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【中学生】失敗しない塾選びのコツとは?

【中学生】失敗しない塾選びのコツとは?

中学校入学や高校受験を意識しはじめたタイミングで、お子さんの塾を探し始める保護者の方も多いのではないでしょうか。

塾にはさまざまな種類があるため、安易に選ぶと成績が上がらずにお金も時間も無駄にしてしまうことがあります。

そこで本記事では中学生向け塾を選ぶ際のポイントを解説します。塾選びに失敗しないためにもぜひ参考にしてください。

目次

中学生向け塾の選び5つのポイント

中学生向け塾選びのポイントには、次の5つが挙げられます。

  • 自分に向いている授業形式か
  • 塾に通う目的を達成できるか
  • 通塾しやすい場所か
  • 想定内の費用感か
  • 講師やカリキュラムとの相性は問題ないか

自分に向いている授業形式か

塾の授業形式は、主に次の3種類に分けられます。

  • 集団授業
  • 個別指導
  • オンライン授業

どの授業形式でも、それぞれメリット・デメリットがあります。塾に通って成績を上げるには、自分に向いている授業形式を選ぶことが大切です。

集団授業は学校の授業に近いイメージの授業です。教室で多くの生徒に対し、1人の講師が授業を行います。

生徒の人数は塾によって異なり、10名程度の少人数制を採用している塾もあれば、30〜40名程度の塾もあります。

集団授業の主なメリット・デメリットは以下の通りです。

集団授業のメリット集団授業のデメリット
・競争意識が芽生えてモチベーションを維持しやすい。
・料金が比較的安い。
・苦手科目はついていけなくなる可能性がある。
・内気な生徒はみんなの前で質問しづらい可能性がある。

難関校を目指すクラスは高いレベルを目指す生徒ばかりなので、競争意識が芽生えてモチベーションを維持しやすいことがメリットです。

また、個別指導に比べて授業料が比較的安いこともメリットです。

一方、苦手科目があると授業についていけなくなる恐れもあります。大勢で授業を受けるので、内気な性格のお子さんはわからないことがあっても質問しにくいことがデメリットです。

集団指導塾は、基本的に学力が高い生徒、競争心がある生徒、積極的に質問できる生徒に向いています。

個別指導とは、マンツーマンや生徒2〜3人に対し講師1人で個別に指導してもらえる授業形式です。

決められたカリキュラムではなく、個別にオーダーメイド式のカリキュラムを組んでもらえるため、授業についていけなくなる心配がありません。

個別指導の主なメリット・デメリットは以下の通りです。

個別指導のメリット集団授業のメリット
・自分の理解度に合わせた授業を受けられる。
・苦手な教科や単元を集中して学べる。 ・部活や習い事と両立しやすい。
・切磋琢磨する相手がいない。
・費用が比較的高い。

個別指導は自分の理解度に合わせた授業を受けられることがメリットです。理解できていないのに授業が進むこともなければ、授業のペースが遅すぎると感じることもないでしょう。

また、英語は得意で数学が苦手など、得意科目と苦手科目の点数に大きな差が開いている場合、個別指導で苦手科目を集中して学習すると効率よく苦手を克服できます。

先生に質問しやすい点も個別指導のメリットの一つです。

一方、集団指導のように、競争しながら刺激を与え合う相手がいないことが個別指導のデメリットです。

集団指導に比べると人件費がかかるため、比較的費用が高いことも個別指導のデメリットといえるでしょう。

個別指導は集団塾でついていけない人、苦手科目を克服したい人、大勢いると遠慮して質問できない人に向いています。

オンライン型は全国どこにいても授業を受けられることがメリットです。自宅の近くに進学塾がない人でもオンライン型を選べば自宅で塾講師の授業を受けられます。

オンライン型の主なメリット・デメリットは以下の通りです。

オンライン型のメリットオンライン型のデメリット
・通塾時間がかからない。
・部活動と両立しやすい。
・費用が比較的安い。
・自宅で授業を受けるので気が散る可能性がある。
・画面越しなので緊張感が保てない。

オンライン型のメリットは、通いたい塾が遠方でも通塾時間をかけずに授業を受けられることです。部活動との両立もしやすいでしょう。

しかし、集団授業や個別指導のように勉強に集中するための環境が用意されているわけではありません。自宅は気が散って集中しにくいケースもあります。

オンライン型は自宅の近くに通いたい塾がない人、自宅でも集中して勉強に取り組める人に向いています。

塾に通う目的を達成できるか

塾選びに失敗しないためには、塾に通う目的を達成できる塾なのか確認して選ぶことも重要なポイントです。

塾に通う目的は「学習習慣をつけたい」「授業や定期テスト対策」「難関校受験対策」などさまざまです。

また、「1人ではモチベーションが上がらないので、競争しあえる環境で勉強したい」「苦手科目を克服するため集中して教えてほしい」などの目的もあるでしょう。

塾に通う目的をはっきりさせておけば、その塾に通うことで目的を達成できそうか判断できます。

通塾しやすい場所か

自宅から通いやすい立地にあるか確認しておくことも大切です。電車やバスを利用して何分くらいかかるのか、乗り換えの有無やバスの本数なども確認して、保護者の方の送迎が必要か判断しましょう。

自宅から遠すぎる塾や、交通アクセスが悪い塾を選ぶと、通うだけで疲れてしまいます。

また、塾まで往復する時間がかかりすぎると、時間を無駄にしてしまうため、自宅学習に費やす時間を確保できません。通塾のしやすさも重視して選びましょう。

想定内の費用感か

塾は授業料以外にもさまざまな費用がかかります。総額を確認して、無理なく通えそうか判断しましょう。塾でかかる主な費用には次のものが挙げられます。

  • 入会金
  • 月謝
  • 設備費
  • 教材費
  • 季節講習費
  • 模試代

塾を選ぶとき、パンフレットやホームページに記載されている月謝だけで判断すると、想定していた金額をはるかに超えることもあるでしょう。

まずは月謝以外にどのような費用が必要なのか確認しましょう。

授業料以外にテキスト代が必要になることもあります。中3になると季節講習費がかなり高額です。入会を申し込む前に、年間総額を確認しておきましょう。

また、中3になると受験費用もかかります。公立高校の受験料は全国一律2,200円(福岡県、佐賀県は2,100円)ですが、私立高校の受験料は平均16,374円で、合格後には入学金の納入が必要です。

入学金は公立高校が​​5,650円(福岡県、佐賀県、鳥取県、宮崎県は5,550円)ですが、私立高校は平均163,279円もかかります。

参考:文部科学省「令和3年度私立高等学校等初年度授業料等の調査結果について

塾代だけでなく、受験や合格後に必要な費用も把握しておきましょう。

講師やカリキュラムとの相性は問題ないか

講師との相性が悪ければ説明がわかりにくく、勉強へのモチベーションが下がる恐れがあります。

相性が良い講師を見つけるには、体験教室にいくことをおすすめします。体験教室でお子さんと相性が良さそうな講師が見つかれば、入塾後もその講師から授業を受けられるか確認しておきましょう。

また、学習に遅れがあったり、極端な苦手科目があったりする場合、集団授業のカリキュラムについていけない恐れがあります。

その場合は、個別にカリキュラムを組んでもらえる個別指導を選んだほうがよいでしょう。

中学生はいつから塾に通うべき?

文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」によると、公立中学校に通う子どもの70.4%、私立中学校に通う子どもの53.9%が塾を利用しています。

参考:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査

また、少し前の資料にはなりますが、文部科学省が取りまとめた「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告」によると平成19年(2007年)の学年別の通塾率は、中学1年生が45.1%、中学2年生が50.9%、中学3年生が65.2%です。

参考:文部科学省「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告

何年生から塾に通わせたらよいか悩む保護者の方は、多いのではないでしょうか。難関校を目指す場合はできるだけ早く入塾したほうがよいでしょう。

学年別に、塾に通う目的やメリットなどをご紹介します。

中学1年生は内申点を上げるため

中学1年生から塾に通うことには、さまざまなメリットがあります。まずは中学入学のタイミングで学習習慣を身に付けられるため、基礎学力を向上させられます。

中1の頃から塾で定期テスト対策をして好成績をおさめると内申点に影響します。受験対策も余裕を持って取り組めるでしょう。

内申点とは高校入試で中学校から志望校へ提出される調査書に記入される評定のことです。記入される内申点は、中学1年から中学3年の2学期までが一般的です。

中1の頃から良い成績をおさめておくことで、中3になったときに「内申点が足りない」と焦らずにすみます。

推薦入試は内申点の基準を満たした生徒しか受験できません。中1の頃から塾に通って定期テスト対策をするとともに「授業でまじめに取り組む」「提出物は期限内に提出する」など、日頃から内申点アップのために取り組むことが大切です。

苦手な単元はさかのぼって勉強すれば克服できますが、内申点は過去にさかのぼって上げることはできません。

高校入試の内申点を上げたい人は、中1から塾に通って定期テストで高得点を取りましょう。

中学2年生は苦手の克服

中学2年生の成績も内申書に記載されるため、中2から塾に通うことも内申点対策になります。中2から塾に通えば、さかのぼって復習する範囲は中1の分だけです。

苦手な科目や単元を把握し、中2のうちに克服しておけば、中3からはすぐに受験対策に取り組めます。

中2は部活でも最高学年となり、委員会や文化祭でも活躍する学年です。勉強以外も忙しくなりますが、中2のうちに学習習慣を身に付けておきましょう。

中学3年生は受験に集中

中学3年生から塾に通えば受験生としての自覚が増すため、勉強に力が入るでしょう。

ただし、弱点の克服のために多くの時間を費やすほど余裕がないため、中3から塾に通おうと思っている人は、中2までに自宅学習で基礎を身に付けておく必要があります。

中3から塾に通う場合、基礎ができていて成績も平均点以上を取れている人なら、集団授業がよいでしょう。集団授業はレベルの高い授業が受けられます。

一方、基礎ができていない人や、苦手科目がある人は、個別指導がよいでしょう。個々の学習ペースにあわせて指導してもらえるため、効率よく学力をつけて受験対策ができます。

中学生向け塾の費用相場はどのくらい?

文部科学省が調査した「令和3年子どもの学習費調査」によると、中学生の学習塾費の相場は以下のようになっています。

学年公立私立
中学1年生156,032円126,795円
中学2年生203,859円181,436円
中学3年生389,861円219,276円

参考:文部科学省「令和3年度 子供の学習費調査

公立中学も私立中学も、学年が上がるにつれ塾の費用が高くなる傾向です。3年間を通して公立に通う子どもの塾費用のほうが高額です。

1〜2年生の頃は2〜3万円の差ですが、3年生になると約17万円も差が出ます。

公立中学の中学3年生の塾費用が高いのは、高校受験対策が理由です。塾に通う回数が増え、季節講習費も高くなります。

一方、私立中学の場合は高校までの一貫校が多く、高校受験をする生徒が少ないため、塾の費用が安い理由と考えられます。

まとめ

今回は「中学生の塾選びのコツについて解説しました。

授業形態や費用感によってそれぞれのお子さんにとって必要な塾が変わります。

ハマジュクでは横浜エリアを中心に中学・高校受験に関する役立つ情報を発信しています。学習塾を考えている人は、ぜひ下記ページも参考にしながら自分にあった学習塾を探してみてください。

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この記事を書いた人

横浜エリアを中心に中学・高校受験に関する役立つ情報を発信しています。

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