【横浜市立戸塚高等学校の受験情報完全ガイド】偏差値・進学実績・入試・過去問・評判から受験対策まで解説！

2025年5月27日

はじめに

横浜市立戸塚高等学校は、横浜市戸塚区にある市立の伝統校です。普通科（単位制）と音楽コースを併設し、男女共学で自主自律を重んじた校風が特徴です。偏差値は約58〜60で、県内公立校中位の難易度とされています。中堅上位校として、幅広い大学合格実績と活発な部活動でも知られています。本記事では基本情報や学校生活、入試対策まで、中学生と保護者が知っておきたいポイントを総合的に解説します。
出典：横浜市立戸塚高校（神奈川県）の偏差値 2025年度最新版（みんなの高校情報）

横浜市立戸塚高等学校ってどんな学校？概要まとめ

基本情報

横浜市立戸塚高等学校は1928年創立の歴史ある高等学校です。所在地は横浜市戸塚区汲沢2丁目で、最寄り駅から徒歩圏にあります。単位制による全日制課程の普通科高校で、普通科一般コースに加えて音楽コースを設置しています。男女共学で、生徒数は1学年約320人（普通科約280人＋音楽コース約40人）です。なお、普通科一般コースは横浜市内全域（市外からの入学枠は定員の8%まで）から志願可能で、音楽コースは県内全域から出願できます。
出典：横浜市立戸塚高等学校普通科一般コース普通科音楽コースよくあるご質問（横浜市立戸塚高等学校）

校風・特色

「自主・協励・連帯」を教育目標に掲げ、生徒の自主性と協働を重んじる校風です。自由で明るい雰囲気の中、生徒主体で行事や活動に取り組む伝統があります。毎年9月下旬には文化祭「戸高祭」が開催され、生徒たちが主体となって盛り上げます。単位制ならではの選択科目が豊富で、少人数授業も取り入れ学習効果を高めています。また、地域との交流行事（戸塚区民祭りへの参加など）にも積極的で、開かれた校風も魅力です。「自主・協励・連帯」の精神は日常の学びや活動にも息づいています。
出典：ホーム（横浜市立戸塚高等学校）

部活動

運動部・文化部あわせて約30の部活動があり、多くの生徒が参加しています。運動部では野球、サッカー、バスケットボール、陸上、ラクロスなど幅広く、文化部では吹奏楽、美術、天文、茶道、軽音楽など特色ある部が活動しています。吹奏楽部は大会で全国金賞を受賞した実績もあり（2016年全日本アンサンブルコンテスト）、音楽コースの生徒を中心に高いレベルで演奏を楽しんでいます。天文部は校内の天文台を活用した観測活動を行うなど、他校では珍しい設備を活かした活動も魅力です。
出典：部活動（横浜市立戸塚高等学校）
戸塚高校吹奏楽部管楽八重奏で全国金賞「楽しく」モットーに快挙 | 戸塚区・泉区（タウンニュース）

制服

制服は落ち着いたエジンバラブラウンのブレザーが特徴です。男子はシンプルなブレザーにネクタイ、女子もブレザーにスカートまたはスラックスを選択できます。夏服は希望者のみ購入で、ポロシャツ等の軽装も認められており、女子はスカートとスラックス2種類から選べる柔軟な制服制度です。なお、男子ブレザーは約27,500円、女子ブレザーは約24,400円で、他にスカート・スラックス等を合わせると制服一式で4〜5万円程度の費用となります。
出典：施設･設備（横浜市立戸塚高等学校）
普通科一般コース普通科音楽コースよくあるご質問（横浜市立戸塚高等学校）

教育目標・校訓

教育目標は「自主・協励・連帯」です。これは「自主」=自律の精神を養い学びの姿勢を確立すること、「協励」=人権を尊重し互いの理解と協力により豊かな人間関係を築くこと、「連帯」=地域社会や他者と協働し自らの生き方を発見することを意味します。高校生活を通してこれらの力を身に付け、社会で活躍できる人材の育成を目標としています（校内に掲示され、生徒に日々意識づけられています。）。校歌や校章にもこれらの精神が反映されており、生徒の誇りとなっています。
出典：学校教育目標（横浜市立戸塚高等学校）

略称

横浜市立戸塚高等学校の略称は「戸高（とこう／とっこう）」です。校内や地域でも親しまれて使われており、生徒たちも日常的に「戸高」の名で学校を呼んでいます。例えば文化祭は「戸高祭」と呼ばれ、この略称が学校の愛称として定着しています。以前は「戸塚高」とも呼ばれていましたが、現在は親しみを込めて「戸高」と略すのが一般的です。SNS等でも「#戸高」のハッシュタグが使われるなど、広く定着しています。

アクセス

最寄り駅は市営地下鉄ブルーラインの踊場駅で、1番または3番出口より徒歩約8分と通学しやすい立地です。また、JR戸塚駅からは神奈川中央交通バス「戸塚高校前」停留所（JR戸塚駅西口から約10分）も利用可能で、バスでも通学できます。自転車通学も許可制で可能で、駅からのアクセスと相まって通いやすい環境です。学校は高台に位置し、緑豊かな環境にあります。
出典：学校所在地・連絡先（横浜市立戸塚高等学校）
普通科一般コース普通科音楽コースよくあるご質問（横浜市立戸塚高等学校）

横浜市立戸塚高等学校の偏差値・内申点目安

合格に必要な内申点の目安

調査書（内申点）は9教科5段階評価の合計で、中3の成績（×2）＋中2の成績（×1）を計算します。合格者の平均内申点はこの換算で114点前後（9科目合計で「38」程度）とされ、ほぼオール4に近い成績が目安です。安全圏を狙うなら内申換算で110以上（9科目合計35〜38程度）を確保したいところです。もちろん高いほど有利で、日頃から提出物や定期テストで高評価を得るよう努めましょう。

近隣/同レベルの高校との比較

偏差値帯が近い高校としては、県立港北高校や県立横須賀大津高校などが挙げられます。戸塚高校はこれらと比べて音楽コースがある点や、市立ならではの地域連携行事など独自色があります。同程度の偏差値の県立湘南地区の高校（例：大船高校や横浜栄高校など）と比べると大学合格実績で見劣りするとの指摘もありますが、その分横浜市立大学への指定校推薦枠（4名）があるなど進学面での強みも持っています。

横浜市立戸塚高等学校の入試情報

募集定員・入試日程

募集定員は毎年、普通科一般コースで約279名、音楽コースで39名です（音楽コースは全県学区なので学区外制限なし、普通科一般は横浜市外からの入学枠が定員の8%＝約22名までです）。入試日程は県内公立一斉で、出願が1月下旬、学力検査が2月中旬（令和6年度は2月14日）、面接および特色検査が2月中旬（高校指定日）、合格発表は2月下旬（令和6年度は2月28日）に行われます。募集二次（追加募集）は定員割れ校のみ3月上旬に実施されます。
出典：普通科一般コース普通科音楽コースよくあるご質問（横浜市立戸塚高等学校）

選考基準

学力検査（500点満点）、調査書（内申135点満点換算）と面接の総合点で選考されます。普通科一般コースでは募集定員の90%を学力検査：調査書：面接＝4:4:2の割合で合計点の高い順に合格とし、残り10%を学力検査：面接＝8:2の割合で選抜します。音楽コースは特色検査（実技）が加わり、90%を学力検査：調査書：面接：特色＝4:4:2:3で、残り10%を学力検査：面接：特色＝7:3:5で選考します。
出典：普通科一般コース普通科音楽コースよくあるご質問（横浜市立戸塚高等学校）

学力検査

学力検査は英・数・国・理・社の5教科で各100点満点・試験時間50分です。近年の傾向として、英語はリスニングを含み難度が高め（令和6年度平均47点）で、国語は比較的取り組みやすい（平均64点）傾向があります。数学は基礎重視の出題が多いですが、平面図形の問題が易化するなど調整も見られます。理科・社会は幅広い分野から標準的な難易度の問題が出題されます。塾の視点では、早めに過去問演習に着手し各教科の時間配分に慣れること、正答率が低い応用問題も諦めず挑戦して得点力をつけることが重要とされています。
出典：令和7年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準及び特色検査の概要（神奈川県ホームページ）

調査書（内申点）

内申点は中2・中3の9教科評定を用い（中3は2倍、中2は1倍で換算）、全教科均等に評価されます。戸塚高校では特定教科の「重点化」は行っておらず、主要5教科だけでなく実技4教科も同じ比重で計算されます。したがって美術や保健体育なども含めバランスよく成績を取ることが大切です。学校独自の加点はありません。日頃の授業態度や提出物、定期テストで高評価を積み重ねて内申点を確保しましょう。
出典：令和7年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準及び特色検査の概要（神奈川県ホームページ）

面接

戸塚高校の一般入試では面接試験は実施されません。2024年度より神奈川県の共通選抜で面接が廃止されたため、受験生は筆記試験（学力検査）と調査書で選考されます。従って港北高校志望者は面接対策は不要で、学力と内申対策に専念して問題ありません。ただし、特色選抜や推薦入試で他校を併願する場合に備えて、中学校生活の振り返りや志望動機を整理して話せる準備をしておくと安心です（他校では個人面接を課す場合もあるため）。
出典：令和7年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準及び特色検査の概要（神奈川県ホームページ）
普通科一般コース普通科音楽コースよくあるご質問（横浜市立戸塚高等学校）

特色検査/自己表現検査など

普通科一般コースでは特色検査（自己表現検査）の実施はありません。音楽コースでは特色検査として音楽実技試験が課されます。志望する専門楽器による演奏を行い、音楽的表現力や基礎技能が評価されます。演奏課題は年度ごとに指定される場合があり、事前に十分な練習が必要です。原則として入学後は受検時に選択した楽器で専門実技の授業を受けるため、得意な楽器で受検することもポイントです。本番で緊張せず実力を発揮できるよう、人前での演奏経験を積んで度胸を養っておくと良いでしょう。
出典：普通科一般コース普通科音楽コースよくあるご質問（横浜市立戸塚高等学校）
令和7年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準及び特色検査の概要（神奈川県ホームページ）

合格ボーダーライン予測

毎年の合格者平均を見ると、内申点は（換算後）114前後、学力検査得点は5科合計約350点です。ボーダーライン（合格最低点）推定としては、内申換算で110前後、当日点は5科合計300〜320点程度が目安と考えられます。安全圏を狙うには内申・当日点とも平均より少し上（内申38相当・当日350点以上）を目標にするとよいでしょう。年度によって試験の難易度に差があるため、模擬試験の動向なども参考にして戦略を立てましょう。

倍率の推移

近年の競争率は1.3倍前後で推移しています。例えば、共通選抜一次募集の競争率は令和4年度1.28倍、令和5年度1.29倍、令和6年度1.31倍でした。志願者数がおおむね定員の1.3倍程度いる計算で、適度な競争率が続いていることになります。以前の平成後期には1.4倍超となる年もありましたが、直近では志願者数が落ち着き倍率も安定しています。音楽コースは年度によって志願状況にばらつきがあり、定員割れして二次募集が行われた年（令和2年度は倍率0.97倍）もありました。全体として大幅な倍率変動はなく、適度な競争率が維持されています。
出典：１一般募集共通選抜志願締切時志願状況（全日制の課程）（神奈川県ホームページ）

学費

公立高校のため授業料は年額118,800円で、就学支援金の対象となる場合は実質無償です（現在、多くの世帯で高校授業料無償化の恩恵を受けています）。その他、学校徴収金（教材費・行事費・PTA会費など）が年間約46,000円、教科書・副教材費が約20,000円（1年時）かかります。（2023年度実績）私立高校と比べ学費負担は大幅に軽減されており、経済的にも通いやすいと言えます。制服代や通学定期代など入学時の諸費用は別途必要ですが、トータルの費用面で公立のメリットは大きいでしょう。
出典：普通科一般コース普通科音楽コースよくあるご質問（横浜市立戸塚高等学校）
神奈川県を使いこなそう（神奈川県ホームページ）
高等学校等就学支援金制度（公立）（神奈川県ホームページ）

過去問の入手方法と活用法

神奈川県公立高校入試の過去問題は、県教育委員会から入試問題と正答が公表されており、公式サイトで閲覧できます。また、市販の過去問集（声の教育社など「神奈川県公立高校入試問題集」）も書店で入手可能です。過去問は本番同様に時間を計って解き、出題傾向に慣れることが大切です。解いた後は自己採点し、間違えた問題はなぜ誤答したかを分析しましょう。年度ごとの平均点や正答率データも公表されているので、自分の得点がどの程度の位置か把握し、弱点分野の補強に役立ててください。
出典：令和7年度共通選抜学力検査問題（神奈川県ホームページ）

横浜市立戸塚高等学校の進学実績

大学合格状況

卒業生の多くは大学へ進学しており、難関大学から地元私大まで幅広い合格実績があります。令和4年（2022年）度は、旧帝大＋一橋・東工大クラスに2名、その他の国公立大学に4名が合格しました。早慶上智ICUなど難関私大には15名、GMARCHには延べ65名の合格者を出しています。また、神奈川大学に81名、日本大学に61名、東海大学に53名など地元私大への進学者も多数います。上位大学への進学者も毎年一定数いますが、多くの生徒はGMARCHや中堅私大（産近甲龍等）への進学が中心で、幅広い層の進学希望に対応した結果と言えます。
出典：学校案内（横浜市立戸塚高等学校）
令和7年度入学の手引き（横浜市立戸塚高等学校）

国公立大学合格実績

国公立大学への進学者は例年一握りですが着実に出ています。令和5年（2023年）度は横浜市立大学に6名、横浜国立大学に3名合格しました。他にはお茶の水女子大学に1名、東京工業大学に1名、東北大学に1名、山口大学に1名などの実績があります。前年の令和4年度は横浜市立大学7名、東北大学ほか2名で、年によって上下はあるものの毎年数名が国公立大に現役合格しています。地元の横浜市立大学・横浜国立大学への進学者が多い点が特徴です。
出典：令和7年度入学の手引き（横浜市立戸塚高等学校）

私立大学合格実績

私立大学では難関校への合格者も一定数います。令和5年度は早稲田大学に3名（前年2名）、慶應義塾大学に1名（前年0名）、上智大学に1名（前年5名）、東京理科大学に4名（前年1名）の合格者を出しました。MARCHと呼ばれるレベルでは、明治大学18名（前年19名）、青山学院大学13名（前年9名）、立教大学7名（前年5名）、中央大学18名（前年7名）、法政大学37名（前年22名）といずれも前年を上回る結果となりました。明治学院大学21名、國學院大學13名、専修大学51名、日本大学50名など主要私大への合格者も多数おり、私立大合格実績は年々充実しています。
出典：令和7年度入学の手引き（横浜市立戸塚高等学校）

現役進学率・浪人率

卒業後の進路は、現役で4年制大学へ進学する生徒がおよそ80％を占めています（2023年春時点）。約10％が専門学校・各種専修学校、約5％が短期大学へ進学し、残り約5％が就職または浪人（進学準備）となっています。このように現役進学率は高く、多くの生徒が何らかの高等教育機関に進学します。浪人する割合も一部ありますが、ほとんどの生徒は現役で進学先を確保しており、毎年安定した進学実績を示しています。
出典：普通科一般コース普通科音楽コースよくあるご質問（横浜市立戸塚高等学校）
令和7年度入学の手引き（横浜市立戸塚高等学校）

指定校推薦枠

横浜市立戸塚高等学校は、市立高校という特性から横浜市立大学への指定校推薦枠が与えられています。一定の評定を満たせば学校推薦で横浜市立大に合格できる可能性があり、生徒の進路選択の幅を広げています。その他、明治学院大学や神奈川大学など地元私立大学を中心に指定校推薦の枠が複数設けられており、毎年該当者が推薦入学しています（具体的な推薦枠は年度により異なるため学校から公表される一覧を要確認）。これら指定校推薦制度も活用しながら、生徒は自分に合った進路を実現しています。

横浜市立戸塚高等学校の評判・口コミ

良い評判・口コミ

在校生や卒業生からは「自由な校風で明るい人が多い」との声が多く聞かれます。設備も公立としては充実しており、天文台や多目的ホールなどユニークな施設も好評です。文化祭や体育祭など行事では生徒が朗らかに活躍し、「高校生活を思い切り楽しめる」と評価されています。また、「先生も生徒もほとんどいい人達で、多少のミスは『そういう時もある』と受け止めて一緒に解決してくれる」というエピソードもあり、人間関係の温かさが戸塚高校の良い評判として挙げられています。
出典：横浜市立戸塚高等学校口コミ – 神奈川県の高校（みんなの高校情報）

塾の必要性など客観的な視点

戸塚高校は生徒の自主性に委ねる部分も多く、自ら勉強に取り組む姿勢が求められます。そのため「授業以外の時間にどれだけ自学できるか」が学力向上の鍵となり、難関大学を目指す生徒の多くは塾や予備校を併用しています。実際、「偏差値は60程度だが全員が頭が良いわけではなく、自分で頑張る生徒が平均を押し上げている」という声もあり、補習や塾を活用しつつ学力を伸ばすケースが多いようです。ただ、学校の授業や放課後の補講をうまく活用して現役合格する生徒もおり、塾が必須というわけではありません。要は本人のやる気次第と言えるでしょう。
出典：横浜市立戸塚高等学校口コミ – 神奈川県の高校（みんなの高校情報）

卒業生の声

卒業生からは「高校生活は最高だった」という声が聞かれます。ある卒業生は「集まってる人が生徒も先生もほとんどいい人達。よほどのことがなければ怒られないし、怒るとしてもそれは誰かのためのものだから関係が悪くなることは無い。先生も、やることやってたら多少のミスは『そういうときもある』って流してくれて一緒になんとかしてくれる」と語っています。また「先生達が頑張りすぎてて、『みんなもっとしっかりして、先生を休ませてあげなきゃ』と思うほど」とも述べており、面倒見の良い教師陣と和やかな校風が卒業生にとって大きな財産であったことが窺えます。
出典：戸塚高校の情報（進研ゼミ高校入試情報サイト）

横浜市立戸塚高等学校の受験対策と勉強法

合格に向けた年間学習計画の立て方

合格を勝ち取るには計画的な受験勉強が重要です。志望校（戸塚高校）を早めに決め、逆算して学習計画を立てましょう。中3の夏までに主要5科目の基礎を固め、9月以降は過去問演習に着手できるよう、中2のうちからコツコツと内申対策と基礎力養成に取り組みます。年間スケジュール例としては、春〜夏： 内申点向上と基礎固め（苦手単元の克服）、秋：入試問題演習と模擬試験受験で実戦力養成、冬：弱点補強と時間配分の最終確認、という段階を踏むと良いでしょう。長期目標（合格）を念頭に置き、月単位・週単位で細かく勉強予定を立てることで計画倒れを防げます。

内申点対策：重要性と目標設定、具体的な対策法

内申点は合否に大きく影響するため、早い段階から対策を講じましょう。目標はオール4以上（5段階評定の合計で36〜45）を目指したいところです。具体策として、日々の授業態度を良好に保ち、宿題や提出物は期限厳守で取り組むことが基本です。定期テストでは苦手科目を残さず平均点以上を狙い、評定「5」を取れる科目を少しでも増やしましょう。副教科（実技科目）も内申に含まれるため、作品提出や技能テストにも真剣に向き合ってください。学校の先生との面談では志望校を伝え、内申点アップのアドバイスを積極的にもらうのも有効です。内申は一朝一夕には上がらないため、普段からコツコツ努力を積み重ねて評価を高めましょう。

学力検査対策：

戸塚高校合格には5教科合計で約350点を目標にすると安全圏です。科目別には苦手科目を作らず、どの科目も60〜70点以上を狙いましょう。英語はリスニングと長文読解を重点的に練習し、数学は基礎計算と図形問題を繰り返し演習してミスを減らします。国語は記述問題対策と読解スピードの向上を図り、理科は教科書の実験内容を理解して応用問題に備えます。社会は年号暗記だけでなく資料読み取り問題に慣れておくことが重要です。

特色検査/自己表現検査対策：重要性、出題傾向、対策方法

（※戸塚高校普通科一般では特色検査はありません）音楽コース受検者は実技試験（特色検査）の対策が必要です。課題曲や演奏内容が提示されたら早めに確認し、十分練習を積みましょう。専攻楽器の演奏技術と表現力が評価されるため、日々の部活動やレッスンで実力を高めてください。入学後は基本的に受検時に選択した楽器で学ぶため、得意な楽器で受検するのもポイントです。本番で緊張せず実力を発揮できるよう、人前での演奏経験を積んで度胸を養っておきましょう。
出典：普通科一般コース普通科音楽コースよくあるご質問（横浜市立戸塚高等学校）

面接対策：評価ポイントと練習方法、想定質問例

（※戸塚高校では面接はありません）面接では「本校を志望した理由」「中学校で力を入れたこと」などがよく聞かれます（例えば「部活動から学んだことは？」など）。内容を暗記するより、自分の言葉で明るくハキハキ答える姿勢が評価されます。聞き取れなかった場合に「もう一度お願いできますか」と丁寧に聞き返すなど、誠意ある対応も重要です。学校の先生による模擬面接を受けるなど練習を重ね、落ち着いて話せるように準備しましょう。
出典：普通科一般コース普通科音楽コースよくあるご質問（横浜市立戸塚高等学校）

過去問・模擬試験の効果的な活用法

過去問は夏休み頃から本格的に取り組み始めると良いでしょう。まずは時間を測って解き、解いた後は自己採点と徹底的な解き直しを行います。間違えた問題は何故間違えたかを分析し、類題を学校や塾のテキストで練習して弱点克服に努めます。定期的に神奈川県全県模試などを受験し、自分の得点力の位置を確認することも有効です。模試結果には志望校判定や各教科の偏差値が示されるため、戸塚高校の合格可能性を客観的に把握できます。模試で判定が思わしくない場合は学習計画を見直し、次回までに弱点分野を重点的に復習しましょう。過去問演習→模試→復習のサイクルを回すことで、本番までに得点力と時間配分力を着実に向上させることができます。

まとめ

横浜市立戸塚高等学校の偏差値は58～60程度で、自由な校風と高い進学実績が魅力の市立高校です。受験生にとって十分目指す価値のある学校と言えるでしょう。特に大学進学実績が充実しており、例年多くの卒業生が神奈川大学をはじめ難関私立大学に進学しています。例えば2022年度には神奈川大学に81名、早稲田大学や慶應義塾大学などの難関校にも複数の合格者を輩出しました。

入試は神奈川県の共通選抜で、普通科の倍率は毎年約1.4倍とやや高めです。とはいえ、中学での内申点と基礎学力をしっかり固め、過去問演習で傾向に慣れれば十分合格を狙えます。日々の努力を怠らず合格した先には、充実した高校生活が待っているでしょう。
出典：横浜市立戸塚高校（神奈川県）の偏差値 2025年度最新版（みんなの高校情報）

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この記事を書いた人

ハマジュク編集部

ハマジュク編集部は実際に中学受験を経験した人や、全国トップ20（県内トップ3）の学校に進学した人が揃っています。また、塾講師や家庭教師として、県内のトップ校に進学させる実績や、偏差値を30以上上げて志望校へ合格させた経験を持つメンバーで構成されております。受験や講師としての経験も踏まえて、横浜エリアを中心に中学・高校受験に役立つ情報を発信しています。