【千葉県立船橋高等学校の受験情報完全ガイド】偏差値・進学実績・入試・過去問・評判から受験対策まで解説!

はじめに
県立船橋高校は、県立千葉高校・東葛飾高校と並ぶ「千葉県公立高校御三家」の一校で、県内屈指の進学校として知られています。
難関校ゆえに受験の人気も高く、同校の入試倍率は毎年約2倍と公立平均(約1.1倍)を大きく上回っています。
本記事では、県立船橋高校の受験情報を偏差値・進学実績・入試・過去問・評判から受験対策まで徹底的に解説します。
千葉県立船橋高等学校ってどんな学校? 概要まとめ
基本情報
千葉県立船橋高等学校は1920年に創立され、2019年に創立100周年を迎えた伝統校で、千葉県船橋市東船橋に所在する公立の共学校です。
全日制(単位制)の普通科・理数科に加えて定時制(単位制)課程も設置されています。
入試の目安となる偏差値は普通科で73、理数科で71(2025年度)と非常に高く、県内でもトップクラスの難易度です。
なお、2003年には千葉県から進学指導重点校の指定を受けており、進学支援体制が充実しています。
校風・特色
船橋高校は、自由で自主性を重んじる校風です。
学習面では生徒のレベルが非常に高く、互いに良い刺激を受けながら成長できる恵まれた環境が整っています。
また理数科は文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定を受けており、通常の授業では得られない高度な探究活動に取り組んでいます。
毎年6月には文化祭「たちばな祭」が開催され、生徒発案・生徒主体で企画運営される伝統行事として大いに盛り上がります。
部活動
文化系23部・体育系15部に加え複数の同好会があり、生徒は複数の部を掛け持ちすることも可能です。
その結果、延べ部活動加入率は約120%にも達し、多くの生徒が積極的に活動しています。
また、希望する部活動がない場合には生徒自ら新たな部を立ち上げることもでき、学校側も幅広い活動を支援しています。
硬式野球部が有名で、2023年には春季関東大会で準優勝を収めるなどの輝かしい実績があります。
制服
県立船橋高校の制服は伝統的なスタイルで、男子は冬服が黒の学ラン、女子はダブルボタンのブレザーにプリーツスカートという装いです。
夏服期間には、男子は白い立て襟シャツに胸章(校章マーク)を付け、女子も白シャツに校章付きベストを着用するなど、季節に応じた軽装になります。
制服には学校制定の校章バッジやクラス章を定められた位置に付ける決まりがあります。
教育目標・校訓
県立船橋高校の校訓「専心研学」とは、文字通り「集中して学問を研く」、すなわち全力で学問に打ち込むことを意味します。
この校訓は現行の教育目標の一節「専心研学の校風を樹立する」に由来しており、生徒がひたむきに学業に取り組む姿勢を象徴しています。
具体的な教育目標として、自他敬愛の精神で互いに切磋琢磨すること、創造的な知性と豊かな徳性を培うこと、強靱な体力と旺盛な気力を養い自主自律の人間を育成すること、そして勤労を重んじ明るい学園を築くことが掲げられています。
これらの理念の下、生徒一人ひとりの夢の実現に向けてきめ細やかな教育活動が展開されています。
略称
県立船橋高校は「船高(ふなこう)」や「県船(けんふな)」といった略称で呼ばれることが多く、生徒や地元でも親しまれています。
市内には県立船橋高校(県船)と船橋市立船橋高校(市船)の2校があるため、必要に応じて正式名称やこれらの通称で明確に区別されています。
アクセス
最寄り駅はJR総武線の東船橋駅で、駅から徒歩約7分と非常に近い場所にあります。
また、京成本線の船橋競馬場駅からも徒歩約12分で、複数路線を利用した通学が可能です。
さらに、京成バス東船橋線(船41系統)が校門前にある「船橋高校前」停留所を経由しており、JR船橋駅や津田沼駅方面からバスでも通学できます。
千葉県立船橋高等学校の偏差値・内申点目安

最新の偏差値
県立船橋高校の最新の偏差値は普通科で約73と非常に高く、千葉県内の公立高校でトップクラスの難易度です。
2025年度入試向けの最新偏差値では、千葉県内で2位(全304校中)、公立高校では県内1位(全169校中)に位置しています。
県立船橋高校は、県立千葉高校や東葛飾高校と並ぶ「千葉県公立トップ3高校」と呼ばれるほど、県内で突出した進学校となっています。
出典:船橋高等学校 偏差値2025年度版 – 千葉県の高校(みんなの高校情報)
合格に必要な内申点の目安
県立船橋高校の合格者の内申点(中学校の成績)は、平均でオール4.8程度と極めて高く、ほぼ全科目「5」に近い水準が求められます。
優秀な生徒が多く受験し、合格者の内申点分布は最低値でも「オール4」相当(3年間合計108点)という非常に高い水準になることが背景にあります。
例えば、直近の合格者データでは内申点合計の最低が108点、最高が135点、合格者平均は約130点(平均4.8)という結果が公表されています。
とはいえ県立船橋高校では内申点の配点比重がさほど高くないため、多少内申が満点に届かなくても入試当日の頑張りで逆転合格することも可能です。
出典:県立船橋高校(第2学区 高校レポート) 2025年3月更新(かまなび)
近隣/同レベルの高校との比較
県立船橋高校は千葉県内でも有数の難関校で、同程度の偏差値を持つ高校として県立千葉高校や東葛飾高校(いずれも偏差値は60台後半)などが挙げられます。
こうした高校はいずれも県立船橋高校と肩を並べる進学校であり、難易度面でも互いに比較される存在です。
例えば私立高校では渋谷教育学園幕張高校(偏差値74)や市川高校(偏差値73)といった難関私立が県立船橋高校と難易度が近い高校としてしばしば比較対象になります。
このように、県立船橋高校と同じくらいの偏差値帯には県内トップレベルの公立高校や有名私立高校が名を連ねており、進学先として比較検討されることが多いのです。
千葉県立船橋高等学校の入試情報(2025年度版)
募集定員・入試日程
2025年度の県立船橋高校の募集定員は普通科320名・理数科40名の合計360名です。
入試日程について、一般入学者選抜(学力検査)は2025年2月18日と19日の2日間にわたって行われました。
2024年度一般入試では普通科320名の定員に対して志願者が641名と約2倍に達し、県全体平均(約1.13倍)を大きく上回る高倍率となりました。
大規模な募集定員に多くの志願者が集まる県立船橋高校では、入試日程も含め入学者選抜が毎年県内で注目される存在となっています。
出典:令和7年度千葉県公立高等学校第1学年生徒募集定員(千葉県教育委員会)
選考基準
県立船橋高校の選抜では、学力検査の配点が普通科で500点、理数科で600点と非常に高く、調査書(内申点)は135点満点を0.5倍した67.5点、さらに学校設定検査(作文)が10点加算されます。
このように学力検査重視の配点割合となっており、県立船橋高校では入試において当日の学力試験成績が合否に最も大きく影響します。
例えば、理数科では数学と理科の得点が1.5倍に傾斜されるため学力検査の満点が600点となり、普通科よりも当日の学力の比重がさらに高くなっています。
県立船橋高校では内申点より学力検査の得点のほうが合否を左右する比重が大きく、当日の筆記試験対策が最重要となります。
学力検査
学力検査は国語・数学・英語・理科・社会の5教科で、普通科は合計500点満点、理数科は600点満点となります。
試験は2日間に分けて実施され、初日に英語(リスニング含む60分)・数学(50分)・国語(50分)、2日目に理科(50分)・社会(50分)と学校設定検査(作文)が行われます。
近年の出題傾向としては読解力や思考力重視の問題が増えており、2025年度入試でも前年度よりやや難化し英語では長文読解問題が全体の半分を占めました。
マークシート方式の導入で選択肢問題も増えた一方、紛らわしい選択肢が含まれる精読を要する設問も見られるなど、高度な読解・分析力が求められる傾向が強まっています。
調査書(内申点)
調査書(内申点)は中学校3年間の9教科評定(135点満点)をもとに算出されますが、県立船橋高校ではその合計値を0.5倍に圧縮し、67.5点満点として扱います。
内申点を半減して評価するのは、学力検査点との比率を調整し、内申点による有利不利を小さくする狙いがあります。
例えば評定オール5で135点満点の生徒でも、選抜上は67.5点として計算されます。
そのため内申点が満点に届かなくても学力検査で十分挽回可能であり、実際に合格者の中には平均評定4.0(内申点108点程度)の生徒も見られます。
県立船橋高校では、内申点より学力検査の得点のほうが合否を左右する度合いは相対的に低く、満点近い内申がなくとも当日の試験で合格のチャンスを掴める選抜方式と言えます。
面接
県立船橋高校の一般入試では個人面接は実施されていません。
2021年度の入試制度改革に伴い、従来行われていた集団面接(受験生5〜6名+面接官2名で約20分)が廃止され、その代わりに作文による選考に切り替わったためです。
従来(2020年度以前)は5~6人の受験生を1グループとして教員2名が評価する集団面接が課されていましたが、現在は実施されていないため面接対策は不要です。
評価対象は学力試験・内申点・作文となっています。
特色検査/自己表現検査など
県立船橋高校では学校設定の特色検査として「作文」が課されています。
作文のテーマは毎年設定されており、400~600字程度で入試当日に与えられたお題について自分の考えを述べる内容です。
例えば2025年度入試では「あなたの『かけがえのないもの』について、その理由と共に具体的に書きなさい」というテーマが出題されました。
作文は配点10点と学力検査に比えば小さいものの、教員2名によるA・B評価でB評価が2名揃うような出来の場合は合否判定で審議対象となるため、論理的で明確な記述を心がけることが重要です。
合格ボーダーライン予測
県立船橋高校の合格ボーダーラインは、学力検査(500点満点)でおよそ430点前後と予測されています。
この数値は過去の合格者データに基づいた目安の値です。
昨年度の総合得点に換算すると480点台後半に相当します。
具体例として、学力検査で423点、内申点(0.5倍換算)64.5点の合計487.5点で合格圏内と推定されています。
ただし、このボーダーラインは年の入試難易度によって前後し、難化した年は420〜425点、易化した年は430〜435点ほどになることもありますが、あくまで目安であり確実な保証ではない点に注意が必要です。
倍率の推移
県立船橋高校の入試倍率(志願者数/定員)は非常に高く、2021年以降は毎年おおむね1.7倍〜1.9倍前後で推移しています。
2020年までは前期・後期の2回入試が行われており、前期選抜では倍率が3倍前後と非常に高い数値でした(2018年前期は約3.45倍、後期約2.42倍)。
直近では2024年度入試が1.91倍、翌2025年度入試は1.83倍まで低下し、競争がやや緩和しました。
それでも志願者数は依然多く、県内でも志願倍率上位の常連校です。
学費
県立船橋高校の授業料は、全日制で年額118,800円(月額9,900円)です。
ただし、国の高校授業料無償化制度(就学支援金)により多くの生徒が支給を受けており、その結果、授業料は実質無料となっています(全国で約8割の生徒が受給)。
そのため、必要となる費用は制服・教材費やPTA会費、修学旅行積立金などの諸経費が中心となり、初年度のその他納入金はおよそ7万円前後で済みます。
推薦入試・帰国生入試など
県立船橋高校では、一般入学者選抜(学力検査)による選抜のみで、いわゆる推薦入試は実施していません。
2021年度から千葉県公立高校入試は前期・後期の2回入試制が廃止され、全ての募集枠を1回の一般入学者選抜で選抜する方式に変更されたためです。
なお、海外帰国生徒の特別入学者選抜が別途設けられており、同校では普通科で毎年おおむね7名以内の帰国生受け入れ枠が設定されています。
この帰国生特別枠以外は全て一般入試での選考となるため、中学生は基本的に学力検査で合格点を取ることが唯一の合格手段となります。
出典:令和5年度海外帰国生徒の特別入学者選抜、外国人の特別入学者選抜及び成人の特別入学者選抜における入学許可候補者の予定人員について(千葉県教育委員会)
過去問の入手方法と活用法
志望校合格には過去問演習が非常に重要で、1年分だけでなく複数年分の過去問に取り組むことが必要だと言えます。
千葉県教育委員会では公立高校入試の過去問題と正答を公式に公開しており、各年度の入試問題を無料で閲覧・印刷することができます。
また、5年分程度の過去問題を収録した問題集が市販されており、そうした問題集を購入して繰り返し演習することも効果的です。
過去問を通じて出題傾向や時間配分に慣れ、正答率の低い難問にも対応できる実力を養うことが合格への鍵となります。
出典:【過去問】千葉県 公立高校入試[問題・正答](リセマム)
千葉県立船橋高等学校の進学実績
大学合格状況
県立船橋高校は県内トップクラスの進学校です。
2024年春の卒業生(約370名)では、350名が四年制大学に進学しており、その内訳の大半を国公立大学と私立大学が占めています。
また、県立船橋高校では合格者数ではなく進学者数(実際に進学した人数)を公式に公表している点も特徴です。
全体として、難関国公立から有名私立まで幅広い大学への豊富な合格実績を残しており、県内でも最高峰の進学実績と言えます。
出典:千葉県立船橋高等学校全日制の課程(千葉県立船橋高等学校)
国公立大学 合格実績
県立船橋高校では毎年200名前後の生徒が国公立大学に合格しています。
2024年には東京大学に21名、京都大学に8名が合格しており、全国でもトップクラスの実績となっています。
旧帝国大学(一橋大学・東京工業大学を含む)や地元の千葉大学などへの合格者も非常に多く、2024年の国公立大合格者202名のうち167名は旧帝大・一橋大・東工大・千葉大・筑波大への合格者でした。
私立大学 合格実績
難関私立大学(早稲田・慶應義塾・上智大学・東京理科大学など)への合格者数も非常に多く、2024年にはこれらの大学に延べ448名の合格者を出しました。
特に早稲田大学には131名、慶應義塾大学には56名が合格しており、私立大学合格実績においても県内トップクラスです。
MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)など主要私大にも多数の合格者がいます(例えば明治大学142名、法政大学95名〈いずれも2024年〉)。
医学部医学科 合格実績
2025年には10名(2024年は12名)の生徒が医学部医学科に合格しており、毎年医学部合格者を輩出しています。
特に千葉大学医学部や筑波大学医学群など難関国立医学部への合格者が複数名おり、私立大学医学部を含め毎年十名前後の医学科進学者がいます。
医学部合格実績は千葉県内の公立高校ではトップレベルに位置しています。
現役進学率・浪人率
千葉県立船橋高校では卒業生の大半が現役で大学などに進学し、浪人する生徒は例年少数に留まっています。
2023年度卒業生の現役大学進学率は約85%に達しており、これは難関校の中でも際立った高さとなっています。
多くの生徒が現役合格を勝ち取っており、その結果浪人する生徒の割合は1~2割程度と非常に低く抑えられているのが特徴です。
指定校推薦枠
千葉県立船橋高校には大学の指定校推薦枠も存在しており、例年いくつかの有名私立大学への推薦権が与えられています。
これは高校から大学への特別推薦制度で、一定の成績基準を満たした生徒が試験を経ず合格できる仕組みです。
具体的には早稲田大学への推薦枠が約10名以上、慶應義塾大学で5名前後、上智大学でも数名分が用意されています。
全体として県立千葉高校よりも指定校推薦枠が多く、特に早稲田大学の枠数は県内トップクラスとなっています。
出典:千葉県立船橋高等学校全日制の課程(千葉県立船橋高等学校)
千葉県立船橋高等学校の評判・口コミ
良い評判・口コミ
千葉県立船橋高校の校風は自由闊達で、生徒の自主性と高い学習意欲があふれる明るい雰囲気です。
周囲の生徒のレベルが非常に高く、難関大学を目指す人には刺激的で良い環境だと評判です。
また、「勉強に集中しつつ部活も思いっきりできる」といったような口コミも多く、文武両道を実践しながら楽しい学校生活を送れる点も魅力となっています。
さらに学校行事も活発で、文化祭や体育祭などにも皆が全力で取り組み、大いに盛り上がる雰囲気です。
勉強以外の面でも充実した高校生活を送れるとの声が多く聞かれます。
出典:船橋高等学校 口コミ – 千葉県の高校(みんなの高校情報)
塾の必要性など客観的な視点
県立船橋高校の生徒は、学校の指導体制だけでも十分に学力を伸ばせる場合が多いと言われています。
実際、進学指導が充実しているため、予備校に通わなくても難関大学へ進学する生徒も少なくありません。
一方で、東京大学や京都大学など最難関校を目指す場合には、さらなる学習時間の確保や専門的な対策が必要になることも指摘されています。
塾の必要性は志望校や本人の学習状況によって異なり、学校の勉強だけで不安がある場合には塾を活用するのも一つの方法と言えるでしょう。
卒業生の声
県立船橋高校の卒業生からは、「在学中に勉強と部活を両立しながら仲間と切磋琢磨でき、大いに成長できた」という声が聞かれます。
実際、レベルの高い仲間と熱心な先生方に囲まれた環境で学び、「船橋高校を選んで良かった」と感じている卒業生が多いようです。
高校時代に培った学びへの姿勢や人間関係は卒業後も大きな財産となっており、「安心して進学先に選べる素晴らしい学校」という卒業生からの評価も見受けられます。
出典:船橋高等学校 口コミ – 千葉県の高校(みんなの高校情報)
千葉県立船橋高等学校の受験対策と勉強法
合格に向けた年間学習計画の立て方
県立船橋高校に合格するには、中学3年の一年間を見通した計画的な学習スケジュールを立てることが欠かせません。
時期ごとに基礎固めと応用力強化の段階を踏むことで、効率よく成績を伸ばせるからです。
具体的には、中学3年の夏休みまでに中1・中2の内容を総復習して基礎を盤石に固め、冬以降は過去問演習や模擬試験に本番さながらに取り組んで出題傾向や時間配分に慣れると効果的です。
模試で浮かび上がった弱点を随時補強しながら学習を進めれば、内申点アップと学力検査対策を両立でき、県立船橋高校合格への道筋がより明確になるでしょう。
内申点対策: 重要性と目標設定、具体的な対策法
県立船橋高校のような難関校に合格するには、中学校での内申点をしっかり確保することが重要です。
高校入試では学力検査の得点と内申点の両方が重視され、とりわけ偏差値の高い高校ほど内申点の比重が大きくなります。
自分の内申点が志望校の基準に届いているかを確認し、不足がある場合は早めに定期テスト対策や提出物の徹底などで引き上げる計画を立てましょう。
日頃から授業への積極的参加や課題の期限遵守など、内申点を意識した行動を継続することも大切です。
こうした地道な取り組みを通じて学校評価を高めておけば、県立船橋高校が求める内申点を満たし、合格の可能性を一層高めることができるでしょう。
学力検査対策:
県立船橋高校の学力検査(入学試験)で高得点を狙うには、5教科の合計点の目標と各科目の目標点を設定し、科目ごとの特性に応じた対策を行うことが大切です。
総合点の目標を明確にすることで得意科目を確実な得点源にでき、苦手科目も計画的に底上げできるからです。
例えば、英語は単語や文法の暗記を徹底し、基礎問題を繰り返し解いて力を付けます。
数学は基本問題を繰り返して解法パターンを習得することが肝心です。
理科・社会は丸暗記に頼らず、原理や背景まで理解しながら学習しましょう。
各科目の対策を積み重ねることで5教科全体の得点力が向上し、本番でも安定した成績を発揮できるでしょう。
5教科合計の目標点/科目ごとの目標点
県立船橋高校に合格するには、5教科合計で概ね430点以上(500点満点中)を目標にする必要があります。
入試では内申点が半分に圧縮され、作文も10点のみと学力重視のため、1教科でも苦手があると致命的になりかねません。
そのため、安全圏として本番では450点(各科平均90点)を目指すことが理想的とされています。
例えば内申オール4(評定合計108点)の場合、内申換算は54点となり、本番では約450点(5科平均90点)の得点が求められる計算です。
以上より、各科目で平均85〜90点を取るつもりの高い目標設定が合格への近道です。
科目別対策ポイント
各教科の得点しやすさや難易度には違いがあるため、出題傾向に合わせた科目別の対策が重要です。
英語と国語では長文読解が得点のカギとなり、短時間で内容を把握する読解力が求められます。
数学は小問集合で基礎問題が配点の約半分を占めますが、記述式の図形証明問題も毎年出題されるため、基本事項の定着と証明の書き方に慣れておく必要があります。
理科と社会は暗記中心の科目で、練習次第で高得点も狙えますが、扱う知識範囲が広いため計画的に反復学習して知識の定着を図りましょう。
このように各科目の特徴に合わせた対策をバランス良く行うことで、5教科全体の得点力を底上げできます。
おすすめ参考書・問題集
過去問演習は千葉県公立入試の出題形式に慣れる上で最も効果的な学習法であり、それを支える解説の丁寧な参考書の活用も不可欠です。
自分の志望校の傾向に合った問題集や基礎から理解を深められる良質な参考書を選ぶことで、効率的に弱点補強と得点力アップが図れます。
例えば、読解力を養える『中学国語 文章読解の技術100』(文英堂)や数学の応用力を高める『中学数学 最高水準問題集』(文英堂)などは、基礎から応用まで段階的に実力を伸ばせる教材として挙げられます。
また、声の教育社の『千葉県 高校入試過去問題集』のように直近約10年分の公立入試問題を収録した過去問集を用い、年度ごとの問題を繰り返し演習しておくことも重要です。
特色検査/自己表現検査 対策:重要性、出題傾向、対策方法
特色検査(自己表現検査)が実施される場合、配点が低くても合否に影響し得るため油断は禁物です。
県立船橋高校では面接の代わりに50分で約600字の作文課題が課されており、毎年「夢」や「必要な力」など抽象的なテーマについて自分の考えを問われます。
なお、この作文で評価が最低ランク(b評価が2名)となった場合、合否判定で審議対象となる決まりがあり、極端に内容が逸脱しないよう注意が必要です。
作文対策としては、社会問題への関心を日頃から高め、自分の経験や意見を整理して書く練習をしておくことが有効です。
限られた時間内で論理的に書き上げる練習を積めば、本番でも落ち着いて自己表現できるでしょう。
面接対策: 評価ポイントと練習方法、想定質問例
面接では「将来の夢を教えてください」などの質問を通じて、生徒の価値観や意欲、取り組む姿勢が評価されます。
対策として、よく聞かれる質問を想定し、自分の体験を交えた自分なりの回答をまとめて練習しておくことが効果的です。
想定される質問例としては「志願理由」「中学校生活で頑張ったこと」「高校で挑戦したいこと」「将来の進路」など多岐にわたります。
模範解答を暗記するのではなく、自分の言葉でハキハキと伝えられるよう何度も模擬面接を行い、本番に臨みましょう。
また、入室時の挨拶や姿勢・表情など基本的なマナーも評価につながるため、日頃から意識しておくことが大切です。
過去問・模擬試験の効果的な活用法
過去問は実際の出題形式そのものを反復練習できるため、入試対策に必須の教材です。
過去問演習を通じて「どの単元が頻出なのか」「自分が毎回失点している傾向は何か」といった分析が可能になり、弱点補強に役立ちます。
また、VもぎやSもぎなどの模擬試験を定期的に受験して現時点での実力を測り、難易度の高い応用問題でも確実に得点できる力を養っておきましょう。
過去問は夏頃から単元別に部分演習を始め、中3秋以降は本番と同じ制限時間で5教科分を解く実戦演習へ移行すると効果的です。
演習後は間違えた問題の原因を分析し、参考書で復習することで実力の再現性が高まり、得点力の安定につながります。
おすすめ併願校パターン
県立船橋高校の受験生は、公立の挑戦校に合格できなかった場合に備え、難易度の近い私立高校を併願するのが一般的です。
例えば県船と同等以上の大学合格実績を持つ市川高校など、第一志望に匹敵する難関私立を併願に選ぶケースも見られます。
また、県船志望者の多くが昭和学院秀英高校や日本大学習志野高校といった上位私立校を滑り止めとして受験しています。
住んでいる地域によっては専修大学松戸高校や都内の江戸川女子高校などを併願先に選ぶ場合もあります。
第一志望校とレベルが近い私立校を複数受験し、公立が不合格の場合でも納得できる進学先を確保しておくことが大切です。
まとめ
県立船橋高等学校は難関大学合格者を多数輩出し、部活動も盛んな文武両道の伝統校です。
アクセスの良さもあり、多くの生徒が第一志望に掲げる人気校でもあります。
一方で入試の競争率は非常に高く、ほぼ2人に1人が不合格となる年もある厳しい戦いです。
わずか1~2点の違いで合否が分かれることもあるため、これまで述べてきたような徹底した受験対策を最後までやり抜くことが重要になります。
高い目標を掲げ、計画的に努力を積み重ねていけば、県立船橋高校への合格の扉はきっと手の届くところにあるでしょう。