【千葉県立東葛飾高等学校の受験情報完全ガイド】偏差値・進学実績・入試・過去問・評判から受験対策まで解説!

はじめに
千葉県立東葛飾高等学校(通称「東葛」)は、千葉県内でも有数の難関公立高校で、自由な校風と高い進学実績で知られます。
文武両道を重視し行事や部活動も活発で、多くの卒業生が東京大学をはじめ難関大学へ進学しています。
本記事では、東葛飾高校の受験情報を偏差値・進学実績・入試・過去問・評判から受験対策まで徹底的に解説します。
千葉県立東葛飾高等学校ってどんな学校? 概要まとめ
基本情報
東葛飾高校は千葉県柏市旭町に所在し、1924年(大正13年)に創立された伝統校です。
男女共学の県立高校で、全日制普通科(併設型中高一貫教育)と定時制を設置しています。
全日制では2014年に県内唯一の「医歯薬コース」を新設し、2016年には附属の東葛飾中学校が開校して中高一貫教育を開始しました。
校風・特色
東葛飾高校の教育理念は「自主自律」で、生徒の自主性を尊重した自由闊達な校風が特徴です。
校則は必要最低限で、制服も指定されておらず私服通学が認められています。
生徒主体の学校行事も盛んで、スポーツ祭・合唱祭・文化祭の「東葛三大祭」は企画から運営まですべて生徒が担っています。
また全生徒が一年かけて自由研究に取り組み、文化祭で研究成果を発表するなど探究的な学びにも力を入れています。
部活動
運動部・文化部あわせて40前後の多彩な部活動があり、兼部(複数の部に所属)も可能なため部活動加入率は100%を超えています。
生徒の参加意欲が高く活動も活発で、フェンシング部では女子サーブルチームが新人戦で9連覇を達成するなど輝かしい実績もあります。
制服
東葛飾高校にはいわゆる標準制服が存在せず、生徒は各自で選んだ私服で通学しています。
校則で定められているのは「学習の場にふさわしい服装」という指針のみで、平成23年度に他校(小金高校)で制服が導入されて以降、県立高校では唯一の私服校として知られています。
式典時の正装も強制ではなく、生徒の自主性に委ねる方針です。
教育目標・校訓
東葛飾高校の校訓(校是)は「自主自律」です。
これは自らを律する自主の精神を意味し、この校是のもとで「学力・人間力・教養」を高め、未来を切り拓く次代のリーダーを育成することが教育目標に掲げられています。
確かな学力と広い教養を身につけ、豊かな人間性と自己規律力を備えた人材の育成を目指しています。
略称
千葉県立東葛飾高等学校は、その校名から「東葛(とうかつ)」という略称で呼ばれています。
生徒や地元では親しみを込めてこの名称が使われ、学校自体も公式行事などで「東葛」の呼称を用いることがあります。
なお、附属の中学校についても「東葛中」と略されることがあります。
アクセス
東葛飾高校へのアクセスは良好で、最寄り駅はJR常磐線・東武アーバンパークライン(東武野田線)の柏駅です。
柏駅南口・西口からそれぞれ徒歩約10分で到着します。
駅から近く通学しやすい立地であり、周辺には商業施設も多く利便性に優れています。
遠方から通学する生徒も多く、柏駅からの徒歩圏内という点は大きな魅力となっています。
千葉県立東葛飾高等学校の偏差値・内申点目安

最新の偏差値
東葛飾高校の最新の偏差値は約69で、千葉県内でもトップクラスの高さです。
模擬試験で合格可能性60%となる基準偏差値の目安で、県内公立高校では県立千葉高校・県立船橋高校と並ぶ「御三家」に数えられる難関校となっています。
偏差値の高さは、同校が千葉県公立高校で偏差値第3位(2025年度)となっている点にも表れています。
また全国的に見てもトップ100校以内に入る水準です。このように高い偏差値を持つ東葛飾高校には、学力上位の生徒が集まります。
出典: 東葛飾高等学校 偏差値2025年度版 – 千葉県の高校(みんなの高校情報)
合格に必要な内申点の目安
合格に必要な内申点は極めて高く、9教科オール5に近い成績が目安となります。
実際、東葛飾高校に合格する生徒の多くは中学3年間の評定合計がほぼ満点(135点満点中127点以上)と考えられます。
試験重視の選抜ですが、内申点で不利にならないようオール5に近い成績を維持することが望ましいでしょう。
そのためにも、日頃の定期試験や提出物などでも安定して高評価を取り続ける必要があります。
近隣/同レベルの高校との比較
東葛飾高校は県立千葉高校・県立船橋高校とともに千葉県公立「御三家」に数えられる存在であり、東葛地域では最高峰の進学校です。
偏差値面では県立千葉(73)・県立船橋(71〜73)に次ぐ水準で、佐倉高校(71)や千葉東高校(70)と肩を並べます。
2024年度入試では東葛飾高校の競争倍率が約1.85倍に達し、同年の県立船橋高校(普通科1.91倍)に匹敵する狭き門となりました。
千葉県立東葛飾高等学校の入試情報(2025年度版)
募集定員・入試日程
東葛飾高校の募集定員は全日制普通科で320名です。
ただしこの中には併設の東葛飾中学校から内部進学する約80名が含まれており、外部募集枠は約240名となります。
入試日程は県立高校共通の日程で、例年2月中旬に学力検査(5教科、2日間)と学校設定検査が行われ、合格発表は3月上旬に実施されます。
令和6年度入試では2月20日・21日に学力検査、本校独自の思考力問題を実施し、3月4日に合格発表が行われました。
選考基準
東葛飾高校の選考は「学力検査:調査書:学校設定検査」の比重が大きな学力重視型です。
具体的には、学力検査(5教科500点満点)+学校設定検査(思考力問題100点)を合わせた点数と、調査書(中学内申)を評定合計の0.5倍(67.5点満点)で換算した点数を合計して判定します。
面接や実技等の加点は一切なく、総合点に基づき入学許可候補者が決定されます。
学力検査と特色検査の合計が全体配点の約9割を占めるため、入試当日の得点が合否を大きく左右します。
学力検査
学力検査は国語・数学・英語・理科・社会の5教科で、それぞれ100点満点です。
千葉県の公立高校入試は共通問題で実施されるため、基本的な問題が中心ですが、難関校の受検生は高得点で競り合うことになります。
東葛飾高校の場合、2023年度入試から独自の「思考力を問う問題」(100点)が導入されました。
英語・数学・国語の長文読解や記述式設問を組み合わせた難易度の高い内容で、基礎問題の取りこぼしを防ぎつつ思考力・表現力も問われる出題傾向です。
調査書(内申点)
調査書(内申点)の扱いは、評定合計(135点満点)を0.5倍して67.5点満点に換算する方式です。
これは千葉県公立高校入試で定められた各校の係数Kを東葛飾高校では0.5としていることを意味し、他校に比べ内申点の比重が低く抑えられています。
加えて部活動や生徒会など「その他の記載事項」による加点も一切ありません。
その分、学力検査と学校設定検査(思考力問題)の結果が重視される選考となっています。
面接
東葛飾高校の一般入試では面接試験は課されません。
代わりに、学校設定検査として「思考力を問う問題」が実施されます。
この検査は2023年度入試から従来の作文に替わって導入された筆記試験で、英語・数学・国語の資料や文章を読み取り、自分の言葉で記述する高難度な内容です。
面接がない分、筆記試験で思考力・判断力・表現力が総合的に評価される仕組みになっています。
特色検査/自己表現検査など
東葛飾高校では、一般入試の2日目に学校設定検査として「思考力を問う問題」を実施しています。
これは従来の作文(45点)に代わり、2023年度入試から導入されたもので、英数国を合わせ60分で解かせる100点満点の検査です。
千葉県教育委員会が作成する高度な記述式問題で、生徒の思考力・判断力・表現力を総合的に評価します。
合格ボーダーライン予測
学力検査5科目で「400点程度」が合格最低ラインの目安とされています。
内申点は全9教科の評定合計(135点満点)の110~120点以上、特に3年間合計で127点以上あると望ましいです。
東葛飾高校は学力重視の選抜であり、入試本番の得点が最重視されます。
そのため主要5科目で8割(約400/500点)前後を確保し、かつ内申点オール4以上を維持しておくことが合格の目安と言えます。
倍率の推移
東葛飾高校の入試倍率は毎年県内トップクラスで推移しています。
前身の前期・後期選抜を統合した2021年度以降、一発勝負の一般入試となりましたが、それでも倍率は約1.8~1.9倍台で推移しています。
特に2023年度1.96倍、2024年度1.85倍、2025年度は1.94倍と推移し、2025年度入試では再び県内普通科で倍率1位(1.94倍)となりました。
このように高倍率が続く狭き門であることから、受験には十分な対策が必要です。
学費
東葛飾高校は公立(県立)高校のため、学費負担は比較的少額です。
入学時に入学金5,650円を支払い、授業料は月額9,900円(年額118,800円)と定められています。
ただし、高等学校等就学支援金制度により多くの家庭では授業料が実質無償となります。
このほか、学校徴収金(PTA会費、生徒会費、教材費など)や学年費、研修旅行費等が毎月・毎年かかりますが、私立高校に比べれば負担は軽減されています。
なお、東葛飾高校は制服がなく私服登校のため、制服購入費が不要なのも特長です。
推薦入試・帰国生入試など
東葛飾高校の全日制普通科では推薦入試は実施されていません。
入学者選抜は基本的に一般入試(学力検査+学校設定検査)で行われ、中高一貫校内部進学者を除き全員が同一の一般選抜で競います。
また、海外帰国生徒対象の特別入学者選抜についても全日制では実施がなく、定時制課程でのみ募集枠(おおむね8名以内)が設けられています。
つまり、帰国生も含め一般入試での受験が基本となります。
なお、中高一貫の東葛飾中学校からの内部進学者は毎年一定数いますが、高校募集定員(320名)に含まれるため外部募集人数は約240名となります。
過去問の入手方法と活用法
過去問演習は東葛飾高校合格への重要なステップです。
千葉県公立高校入試の過去問題集は書店やオンラインで購入できます(声の教育社や教英出版の5年間分問題集などが定番)。
また、千葉県教育委員会のウェブサイトでも年度別の入試問題と正答が公開されています。入手した過去問は時間を計って本番同様に解くことで、出題傾向や難易度に慣れるのに役立ちます。
特に東葛飾高校志望者は思考力を問う問題(県立千葉・東葛飾・千葉東で実施)にも対応できるよう、記述力や複合問題の練習が必要です。
過去問を繰り返し解き直し、弱点分野を補強することで得点力を高めましょう。
千葉県立東葛飾高等学校の進学実績
大学合格状況
東葛飾高校は難関大学への進学実績が非常に豊富です。
卒業生の大多数が四年制大学へ進学しており、国公立大学に毎年約120~150名、私立大学に多数の合格者を出しています。
直近5年間(2021~2025)では国公立大合格者数が年間約120~157名で推移し、例えば2025年卒では国公立大121名の合格者を輩出しました。
私立大学も含めた延べ合格者総数は毎年1,300~1,500件以上にのぼり、2025年卒では延べ1521件もの大学合格を達成しています。
東葛飾高校生はほぼ全員が大学進学し、難関・上位大学にも多数合格している点が全体像の特徴です。
出典:進路状況「大学別合格者の過去5年間の推移(現浪合算)」(千葉県立東葛飾高等学校)
国公立大学 合格実績
最難関の国公立大学への合格者を毎年多数出していることも東葛飾高校の強みです。
例えば東京大学にはここ5年間で毎年3~9名が合格しており、2023年度までは9名ずつ、2025年度も5名の合格者を輩出しました。
他にも、一橋大学には最大12名(2023年度)合格、筑波大学には毎年20~39名、千葉大学には毎年20~40名前後(2025年度は38名)合格しており、地元千葉大への進学者数は特に多い傾向です。
医学部医学科を含む国公立大学医学系にも毎年合格者を出しています(詳細は後述)。
東葛飾高校の国公立大合格実績は年々安定して高水準で推移しており、東大・京大から地元千葉大まで幅広い国公立大学で合格者数を伸ばしています。
主要大学の合格者数推移を見ると、東大・京大・一橋など難関校への合格も堅調で、全体として約6~7割の生徒が国公立大に現役合格する年もあるほどの実績を残しています。
私立大学 合格実績
早慶上理およびGMARCHと呼ばれる難関私大への進学実績も目覚ましいものがあります。
直近の2025年度では、早稲田大学に119名、慶應義塾大学に35名、上智大学に97名、東京理科大学に148名もの合格者を出しました。
GMARCHについても、明治大学に161名(2025年度)、立教大学に90名、中央大学に51名、法政大学に80名など大量の合格者を輩出しています。
これら難関私大への合格者数は年度によって多少の増減はあるものの、いずれも毎年二桁以上を維持し、中には三桁にのぼる大学もあります。
特に早稲田・上智・理科大・明治などは東葛飾高校生に人気が高く、例年100名前後の合格者が出ている状況です。
これらの実績から、東葛飾高校は難関私大合格においても県内トップクラスの成果を上げていることがわかります。
医学部医学科 合格実績
東葛飾高校では医学部医学科への合格者も多数輩出しています。
2025年度では、国公立大学医学部医学科に26名(現役11名含む)の合格者を出しました。
内訳は京都大学医学部医学科に1名、千葉大学医学部医学科に4名(現役2名)などで、その他の国公立大医学科にも合計20名(防衛医科大学校含む)が合格しています。
また私立大学医学部医学科についても、2025年度に25名(現役7名)が合格しており、昭和大学・日本医科大学・順天堂大学・慶應義塾大学医学部など難関私立医大への合格者も含まれます。
これらの数字は年によって変動しますが、概ね毎年20~30名程度の東葛飾生が医学科に合格しています。
医歯薬系進学を支援する「医歯薬コース」の設置(2014年度~)も奏功し、医学部現役合格者を安定して輩出している点は東葛飾高校の大きな特徴です。
現役進学率・浪人率
東葛飾高校では、近年卒業生の約8~9割が現役で進学を決めており、浪人となる生徒は2割未満と少ない傾向です。
現役進学率は年々上昇していて、2023年卒業生では約86%が大学へ現役進学しています。
現役で進路が決定する生徒が増えた背景には、学校側の進学指導充実や生徒の意識向上があり、結果として浪人率の低下につながっています。
指定校推薦枠
東葛飾高校には難関大学を含む多彩な指定校推薦枠があります。
具体的には東京大学工学部、名古屋大学医学部医学科、千葉大学薬学部薬学科などへの推薦枠が用意されています。
もっとも、同校の生徒は一般受験で国公立大や難関私大を目指す傾向が強く、指定校推薦の利用者は全体の1割程度にとどまります。
推薦制度を利用する場合も評定平均や校内選考が必要で、日頃から高い成績を維持しておくことが求められます。
千葉県立東葛飾高等学校の評判・口コミ
良い評判・口コミ
東葛飾高校は自由で自主性を重んじる校風が評価されています。
行事も生徒主体で運営され、体育祭・合唱祭・文化祭からなる「東葛三大祭」は大変盛り上がると評判です。
部活動加入率も100%を超え(兼部する生徒が多いほど)活発で、フェンシング部が全国3位に入賞するなど実績があります。
施設面では50人収容の自習室が朝7時から夜7時まで開放されており、JR柏駅から徒歩約8分という立地の良さも在校生・保護者から好評です。
塾の必要性など客観的な視点
東葛飾高校では、志望大学合格において塾通いは必須ではないという声が多いです。
学校の授業と自主学習で基礎を固め、塾に頼らず志望校に合格することも十分可能なようです。
一方で、東京大学など最難関大学を目指すにあたって、より確実な合格のために塾や予備校の併用をする生徒も一定数います。
客観的に見れば、無理に塾に通わなくても十分に志望校合格は可能のため、志望進路次第で柔軟に塾利用なども検討する、という方針で問題ないと考えられます。
卒業生の声
卒業生たちの口コミは「東葛飾で過ごした3年間は最高だった」といった声が非常に多いです。
「本当にこの学校に入ってよかった」と振り返る卒業生も多く、自主性を育む校風や熱心な先生方に感謝するコメントが寄せられています。
大学進学後も、高校時代に培った自律心や切磋琢磨できる仲間との絆が大いに役立っているとの声もあります。
総じて、「東葛での3年間が人生の財産になった」という卒業生の評判が非常に良い学校です。
千葉県立東葛飾高等学校の受験対策と勉強法
合格に向けた年間学習計画の立て方
中学3年の1年間を「春・夏・秋・冬」の段階に分けて学習計画を立てることが効果的です。
春(4~6月)は基礎固めと内申点対策、情報収集の期間に位置付けます。夏(7~8月)は苦手克服と総復習に集中して学力を飛躍的に伸ばす勝負期です。秋(9~11月)は過去問演習など実践的な練習を重ね、志望校を最終決定する段階となります。冬(12~1月)は総仕上げとして総復習と弱点補強を行い、自信を持って入試本番に臨みます。
時期ごとの目標を明確にし、模試結果などで計画を適宜見直しながら進めることで、効率よく合格力を高めることができます。
内申点対策:重要性と目標設定、具体的な対策法
内申点は高校入試の合否を左右し得る重要な要素です。
東葛飾高校のような難関校でも、内申点が高ければ入試当日の多少の失点をカバーできるため、3年間でほぼ満点に近い評定を目指すのが望ましいと言われています。
具体的な内申対策の王道は、定期テストで高得点を取ることです。
日頃から計画的に勉強し、テスト範囲の問題演習を繰り返すことで確実に点を取れるようにしましょう。
また、提出物を期限内に出し、授業中の発言や態度でも積極性を示すことが大切です。
これらの積み重ねが各教科の評価につながり、目標とする高い評定(オール5に近い評価)を獲得することができます。
学力検査対策:
5教科合計の目標点/科目ごとの目標点
東葛飾高校合格には5教科合計で約420点以上(500点満点中)を目標にする必要があります。
科目別には、得意科目で90点近くを狙い、苦手科目でも80点程度は確保することが望ましいです。
特に理科・社会は暗記と演習次第で高得点が狙えるため細部まで学習し、英語・数学は難問で差がつくので基礎を完璧にした上で応用問題の演習にも取り組みましょう。
国語も読解力を鍛え、古典や漢字を含めバランスよく得点する計画が必要です。
科目別対策ポイント
英語は長文読解とリスニング練習を重ね、速く正確に内容をつかむ力を養います。
数学は計算ミスをゼロにすることと、関数・図形など典型問題の解法パターンを習得することが第一です。
その上で発展問題にもチャレンジし、難問への耐性をつけましょう。
国語は文章を構造的に読み取る練習と、記述問題で論理的に答える練習が重要です。
理科は教科書の実験・法則を深く理解し、計算問題の演習を繰り返すことで安定して高得点を狙います。
社会は地理・歴史・公民の年代や用語を確実に暗記するとともに、資料やグラフを読み取る問題に慣れておくことがポイントです。
おすすめ参考書・問題集
まずは千葉県公立高校入試の過去問題集を活用し、少なくとも過去10年分の問題を繰り返し解きましょう。
傾向を把握し、出題パターンに慣れることができます。
加えて、応用力養成には文英堂の『中学数学 最高水準問題集』など難関校向け問題集や、理科・社会の一問一答形式の問題集、英語長文の読解問題集などがおすすめです。
これらを計画的に使いこなし、弱点科目の底上げと総合得点力のアップを図りましょう。
特色検査/自己表現検査 対策:重要性、出題傾向、対策方法
東葛飾高校では学力検査とは別に「思考力を問う問題」と呼ばれる特色検査(学校設定検査)が実施されます。
配点は100点満点と非常に重く、合否を左右する重要な試験です。
この検査では英語・数学・国語の3分野から、大問4問が出題され、資料の読み取りや複合的な応用問題に記述で答える形式が特徴です。
限られた60分間で解答するため、高度な思考力に加えて迅速な情報処理力や的確な表現力も評価されます。
対策方法としては、まず通常の学力検査の過去問を徹底的に解き、基礎的な思考力・表現力を鍛えることが土台となります。
その上で、千葉県教育委員会が公開している昨年度の思考力問題や他県の類似問題に挑戦し、問題文を読み解く力と自分なりの解法手順を訓練しましょう。
解答した記述については学校や塾の先生に添削してもらい、論理的で簡潔な表現になるよう何度も練習することが効果的です。
面接対策:評価ポイントと練習方法、想定質問例
(※東葛飾高校では現在面接試験は課されていませんが、一般的な面接対策を述べます)
高校入試の面接では、受け答えの内容だけでなく態度やコミュニケーション能力も評価されます。
まず挨拶・おじぎなど基本的なマナーを身に付け、入室から退室まで明るくはきはきとした受け答えを心がけましょう。
質問に対しては結論を先に簡潔に述べ、自分の言葉で具体的に伝えることが大切です。
練習方法としては、中学校の先生や保護者に協力してもらい模擬面接を繰り返すと効果的です。
想定質問としては、「志望理由は?」「高校でやりたいことは何ですか?」「中学校で頑張ったことは?」「あなたの長所・短所を教えてください」などが頻出です。
これらの質問に対する自分なりの答えをあらかじめ用意し、声に出して練習しておくことで、本番でも落ち着いて伝えることができるでしょう。
面接官の目を見て笑顔で話すなど、好印象を与える態度づくりも含めて準備しておくことが合格につながります。
過去問・模擬試験の効果的な活用法
東葛飾高校合格には、過去問と模擬試験の戦略的活用が極めて重要です。
過去問を使うことで、出題傾向や設問形式に慣れ、本番でも実力を発揮しやすくなります。
例えば、5年分の問題を時間を計って解き、解説を読み込むことで苦手パターンを明確にできます。
模擬試験は月1回ペースで受験し、志望校判定や到達度を可視化しましょう。模試後には必ず解き直しを行い、記録を残すことが学習の精度を高める鍵です。
過去問と模試を学習サイクルに組み込むことで、得点力と精神的な自信を同時に高められます。
おすすめ併願校パターン
東葛飾高校を第一志望とするなら、レベル・地域性・併願制度を考慮した受験プランが不可欠です。
私立併願先の一例として、チャレンジ校は芝浦工業大学柏、市川高校、実力相応校は専修大松戸や昭和学院秀英、安心校は千葉日大第一などが定番です。
たとえば専修大松戸高校は併願推薦制度もあり、成績基準を満たせば受験前に進学枠を確保できます。
通学1時間以内、かつ複数コースを持つ学校を選ぶと柔軟な受験戦略が立てやすくなります。
まとめ
東葛飾高校は、自由な校風と高度な学習環境、そして充実した進学実績を兼ね備えた県内屈指の名門校です。
本記事では偏差値や内申点、入試形式、学習計画、特色検査、併願戦略まで受験生が知るべき情報を網羅しました。
合格を目指すには、内申対策を中1から意識しつつ、入試本番に向けた過去問・思考力問題・模試の活用が不可欠です。
本記事が少しでも志望校合格の助けになることを願っています。