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【東京都立国立高等学校の受験情報完全ガイド】偏差値・進学実績・入試・過去問・評判から受験対策まで解説!

東京都立国立高等学校の受験情報完全ガイド
目次

はじめに

東京都立国立高等学校は偏差値がおよそ73と極めて高く、都内でもトップレベルの進学校です。毎年東京大学に10名以上の合格者を輩出するなど進学実績も突出しており、都立高校中トップクラスの難関校として知られます。

本記事では国立高校の偏差値・進学実績・入試・過去問・評判から受験対策まで徹底的に解説します。

出典:国立高等学校 – 東京都の高校(みんなの高校情報)
2023~2025年度入試 東京都立国立高等学校 大学合格者数(東京都立国立高等学校)

東京都立国立高等学校ってどんな学校?概要まとめ

基本情報 

国立高校は東京都国立市に位置し、1940年(昭和15年)開校以来80年以上の歴史と伝統を誇る全日制普通科の都立高校です。

男女共学であり、東京都教育委員会から7校のみ指定されている進学指導重点校(難関大学進学重視校)の一つにも数えられます。

授業を重視した指導が行われ、長期休業中の講習や年間約20回の土曜授業、補習など学習サポートも充実しています。

出典:特色(東京都立国立高等学校)

校風・特色 

国立高校は生徒の自主性を重んじた自由闊達な校風が大きな特徴です。校則が非常に少なく、服装や髪型も生徒の裁量に任されており、のびのびとした雰囲気が育まれています。

文武両道の伝統のもと、ほぼ全員の生徒が部活動や学校行事に全力で取り組み、文化祭「国高祭」には毎年約1万人の来場者が訪れるなど非常に活気に満ちています。 

出典:特色(東京都立国立高等学校)

部活動 

国立高校では部活動が非常に盛んで、生徒のほぼ全員が何らかの部に所属しています。これは「文武両道」の精神が根付いており、勉強と部活の両立が奨励されているためです。

運動部・文化部合わせて40以上もの部が活動しており、生徒たちはそれぞれ熱心に打ち込んでいます。

中でも野球部は東京都立高校として史上初めて全国甲子園大会に出場した実績を持ち、伝統校として名を残しています。 

出典:特色(東京都立国立高等学校)
令和7年度学校案内パンフレット(東京都立国立高等学校)

制服 

国立高校には指定の制服がなく、生徒は私服で登校しています。

自由な校風を象徴するように制服が存在せず、生徒の自主性が尊重されていると言えます。

入学式では多くの新入生がスーツ姿(中学校の制服着用者も若干名)で、卒業式も袴やスーツなど各自が正装して臨んでいます。 

出典:制服・校章・校歌(東京都立国立高等学校)
この春国立高校に入学する者です国高では制服がないと思うのですが…(Yahoo知恵袋)

教育目標・校訓 

国立高校の校訓は「清く、正しく、朗らかに」で、生徒には清廉で正しく明るい人間性を備えることが求められます。

また、教育目標として「自主性を持ち責任を重んじる」「明朗な気風を養い個性と創造力に富む」「社会に貢献し困難に耐え得る」人材の育成が掲げられています。

これらの校訓と目標のもと、生徒の人格を磨き将来社会で活躍できる人材を育てることを目指しています。 

出典:特色(東京都立国立高等学校)
教育目標・カリキュラム(東京都立国立高等学校)
令和7年度学校案内パンフレット(東京都立国立高等学校)

略称 

東京都立国立高等学校の通称・略称は「国高(くにこう)」です。また、文化祭は「国高祭(こっこうさい)」と名付けられており、この略称は公式行事名にも用いられています。 

アクセス 

国立高校へのアクセスは電車・バスともに便利です。

最寄り駅はJR中央線の国立駅(南口から徒歩約15分)とJR南武線の谷保駅(北口から徒歩約10分)になります。

また、国立駅からは路線バス(立川バス・京王バス)も利用可能で、「国立高校前」停留所で下車すれば約3分で校舎に到着します。

出典: アクセスマップ(東京都立国立高等学校)

東京都立国立高等学校の偏差値・内申点目安

東京都立国立高等学校の偏差値_内申点目安

最新の偏差値 

国立高校の最新の偏差値はおおよそ73前後とされており、都立高校の中でも最高水準に位置しています。

難関都立の日比谷高校や西高校と並ぶレベルで、都内公立トップクラスの学力と言えます。

2025年度の模試偏差値によるランキングでは都内全高校中で第9位、都立高校中では第1位にランクされています。 

出典:国立高等学校 – 東京都の高校(みんなの高校情報)

合格に必要な内申点の目安 

国立高校に合格するには、中学での内申点がほぼオール5(全9教科が5)に近いことが望ましいと考えられます。目安としては9教科合計45点満点中で41〜45程度の内申点が必要と見られます。

出典:国立高校の情報(進研ゼミ 高校入試情報サイト)

近隣/同レベルの高校との比較

国立高校は都立高校の中でもトップクラスの難関校で、日比谷高校や西高校と並ぶ学力水準を誇ります。偏差値は約73とされ、日比谷高校・都立西高校とほぼ同等のレベルです。また、都立立川高校や八王子東高校と比べても国立高校の難易度は高く、地域でもトップクラスです。

出典:国立高等学校 – 東京都の高校(みんなの高校情報)

東京都立国立高等学校の入試情報(2025年度版)

募集定員・入試日程

国立高校の募集定員は8学級・計316名で、そのうち2割(64名)が推薦入試、残り8割(252名)が一般入試です。

推薦入試は1月末、一般入試は2月末に実施され、合格発表は3月上旬です。

出典:令和7年度 東京都立国立高等学校 受検案内(東京都立国立高等学校)

選考基準

一般入試では、内申点と学力検査の総合点で判定され、面接等は行われません。

推薦入試では内申・面接・小論文が評価対象で、配点は内申450点・面接100点・小論文300点です。推薦では内申が満点に近い受験生同士でも、小論文と面接の出来次第で結果が左右されます。

出典:令和7年度 東京都立国立高等学校 受検案内(東京都立国立高等学校)

学力検査

学力検査は5教科で行われ、一部教科(国語・数学・英語)では学校独自問題が出題されるため、難易度は都立共通問題より高めです。

共通問題の対策に加え国立高校独自の出題への対策が必要で、特に数学は難問が多く高度な思考力が求められます。

出典:令和7年度 東京都立国立高等学校 受検案内(東京都立国立高等学校)

調査書(内申点)

一般入試では、内申点は約3割を占め、都立入試では中学3年の9教科評定から算出されます。評定は主要5科+実技4科×2で算出され、オール5なら換算内申は満点(65)です。この調査書点を300点満点に換算します。

推薦入試では、内申点は5割を占め、都立入試では中学3年の9教科評定から算出されます。評定は主要5科+実技4科の計9教科×10で算出され、オール5なら換算内申は満点(450)です。

国立高校の合格者は内申オール5に近く、内申点が高いほど合格に有利です。国立高校の合格者は内申オール5に近く、内申点が高いほど合格に有利です。

出典:令和7年度 東京都立国立高等学校 受検案内(東京都立国立高等学校)

面接

一般入試では面接は実施されませんが、推薦入試では個人面接があります。

推薦入試の個人面接ではコミュニケーション能力や意欲が評価され、自己PRカードの内容も重視されます。

出典:令和7年度 東京都立国立高等学校 受検案内(東京都立国立高等学校)

特色検査/自己表現検査など 

国立高校の一般入試で特色検査(自己表現試験)は実施されていません。

推薦入試では小論文(60分)による自己表現試験が課され、課題文の読解と理数分野の問題を組み合わせた内容で問題解決力や論理的表現力が評価されます。

出典:令和7年度 東京都立国立高等学校 受検案内(東京都立国立高等学校)

合格ボーダーライン予測 

合格ラインは非常に高く、内申点はほぼオール5、当日の5科目試験得点も7割以上が目安となります。

直近の合格者平均も主要3科で国語71点、数学53点、英語53点に達しており、難易度に見合った高得点層が合格しています。

出典:令和7年度 東京都立国立高等学校 受検案内(東京都立国立高等学校)

倍率の推移 

一般入試の倍率は例年約1.4倍前後で推移しています。

推薦入試は定員枠が小さい分3~4倍前後とさらに高い競争率です。

出典:令和7年度 東京都立国立高等学校 受検案内(東京都立国立高等学校)

学費

授業料は年118,800円(支援制度により、多くの家庭で実質無料)で、他に入学料として5,650円がかかります。

支援制度では、最大36ヶ月にわたり、授業料を国が支援する高等学校等就学支援金事業というものがあります。

所得制限額以上の世帯は対象外となりますが、令和7年度に限っては所得制限額以上の世帯を対象とした臨時支援事業もあるため、必ず確認してください。
※令和8年度以降の事業の詳細については現在国が検討中です。

出典:都立高等学校、中等教育学校(後期課程)の授業料・入学料及び特別支援学校高等部の授業料について(東京都教育委員会)
高等学校等就学支援金事業について|授業料・入学料・支援制度等(東京都教育委員会)
高校生等臨時支援事業について|授業料・入学料・支援制度等(東京都教育委員会)

推薦入試・帰国生入試など

東京都立国立高校では推薦入試を実施しており、募集定員の約2割がこの推薦枠として確保されています。

推薦選抜では学力検査を行わず、中学校の調査書と当日の個人面接・小論文による総合評価で合否を決定します。2025年度入試の場合、推薦の出願期間は12月下旬から1月中旬、検査日は1月26日(個人面接・小論文)、合格発表は2月初旬に実施されました。

なお、本校には海外帰国生徒対象の特別入試枠は設けられておらず、都立高校で帰国生入試を行っている11校の中に国立高校は含まれていません。

出典:令和7年度 東京都立国立高等学校 受検案内(東京都立国立高等学校)

過去問の入手方法と活用法

国立高校の入試過去問題は、学校公式ホームページにて問題と解答例が公開されており、PDFを印刷して練習に活用できます。

過去問演習は出題形式に慣れるために有効で、特に国立高校のような自校作成問題校を志望する場合、複数年度・複数校の過去問に取り組むことが重要です。学校によっては説明会で過去問冊子を配布することもあり、市販の過去問集も販売されているため、それらも積極的に利用しましょう。

過去問は解きっぱなしにせず、できなかった部分の解説を読んで理解し、再度解き直すことでより効果的な学習となります。

出典:学力検査問題等(東京都立国立高等学校)

東京都立国立高等学校の進学実績

大学合格状況

国立高校は毎年多数の卒業生が難関大学に合格する都内屈指の進学校で、東京大学には毎年のように10名以上の合格者を出しており、国公立・難関私大への進学者数も非常に多いです。

2025年3月卒業生では国公立大学の合格者数が合計194名、私立大学の合格者数は合計942名に上り、ほとんどの生徒が難関大学へと進学しています。

出典:2023~2025年度入試 東京都立国立高等学校 大学合格者数(東京都立国立高等学校)

国公立大学 合格実績 

国立高校は主要な国公立大学への合格実績も群を抜いており、東京大学や京都大学、一橋大学には毎年複数の合格者を送り出しています。

2025年度には東京大学13名・京都大学16名・一橋大学18名・東京科学大学16名といった合格者数を記録し、特に京都大学は前年より9名増と大きく伸びました。

また、同年度の国公立大学医学部医学科の合格者は12名にのぼっており、国公立大への進学実績は年々安定した高水準を維持しています。

出典:2023~2025年度入試 東京都立国立高等学校 大学合格者数(東京都立国立高等学校)

私立大学 合格実績 

早慶上智やGMARCHと呼ばれる難関私立大学群への合格者数も国立高校は突出しています。

特に早稲田大学・慶應義塾大学は毎年多数の合格者を出しており、2025年度には早稲田大学109名(前年より+16名)・慶應義塾大学74名(+11名)と大幅な増加が見られました。

同年は上智大学44名、東京理科大学102名、明治大学161名など主要私大でも安定した実績を残しており、国立高校の生徒は早慶上理からGMARCHまで幅広い難関私大に合格しています。

出典:2023~2025年度入試 東京都立国立高等学校 大学合格者数(東京都立国立高等学校)

医学部医学科 合格実績

国立高校では医学部医学科への合格者も毎年複数名出ています。

医学部入試は難易度が非常に高いですが、本校からは国公立大学医学部に毎年約10名前後、私立大学医学部にも合格者を輩出しており、医師志望の生徒も確実に実績を残しています。

2025年度には国公立大学医学科に現役5名・既卒7名の計12名が合格しており、これは前年(9名)に続く高水準です。

突出して多いわけではないものの、難関医学科にも毎年一定数の合格者を送り出している点で注目できます。

出典:2023~2025年度入試 東京都立国立高等学校 大学合格者数(東京都立国立高等学校)

現役進学率・浪人率

国立高校では卒業生の現役大学進学率はおよそ6〜7割で、残りの約3〜4割の生徒は浪人(再受験)を選択する傾向にあります。

難関大学への進学を目指す生徒が多いため、第一志望に合格できなかった場合に翌年再挑戦する例が少なくないことが背景にあります。

国立高校の生徒は現役合格を目指しつつも妥協せず高い目標に挑む傾向が見られ、その結果として浪人を選ぶ生徒も珍しくないと考えられます。

指定校推薦枠

国立高校には難関私立大学を中心に指定校推薦の枠が設けられており、一定の推薦入学機会があります。

ただし国立高校は一般入試での実績が非常に高いため、指定校推薦を利用する生徒の割合は多くはなく、あくまで選択肢の一つとなっています。

東京都立国立高等学校の評判・口コミ

良い評判・口コミ 

生徒の自主性を尊重する校風で、学習環境と学校行事の活気が両立している点が国立高校の大きな魅力です。

校則はほとんどなく服装や頭髪も自由で、生徒は自律した雰囲気の中で勉強に取り組みます。

一方で行事にも力を入れており、「国高祭」と呼ばれる文化祭・体育祭・後夜祭を合わせた大規模なイベントは日本一の文化祭とも称され、毎年約1万人が来場するほど盛り上がります(準備には夏休み期間も費やす伝統行事です)。

さらにほぼ全員が部活動に所属し「文武両道」を体現しているほか、都立高校で初めて甲子園に出場した伝統も持つなど、学校生活は充実しています。

出典:国立高校(東京都)の評判(みんなの高校情報)
令和7年度学校案内パンフレット(東京都立国立高等学校)

塾の必要性など客観的な視点

国立高校では学校の授業や補習が充実しており、自主的に取り組める生徒にとって必ずしも塾通いが必要というわけではありません。

実際、教員による受験対策のサポート(長期休暇中の講習や放課後補習など)も行われており、部活動と両立しながら校内の学習環境で十分力を付ける生徒も多くいます。

ほぼ全員が何らかの部活に所属しつつも難関大学に多数合格している実績から、校内での勉強のみでも相応の結果を出せることがうかがえます。

一方で、東京大学など最難関を目指す場合や不得意科目の補強が必要な場合には、放課後や休日に塾・予備校を活用する生徒もおり(浪人時に予備校で学ぶケースも含む)、志望校次第では追加の対策が選択されています。

出典:国立高校(東京都)の評判(みんなの高校情報)

卒業生の声

国立高校の卒業生たちは、基礎を徹底しながら行事と勉強を両立することが合格への鍵だと口を揃えています。

文化祭の準備で忙しい期間でも「疲れている日でも最低1時間は問題を解く」と心がけ、行事中も勉強をゼロにしなかった先輩が合格をつかんでいます。

「悔いなく全てに全力で取り組むこと」が大切だと多くの卒業生が強調しています。

出典:卒業生紹介(東京都立国立高等学校)

東京都立国立高等学校の受験対策と勉強法

合格に向けた年間学習計画の立て方

受験生としての1年間は長いようで短く、計画的な学習スケジュールの重要性は言うまでもありません。

1年を通して効率よく勉強するため、Plan(計画)→Do(実行)→Check(振り返り)→Action(改善)のPDCAサイクルを意識し学習を進めると良いでしょう。

夏休みには「朝から部活、午後は授業、夜は22時まで自習」という生活を送り、集中的に努力する期間を設けるなども戦略の1つです。

日々の努力を継続し計画をやり遂げれば、最後には大きな成果となって表れます。

内申点対策:重要性と目標設定、具体的な対策法

中学校の内申点(通知表の評定)は都立国立高校合格を左右する重要な要素です。

一般入試では内申点は調査書点として300点満点(1020点中)に換算され約3割を占めるため、内申が高ければ高いほど有利になります。

国立高校を目指すなら内申オール5(9科45点満点)を基本目標にし、4がある場合も極力少なくするのが理想的です。

そのためには定期テストで高得点を取り、副教科を含む全科目で提出物や授業態度も万全にし、日々の小テストまで着実に取り組むことが有効です。

地道な積み重ねで内申点を1点でも上げる努力が、合格可能性を大きく高めます。

出典:令和7年度 東京都立国立高等学校 受検案内(東京都立国立高等学校)

学力検査対策:5教科合計の目標点と科目別対策ポイント

国立高校の一般入試(学力検査)では、都立共通問題に加えて学校独自作成の問題が出題されるため、難易度に応じた綿密な対策が必要です。

試験の目標点数の目安は、独自問題の英語・数学・国語で各60~65点、共通問題の理科・社会で各90点程度とされています。

科目別に見ると、数学は関数や図形分野の出題が多く小問の計算量も多いことが特徴で、計算ミスをしない基礎力と頻出分野(平面・空間図形、関数など)の徹底演習が重要です。

英語は応用的な問題が多く長文読解の内容要約も出題されるため、文法の完全習得と速読力を鍛えておきましょう。受験レベルを超える難単語が登場することもあるので、語彙力強化と限られた時間で正確に読み解く訓練が必要です。

国語は文章量が多く内容一致問題が中心で、200字程度の記述問題が出る年もあります。長い文章でも素早く筆者の主張をつかむ読解力を日頃から養い、自分の考えを論理的に書く表現力も身につけておきましょう。

理科社会は都立共通問題で基礎重視ですが、出題範囲が広いため中学3年間の教科書内容を網羅的に復習することが大切です。

遅くとも中学3年の12月までに都立共通問題の過去問で9割取れるよう仕上げておくことが望ましいと考えられます。

理社で高得点を狙えれば合計点に大きく貢献するので、最後まで抜けなく対策しましょう。

特色検査/自己表現検査 対策

国立高校では推薦入試において小論文(自己表現検査)が課されており、受験生の思考力・表現力を測る重要な試験となっています。

国立高校の小論文は試験時間60分で、与えられた課題文を読んで論述する小論文と理科・数学的な問題の組み合わせになっており、問題解決能力や論理的思考力、言語表現力の観点が重視されます。

対策として、過去にどのようなテーマが出題されたかを学校公式サイトで確認し、少なくとも直近2年分の小論文問題は時間を計って書く練習をしておきましょう。

自分の意見を序論・本論・結論の構成で論理的にまとめる練習を重ねることで、本番でも落ち着いて書き上げることができるはずです。

出典:令和7年度 東京都立国立高等学校 受検案内(東京都立国立高等学校)

面接対策:評価ポイントと練習方法、想定質問例

推薦入試では個人面接も評価に含まれるため、面接対策は非常に重要です。

面接では志望動機や中学校で力を入れたことなどの基本的な質問にしっかり答えられるよう準備しましょう。特に「なぜ国立高校を志望するのか」「入学後に何をしたいか」といった質問に対して、自分の言葉で具体的にアピールできるようにしておく必要があります。

練習の際は回答内容だけでなく表情や態度にも気を配り、明るくハキハキと答える訓練をしましょう。実際に、面接本番で笑顔を意識してリラックスして話せるようになったことで「表情が良い」と評価されるケースもあります。

自信を持って臨めば緊張も和らぎ、面接官への印象も向上します。

過去問・模擬試験の効果的な活用法

過去問演習と模擬試験の活用は合格力を高める上で非常に効果的です。

まず、志望校の過去問は少なくとも直近5年分を時間を計って解き、出題傾向や時間配分に慣れておきましょう。余裕があれば他の難関都立高校(自校作成校)の過去問にも挑戦しておくと更なる実力アップにつながります。

一方、模擬試験は本番さながらの環境で自分の現在の実力と課題を客観的に把握できる貴重な機会です。

特に都立自校作成校志望者向けのV模擬(都立自校作成対策模擬)などは、部活動引退後の9月以降に月1回ペースで複数回(3~4回程度)受験しておくことが望ましいでしょう。

模試の結果から判定や弱点科目が分かれば、直後の勉強計画に反映して弱点補強を図ります。

また、会場受験の模試を経験しておけば試験の緊張感や問題形式・時間配分にも慣れることができ、本番で実力を発揮しやすくなります。

おすすめ併願校パターン

都立国立高校を第一志望とする場合、私立高校を中心とした併願校選びが合否に備える上で重要です。

同じ多摩地区で難関の早稲田実業学校高等部明治大学付属明治高校、そして併願優遇制度もある地域有力校の錦城高校などが併願校としてよく挙げられます。これらの私立高校は偏差値帯も国立高校に近く、上位層の受験生に人気です。

また、確実な進路を確保するために、難易度を下げた中堅私立(例えば帝京大学高校中央大学附属高校など地域の大学附属校)を併願するケースも見られます。

併願校は受験日程が都立入試と重ならない学校を選ぶ必要があるため、スケジュール面も考慮しながら複数校をバランスよく組み合わせましょう。

各校の併願優遇の有無や条件もしっかり確認し、第一志望校の受験に全力を注ぎつつ、万一に備えた進路を確保できるプランを立ててください。

まとめ

東京都立国立高等学校は偏差値73を誇る都内トップクラスの難関校で、自由闊達な校風と卓越した進学実績が魅力の高校です。

難関校ではありますが、本記事を参考に計画的な学習、的確な対策法を実践すれば、きっと国立高校合格への道筋が見えてきます。

最後まであきらめず努力を続け、ぜひ合格を勝ち取ってください!

出典:令和7年度学校案内パンフレット(東京都立国立高等学校)

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この記事を書いた人

ハマジュク編集部は実際に中学受験を経験した人や、全国トップ20(県内トップ3)の学校に進学した人が揃っています。また、塾講師や家庭教師として、県内のトップ校に進学させる実績や、偏差値を30以上上げて志望校へ合格させた経験を持つメンバーで構成されております。受験や講師としての経験も踏まえて、横浜エリアを中心に中学・高校受験に役立つ情報を発信しています。

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