過去問題と正答は県教育委員会の公式サイトで公開されており、5~6年分の過去問を収録した問題集も市販されています。

過去問で時間配分に慣れることが重要で、特に大宮高校では数学と英語で難度の高い「学校選択問題」が出題されるため、十分な過去問対策が必須です。

出典:令和7年度埼玉県公立高等学校入学者選抜学力検査問題等について(埼玉県教育委員会)
【過去問】埼玉県 公立高校入試[問題・正答](リセマム)

埼玉県立大宮高等学校の進学実績

大学合格状況

東京大学の合格者が3年連続で19名に達するなど、毎年多数の難関大学合格者を輩出しています。この東大合格実績は県内で浦和高校(44名)に次ぐ第2位です。

東大以外の旧帝国大学にも合格者を送り出し、筑波大・千葉大・埼玉大には毎年二桁の合格者が出ています。

国公立と私立を合わせた延べ合格者数は毎年約1,300名にも上ります。

出典:進路実績(埼玉県立大宮高等学校)

国公立大学 合格実績

毎年約190名が国公立大学に合格しています。

東京大学の合格者数は直近3年間連続で19名と安定しており、京都大学も毎年数名の合格者がいます。

また、東北大学・筑波大学・千葉大学・埼玉大学などには各年度10名以上の合格者を出しており、旧帝大以外の難関国公立大でも多数の実績を挙げています。

出典:進路実績(埼玉県立大宮高等学校)

私立大学 合格実績

早稲田大学や慶應義塾大学など難関私立大学にも多数の合格者を輩出しています。

早稲田大学への合格者数は毎年およそ100名前後、慶應義塾大学も約50~60名で推移しています。

上智大学や東京理科大学にも毎年数十名、明治大学などMARCH各校にも50~150名規模の合格者が出ています。

2025年度の実績では早慶上理合計311人、GMARCH合計439人にのぼりました。

出典:進路実績(埼玉県立大宮高等学校)

医学部医学科 合格実績

医学部医学科への合格者も毎年約30名に達しています。

2025年度入試では現役・既卒あわせて36名が医学部に合格しました。

合格先は筑波大学医学群や防衛医科大学校などの国公立から、順天堂大学・東京慈恵会医科大学など私立医学部医学科まで多岐にわたります。

出典:進路実績(埼玉県立大宮高等学校)

現役進学率・浪人率

大宮高校は現役で大学へ進学する生徒の割合が非常に高いのが特徴です。

2025年度入試では現役合格率88%・現役進学率80%で、卒業生の5人に4人が現役で大学に進学しました。

浪人する生徒は約2割程度にとどまり、この現役進学率の高さは浦和高校(卒業生の約半数が浪人)と対照的です。

出典:進路実績(埼玉県立大宮高等学校)

指定校推薦枠

大宮高校は大学からの指定校推薦枠も充実しています。主な指定校推薦の提携先として、東京理科大学、学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、成蹊大学などの大学が推測できます。

校内での推薦説明会では、推薦入試のメリット・デメリットから必要な書類、準備スケジュールまで丁寧に説明が行われています。

出典:【進路より】3年生 推薦説明会(埼玉県立大宮高等学校)

埼玉県立大宮高等学校の評判・口コミ

良い評判・口コミ

比較的自由な校風で生徒たちは青春を謳歌できると評判です。集中して勉強できる環境があり、部活動も盛んで「楽ではないが楽しい」というキャッチフレーズどおりの学校だと口コミされています。

体育祭や文化祭などの行事も毎年とても盛り上がり、学校全体で楽しめると好評です。

立地も良く最寄り駅から通いやすいため通学面でも安心です。

出典:大宮高等学校 口コミ – 埼玉県の高校(みんなの高校情報)

塾の必要性など客観的な視点

大宮高校では「授業中心」で難関大学に現役合格を目指す方針が徹底しており、基本的に塾や予備校に頼る必要はないと言われます。

先生による丁寧な指導や質問対応が充実しているため、3年生でも予備校に通う生徒はごくわずかです。

学校の予習・復習や課題にしっかり取り組めば十分対応可能であり、「塾に行く時間がないほど学校生活が充実している」という声もあります。

出典:学校案内パンフレット(埼玉県立大宮高等学校)

卒業生の声

卒業生からは「学校生活めっちゃ楽しい。部活も行事も全力で全部が思い出になる!」といった声が聞かれます。

ただし「勉強は結構きつい」と学業の厳しさも語られています。

ある卒業生は「部活と勉強の両立は一人ではできませんが、大宮高校にはそれが可能な恵まれた環境があります」と述べ、在校中に培った粘り強さや友情が受験にも役立ったと強調しています。

埼玉県立大宮高等学校の受験対策と勉強法

合格に向けた年間学習計画の立て方

合格までの年間学習計画は早めの段階で明確にしておくことが重要です。

中学で学ぶ内容の約9割を修了した段階で過去問演習に取りかかるのが現実的で、標準的には夏休み後の9月から過去問を開始するスケジュールが無理のないプランとされています。

したがって、中学3年の夏までに基礎固めと未習範囲の習得を終えておき、9月以降は志望校の過去問や応用問題に集中できるようにしましょう。

北辰テストなど模擬試験も定期的に受験し、その結果をもとに弱点補強や計画の見直しを行うと効果的です。

計画→実行→振り返りのサイクルを回しながら、年間を通じて計画を柔軟に調整することも大切です。

内申点対策:重要性と目標設定、具体的な対策法

内申点(調査書の成績)は入試選抜で30~40%を占める非常に重要な要素です。

大宮高校普通科では内申点40以上が一つの目安とされており、日頃から定期テスト対策や提出物を徹底し、通知表でできる限り「5」や「4」を揃えることを目標にしましょう。

また、部活動で大会実績を残すと加点が得られたり、英検2級以上を取得すると内申に加点される制度もあります。

地道な努力の積み重ねで内申点を高めることが、合格への土台となります。

学力検査対策:

  • 5教科合計の目標点/科目ごとの目標点 … 学力検査(5教科500点満点)では合計で8割近い400点前後を目標にしましょう。当日点390点を下回ると合格は非常にぎりぎりなものになるため、安全圏にはもう少し余裕をもった得点が必要です。
  • 科目別対策ポイント(英語、数学、国語、理科、社会) … 英語は長文読解や英作文で差がつくため、毎日英文を読み速く正確に理解する練習をし、英作文も繰り返し書いて添削を受けましょう。

数学は関数・証明などの難問が出るので、苦手分野を残さず基礎を固め、難度の高い問題にも挑戦して応用力を養いましょう。

国語は作文を含めて過去問で解答練習を行い、理科・社会は学校ワークの反復で知識を定着させれば高得点が狙えます。

最後に全教科の過去問演習を行い、出題傾向に慣れて自信をつけておきましょう。

  • おすすめ参考書・問題集 … 埼玉県公立入試の過去問題集や、難関校向けの問題集が活用できます。

特に英数は発展問題集で演習量を増やすと効果的でしょう(※具体的な書名は各塾のおすすめに従ってください)。

特色検査/自己表現検査 対策

大宮高校では特色検査は実施されていませんが、一部の公立高校では「特色検査」や「自己表現検査」として実技試験や小論文を課す場合があります。

志望校でこれらの検査が実施されるなら、内容を早めに確認し、それに合わせた対策を取りましょう。例えば、実技検査として音楽・美術・体育の技能審査がある場合は、課題曲の演奏練習や作品制作、指定種目の訓練を十分に積む必要があります。

小論文など筆記型の検査なら、過去のテーマに沿って制限時間内に論理的な文章を書く練習を重ねてください。事前に模擬練習を積んでおけば、本番でも落ち着いて自己表現できるはずです。

面接対策

面接試験がある場合は、よく聞かれる「志望理由」「高校でやりたいこと」「中学で頑張ったこと」などの質問に対し、自分なりの答えを準備しておきましょう。

また、先生や保護者に協力してもらい模擬面接を行い、口頭で回答する練習を重ねておくと安心です。

回答時は「結論⇒理由(具体例)⇒結論」の順で簡潔に述べると要点が伝わりやすくなります。

面接官は話の内容だけでなく態度や礼儀も見ており、緊張で言葉に詰まっても減点はされません。

落ち着いて誠実に、自分の言葉でしっかり思いを伝えれば大丈夫です。

過去問・模擬試験の効果的な活用法

過去問と模擬試験は受験勉強の総仕上げとして大いに活用しましょう。過去問は本番の予行演習として、静かな環境で時間を計りながら解くことで試験の時間配分感覚を鍛えられます。

解き終わったらすぐ自己採点し、解説を読んで間違えた問題の原因を分析しましょう。自分の弱点が明確になり、以降の学習で重点的に補強できます。

一方、模擬試験は現時点の学力を客観的に測る良い機会です。多くの受験生の中での偏差値を見ることで、志望校の受験者全体における自分の位置が把握できます。

模試結果から合格可能性や伸ばすべき科目が見えてくるため、必要に応じて勉強計画を修正しましょう。

また、本番さながらの緊張感を経験できるのでメンタル面の準備にもなります。過去問演習と模試を組み合わせ、効率的に実力アップにつなげましょう。

おすすめ併願校パターン

埼玉の公立トップ校を受験する場合、多くの受験生は私立高校との併願受験を行います。

大宮高校志望者の併願校としてよく選ばれるのは、県内でも難関の私立高校である栄東高校や開智高校、男子なら川越東高校、女子なら淑徳与野高校、そして地元で進学実績の高い大宮開成高校などです。

これらの私立校から合格を確保しておけば、公立入試本番にも安心して臨めます。

また、難易度の異なる併願パターンを組むことも重要です。例えば、最難関私立(栄東など)と中堅私立(大宮開成など)を併願し、安全校も確保しておくことで、万一公立に届かなかった場合でも進路の選択肢が残ります。

地域的にも通学しやすい学校かどうかを考慮し、自分に合った併願校を選びましょう。

まとめ

大宮高校は「楽ではないが楽しい」というキャッチフレーズに象徴されるように、高い志を持つ仲間と切磋琢磨しながら充実した学校生活を送れる魅力ある進学校です。

大宮高校に合格するためには、内申点の積み上げと学力検査対策という両輪を計画的に進めていくことが不可欠です。

難関校ではありますが、本記事を参考に、中学生のうちから目標を定め、日々コツコツと努力を続ければ、きっと大宮高校合格への道筋が見えてきます。

最後まであきらめず努力を続け、ぜひ合格を勝ち取ってください!

出典:校長あいさつ(埼玉県立大宮高等学校)

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この記事を書いた人

ハマジュク編集部は実際に中学受験を経験した人や、全国トップ20(県内トップ3)の学校に進学した人が揃っています。また、塾講師や家庭教師として、県内のトップ校に進学させる実績や、偏差値を30以上上げて志望校へ合格させた経験を持つメンバーで構成されております。受験や講師としての経験も踏まえて、横浜エリアを中心に中学・高校受験に役立つ情報を発信しています。

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