【神奈川県立厚木高等学校の受験情報完全ガイド】偏差値・進学実績・入試・過去問・評判から受験対策まで解説!

はじめに
神奈川県立厚木高等学校(厚高)は、偏差値70前後と非常に難易度の高い、県内トップクラスの公立進学校です。創立から120年を超える伝統校で、高い大学合格実績を誇ります。
本記事では、神奈川県立厚木高等学校の偏差値・進学実績・入試・過去問・評判から受験対策まで徹底的に解説します。
出典:令和6年学校案内(神奈川県立厚木高等学校)
厚木高等学校 偏差値2025年度版 – 神奈川県の高校(みんなの高校情報)
神奈川県立厚木高等学校とはどんな学校?概要まとめ
基本情報
厚木高校は、神奈川県厚木市戸室二丁目に所在する共学の県立高校です。
1902年(明治35年)に旧制・神奈川県第三中学校として開校し、戦後の学制改革で現校名に改称されました。神奈川県で3番目に設立された旧制中学を前身とする伝統校で、1950年に男女共学となっています。
全日制普通科のみを設置しており、全校生徒は1000名以上で各学年に約9クラスが編成されています。丹沢大山の麓に広がる戸室の丘にキャンパスがあり、緑豊かな環境に恵まれています。創立以来、地域に根差した教育を続けている伝統校です。これまでに約3万人の卒業生を輩出してきました。
出典:学校の歴史・校歌(神奈川県立厚木高等学校同窓会公式サイト)
令和6年学校案内(神奈川県立厚木高等学校)
校風・特色
厚木高校の校風は自主性と探究心を重んじる文武両道の進学校です。
65分授業制を導入し、発展的教材を用いた主体的な学びで思考力や判断力、表現力を養っています。
県から学力向上進学重点校の指定を受け、国のSSH指定校として理数教育や国際交流にも力を入れています。
また、学園祭「戸陵祭(とりょうさい)」などの行事も盛んです。体育祭ではペアダンスや髪を染める伝統があり、生徒の自主性と活気が感じられます。文化祭(戸陵祭・文化部門)は毎年9月に2日間開催され、一般公開で多くの来場者で賑わいます。
高度な学習環境と活発な学校行事が両立する校風となっています。
出典:特色(神奈川県立厚木高等学校)
令和6年学校案内(神奈川県立厚木高等学校)
学力向上進学重点校・エントリー校(神奈川県教育委員会)
部活動
部活動も非常に活発で、生徒の約9割が何らかの部に所属しています。部活動数は運動部・文化部合わせて30以上にのぼります。
運動部では陸上競技部や野球部など、文化部では吹奏楽部や茶華道部など幅広いジャンルが揃っています。また、クイズ研究会やインターアクトクラブなどユニークな同好会も活動しています。陸上部(駅伝)は全国大会への出場経験があるなど、高いレベルで活躍する部もあります。
このように学業だけでなく部活動にも熱心に取り組む校風が根付いており、まさに文武両道を実践しています。
制服
厚木高校の制服は、男子は黒の学ランで、銀色の校章ボタンが付いた伝統的なスタイルです。女子は濃紺のブレザーにチェックのスカートを合わせた清楚なデザインで、シンプルながら上品な印象を与えます。派手さはありませんが、その分着こなしやすく、生徒たちには親しみやすいと評判です。
夏服では、男子は学ランを脱いでワイシャツを着用し、女子はブレザーを着用せずブラウス姿となります。
教育目標・校訓
厚木高校の校訓は「質実剛健」で、質素で実直かつ強い意志を持つことを重んじています。
創立当初より掲げられた「智・仁・勇」(知恵・仁愛・勇気)の三徳の精神を受け継ぎ、生徒の人格形成の柱としています。
また、校章に描かれた三本の剣は剛健・真剣・勤倹の「三剣」を表し、校風を象徴しています。この校訓のもと、豊かな人間性と高い知性、そして自主性と責任感を兼ね備えた人材の育成を教育目標としています。
略称
厚木高校の略称は「厚高(あつこう)」です。
学校名の「厚木高校」を短縮した呼び名で、在校生や卒業生、地元の人々まで広く浸透しています。正式名称より親しみやすいため、学校行事や部活動の掛け声、同窓会の名称など様々な場面で「厚高」が使われています。
アクセス
厚木高校へは小田急小田原線の本厚木駅から徒歩約20分でアクセスできます。
駅北口からまっすぐ進み、戸室方面へ向かうと学校に到着します。また、本厚木駅北口から「厚木高校前」行きのバスを利用すれば、乗車約7分・下車後徒歩3分で着くため便利です。本厚木駅と厚木高校を結ぶ路線バスは複数あり、雨の日や荷物が多い日でも安心です。地元在住の生徒は自転車通学も可能で、校内に駐輪場が整備されています。
駅から学校への道沿いは桜並木になっており、春には美しい景色の中を通学できます。市街地に位置しながら自然も感じられる立地で、通学のしやすさと環境の良さを兼ね備えています。
神奈川県立厚木高等学校の偏差値・内申点目安
最新の偏差値
厚木高校の最新の偏差値は69です。
県内でも指折りの進学校であり、模擬試験データによる目安偏差値でも神奈川県内トップ10に入る高さとなっています。公立高校内の順位では5位前後に位置し、全国的に見ても難関校の一つです。東京大学や早慶といった難関大学への合格者数も多く、在校生の学力水準の高さが窺えます。
また、県の学力向上進学重点校に指定されており、県下で最も高度な教育環境の一つです。そのため毎年多数の優秀な受験生が集まり、入念な受験対策が求められます。
出典:厚木高等学校 偏差値2025年度版 – 神奈川県の高校(みんなの高校情報)
合格に必要な内申点の目安
厚木高校に合格するために必要とされる内申点の目安は、135点満点中でおおよそ125点以上です。
これは9教科の評定でほぼ「5」が揃う水準を意味します。例えば中学3年の評定がオール5(45点)で、中学2年もほぼオール5(40点以上)といった成績が一つの目安になります。
内申点がそれだけ高水準であれば、学力検査で多少ミスがあっても有利に働くでしょう。逆に言えば、厚木高校を目指すには日頃から主要教科だけでなく副教科も含め全てで高得点(評定5)を取る努力が必要です。実際、近年の合格者もこの水準の内申点を持つ生徒が大半を占めています。
近隣/同レベルの高校との比較
厚木高校は、神奈川県全体で見てもトップクラスの一校です。
県内最難関の横浜翠嵐高校(偏差値74)や湘南高校(73)に次ぐグループに位置しており、横浜緑ケ丘高校(70)や川和高校(67)などと肩を並べます。
また、選抜方法においては、同程度の川和高校と比べて厚木高校は学力検査重視の傾向があるなどの特色が見られます。
地域では頭一つ抜けた存在であり、県内でも有数の進学校として認知されています。
出典:神奈川県の高校情報(偏差値・評判・入試情報)(みんなの高校情報)
神奈川県立厚木高等学校の入試情報(2025年度版)
募集定員・入試日程
厚木高校全日制普通科の募集定員は約360名です。
普通科のみで9クラス編成(1クラス約40名)されており、毎年360名弱の新入生を受け入れています。
2025年度入試の日程では、出願期間が1月下旬(1月23日~29日)に設定され、学力検査(共通選抜)は2月14日、特色検査は2月17日・18日に実施されました。合格発表は2月28日に行われ、3月上旬に入学手続きが行われます。
なお、この日程は県内全ての公立高校で共通となっており、例年もほぼ同様のスケジュールで実施されています。
出典:令和8年度神奈川県公立高等学校の入学者の募集及び選抜の主な日程等について(神奈川県ホームページ)
選考基準
厚木高校では面接試験は実施せず、学力検査と中学校の成績(調査書)および特色検査で総合的に選考します。
第一次選考(募集定員の90%)では、内申点:学力検査:特色検査の比率が4:6:2に設定され、学力検査の比重が最も高くなっています。
第二次選考(残り約10%)では学力検査:特色検査:主体性評価(調査書における「主体的に学習に取り組む態度」の評価)が7:2:3となり、より学力検査重視の配点です。
いずれの場合も特定教科の重点化(傾斜配点)は行っておらず、全教科をバランス良く学習することが求められます。
学力検査
学力検査(筆記試験)は英語・数学・国語・理科・社会の5教科で実施される仕組みです。
各教科の制限時間は50分、満点は100点ずつで、合計500点満点となっています。神奈川県公立入試の問題は全国でもトップクラスに文章量が多く難易度も高いため、限られた時間内に解き切るための練習が重要と言えます。
実際、厚木高校に合格するには各教科で90点以上を取ることが求められるとも言われており、基礎から応用まで幅広い問題に対応できる学力が必要です。特に英語や国語では長文読解問題が多く、数学・理科では思考力を問う応用問題が出題される傾向があります。
難問にも対応できる応用力と素早い問題処理能力を養っておきましょう。
調査書(内申点)
調査書における内申点(評定点)は中学2年の9教科合計点と、中学3年の9教科合計点×2を加算して算出され、満点は135点です。
なお、神奈川県公立入試では中学1年の成績は評価に含まれません。この配点方法により、中学3年生時の成績が90点分と大きな割合を占めるため、特に中3で高得点(評定5)を揃えることが重要になります。また、内申点では特定教科のみを重視する措置(重点化)は行っておらず、副教科を含む全9教科が等しく評価されます。
日頃からバランスよく全ての教科で優秀な成績を収めることが、厚木高校合格への土台となります。
面接
厚木高校の入学者選抜では面接試験が課されません。その代わりに、学力検査と特色検査によって受験生の学力や表現力を評価しています。
面接がないため、面接対策に時間を割く必要はなく、その分を学力向上や特色検査対策に充てることが望ましいでしょう。面接ではなく特色検査で自分の考えを表現する機会が与えられるため、論理的に考え自分の言葉で説明する力を養っておくことが大切です。
特色検査/自己表現検査など
厚木高校では特色検査(自己表現検査)を実施しており、学力検査や内申点と並ぶ選考の重要要素です。
論理的思考力や表現力、創造力などを評価する目的で行われており、配点上もおよそ2割を占めるため学力検査と併せて生徒の総合力を判断します。例えば、提示された文章や資料を読み取り、中学校までに身につけた知識を活用し課題を解決する問題が出されます。
この検査によって受験生の発想力や分析力が試されます。検査時間は60分で、思考過程や表現力を問う上位校ならではの難度の高い問題が例年出題されるため、十分な対策が必要です。
合格ボーダーライン予測
厚木高校に合格するには、内申点と入試得点の両方で非常に高い水準が求められます。
最新データによれば、内申点が平均的な128点程度(135点満点中)の場合、学力検査(5科目500点満点)で約420点以上が必要と考えられます。これは5科目のうち1科目あたり85点前後を取る計算で、難関校である厚木高校ならではの高得点ラインです。内申点が低め(100点台)の合格者もいますが、その場合は学力検査で各科目90点近く、合計450点前後の得点が必要となる傾向があります。
いずれにせよ、内申と試験のバランスを踏まえた計画的な学習が重要です。
倍率の推移
厚木高校の入試倍率は近年(令和4~7年度)1.2〜1.4倍程度で推移しており、年度によってやや変動があります。例えば2023年度は約1.25倍と比較的安定していましたが、翌2024年度には約1.41倍と志願者が増加し倍率が上昇しました。
一方、2025年度には倍率が約1.14倍まで低下しており、この年は神奈川県内の難関校の中でも特に低い倍率となりました。倍率の変動にはその年の中学生数や他校の人気動向などの要因も影響しますが、いずれの年も定員約360名に対し志願者数がそれを上回り、高い競争率が続いています。
出典:【神奈川県】2025年度(令和7年度)高校入試結果から見える二極化の傾向(進研ゼミ高校講座)
令和7年度入学者選抜の志願者数等について(神奈川県立厚木高等学校)
学費
厚木高校(公立)の授業料は年額約11万8800円ですが、多くの家庭では就学支援金制度の適用で実質無償となります。神奈川県立高校の授業料は一律に定められており、世帯収入の目安が約910万円未満であれば国の高等学校等就学支援金制度により全額が補助される仕組みです。
加えて、令和7年度では世帯年収の制限も撤廃されました。令和8年度については国の検討中のため、情報は追っておく必要があります。
また、入学の際には入学料(約5,650円)や入学選考料(約2,200円)の納入が必要ですが、これらは私立に比べて負担が小さい水準です。このほか教科書代や制服代などの初期費用、毎月のPTA会費等は発生しますが、公立高校である厚木高校は総じて経済的な負担が軽く抑えられます。
出典:県立高校の授業料・諸会費について(神奈川県ホームページ)
神奈川県を使いこなそう(神奈川県ホームページ)
高等学校等就学支援金制度(公立)(神奈川県ホームページ)
推薦入試・帰国生入試など
厚木高校では、推薦入試や海外帰国生徒特別入試などの独自枠は実施していません。全ての志願者が2月実施の共通選抜(学力検査および特色検査)によって選考されるため、別枠での募集人数は設けられていないのが特徴です。
出願書類
厚木高校の入試に出願するには、出願サイトを通じて志願情報を登録し、中学校から調査書を提出してもらう必要があります。
これはオンライン上の志願票が入学願書の役割を果たし、中学校から提出される調査書によって中学時代の成績・活動状況が評価されるためです。調査書には各教科の評定や特別活動の記録が記載されており、志願情報申請後、原則として中学校長から厚木高校へ郵送または持参されます。
出典:志願のてびき – 全日制の課程・別科(神奈川ホームページ)
選抜基準
厚木高校の入学者選抜では、中学校の内申点(評定)・学力検査・特色検査の結果が総合的に評価されます。
県内でも有数の進学校(偏差値約69)である厚木高校は、筆記試験だけでなく多面的な力を持つ生徒を選抜するため、このような選考基準が設けられています。
例えば第一次選考では内申:学力検査:特色検査の割合が4:6:2、第二次選考では7:3:2とされ、全教科を偏りなく勉強しているかを重視した評価が行われます。したがって、日頃の成績と入試本番の双方で高い成果を出すことが合格の鍵となります。
出願期間
厚木高校の一般入試の出願期間は、例年1月下旬に設定されます。
インターネット出願制度により、志願者は指定期間内に専用サイトで志願情報の申請と受検料の支払いを完了させる必要があります。例えば令和7年度(2025年入学)では、1月23日から1月29日正午までが出願受付期間となり、中学校側での承認は1月30日正午まで行われました。短い受付期間ですので、余裕を持って手続きを済ませましょう。
出典:志願のてびき – 全日制の課程・別科(神奈川ホームページ)
書類送付締切日
必要書類の提出締切日は、入試直前の2月中旬頃に設定されています。
調査書などの出願書類は、出願後すぐに各志望校へ提出され、選抜に備えて期日までに到着している必要があるためです。令和7年度入試では、調査書等の書類は2月4日から2月12日まで(※土日・祝日を除く)に受付が行われ、この2月12日が提出締切日となりました。締切に間に合うよう、中学校を通じて速やかに書類を準備しましょう。
出典:志願のてびき – 全日制の課程・別科(神奈川ホームページ)
試験日
厚木高校の学力検査(入学試験)日は、例年2月中旬に実施されます。県内公立高校の共通選抜として、一斉に学力検査が行われる日程が組まれているためです。
2025年度(令和7年度入試)の場合、学力検査本番は2月14日(金)に実施されました。なお、厚木高校では学力検査に加えて特色検査(60分)も同日に実施されます。このように、毎年2月中旬の指定日に試験が行われます。
出典:令和7年度 神奈川県公立高等学校入学者選抜 厚木王子高等学校を受検するみなさんへ(神奈川県立厚木高等学校)
試験科目
厚木高校の入学者選抜における学力検査は、英語・国語・数学・理科・社会の5教科で構成されています。
公立高校共通の筆記試験として主要5科目の学力を総合的に評価するためであり、厚木高校ではさらに特色検査も課されます。試験当日は午前に英語・国語・数学、午後に理科・社会の順で各50分間の筆記試験が行われ、続けて厚木高校独自の特色検査(60分)も実施されました。このように5教科すべての対策に加え、特色検査への十分な準備も必要です。
出典:令和7年度 神奈川県公立高等学校入学者選抜 厚木王子高等学校を受検するみなさんへ(神奈川県立厚木高等学校)
入学検定料
厚木高校(県立高校)の入学検定料は2,200円です。この受検料は神奈川県内の公立高校で一律に定められており、インターネット出願の際にクレジットカード・コンビニ決済などで納付します。
経済的な事情がある場合は受検料の減免制度も用意されており、申請により入学検定料(2,200円)が半額の1,100円に減額されることもあります。支払い方法や減免制度について不明点があれば、中学校や教育委員会に相談しましょう。
出典:志願のてびき – 全日制の課程・別科(神奈川ホームページ)
合格発表日
合格発表日は例年2月下旬に設定されており、学力検査実施から約2週間後に結果が公表されます。
全受験生の採点・選考を経て合否判定を行うため、試験から発表まで一定の期間が設けられているためです。令和7年度入試(2025年実施)では、2月28日(金)午前9時に合格者が発表されました。合格者は当日中に厚木高校で合格通知書を受け取り、その後指定期日までに入学手続きを行います。発表当日は指定のWebサイトで結果を確認しましょう。
出典:志願のてびき – 全日制の課程・別科(神奈川ホームページ)
過去問の入手方法と活用法
厚木高校を目指すにあたって、神奈川県公立高校入試の過去問題を入手して活用することが重要です。
過去問を解くことで出題傾向や難易度を把握でき、本番に向けた効果的な対策を立てる助けになります。神奈川県教育委員会のWebサイトでは、公立高校入試の各年度の問題と正答が公開されており、無料で閲覧・印刷が可能です。
また、市販の過去問題集(複数年分を収録した問題集)も販売されているため、自宅学習で繰り返し演習に活用できます。過去問はできるだけ早めに入手し、時間を計って解く練習を重ねましょう。
出典:令和7年度 共通選抜 学力検査問題(神奈川県ホームページ)
【過去問】神奈川県 公立高校入試[問題・正答](リセマム)
神奈川県立厚木高等学校の進学実績
大学合格状況
卒業生の進路はほぼ大学進学で占められており、その約4割が国公立大学に合格、残る多くも早稲田・慶應義塾大学など難関私立大学へ進学しています。
難関大学への高い合格実績は、日頃の学習指導と生徒自身の努力の成果と言えるでしょう。例えば2025年春(令和7年度)卒業生では、国公立大学に約80名が合格(東京大学2名・横浜国立大学27名など)し、私立大学でも早稲田大学・慶應義塾大学に各40~50名以上の合格者を輩出しました。このように厚木高校の大学合格実績は非常に高い水準にあります。
国公立大学 合格実績
厚木高校では毎年多数の生徒が国公立大学に合格しています。
これは、生徒の学習意欲が高く、充実した指導で難関大学を目指せる環境が整っているためです。厚木高校の国公立大合格者数は県内でもトップクラスで、実際に毎年120名以上が国公立大へ進学し、2024年春には合格者数が138名に達しました。こうした結果として、東京大学や京都大学など最難関校への合格者も輩出しています。
私立大学 合格実績
難関私立大学への合格実績も豊富です。厚木高校のハイレベルな授業と自主学習の習慣により、多くの生徒が早稲田大学や慶應義塾大学など有名私大に現役合格しています。
例えば2024年春には早慶上智合計で143名、MARCH合計で509名もの合格者を出しました。これらの数字は、県内有数の進学校としての厚木高校の実力を物語っています。
医学部医学科 合格実績
医学部医学科への進学者も毎年数名います。理系科目の指導が充実しており、探究的な学びによって医学部志望の生徒も実力を伸ばせるためです。実際、2025年度には医学部医学科に3名が合格しており、国公立大学の医学科合格者も含まれています。超難関領域への合格実績は、厚木高校の学習レベルの高さを示すものです。
現役進学率・浪人率
厚木高校では大部分の生徒が卒業後すぐに大学などへ進学しており、浪人する生徒は一部にとどまります。
学校の手厚い進路指導と学習環境により、現役合格する力が養われているためです。実際、2023年3月卒業生では351名が現役で大学に進学し、浪人は36名(約1割)にとどまりました。これにより、在学中に進路を確定できる生徒が非常に多い状況です。
指定校推薦枠
厚木高校には大学から指定校推薦の枠も多数提供されています。伝統と実績のある進学校であるため、早慶上智など難関私大や地元の有名大学から推薦枠が与えられているのです。ただし、多くの生徒は一般受験で上位大学を狙うため、指定校推薦はあくまで選択肢の一つとなっています。
神奈川県立厚木高等学校の評判・口コミ
厚木高校の評判は総じて非常に良好です。県内トップクラスの進学実績と、充実した学校生活を両立している点が高く評価されています。実際、口コミサイトでの評価も5点満点中4点以上と高水準で、「本当に良い学校」との声が多いです。進学実績は県内有数で、部活動参加率も9割を超える名実ともに文武両道の高校として知られています。自主性を重んじた校風で生徒の学習意欲が高く、学校生活が充実しているとの評判が定着しています。
良い評判・口コミ
生徒や保護者からの声では、厚木高校の魅力が具体的に語られています。
自由で多様性のある校風について「陰キャも陽キャもなんだかんだ楽しい高校」といった口コミがあり、行事や部活動にも全力で取り組めるメリハリの利いた学校生活が送れると卒業生は振り返ります。
難しい勉強と充実した青春の両立ができ、「厚木高校に入って良かった」と感じる生徒が多い点も良い評判として挙げられます。
出典:クチコミ : 厚木高等学校 – 厚木市戸室/高校(Yahoo!マップ)
塾の必要性など客観的な視点
厚木高校の生徒は学校の授業や教材を最大限活用することで、必ずしも塾に頼らなくても学力を伸ばすことができます。
同校はスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校で、難関大学受験に対応できる高度な授業や長期休業中の補習講座が学校内で受けられるため、塾に通わずとも現役合格する生徒も少なくありません。もっとも、志望校や個人の状況によっては予備校等を併用するケースも見られます。
卒業生の声
厚木高校を卒業した生徒たちからは、「厚木高校に入って本当に良かった」と学校生活を振り返る声が数多く寄せられています。
在学中は毎日の予習復習や定期テストなど学業面で大変なこともありますが、それを乗り越えて得た充実感や仲間との絆が大きな財産になったと感じている卒業生がほとんどです。
高校で培った自主的に学ぶ姿勢や切磋琢磨できる環境は大学進学後にも非常に役立っているという意見もあり、多くの卒業生にとって厚木高校での3年間はかけがえのない青春の思い出になっているようです。
出典:クチコミ : 厚木高等学校 – 厚木市戸室/高校(Yahoo!マップ)
令和6年学校案内(神奈川県立厚木高等学校)
神奈川県立厚木高等学校の受験対策と勉強法
神奈川県立厚木高校は偏差値70前後と県内屈指の難関校で、合格には綿密な受験対策が必要です。
学習の記録(内申点)と学力検査に加え、特色検査による評価も行われるため、日頃の成績から入試当日までバランスよく力を伸ばすことが求められます。例えば、合格者は内申点がほぼ満点に近く、5教科の学力検査でも高得点を取るケースが多く見られ、内申・当日点のどちらかが欠けても合格は難しいことを意味します。
したがって、年間を通じた計画的な学習と、内申対策・筆記試験対策・特色検査対策の三本柱で実力を養うことが合格への鍵となります。
合格に向けた年間学習計画の立て方
合格するためには、1年間の学習スケジュールを早めに立てて計画的かつ効率的に勉強を進めることが大切です。
計画なしに進めると「まだ試験は先」と油断しているうちに時間が過ぎ、直前になって焦るリスクがあります。例えば、夏休みまでに基礎を固め、秋以降は過去問演習や模擬試験で実戦力を養うなど、時期ごとに目標を設定しましょう。あらかじめ年間計画を作っておくことで、全体の学習ペースを管理しながらバランス良く実力を伸ばすことができます。また、模試の結果などに応じて計画を見直し、弱点補強の時間を確保することも効果的です。
内申点対策:重要性と目標設定、具体的な対策法
内申点(調査書の評定)は合否に直結する重要な要素で、できるだけ高く維持することが求められます。
135点満点中の内申点は配点割合が大きく、第1次選考では学力検査と併せて合否を左右します。そのため目標内申点は可能な限り高く、目安として125~135点(9教科オール5に相当)を目指しましょう。
具体的な対策として、定期テストで確実に高得点を取ることはもちろん、提出物を期限どおりに出し授業態度にも気を配ることで評定アップにつながります。苦手科目も早めに補習や復習で克服し、全教科で安定した成績を維持することが大切です。
学力検査対策:
学力検査(筆記試験)でも5教科で高得点を狙うことが必要です。特に1教科でも大きく失点すると合計点が伸びず合格が危うくなるため、5教科合計で450点以上(500点満点中、各科目90点以上)を目標にしましょう。
各科目の対策ポイントも押さえ、英語は単語・文法の暗記と長文読解演習、数学は基礎の徹底と応用問題の演習が効果的です。国語は文章読解力と記述力の強化、理科・社会は重要用語の暗記と幅広い分野の問題演習に努めましょう。
神奈川県の過去問題集や教科別の入試対策問題集を活用し、出題傾向に慣れておくことも有効です。
出典:令和7年度 共通選抜 学力検査問題(神奈川県ホームページ)
【過去問】神奈川県 公立高校入試[問題・正答](リセマム)
特色検査/自己表現検査 対策:重要性、出題傾向、対策方法
特色検査(自己表現検査)は学力検査や内申では見えない力を評価する重要な試験です。実施校では合否に影響する配点が割り当てられているため、特色検査の対策も怠れません。
出題傾向として、提示された文章やグラフなどの資料を分析し、自分の意見や考察を論述する問題が多く見られます。複数の教科にまたがる総合的な思考力・表現力が問われるため、日頃から記述式で答える練習が必要です。
対策方法として、新聞記事など時事ネタに触れて自分の意見をまとめる練習や、要点を整理して文章を書くトレーニングが効果的です。過去の特色検査問題にも取り組み、出題パターンに慣れておきましょう。
面接対策:
厚木高校では面接試験は課されませんが、面接を実施する学校を受験する場合には事前に対策が必要です。面接では生徒の意欲や人柄、コミュニケーション力が評価され、挨拶や受け答えの態度が特に重視されます。はきはきと明るい声で返答し、質問に対して簡潔かつ的確に答える練習を積みましょう。例えば「本校を志望した理由」「中学校で頑張ったこと」などよく聞かれる質問を想定し、自分の体験を交えて答えられるようにしておきます。
練習方法として、先生や保護者と模擬面接を行い、入退室の挨拶や姿勢、言葉遣いまで含めてフィードバックをもらうと効果的です。
過去問・模擬試験の効果的な活用法
過去問と模擬試験は自分の実力を客観的に把握し、苦手分野を洗い出すための重要なツールです。
過去問演習を通じて本番の出題形式や難易度に慣れ、時間配分の練習もできます。また模擬試験では入試本番に近い緊張感を体験し、弱点を早期に発見できるメリットがあります。例えば神奈川県公立高校の過去問題集を年度ごとに解いていき、毎回の得点を記録して克服すべき単元を明確にしましょう。
解いた後は解答解説を読み、間違えた問題の原因を分析して復習することが大切です。過去問と模試を計画的に活用することで、本番までに得点力と自信を着実に高められます。
出典:令和7年度 共通選抜 学力検査問題(神奈川県ホームページ)
【過去問】神奈川県 公立高校入試[問題・正答](リセマム)
おすすめ併願校パターン
志望校として厚木高校(県立)を目指すなら、地域や難易度を考慮した併願校選びも重要です。
神奈川県の公立入試は一発勝負のため、安全策として私立高校を併願する受験生が大半です。厚木高校よりやや偏差値が低く、通学可能圏内にある進学校を併願校に設定しましょう。
具体的には、桐蔭学園(横浜)や桐光学園(川崎)、山手学院(横浜)、横浜隼人(横浜)、向上高校(平塚)、桜美林高校(町田)などが厚木高校志望者に人気の併願先です。これらの私立高校は難関大への進学実績も豊富で、併願校として適しています。
また、各私立高校の「併願確約」(内申基準を満たせば合格を保証する制度)を利用できる学校を選べば、公立不合格時にも進路を確保しやすく安心です。
まとめ
神奈川県立厚木高等学校は県内有数の高い偏差値を誇る進学校で、校風や教育など魅力にあふれた学校です。
本記事を参考にしながら、早い段階から計画的に学習に取り組むことで、ぜひ厚木高校合格への道を開いてください。