【神奈川県立湘南台高等学校の受験情報完全ガイド】偏差値・進学実績・入試・過去問・評判から受験対策まで解説!

はじめに
神奈川県立湘南台高等学校は、神奈川県藤沢市にある共学の公立高校です。
近年は入試の競争率が1.6倍を超える年もあるなど志願者が増えており、高校生活と勉強の両立がかなう魅力的な学校と言えます。
本記事では湘南台高校の受験情報について網羅的に解説します。
神奈川県立湘南台高等学校ってどんな学校?概要まとめ
基本情報
湘南台高校は神奈川県藤沢市に所在し、全日制普通科の県立高校です。
1985年に開校した比較的新しい学校で、1学年約7クラス・全校で21学級の規模を有します。
男女共学ですが女子生徒の割合が高く、生徒全体の約7割を女子が占めています。
校風・特色
湘南台高校は校則が比較的厳しく、例えば髪染めや化粧は禁止されスカート丈は膝までと指導されるなど規律を重んじています。
その一方で先生方は親身で、生徒の生活態度も良好なため、いじめや非行の話はほとんど聞かれず落ち着いた校風です。
また、同校はインクルーシブ教育実践推進校に指定されており、知的障がいのある生徒も共に学ぶ共生教育を行っています。
学校行事も豊富で、入学直後の宿泊研修(SNDキャンプ)にはじまり、体育祭や湘風祭(文化祭)、修学旅行など年間を通してイベントが目白押しです。
特に球技大会は年3回も開催され、スポーツ好きの生徒は一年中盛り上がれる伝統となっています。
部活動
運動部・文化部あわせて約21の部活動があり、多くの生徒が積極的に参加しています。
中でも吹奏楽部は有名で、マーチングの全国大会で金賞を何度も受賞し、部員が100名以上在籍する大所帯です。
そのほか、テニス部やバドミントン部などの運動部から書道部・合唱部といった文化部まで各種大会で入賞実績を残しており、先輩後輩の仲も良く活発な部活動が高校生活を彩っています。
制服
湘南台高校の制服は2020年に新調され、紺色ブレザーを基調としたおしゃれなデザインになりました。
スカートとスラックスの両方が選べ、リボンとネクタイも好きな方を着用できるため、クールで可愛いと在校生にも評判です。
実際「制服やジャージのデザインが良いのは自慢」との声もあり、生徒にとって誇りの一つとなっています。
なお、式典時にはリボンの着用は禁止されネクタイの結び方まで指導されるなど、着こなしのルールも細かく定められています【参考:https://www.minkou.jp/hischool/school/1254//なお式典時にはリボンの着用が】。
教育目標・校訓
湘南台高校では「自律・創造・敬愛・協調・健康」の5つを教育目標(校訓)として掲げています。
これらの徳目を通じて、確かな学力と豊かな心身を持ち、社会で自立して協調できる人材の育成を目指す方針が示されています。
ちなみに校章の黒松の葉は5枚でこの5つの目標を表現しており、本校の限りない発展と安定を象徴しています。
略称
正式名称は「神奈川県立湘南台高等学校」ですが、一般には「湘南台高校」あるいは単に「湘南台」と呼ばれています。
学校行事などでは校名の英字略称である「SND」が用いられることもあり、新入生向けの宿泊研修は「SNDキャンプ」と称されています。
アクセス
最寄り駅は小田急江ノ島線・相鉄いずみ野線・横浜市営地下鉄が乗り入れる湘南台駅です。
駅から高校までは徒歩約8分と通学しやすい距離にあり、複数路線が利用できる利便性の高い立地です。
神奈川県立湘南台高等学校の偏差値・内申点目安

最新の偏差値
湘南台高校の最新の偏差値は2025年度データで56となっており、神奈川県内の公立高校約192校中50位前後に位置する中堅校です。
同程度の偏差値帯の学校には、例えば横浜瀬谷高校や鶴嶺高校(いずれも偏差値56)などが挙げられます。
偏差値56は上位30%台の学力水準に相当し、難易度の目安としては入試問題で各科目およそ7割の得点力が必要なレベルです。
出典:湘南台高校(神奈川県)の偏差値 2025年度最新版(みんなの高校情報)
合格に必要な内申点の目安
神奈川県公立入試では調査書(内申点)と学力検査が5:5の比率で評価されます。
湘南台高校の合格者の平均内申点は135点満点中およそ108点で、9教科オール4(5段階評価)に近い成績です。
内申で4を揃えるには苦手科目を作らず安定した成績が求められ、不得意科目がある場合は他の科目で5を取って補うことが望ましいでしょう。
なお学力検査でも5科合計で約340点(500点満点)を取れる学力が必要とされるため、内申・当日点の両面でバランスよく対策を進めることが大切です。
近隣/同レベルの高校との比較
湘南台高校の難易度は湘南・鎌倉エリアにおける「第二グループ」に属し、近隣では七里ガ浜高校や藤沢西高校などと学力レベルが近い存在です。
これらの高校はいずれも偏差値が50台後半で、湘南台高校(偏差値56・内申目安106)と同程度の学力帯に位置しています。
実際、湘南台高校は地域の公立校の中で上位校ではありませんが堅実な進学校として知られており、同程度の学力層の高校と併願や志望校選択で比較検討されることが多いです。
よって、似たレベルの高校同士で志願者数の綱引きが起こることもあり、毎年の人気バランスによって倍率に微妙な変動が生じる点にも注意が必要です。
神奈川県立湘南台高等学校の入試情報(2025年度版)
募集定員・入試日程
湘南台高校の募集定員は全日制普通科で約260名(令和7年度は261人)と発表されています。
神奈川県全体の入試日程は毎年ほぼ共通で、例年2月中旬に学力検査(筆記試験)が行われ、2月下旬に合格発表というスケジュールです。
2025年度入試では、2月14日に5教科の学力検査、同月28日に合格発表が実施されました。
出願期間は1月下旬、志願変更期間が2月上旬に設定されており、中学生はこの期間内に志望校の最終調整を行います。
入試スケジュールがあらかじめ定められているため、受験生と保護者は公式発表を確認しつつ計画的に準備を進める必要があります。
選考基準
湘南台高校の選考は学力検査(筆記試験)と調査書(内申点)を重視する方式で、面接や特色検査は行われません。
2026年度入試より湘南台高校の第一次選考における配点比率が変更され、調査書:学力検査の比率が「4:6」と学力重視型になりました。
これは従来(5:5)より筆記試験のウェイトが高くなったことを意味し、内申点が多少低くても当日の試験得点で挽回しやすくなった反面、学力勝負の比重が増したとも言えます。
第二次選考では調査書の評定に代わり「主体的に学習に取り組む態度」の観点別評価が加わり、湘南台高校では学力検査:観点別評価を一般的な割合である8:2で算定しています。
要するに、湘南台高校の合否判定は内申点(135点満点)と学力検査(500点満点)の総合点によって行われ、面接や実技試験は課されないため、中学校での成績と当日の筆記試験の出来が合否の決め手となります。
学力検査
神奈川県公立入試の学力検査は、英語・国語・数学・理科・社会の5教科で行われます。
各教科の満点は100点で、試験時間は1教科あたり50分と定められており、マークシート形式の選択問題が中心です。
2017年度以降、英語と国語の一部を除いて選択肢問題が導入されているため、スピードと正確さを重視した対策が求められます。
湘南台高校レベルの受験生の場合、筆記試験ではおおむね6割~7割程度の得点が合格ラインとなる傾向があり、実際の合格者平均も5教科計500点中310~340点前後に収まっています。
例えば2024年度入試では、湘南台高校の合格者の学力検査平均点は約309点(1科目平均62点)であり、前年(334点)よりやや低下しました。
このことからも、日頃から5教科バランス良く学習し、標準的な問題で確実に点を取ることが湘南台高校合格のポイントになると言えます。
調査書(内申点)
湘南台高校では、中学校の調査書(内申点)が合否判定の重要な要素となります。
内申点は中学2年生の9教科評定合計と中学3年生(12月)の9教科評定合計×2を合わせた135点満点で算出されます。
言い換えれば、3年生の成績が2年生の2倍の重みで換算される仕組みであり、最終学年の頑張りがより強く評価に反映される計算です。
湘南台高校では特定教科を重視する「重点化」は実施しておらず、主要5教科はもちろん音楽・美術など副教科もすべて等しく扱われます。
そのため、副教科を含めたオールラウンドな成績向上が必要で、いずれかの科目で手を抜くと内申点の不足に直結します。
実際、湘南台高校合格者の内申点は平均106前後とされ、「オール4」を少し下回る程度の評価がひとつの目安です。
したがって、日頃の定期テスト対策だけでなく授業への取り組み姿勢や提出物の管理まで含め、中学校生活全般で高い評価を得ることが合格への近道になります。
面接
湘南台高校の入試では現在、面接は課されていません。
かつて神奈川県公立校入試では全校で面接が実施されていましたが、2024年度以降は特色検査を行う一部校を除き廃止されており、湘南台高校も面接を取り止めた学校の一つです。
そのため、学力検査と調査書による選考で十分と判断されており、受験生が当日直接アピールする場はありません。
もっとも、内申点には日頃の生活態度や授業への主体的な参加状況といった観点が織り込まれているため、形式上の面接は無くても「人物評価」は調査書を通じて行われています。
要するに、湘南台高校志望者は面接練習よりも筆記試験対策と学校での評価向上に力を入れるべきであり、面接が無い分は学力向上でしっかりカバーする姿勢が大切です。
特色検査/自己表現検査など
湘南台高校では特色検査や自己表現検査といった特別な試験は実施されていません。
特色検査とは学校独自に課される実技・プレゼンテーション・面接等の試験ですが、湘南台高校は一般的な普通科高校のため、このような検査を課さず学力検査と内申点による選抜を行っています。
例えば、神奈川県内の進学重点校では自己表現(課題作文やグループ討論など)が行われる場合もありますが、湘南台高校ではそうした負担はなく筆記試験5科目に専念できます。
評価の観点も特別なものは無く、観点別評価は内申点の一部(3年次の「主体的に学習に取り組む態度」)として扱われるだけです。
したがって、湘南台高校を受験する生徒は特色検査対策を考慮する必要はなく、基礎学力の充実と内申点確保に集中すれば良いでしょう。
合格ボーダーライン予測
湘南台高校の合格ボーダーラインは、内申点と当日点のバランスによって若干幅がありますが、おおむね内申100~110(135満点)と入試得点300~340(500満点)程度と見込まれます。
実際、合格者に多い内申点は108~110点前後とされ、主要教科で概ね「オール4」以上を取れる成績がひとつの目安です。
これは副教科も含めて真面目に取り組み、提出物や生活態度でも高評価を得ている生徒がこのレンジに当てはまることを意味します。
一方、入試当日の筆記試験については、その年の問題難易度や受験者層によって上下しますが、合格者平均が330点前後となる年が多く、最低でも5教科合計で300点台前半は確保したいところです。
例えば2023年度入試では内申107~108・当日得点330~340点が合格者の平均値だったと報告されており、ボーダーライン層では内申103~105程度・筆記約320点が一つの基準になったとの分析もあります。
以上から、湘南台高校合格を目指すには内申オール4に近い成績を取りつつ、入試本番で6割強(300点以上)の得点を目安に対策を進めると安全圏に入れると言えるでしょう。
倍率の推移
湘南台高校の入試倍率は年度によって変動があります。
過去を見ると一般募集の実質倍率は、2022年度に約1.63倍と高騰したものの、その後2023年度は1.21倍、2024年度は1.18倍と落ち着きを見せました。
直近では2025年度に約1.34倍となっており、1倍台前半で推移しています。
このように倍率に多少の上下はあるものの、大きく定員割れするほど応募者が減ったことは近年ありません。
倍率変動の背景としては、地域の同レベル校との人気の移り変わりや、高校改革による学区撤廃後の志願動向などが挙げられます。
実際、「隔年現象」で倍率が高低を繰り返す傾向も指摘されており、ある年に志願者が落ち着けば翌年はやや増加するといったパターンも見られます。
以上を踏まえ、志望者は直近の倍率データを確認しつつも、毎年微妙に変わり得る倍率に振り回されすぎないよう、あくまで自分の実力と相談して出願校を決定することが大切です。
学費
湘南台高校は公立(県立)高校のため、授業料は実質無償に近い形となっています。
正式には年間118,800円(月額換算で9,900円)の授業料が定められていますが、高等学校等就学支援金制度により多くの家庭で授業料全額が補助されます。
入学時には別途入学料5,650円と入学検定料2,200円がかかりますが、こちらも一定の条件下で免除・支援の対象となります。
一方、授業料以外に必要となる費用として、教科書代や制服代、体操着代、学年費(生徒会費・PTA会費)、修学旅行積立金などがあります。
これらの諸経費は学校や年度によって異なりますが、初年度には制服や教材の購入で数万円規模の出費が発生し、年間トータルでは10万円前後の負担になる家庭が多いと言われます。
とはいえ、私立高校に比べれば学費負担は格段に軽く、経済的理由で進学をあきらめないよう奨学金制度や就学支援金の拡充も図られているため、安心して進学できる環境が整っています。
推薦入試・帰国生入試など
神奈川県の公立高校には推薦入試自体がなく、湘南台高校でも書類選考のみの推薦制度は実施していません。
一方で同校は「インクルーシブ教育実践推進校」に指定されており、特別募集枠として約21名の定員を設け、発達や学習面で配慮が必要な生徒の受け入れを行っています。
海外帰国生徒向けの特別入試は神奈川県内で一部高校のみが対象で、湘南台高校はその指定校に含まれていないため、帰国生も基本的には一般入試(共通学力検査と面接)での受検となります。
以上のように、推薦入試の制度はなく特別枠も限られていますが、公平な一般選抜の中で多様な背景の受検生を受け入れる体制が取られています。
過去問の入手方法と活用法
湘南台高校を含む神奈川県公立高校入試の過去問題は、書店で販売されている過去問題集(声の教育社や東京学参の問題集など)を購入して対策できます。
加えて神奈川県教育委員会の公式サイトで入試問題(国語・数学・英語など5教科)と正答がPDF公開されており、無料でダウンロード可能です。
公式PDFは実際の試験用紙と同じレイアウトになっているため、A3サイズで印刷・製本すれば本番さながらの演習が可能です。
入手した過去問はまず時間を計って解き、解説を読んで解き直しをすることで傾向に慣れることが重要です。
特に神奈川県入試は毎年大問構成や難易度に特徴があるため、過去問演習を通じて得点パターンを掴むことが合格への近道になります。
神奈川県立湘南台高等学校の進学実績
大学合格状況
湘南台高校の卒業生は例年約240名ほどで、その進学率は9割前後と高めです。
令和6年度(2024年3月卒業)では卒業生237名中、4年制大学へ182名、短期大学へ4名、専門学校等へ35名が進学しました。
残りの卒業生は就職者や浪人(再受験準備者)ですが、その数は毎年20名弱(全体の一割未満)と少数に留まっています。
このように大半の生徒が現役で大学・短大・専門学校へ進学しており、特に私立大学への進学者が多い傾向があります。
湘南台高校は進学指導にも力を入れており、進路行事やガイダンスを通じて生徒一人ひとりの希望進路実現をサポートしています。
国公立大学 合格実績
湘南台高校では国公立大学への合格者数は毎年ごく少数で、ここ数年は各年度で1名前後に留まっています。
例えば令和6年度卒業生(2024年春入試)では、国公立は「神奈川県立保健福祉大学」に1名合格したのみで、東京大学や横浜国立大学といった難関国公立への合格者は確認されていません。
前年の令和5年度・令和4年度卒業生についても同様に、国公立合格は地元の県立大学や横浜市立大学への少人数にとどまっています。
これは湘南台高校の生徒の多くが私立大学志望であることや、国公立を目指すトップ層の割合が小さいことが一因と考えられます。
そのため、年度別推移としては毎年0~2名程度と大きな変動はなく、国公立合格実績は控えめな水準にあります。
湘南台高校では私立大学進学者が主流ですが、国公立大志望の生徒には推薦型ではなく一般入試で地道に合格を勝ち取るケースが見られます。
私立大学 合格実績
私立大学への合格実績を見ると、湘南台高校ではMARCHクラスの大学に毎年複数名が合格しています。
近年では早稲田大学や上智大学など最難関私大に合格する生徒はごくわずかですが(例:2022年度は早慶上理ICU合格者0名)、明治・青山学院・立教・中央・法政のいわゆるGMARCHには各大学合わせて毎年十数名程度の合格者が出ています。
たとえば令和6年度卒業生では早稲田大2名・上智大1名のほか、明治大3名、青山学院大3名、中央大5名、法政大8名、学習院大4名など難関私大に合格者が見られました。
年度推移としては、MARCH合格者数は概ね10~20名程度で安定しており、早慶上理への合格は出ても各年で1~2名程度と稀です。
一方、日東駒専や産近甲龍レベルの中堅私大には毎年数十名規模(例:2022年度は日東駒専合計44名合格)の合格者があり、同校の進学実績の中心となっています。
以上より湘南台高校の私大合格実績は、中堅大学への大量合格と一部難関大学への少数合格という構図で推移しています。
現役進学率・浪人率
湘南台高校の現役進学率は概ね90~92%程度と高く、これは同程度の偏差値の公立校の中でも上位の水準です。
毎年ほとんどの生徒が現役で大学・短大・専門学校へ進学し、就職や浪人を選択する生徒は1割未満にとどまっています。
例えば令和4年度卒業生248名中、進学者は227名で現役進学率91.5%となり、就職者5名、公務員合格者0名、残り16名(約6%)が浪人やその他の進路でした。
同様に令和3年度は進学率約92.6%、令和6年度も約93%が進学しており、浪人率(卒業後に予備校等で再受験準備をする生徒の割合)は毎年5~8%程度に収まっています
。浪人者の多くはもう1ランク上の大学を目指すケースで、湘南台高校の場合、難関大学合格を狙って浪人する生徒は少数です。
指定校推薦枠
湘南台高校は多数の大学から指定校推薦の枠を提供されています。
指定校推薦とは各大学が特定高校に推薦入学枠を与える制度で、評定平均など一定の条件を満たす生徒が校内選考を経て出願できます。
同校でも毎年この制度を利用して進学する生徒が少なくありません。
湘南台高校では指定校推薦の校内募集について進路指導室から情報提供があり、希望者は評定平均や欠席状況等を踏まえて選考されます。
良い評判・口コミ
湘南台高校は在校生から「真面目で落ち着いた校風だが雰囲気は明るく過ごしやすい」と評判です。
実際、生徒のアンケート回答には「緑が似合う静かな学校」「礼儀正しい生徒がたくさん」「真面目な人が多いがワイワイすることもあって楽しい」といった声が多く、穏やかな環境の中で充実した学校生活を送れることが窺えます。
生徒同士の仲が良くいじめや不良の存在もほぼ見られないため、中学生や保護者からも安心できる学校との評価があります。
総じて「校風が穏やかで設備や立地も良く、勉強に集中できる環境」との良い口コミが目立ち、在校生・卒業生から愛されている高校だと言えます。
出典:湘南台生によるPR(アンケート結果)(神奈川県立湘南台高等学校)
湘南台高等学校 口コミ – 神奈川県の高校(みんなの高校情報)
塾の必要性など客観的な視点
湘南台高校での学習について、基礎学力の定着には学校の授業だけでも十分対応可能ですが、難関大学を目指す場合は塾や予備校での補習が有効との意見が見られます。
学校では習熟度別の授業やチームティーチング(1つの授業を先生2名体制で指導)など手厚いサポートが行われ、定期テスト対策や基礎力養成には十分な環境があります。
しかし進学実績のボリュームゾーンは日東駒専レベルで、早慶上理など湘南台高校の平均より難易度が高い大学を狙う生徒は受験レベルに対応した勉強環境を自分で整える必要があると考えられます。
湘南台高校は学校のサポート体制が整っている反面、さらに上を目指す意欲がある生徒には自主的に塾や通信教育を活用するなど、より高度な学習環境をプラスすることが効果的だといえるでしょう。
合格に向けた年間学習計画の立て方
1年間の学習計画を立てることが合格への近道です。
「受験本番はまだ先」と油断すると、あっという間に時間が過ぎてしまうため、早めにスケジュールを組みましょう。
湘南台高校は内申点と学力検査を5:5で評価するため、内申対策と受験勉強を年間通じて両立する必要があります。
内申点対策:重要性と目標設定、具体的な対策法
湘南台高校の合格者平均内申点は約40点(全科目「4」相当)と高水準です。
成績向上には時間がかかるため、目標に届いていない人は早めに対策を始めましょう。
授業前には予習し、授業中は発言やノートで主体性を示して評価を得ましょう。
学力検査対策:
高校入試の学力検査は5教科、各50分・100点満点で実施されます。
合格には5科合計で7割の得点が必要です。
難問に固執せず「解ける問題を確実に拾う」意識を持ち、基礎問題の取りこぼしを減らすことが重要です。
5教科合計の目標点/科目ごとの目標点
湘南台高校の学力検査合格者平均点は年度によって約320~350点前後です。
5科合計で350点を目標にしましょう。
科目別には各科60点以上を確実に取り、得意科目で70点超を狙って苦手を補う戦略が有効です。
科目別対策ポイント
英語は長文読解(約4割出題)とリスニング対策が重要で、語彙力の強化が得点アップの鍵です。
数学は難問も多いため、関数や図形など典型問題を中心に練習し、基本の取りこぼしを無くしましょう。
国語は文章量が多く論理力が問われるので、要点把握の訓練と古文の基礎固めを行います。
理科は実験考察やグラフ読解が中心のため、典型実験に慣れて計算ミスを減らす工夫が必要です。
社会は資料読み取りや時事問題も含まれるので、地図やグラフに慣れ、用語の背景まで理解を深めておきましょう。
特色検査/自己表現検査 対策:重要性、出題傾向、対策方法
湘南台高校では特色検査を実施しませんが、一部の公立校では「特色検査」によって学力検査では測れない能力や個性を評価します。
特色検査の内容は学校ごとに異なり、「自己表現検査」「実技検査」「面接」のいずれかで実施されます。
例えば学力向上進学重点校では60分間の記述式問題(複数教科にまたがる資料読み取り)が課され、深い思考力や表現力が問われます。
対策として、与えられたテーマについて論理的に考え、自分の考えをまとめる練習を重ねましょう。
日頃から新聞記事や時事問題について意見を書いたり、人前で発表したりする経験が役立ちます。
また、特色検査に実技が含まれる場合(例:美術デッサンや運動技能)、事前にその分野の技能を練習しておくことも重要です。
面接対策:評価ポイントと練習方法、想定質問例
2024年度から公立高校入試の一律面接は廃止されましたが、特色検査として面接を行う学校も一部あります。
面接では志望動機や中学で頑張ったこと、長所・短所など定番の質問がほぼ必ず聞かれます。
評価の観点は学校ごとに異なりますが、学習意欲(高校で何を学びたいか)、活動意欲(部活や行事への姿勢)や生活態度(ルールを守れるか)などがチェックされます。
練習方法として、まず想定問答を用意して何度も声に出し、内容が具体的で一貫しているか確認しましょう。
学校の先生や保護者にお願いして模擬面接を経験し、入退室のマナーや話し方(姿勢・声の大きさ)も含めてフィードバックをもらうと効果的です。
自分の言葉で学校への熱意や将来の目標を語れるよう準備し、本番では緊張しすぎず会話だと思って臨むことが大切です。
過去問・模擬試験の効果的な活用法
過去問演習と模擬試験は受験対策の仕上げに欠かせません。
神奈川県公立入試の問題傾向は安定しているため、過去5年分程度の過去問と類似問題集を繰り返し解くことで出題パターンに慣れるのが効果的です。
時間配分や問題の難易度感覚を養うために神奈川県全県模試などの模擬試験も定期的に受験しましょう。
模試の結果は自分の弱点把握に役立つので、解き直しを通じて苦手分野を補強できます。また、本番さながらの緊張感に慣れることで試験当日の実力発揮につながります。
過去問と模試を計画的に活用し、問題形式や出題傾向に十分慣れておくことで、入試本番でも落ち着いて実力を発揮できるでしょう。
おすすめ併願校パターン
湘南台高校志望者は、公立一本にせず地域や難易度が近い私立高校も併願することが多く、湘南工科大学附属や鵠沼高校などがよく選ばれています。
私立校に先に合格しておけば第一志望へのプレッシャーが軽減され、安心して本命の入試に臨めます。
まとめ
湘南台高校は習熟度別授業やチームティーチングなど手厚い学習環境が整っており、生徒一人ひとりの学びを支えている点が魅力です。
主な進学実績として早稲田大学・青山学院大学など難関私大への合格者も輩出しています。
入試では内申点と学力検査が各5割で評価されるため、普段の評定アップと受験対策の両立が合格への近道になります。
湘南台高校は神奈川県内で人気の公立高校で、充実した学習環境と豊富な進学実績を兼ね備えています。
部活動も10の運動部と11の文化部がいずれも活発で、高校生活を大いに充実させてくれます。
日々の努力を重ね、万全な状態で受験勉強に取り組んでください。