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成績が上がる中学生の勉強法は?勉強の仕方が分からない人向けに解説

「勉強が苦手だけど、成績が上がる勉強方法はある?」

「勉強を頑張りたいけれど、やり方が分からない」

頑張りたいと思っているのに、勉強の仕方が分からないとお悩みのお子様は案外多いです。しかも、小学生のころと比べて中学校の勉強はボリュームが多く、定期テストの内容も難しくなります。

本記事では、中学生向けに基本の勉強法や中学5教科ごとの勉強のポイント、やる気を出すコツなどをご紹介します。勉強を頑張って成績を上げたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

中学生向け!基本の勉強法

中学生向け!基本の勉強法

中学生向けに基本の勉強法4つをご紹介します。まずは上の方法を実践してみましょう。

勉強する目的を定める

まずは、「勉強することで何を達成したいのか」という「目的」を明確にすることが重要です。例えば「3学期までに学年20位以内」という目的を定めた場合、そのために「数学を〇点上げる」という具体的な目標が見えます。

最終的な目的があやふやなままで勉強を進めても、無駄な行動が多くなり非効率です。また、実力に見合わない非現実的な高すぎる目的を定めても、途中で挫折する恐れがあります。

目的によって難易度が異なるため、現在の実力と残された時間から逆算して、達成可能な難易度の目的を設定するようにしましょう。

得意科目・苦手科目をはっきりさせる

次に、得意科目と苦手科目を特定し、時間をかけるべきところを明確にします。得意科目はさらに伸ばすこと、苦手科目は克服することが目標になりますが、どちらにどれだけ時間を割くか考えることが重要です。

また、テストまでの時間は限られているため、必ず出る問題を中心に繰り返し解いて、効率的に点数を稼ぎましょう。苦手な教科は、教科書の1ページから順に解いていては時間がかかりすぎるため、苦手の度合いをレベル分けします。

その中で、頑張っても自力で解けない問題は無駄に時間をかけず、解き方を先生に教わるのがおすすめです。

予習と復習を行う

授業の内容を理解し習ったことを定着させるには、毎日の予習復習が重要な役割を果たします。学校のテストは、授業で習った内容から出題されるため、授業の内容が理解できていれば解けます。

予習はまだ習っていないことを1人で先に学ぶため、苦手としている人が多いかもしれません。しかし、少しでも先に目を通しておいて、疑問点を整理してから授業にのぞむと、授業の理解度が変わります。

また、授業中は理解できたつもりでも、いざテストで問題を解こうとすると解けないということもよくあります。復習を通して、理解できていない部分の把握や習った知識を定着させておけば、テスト勉強も楽になるはずです。

学習計画を作る

学習の目的が定まったら、達成に向けて具体的な学習計画を立てましょう。学習計画では、自分で決めた期限やテストの日まで、日ごとに取り組む内容を細かく設定してください。ただし「英語と国語をやる」のように漠然とした内容で設定すると、ゴールが見えず達成感もありません。

「問題を20問解く」「苦手な問題が全部解けるまで繰り返す」など、ゴールを具体的に決めるのがおすすめです。計画通りに学習を進めることで自己管理能力が身に付き、達成できたときには自己肯定感が上がる効果もあります。成功体験を積むことで、努力することや継続的に取り組む意欲が高まり、勉強そのものに対して前向きになれます。

中学5教科のおすすめ勉強法

中学5教科は、暗記が中心となるものや読解力・考察力が必要なものなど、教科によって必要なスキルが異なります。正しい勉強法で学習を進められなければ、時間をかけたわりに結果がともなわないということにもなりかねません。教科の特性に合ったおすすめの勉強法を身に付けて、効率よく成績アップを達成してください。

国語

中学校学習指導要領では主に「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」に分けられます。また、これらの3つを通し、伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項について学びます。

定期テストは教科書や問題集からそのまま出題されるケースが多いため、何度も繰り返し問題集を解くことが有効です。長文問題が苦手な人は、問題の回答に付いている解説を繰り返し読み返すことや、音読をするのがおすすめです。

受験では読解力が求められるので、小説など本を積極的に読んで、さまざまな表現方法を身に着けておきましょう。軽視してはいけないのが漢字問題で、毎回必ず出題されるため、取りこぼすともったいない項目です。テスト範囲に登場する漢字は、すべて書けるようにしておくといいでしょう。

参考:学習指導要領「生きる力」 第2章 各教科 第1節 国語|文部科学省

英語

英語は英単語の暗記と文法の基礎固めが重要です。中学校学習指導要領では、聞くこと、話すこと、読むこと、書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を育むことを目標としています。

単語と文法が、リスニングや長文読解のベースとなるため、ここを飛ばすと英語学習はスムーズに進めません。単語は、単語帳やアプリを使って、毎日コツコツ繰り返し見たり声に出して読んだりすることで覚えられます。

文法は何パターンもの文章をノートに繰り返し書いたり、アプリを使ってシャドーイングを行うのが効果的です。シャドーイングとは、英語を聞きながら真似して発音する訓練法のことで、リスニング力や語彙力、スピーキング力が身に付きます。また、日ごろから英字新聞を読んだり、好きな小説の英訳版を読んだりすると、長文読解のトレーニングになります。

参考:学習指導要領「生きる力」 第2章 各教科 第9節 外国語|文部科学省

数学

数学で重要なのは、公式を暗記することと正しい計算力を身に付けることです。数学が苦手な方は計算力が弱いことが多く、小学校で習う四則計算に不得意なものがある可能性があります。苦手な計算の傾向を分析し、習得できていない単元がある場合は、いったんそこに戻って計算練習をすることが大切です。

計算力を養うために、解答の解説をしっかり読み、苦手な問題を何度も繰り返し解いてください。数学問題は「分かったつもり」で、いざ問題を解いてみると解けないということが発生しやすい科目です。授業を聞いて理解できたと思った問題も、必ず一度は解いてみるようにしましょう。

公式を使った応用問題が苦手な方は、先生や数学が得意な子に考え方のコツを聞いてみるといいでしょう。

理科

理科は、第1分野の「物理・化学」第2分野の「生物・地学」から構成されており、それぞれほぼ均等な割合で問題が出題されます。4分野の中に苦手な分野があると高得点は狙えないため、すべての分野でバランスよく得点できるように勉強することが重要です。理科は思考力が問われる問題が多く、定義やしくみを理解していないとスムーズに解けません。

似たような問題を何パターンも解くことで、「AをするとBになるんだ」という仕組みが自然と身に付きます。また、覚えてしまえば得点できるという丸暗記が有効な問題も多いので、取りこぼさず確実に解答できるようにしておきましょう。教科書の写真をながめるだけでなく、実際に自分で図やイラストを書いてみると、理解に繋がりやすくなりおすすめです。

参考:学習指導要領「生きる力」 第2章 各教科 第4節 理科|文部科学省

社会

社会も歴史・地理・公民の3分野に分かれているため、理科と同様に苦手な分野があると高得点が狙えません。社会は暗記の科目なので、早めに手を付けるようにしないとテストまでに間に合わなくなります。計算問題と違って暗記科目は短時間でも勉強できるため、通学や寝る前などのスキマ時間を有効活用してください。

歴史は時代背景を時系列に沿って理解することが重要ではありますが、語呂合わせを作って暗記するのも効率がよくおすすめです。地理は地図をながめたり書き出したりするだけでなく、まっさらな地図に自分で書き込む練習をすると早く確実に覚えられます。公民は高校で習う社会科目に繋がる分野なので、おろそかにせずしっかり暗記するようにしましょう。

参考:学習指導要領「生きる力」 第2章 各教科 第2節 社会|文部科学省

勉強しても成績アップに繋がらないNG行動

勉強しても成績アップに繋がらないNG行動

どれだけ勉強しても成績アップに繋がらないと感じたら、以上のような行動を取っていないか確認しましょう。誰もが一度はやりがちな行動なので、振り返るといいでしょう。

本や教科書を読んだだけで満足している

本や教科書を読むことは大切ですが、ただやみくもに読んでも時間がかかるのに反して記憶には残りにくいです。授業中に書いたノートと照らし合わせながら読むことで、重点項目がどこか確認しながら読み進められます。

また、どのような問題になって出題されるのか把握するため、教科書に準拠した問題集を解く必要があります。問題集がひと通り解けたら、もう一度教科書に戻って問題になかった項目をおさらいしてください。

ノートを綺麗に取って満足している

授業のノートを綺麗に取っても、そのあとに読み返さなければ意味がありません。また、ノートを書くことに時間をかけすぎてしまうと、授業の内容が頭に入らないため本末転倒です。授業中は要点を書き留める程度にしておき、先生の解説を聞くことに集中するほうが有意義な時間を過ごせます。

書き留めたノートは必ずあとから見直し、不足することや新たに得た知識を書き足して自分専用のノートを仕上げてください。

中学生が勉強のやる気を出すコツ

中学生が勉強のやる気を出すにはいくつかのコツがあります。

  • 勉強する環境を整える
  • やったことを可視化する
  • 身体を動かす
  • 仮眠をとる
  • 簡単な勉強から手を付ける
  • 一緒に勉強する友達を作る

勉強する環境を整える

勉強のやる気を出すために、まず手を加えたいのは勉強する環境を整えることです。勉強がはかどる環境は人それぞれなので「無音にする」「音楽などのBGMをかける」などいろいろ試してみましょう。机を壁際に置くと圧迫感が出て集中力が低下する原因になるため、窓際に向けて置くのがおすすめです。

机の上は整理整頓し、スマホやマンガなど勉強に関係のないものや気が散りそうなものは置かないようにしましょう。また、姿勢がよくなる椅子や、白っぽくて明るさのある「昼白色」の照明などに替えると集中しやすいといわれています。

やったことを可視化する

勉強のモチベーションを高めるためには、やった勉強量・勉強時間などを可視化するのも有効です。また、勉強のスケジュール表を壁などに貼っておくと、自然と目に入るため「やらなければ」という気持ちになります。さらに、これまでやってきた学習の記録を付けておくと、いつどれくらい勉強が進められたのか簡単に把握できます。

予定通り勉強できたらスケジュール表にチェックを入れたりシールを貼ったりするルールにすれば、ゲーム感覚で楽しめるでしょう。何日間継続できたら欲しかったものを買うなど、小さいご褒美を設定しておくのもおすすめです。

身体を動かす

やる気を継続させるためには、身体を動かすなど適度なリフレッシュも大切です。軽い運動をすると、血の巡りがよくなり前向きな気分になれます。休憩時間にストレッチやエクササイズをしたり、近所を散歩するのもいいでしょう。

勉強時間を25分ずつに分割し、休憩を5分ずつはさむ「ポモドーロ・テクニック」を取り入れるのもおすすめです。25分ごとに5分でできる運動を取り入れると、集中力が増して勉強の効率が上がる効果が期待できます。

仮眠を取る

集中力が切れたり疲れがたまったりしてやる気が出ない場合は、仮眠を取って疲労回復しましょう。仮眠の時間は15分が最も効果的とされており、30分以上の仮眠はむしろ頭が疲れてしまいます。

寝すぎてしまうと夜の睡眠の質も悪くなり、日中の勉強効率が悪くなるのでご注意ください。寝る場所がない場合は、目を閉じてじっとしているだけでも疲労回復効果があります。

簡単な勉強から手を付ける

いきなり難しい問題でつまずいてしまうとやる気がなくなるため、まずは簡単な勉強から始めるようにしましょう。ただし、簡単すぎる問題ばかり解いていてもモチベーションも上がらないため、少し頭を使うくらいのレベルがちょうどいいでしょう。

ちょうどいいレベルの問題を解いて成功体験を積み、少しずつ難しい問題にステップアップしていくのが継続するコツです。得意な教科ばかりやっていたら苦手な教科が残ってしまうので、得意と苦手を交互にやるように工夫してください。

一緒に勉強する友達を作る

一緒に勉強する友達を作ると、分からないところを教えあったり励まし合ったりできるため、やる気が起きやすくなります。また、進路の悩みなど友人同士で語り合う時間も大切です。自分一人では難しい勉強も、友達となら続けやすくなるでしょう。

まとめ

中学校に入ると急に範囲が広くなり、内容も難しくなるため「ついていけなくなるかも」と焦りを感じる方は多いでしょう。1日でも早く正しい勉強方法を習得し、予習復習を習慣にすることで、学習のペースを取り戻せる可能性があります。

ただし、受験前に短期間で成績を上げるのは簡単ではないため、早いうちからコツコツ勉強し続けることが大切です。ひとりで対策をするのが不安な方や、すでに後れを取っていると感じる方は、以下の記事でおすすめの塾をチェックしてください。

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この記事を書いた人

横浜エリアを中心に中学・高校受験に関する役立つ情報を発信しています。

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