【埼玉県立浦和高等学校の受験情報完全ガイド】偏差値・進学実績・入試・過去問・評判から受験対策まで解説!

はじめに
埼玉県立浦和高等学校(浦和高校、浦高)は、偏差値が70を超える埼玉県内屈指の難関公立校です。
東京大学をはじめとした難関大学に毎年多数の合格者を輩出しており、その進学実績から県内でもトップクラスの進学校として知られています。
本記事では、埼玉県立浦和高等学校の偏差値・進学実績・入試・過去問・評判から受験対策まで徹底的に解説します。
出典:トップページ(埼玉県立浦和高等学校)
浦和高等学校 偏差値2025年度版 – 埼玉県の高校(みんなの高校情報)
埼玉県立浦和高等学校ってどんな学校? 概要まとめ
基本情報
浦和高校は埼玉県さいたま市浦和区領家5丁目に所在し、1895年(明治28年)に創立された歴史ある県立高校です。
設立以来ずっと男子校であり、現在も男子のみが在籍しています。
課程は全日制と定時制を併置し、全日制では単位制による普通科教育を行っています。
全日制の定員は1学年約360名で、全校生徒数は2024年4月現在で約1080名(全員男子)にのぼります。
校風・特色
浦和高校の校風は非常に自由で、生徒の自主性を重んじる風土が特徴です。実際、浦和高校には細かな校則は存在せず服装や頭髪の厳しい取り締まりもありません。
また、「雨天決行」の原則も浦和高校ならではの特色で、台風などの特別な場合を除き、体育祭やマラソン大会など各種行事は雨天でも中止せず実施されます。
例えば1年生の臨海学校(海洋訓練)では多少の雨でも遠泳を決行する伝統があり、生徒は困難にも負けない精神力を養っています。
浦和高校は文武両道の理念の下、規律より自主性を尊重し、行事や日々の活動を通じて逞しいリーダーシップと自律心を育む校風を築いています。
部活動
部活動も浦和高校の大きな魅力で、運動部・文化部ともに種類が豊富で活動が盛んです。
生徒たちは勉強と両立しながら部活に熱心に取り組み、全国大会に出場する部も少なくありません。
運動部では、陸上競技部・水泳部・ボート部・ラグビー部・弓道部・囲碁将棋部などが全国大会の常連となっており、文化部でも科学部や文芸部、吹奏楽部など多彩な活動が展開されています。
中でもサッカー部は伝統校ならではの実績を持ち、1952年・1954年・1955年の全国高等学校サッカー選手権大会で三度の全国優勝を果たしています。
制服
浦和高校の制服は、創立当初から受け継がれる学ランです。前ボタンが5個のスタイルで、金ボタンの付いた黒の詰襟は男子校の伝統を象徴しています。
かつては黒い学帽も制定されていましたが、現在では廃止されており帽子の着用義務はありません。
なお浦和高校には校則上は制服規定がなく、生徒の自主性に任せられていますが、ほとんどの生徒は伝統を尊重してこの学ランを着用して通学しています。
教育目標・校訓
浦和高校の校訓は「尚文昌武(しょうぶんしょうぶ)」であり、これは「文を尚び、武を昌んにす」すなわち文武両道の精神を表す言葉です。
明治期の第二代校長・藤井宣正によって創られた造語で、110年以上にわたり浦和高校の教育理念として脈々と受け継がれてきました。
「尚文昌武」には学問を尊び芸術を愛し、心身を鍛えて果敢に挑戦するという意味が込められており、知・徳・体のバランスが取れた人材の育成を目指す浦和高校の教育目標そのものと言えます。
浦和高校では世界で活躍できる真のリーダー育成を掲げており、授業による学力伸長はもちろん、伝統の学校行事や活発な部活動など様々な経験を通じて、生徒の人間的成長を図っています。
なお浦和高校OBで宇宙飛行士の若田光一氏は、2009年の宇宙ミッションに際し浦和高校から贈られた「尚文昌武」の校旗を国際宇宙ステーションに持ち込み掲揚するというエピソードも残しています。
略称
埼玉県立浦和高等学校は一般に「浦高(うらこう)」という略称で呼ばれています。
他校との区別のためにも便利で、例えば同じ浦和の名を冠する浦和第一女子高校は「一女(いちじょ)」、さいたま市立浦和高校は「市立浦和」などと呼ばれ、「浦高」と言えば県立浦和高校を指します。
アクセス
浦和高校へのアクセスは公共交通機関が便利です。最寄り駅はJR京浜東北線の北浦和駅で、東口から浦高通り沿いに徒歩約10分と近距離にあります。
学校には駐車場の用意がなく、自家用車での来校は基本的に推奨されていないため、生徒も保護者も主に電車やバスを利用しています。
バスの場合は東武バスが運行しており、校門前にある「浦高前」バス停で下車できます。
北浦和駅からの道のりは平坦でわかりやすく、駅前には商店街もあるため、通学途中の買い物にも便利です。
埼玉県立浦和高等学校の偏差値・内申点目安

最新の偏差値
浦和高校の最新の偏差値は73と非常に高く、埼玉県内でもトップクラスの水準です。
この数値は県内の高校の中で上位5位、特に公立高校では第2位に位置づけられます。
偏差値70を超える公立高校は埼玉県ではごくわずかで、浦和高校の他には大宮高校や浦和第一女子高校などの県立御三家のみとなっています。
浦和高校に合格するためには県内トップレベルの学力が必要となります。
出典:浦和高等学校 偏差値2025年度版 – 埼玉県の高校(みんなの高校情報)
合格に必要な内申点の目安
浦和高校に合格するためには、中学校での内申点(通知表の評定)もほぼ満点に近い水準が求められるとされています。
埼玉県公立入試では調査書(内申点)45点満点中、浦和高校の合格者の目安は42前後/45と非常に高く、主要5教科はもちろん副教科も含めてオール5に近い評価が必要になります。
これは上位校志望の受験生がひしめく中、当日の学力試験だけでなく中学での継続的な成績も重視されるためであり、内申点で差を付けられないよう普段から高い評価を維持することが重要です。
目安としては、主要教科で5、副教科でも4以上を揃え、内申点42以上を確保しておくことが浦和高校合格への一つの指標となるでしょう。
近隣/同レベルの高校との比較
埼玉県立浦和高等学校(浦高)は埼玉県内でもトップクラスの難関校です。
偏差値は70台で、県立御三家と呼ばれる浦高・大宮高校・浦和第一女子高校の一角を占めています。
大宮高校(共学)や浦和一女(女子校)と肩を並べ、浦高は県内最高難易度の男子校と言えるでしょう。
これらの学校はいずれも偏差値70以上で難関大学への進学実績も豊富です。
共学校のさいたま市立浦和高校については、偏差値は70と浦高より少し低いですが、応募倍率は浦高より高めで人気を集めています(例:2024年度は浦高1.46倍、市立浦和1.82倍)。
埼玉県立浦和高等学校の入試情報(2025年度版)
募集定員・入試日程
浦高の募集定員は普通科男子360名です。
入試日程は埼玉県全公立高校で共通で、学力検査(筆記試験)が2月下旬に一度実施されます。
2025年度(令和7年度)は2月26日(水)に学力検査、翌27日(木)に面接(実施校のみ)や実技検査が行われ、合格発表は3月上旬(同年3月6日)でした。
出願受付は1月末~2月上旬に行われ、志願先変更期間(他校への志願変更)は2月中旬(例年2月18~19日)に設定されています。
このように埼玉県公立高校の入試は2月下旬の学力検査と3月上旬の合格発表というスケジュールで進みます。
選考基準
浦高の選考は学力検査の得点を重視して行われます。
埼玉県公立高校入試では一次選抜・二次選抜の2段階で合否判定が行われ、各高校が学力検査点と調査書点の比率を設定します。
浦高では一次選抜で「学力検査:調査書」を6:4程度に設定し、二次選抜では7:3程度とさらに学力重視の配点となっています。
このため内申点(調査書の点数)が多少低くても、当日の試験得点で逆転合格できる可能性があります。
実際に浦高の入試では調査書よりも学力検査の方が重い扱いとなっており、学校側も公式に「学力検査を重視して選抜する」と基本方針で明言しています。
なお、浦高の一般選抜では面接や特色検査は実施されず、評価対象は筆記試験(学力検査)と調査書のみです。
出典:全日制 県立浦和高等学校(普通科)|令和6年度入学者選抜(埼玉県教育委員会)
学力検査
浦高を含む埼玉県公立高校の学力検査は5教科(国語・数学・英語・社会・理科)各100点満点で実施されます。
試験時間は各教科50分間で、英語はリスニングを含みます。
浦高など一部の難関校では数学と英語に学校選択問題と呼ばれる応用的な内容の問題が出題され、標準的な問題より難度が高めです。
令和7年度入試では浦高も学校選択問題実施校に含まれ、数学・英語とも高度な思考力を問う問題構成でした。出題傾向としては記述式の問題が多い点が特徴です。
例えば国語では毎年約200字程度の作文問題が課され(100点中12点配点)、自分の考えをまとめる表現力が求められます。英語(学校選択問題)でも長文読解に加え、与えられた英文テーマについて40〜50語の英語で記述する問題が出題されています。これは単なる文法力だけでなく、内容理解と英語で意見を表現する力が問われる問題です。
浦高の学力検査では思考力・記述力重視の傾向が強く、限られた時間内で効率よく記述解答する時間配分も高得点の鍵となります。
出典:全日制 県立浦和高等学校(普通科)|令和6年度入学者選抜(埼玉県教育委員会)
調査書(内申点)
浦高を含む埼玉県公立高校では、中学3年間すべての成績(評定)が調査書点の対象となります。
各高校ごとに1年・2年・3年の評定合計に対する比率(重み)が定められており、一般的に3年生の成績を重視する傾向があります(例:1年:2年:3年=1:1:2)。
浦高の調査書では実際に「学習の記録」45点満点×3年間=最大180点となるよう1:1:2の比率が採用されています。
さらに特別活動等の記録(生徒会長や部活動での実績など)最大70点、その他の項目(ボランティア等課外活動や資格取得)最大70点が加算され、調査書点満点は合計360点です。
ただし特別活動・その他の加算は学習の記録(内申点)を超えないように上限が設定され、公平が保たれます。
評価基準の詳細は各校で異なりますが、浦高では例えば「部活動で県大会出場」「生徒会長経験」などに所定の点数を与える方式です。
いずれにせよ中1から中3までの評定オール5に近い成果が求められるため、早い段階から内申点を意識して学習することが重要です。
出典:全日制 県立浦和高等学校(普通科)|令和6年度入学者選抜(埼玉県教育委員会)
面接
浦高の一般入試では面接試験は課されません。埼玉県公立高校入試では学校によって面接を行う場合もありますが、浦高の全日制普通科においては面接は実施されないため、合否判定に影響しません。
これは公式の募集要項にも明記されており、浦高では学力検査と調査書以外の選抜資料は「なし」とされています。
出典:全日制 県立浦和高等学校(普通科)|令和6年度入学者選抜(埼玉県教育委員会)
特色検査/自己表現検査など
浦高の一般入試では特色検査(自己表現検査等)は実施されていません。埼玉県では一部の高校で「特色選抜」が行われ、小論文や実技検査など独自の検査を課す場合もあります。
ただし浦高普通科においては、募集要項上「その他の資料」は特に課されないことになっており、学力検査と調査書のみで選抜されます。
なお、特色検査が無い分、先述のように数学・英語で学校選択問題(応用問題)が出題されることで学力評価の差別化が図られています。
出典:全日制 県立浦和高等学校(普通科)|令和6年度入学者選抜(埼玉県教育委員会)
合格ボーダーライン予測
浦高合格の目安として、内申点は45点満点中おおむね42前後が一つの基準と考えられますko-jukennavi.net。これは9教科中ほとんどが「5」(優秀)で、一部「4」がある程度の高い評定です。
加えて当日得点は500点満点中少なくとも380〜400点以上がボーダーラインと予測されます。年によって試験問題の難易度で合格最低点は変動しますが、概ね8割前後(400点弱)の得点が安全圏と考えられます。
内申点が満点に満たなくとも高得点の学力検査でカバー可能ですが、理想的にはオール5に近い内申+試験450点満点に迫る勢いで臨むのが望ましいでしょう。
倍率の推移
浦高の入試倍率(競争率)は毎年1倍強(定員の1.3~1.5倍程度)で推移しています。
過去数年の傾向を見ると、例えば募集定員360名に対し志願者が500名前後集まる年が多く、実質倍率はおおむね1.3~1.5倍となっています。
倍率は年度によって多少上下しますが、概ね「1.5倍を下回る範囲」で安定しています。
倍率が比較的低めに抑えられているのは、浦高レベルの難関校になると受験生も相応の学力層に限られ、定員に対する極端な超過志願になりにくいからと考えられます。
一方で同じ旧浦和学区の市立浦和高校などは毎年倍率が1.8~2倍前後と高く、浦高以上に狭き門となっています。
受験生にとっては毎年定員の約1.4倍程度が挑戦する入試と心得て準備することが大切です。
出典:高校(公立)倍率 – 埼玉県の入試情報(進研ゼミ中学講座)
学費
授業料は公立高校全日制の場合、年間118,800円(毎月9,900円)と定められています。
しかし、2020年代の高校無償化政策により授業料は就学支援金でまかなわれ、2025年度からは所得制限なしで全員に年118,800円が支給されるようになりました。その結果、現在浦高に通う生徒の授業料負担は実質無料となっています。
なお入学料(入学時の一時金)が別途定められており、埼玉県立高校の全日制入学料は5,650円です(初年度のみ納入)。この入学料についても、条件を満たせば減免措置があります。
その他の学費としては、制服代・教材費・学校行事費(修学旅行の積立金等)などが必要です。
出典:埼玉県立高等学校の授業料・入学料等のあらまし(埼玉県教育委員会)
推薦入試・帰国生入試など
埼玉県立浦和高校では推薦入試(学校推薦型選抜)は実施されていません。全員が学力検査による一般入試で受験します。
一方で、海外帰国生徒を対象とした特別選抜は行われています。例えば帰国生徒特別選抜では2024年度に募集枠9名が設定され、出願資格(海外在住年数など)を満たす受験生を対象に国語・数学・英語の3教科と面接で選抜されました。
帰国生特別選抜では、例えば「海外在住4年以上で帰国後3年以内」などの条件を満たせば出願可能で、国数英3科目(各50分)の筆記と10分程度の面接が課されます。
一般入試と同一問題で実施されるため、帰国生も通常の受験生と同じ難易度の試験に挑む形です。
過去問の入手方法と活用法
過去問は県教育委員会の公式サイトで各年度の問題・正答が公開されており、無料で閲覧・印刷できます。また書店では声の教育社や東京学参などから5~6年分収録の過去問題集が販売されており、効率的に演習できます。
過去問を解くことで出題傾向や難易度を把握でき、自分の弱点も浮き彫りになります。浦和高校が採用する数学・英語の学校選択問題(応用的な難問)にも慣れることができます。
埼玉県公立入試は毎年大きな傾向変化が少ないため、過去問演習から頻出分野を学ぶ意義は大きいです。
過去問を解く際は、本番と同じ5教科・各50分の時間で解いてみましょう。解き終わったらすぐ採点し、解説を読んで復習し、間違えた問題は理解できるまで繰り返すことが効果的です。
時間配分の練習にもなるよう、本番同様の制限時間内で解くことが重要です。
過去問演習には「①克服すべき課題の発見」「②志望校の出題傾向の把握」「③時間配分など実戦練習」という3つの意味があります。こうした演習を積むことで、入試本番への対応力が飛躍的に向上します。
出典:【過去問】埼玉県 公立高校入試[問題・正答](リセマム)
埼玉県立浦和高等学校の進学実績
大学合格状況
埼玉県立浦和高校は全国トップクラスの進学実績を誇り、毎年多数の卒業生が難関大学に合格しています。
とりわけ東京大学合格者数の多さが際立ち、2024年度は44人もの浦和生が東大に合格しました。東大合格者数は年度によって多少増減があり、近年は2021年度46人、2022年度27人、2023年度36人、2024年度44人と推移しています。
公立でありながら毎年20名以上の東大合格者を維持しており、浦和高校の進学力の高さを物語ります。
国公立大学 合格実績
浦和高校の国公立大学合格実績は群を抜いており、東京大学・京都大学をはじめ旧帝大クラスへの合格者が毎年多数います。
年度別の推移を見ると東大合格者は前述のとおり毎年20~40名台で推移し、2021年度46人→2022年度27人→2023年度36人→2024年度44人と高水準を維持しています。京都大学も毎年10~20名前後、一橋大学や東工大、東北大・北海道大なども安定した合格者数を確保しています。
2024年度入試の主要大学合格者数(延べ)は、東京大学44人(現役25人)・京都大学19人(現役5人)・一橋大学11人(現役10人)・東京工業大学7人(現役2人)でした。
他の旧帝大では東北大学30人、北海道大学12人、九州大学4人、名古屋大学1人と続きます。特に東北大学には2017年度以降毎年24人以上が合格しており、安定した実績を残しています。
また地元の埼玉大学も例年合格者が多く、2024年度は8人が合格しました。
医学部医学科合格者も国公立で一定数出ており(詳細後述)、国公立大学全体の合格者数は2024年度で合計201人にのぼりました。
私立大学 合格実績
浦和高校は国公立大だけでなく私立大学合格者数も桁違いに多く、早稲田・慶應義塾・上智・東京理科大といった難関私大(いわゆる早慶上理)への延べ合格者は毎年数百人規模に達します。
2024年度は早稲田大学に延べ138人(現役58人)・慶應義塾大学に74人(現役18人)・上智大学に23人(現役6人)・東京理科大学に110人(現役29人)が合格しております。
早慶上理だけで合計345人で、浦和高校生の層の厚さがうかがえます。
浦和高校の生徒は第一志望を国公立に置くことが多いものの、併願で難関私大にも多数挑戦するため合格者数が増える傾向にあります。
2024年度のGMARCH(※学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)合格状況を見ると、中でも明治大学が110人(現役24人)と突出しています。中央大学49人、法政大学35人、立教大学15人、青山学院大学5人なども合計すると、GMARCH合計で200人以上が合格しています(学習院大学も含めるとさらに増加)。
医学部医学科 合格実績
浦和高校は医学部への進学者も毎年一定数輩出しており、国公立・私立合わせて約40名前後の医学科合格者が出ています。
2024年度は東北大学医学部に3人(現役2人)・筑波大学医学群に3人など国公立医学科に複数合格者があり、私立では順天堂大学医学部に4人の合格者が出ました。浦和高校から超難関の東京大学医学部(理科三類)に合格した実績もあり、2011年度と2015年度には各1名ずつ東大理III合格者を輩出しています。
2024年度の医学部合格者総数は国公立・私立あわせて43人にのぼり、例年40名前後を推移している状況です。
現役進学率・浪人率
浦和高校は埼玉県を代表する進学校ですが、ここまで述べてきた豊富な進学実績の通り東大をはじめとする難関大学や医学部を目指す生徒が多く、結果として現役進学率はあまり高くない数字になります。
埼玉新聞社によると、2021年度の埼玉県内現役大学進学率ランキングでは94位に位置し、50.8%となりました。
難関大の進学実績では浪人生による合格者数が半分ほどを占めているため、最終的に希望の大学の合格を掴んでいる生徒が大半だと伺えます。
出典:【埼玉県内大学合格実績ランキング】現役大学進学率編(埼玉新聞社 高校受験ナビ)
指定校推薦枠
浦和高校では生徒の多くが一般入試で上位校合格を目指すため、指定校推薦で進学する生徒はあまりいないと考えられます。
浦和高校には指定校推薦の枠自体は存在するものの、浦和生は基本的に一般入試で実力勝負するため、指定校推薦に頼らずとも難関大へ進んでいるのが実態と言えるでしょう。
埼玉県立浦和高等学校の評判・口コミ
良い評判・口コミ
浦和高校は、校則のほとんどない自由闊達な環境で「尚文昌武(文武両道)」を体現しています。自由な校風は日本一との声もあり、生徒は失敗を恐れず挑戦できるのが評価されています。
毎年9月の文化祭「浦高祭」では在校生が趣向を凝らして製作する巨大ゲートが名物となっており、高校の文化祭としては異例の盛り上がりを見せます。
先輩後輩の繋がりやOBとのネットワークも強く、勉強も部活も行事も全力で取り組める最高の環境だと評判です。
出典:浦和高等学校 口コミ – 埼玉県の高校(みんなの高校情報)
塾の必要性など客観的な視点
浦和高校では、高度な授業と自主学習文化により、塾に頼らず難関大へ現役合格する生徒が多数います。難関国公立大に合格した浦和生の多くは学校の授業と自主勉強を最大限に活用しており、「浦高にいれば塾はいらない」との声も聞かれます。
ただし医学部志望など演習量を増やしたい生徒は、高3夏以降に予備校を併用するケースもあり、「塾は必須ではないが選択肢」として機能しています。
卒業生の声
卒業生の声としては、浦和高校での三年間は非常に充実していたといった内容が目立ちます。
部活・学習環境・行事の全てが充実しており、加えて、先述の先輩後輩の繋がりやOBとのネットワークが特に浦和高校に入って良かった理由として述べられています。
出典:浦和高等学校 口コミ – 埼玉県の高校(みんなの高校情報)
埼玉県立浦和高等学校の受験対策と勉強法
合格に向けた年間学習計画の立て方
浦和高校合格には、長期的な学習計画が欠かせません。一年間を通した計画を立て、基礎固めと応用演習の時期を明確にしましょう。
例えば、中学3年生の夏までに中1・2年の復習と基礎固めを終え、秋以降は入試問題演習や模擬試験を活用する、といった段階的な目標設定が有効です。
早めに計画を立てて学習を進めることで、受験直前に余裕を持って臨むことができます。
内申点対策:重要性と目標設定、具体的な対策法
埼玉県の公立高校入試では内申点と学力検査点の両方が合否に影響します。
浦和高校のような難関校では、内申点の高さが合格の重要な条件です。
浦和高校の合格者の平均内申点は9教科計180点中170点ほどと高く、各科目で「5」を揃えることが求められます。
内申を上げるには、日々の授業や定期テストで好成績を収め、提出物も確実に出すなど、中1から継続して学校成績を積み上げましょう。
学力検査対策
公立入試の学力検査(5教科500点満点)では、高得点が求められます。浦和高校の合格者は5教科合計で平均420点ほど取っており、非常に高水準です。
英語と数学では「学校選択問題」と呼ばれる応用的な問題が出題されるため難度が高く、対策が重要になります。
数学は思考力を試す難問が含まれ、2023年度の合格者平均点は約72点と低めでした。応用問題に慣れ、解法のコツを身につけておきましょう。
英語は長文読解と英作文の配点が高いため、速読力と記述力を重点的に鍛えましょう。
特色検査/自己表現検査 対策
(浦和高校では特色検査は実施されませんが、併願などで特色検査実施校を受ける場合を考慮して、一般論として記述します。)
一部の公立高校では、学力検査や面接では測れない総合的な能力を見るため「特色検査」(自己表現検査や小論文、実技試験など)が課されます。
対策として、例えば小論文であれば、日頃から時事問題について自分の意見を論理的に書く練習をしたり、自己PRであれば中学校での活動実績や志望動機を整理しておきましょう。
特色検査は自分の個性や表現力をアピールできる機会ですので、過去の傾向を調べて早めに対策しておくと安心です。
出典:埼玉県公立高等学校入学者選抜方法の改善について(埼玉県教育委員会)
面接対策:評価ポイントと練習方法、想定質問例
(浦和高校では面接は実施されませんが、併願などで面接が課される場合を考慮して、一般論として記述します。)
面接試験が課される場合は、事前準備が重要です。質問を通じて志望動機や人柄、意欲などが評価されます。
代表的な質問として「志望理由」「中学校で力を入れたこと」などがよく聞かれます。これらの質問への答えを自分の言葉でまとめ、先生や保護者との模擬面接で練習しておきましょう。
また、面接では、話の内容だけでなく挨拶や受け答えの態度も評価されます。本番では落ち着いてはきはきと答え、誠実さと意欲を伝えることが大切です。
過去問・模擬試験の効果的な活用法
過去問演習と模擬試験は、合格への仕上げとして欠かせません。
過去問を解くことで出題形式に慣れ、本番での時間配分感覚も身につきます。
また、模擬試験は中学3年生の秋頃から増えるので、積極的に受験して入試本番を想定した練習をしましょう。
模試や過去問で間違えた問題は必ず復習して弱点を補強することが大切です。過去問も数年分を解いて頻出分野を把握しておきましょう。
おすすめ併願校パターン
浦和高校を第一志望とする場合、多くの受験生は私立高校も併願します。浦和高校のような難関校を受験する場合、不合格だった場合に備えるためでもあり、心の余裕をもつためにも併願校の受験がおすすめです。
併願校には、県内の難関私立(栄東高校、開智高校、大宮開成高校など)の特進コースを受験するケースがよく見られます。
また、地域性も考慮し、自宅から通いやすい学校を選ぶことも大切です。例えば、県北部の受験生であれば熊谷高校、県西部なら川越高校など、地域の進学校を併願校とするパターンもあります。
併願校は、自分の学力よりやや余裕をもって合格できるレベルを選ぶと安心です。
まとめ
浦和高校は東大などの旧帝大や難関私立など難関大学に毎年多数の合格者を輩出している全国有数の進学校です。
難関校ではありますが、本記事を参考に計画的な学習、的確な対策法を実践すれば、きっと浦和高校合格への道筋が見えてきます。
最後まであきらめず努力を続け、ぜひ合格を勝ち取ってください!