【神奈川県立横浜国際高等学校の受験情報完全ガイド】偏差値・進学実績・入試・過去問・評判から受験対策まで解説!

はじめに
横浜国際高校は2008年開校の単位制専門学科校で、国際的な教育に力を入れています。平成26年度には文部科学省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定されており、IB認定校でもあり、ネイティブ教員による高度な英語教育と多様な国際交流を展開しています。例えば、1年次には英語合宿を実施しており、英語スピーチコンテストや姉妹校訪問などの交流行事が豊富なところも魅力です。
出典:概要(神奈川県立横浜国際高等学校)
神奈川県立横浜国際高等学校ってどんな学校? 概要まとめ
基本情報
神奈川県横浜市南区六ツ川1-731に位置する県立高校です。単位制の全日制課程・2学期制となっています。学科は国際科および国際バカロレアコース(IB科)で、平成20(2008)年4月に開校した比較的新しい学校です。さらに平成29(2017)年には「国際情報科」から「国際科」に改編されました。
出典:概要(神奈川県立横浜国際高等学校)
校風・特色
神奈川県立横浜国際高等学校の学風は国際色豊かで、グローバル人材育成を重視しています。教育方針では「自主自立の精神を涵養し、豊かな人間性を育む」と謳われ、冷静な判断力と品格を備えた生徒の育成を目指します。英語教育にも力を入れ、少人数制の英語授業やTOEFL受験による4技能習得を推進しています。また第2外国語としてフランス語・スペイン語・中国語・ハングル・アラビア語・ドイツ語の6言語から選択でき、1年次に選択した言語は3年次まで学べます。さらに、1年次英語合宿や英語スピーチコンテスト、修学旅行、姉妹校訪問など国際交流行事も多彩に実施し、生徒の視野を広げています。これらの教育方針と取り組みにより、グローバル社会で活躍できる生徒育成に取り組んでいます。
出典:特色(神奈川県立横浜国際高等学校)
部活動
本校には多彩な運動部・文化部が設置されており、加入率も高いです。運動部ではサッカー部やバスケットボール部、ラクロス部、バドミントン部などが活発に活動し、文化部では吹奏楽部・演劇部・模擬国連部・茶道部など幅広い部活動が行われています。2024年度には陸上部が横浜市民大会砲丸投げで優勝し、英語ディベートやスピーチ大会でも生徒が上位入賞する実績を上げました。こうした部活動面でも生徒は学校生活を充実させており、学業と両立しながら活発に活動しています。
出典:学校生活(神奈川県立横浜国際高等学校)
制服
制服はオリーブ・デ・オリーブ製の紺色ブレザーが標準服です。入学時にはこのブレザーに約2万5000円の費用が想定されています。
出典:概要(神奈川県立横浜国際高等学校)
教育目標・校訓
神奈川県立横浜国際高等学校の教育方針には「自主自立の精神を涵養し、豊かな人間性を育む」と定められており、これに基づき冷静な判断力と品格を備えた生徒の育成を目指しています。また、外国語教育や国際交流の推進も掲げられ、国際社会で活躍できるリーダーの育成に力を入れています。これらの教育目標により、生徒は国際性と学力を兼ね備えた人材として育てられています。
出典:概要(神奈川県立横浜国際高等学校)
略称
神奈川県立横浜国際高等学校の略称は「YIS(ワイズ)」です。これは英語名(Yokohama Senior High School of International Studies)の頭文字に由来し、公式・非公式問わず広く使われています。実際に神奈川県立横浜国際高等学校のPTA広報誌には「YIS PTA Journal」と表記されており、在校生や保護者の間でも「YIS」の通称で親しまれています。
アクセス
横浜国際高等学校は京急線弘明寺駅からの通学が便利です。駅から徒歩では約20分ですが、弘明寺駅前からバス利用なら「弘明寺口」停留所まで徒歩2分、そこからバス5分乗車し「大池」停留所下車徒歩6分(合計約13分)で到着します。横浜市営地下鉄弘明寺駅からは徒歩約32分、バス利用で約23分、JR戸塚駅東口からはバスで約31分です。学校公式サイトにもルート案内が掲載されており、通学方法の参考になります。
出典:アクセス(神奈川県立横浜国際高等学校)
神奈川県立横浜国際高等学校の偏差値・内申点目安
最新の偏差値
横浜国際高等学校の最新偏差値は63です。2025年版では県内公立20位(全192校中)にランクされており、全国では823位台(約9,124校中)となっています。この偏差値は模試結果を基に算出された目安で、県内公立高校の中堅以上のレベルを示しています。
出典:横浜国際高校(神奈川県)の偏差値 2025年度最新版(みんなの高校情報)
合格に必要な内申点の目安
合格者の平均内申点はおよそ110点台後半です。例えば2024年度の合格者平均は116.2点(9教科合計)で、9教科45点満点のうち約39点に相当します。このため、受験者は9教科合計で約120点前後(各科平均約4点以上)を目指すと合格可能性が高くなります。各年度の合格ラインは年度によって変動しますが、これらの数字を参考に準備することが有効です。
近隣/同レベルの高校との比較
横浜国際高等学校(国際科)の偏差値は約63前後で、県内の同レベル高校(例えば七里ガ浜高校や藤沢西高校など)と同水準です。国際バカロレアコースはやや低く平均60程度です。以上より周辺の同等校とほぼ同じ学力水準です。
出典:横浜国際高校(神奈川県)の偏差値 2025年度最新版(みんなの高校情報)
神奈川県立横浜国際高等学校の入試情報(2025年度版)
募集定員・入試日程
国際科の2025年度募集定員は一般139名、海外帰国20名です。国際バカロレア科は一般20名、帰国5名となっています。入試日程は学力検査が2025年2月14日(金)に実施され、面接や特色検査は2月14日・17日・18日のいずれかに行われます。このように一般と帰国枠で定員が分かれ、中旬の2月に学力検査が行われます。
出典:令和7年度入学者選抜の志願者数等について(神奈川県立横浜国際高等学校)
選考基準
横浜国際高校では調査書・学力検査・特色検査(自己表現検査)の合計1200点で総合評価し、学力検査の配点が最も高く設定されています。具体的には第2学年・第3学年の評定を基にした調査書が400点、5科目(英語×2倍)の学力検査が600点、特色検査が200点という比率です。面接は一般選抜では行われず、自己表現検査(英語の口頭試問)が選考に含まれます。学力検査重視の方式で、総合点の高い順に合格者を決定します。
出典:令和7年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準及び特色検査の概要(神奈川県ホームページ)
学力検査
学力検査は5教科(英語・国語・数学・理科・社会)で行われ、各科目50分です。英語はリスニングを含め英語のみ2倍配点(他科目は各100点)となっています。県公立高校入試は教科ごとに文字数が非常に多いことで知られ、時間配分に注意が必要です。特に英語では長文問題の配点が高く、早い段階で短い問題を解いて長文に時間を割くことが推奨されています。以上のように、全科目50分でしっかり対策が求められます。
出典:公立高校入学者選抜制度の概要(神奈川県ホームページ)
調査書(内申点)
調査書点は第2学年および第3学年の9教科評定を用い、第3学年分を2倍として合計したものが算出されます。例えば2年生評定全教科と3年生評定全教科×2を合算して100点満点に換算します。国際バカロレアコースでは英語の評定が2倍で換算され、加えて「主体的に学習に取り組む態度」の評価も点数化されます。つまり英語や学習態度などが重視される形になっています。
出典:公立高校入学者選抜制度の概要(神奈川県ホームページ)
面接
一般入試では個別面接はなく、特色検査内で英語コミュニケーション能力を評価します。特色検査(英語実技試験)では、まず日本語での質疑応答(面接形式)があり、その後自分の考えを英語で答える課題が課されます。評価は英語によるコミュニケーション力と論理的表現力が重視されます。以上のように事前準備としては、英語で自分の意見を伝える練習が重要となります。
出典:公立高校入学者選抜制度の概要(神奈川県ホームページ)
特色検査/自己表現検査など
横浜国際高校では特色検査(自己表現検査)として英語の口頭試問があります。受検生は面接官から日本語で質問を受け、その内容について英語で回答します。試験では英語によるコミュニケーション能力と論理的思考力を基準に評価されます。例えば自分の意見を英語で述べる問題などが出題され、英会話力と表現力が問われます。このように特色検査で語学力が重点的に見られます。
出典:令和7年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準及び特色検査の概要(神奈川県ホームページ)
合格ボーダーライン予測
合格者の内申点(3年間合計)はおおむね115~120点前後で、例えば内申120点の生徒は5科目合計で約470点(1科目平均約79点)を得点する必要があります。内申125点なら総合約460点(平均77点)です。2023年度は合格者平均内申117点(偏差値換算約63)でした。このように高得点が求められるため、内申点確保と入試点数の両方の対策が重要です。
出典:横浜国際高校の情報(進研ゼミ 高校入試情報サイト)
倍率の推移
過去数年の競争率(倍率)は概ね1.1~1.3倍で推移しています。例えば2022年度は1.19倍、2023年度は1.15倍でした。国際バカロレアコースは変動が大きく、2022年度は約1.9倍、2023年度は約1.3倍となっています。全体として志願者数はやや増減しますが、いずれも1倍台で落ち着いています。
出典:高校(公立)倍率 – 神奈川県の入試情報(進研ゼミ中学講座)
学費
公立高校のため授業料は国の支援制度で実質無償化されています。ただし制服・体育着代や教材・実習費などの私費負担は必要です。例えば入学時には制服約2.5万円、体育着約1.7万円がかかります。年度ごとの教材費や部活動費等を含め、年間で数万円~十数万円程度です。国際バカロレアコースでは2年次に研修費等で約11万円必要となるなど特別費用もあります。このように基本授業料は不要ですが、諸経費はかかる仕組みです。
出典:私費徴収金額一覧(神奈川県立横浜国際高等学校)
推薦入試・帰国生入試など
神奈川県立横浜国際高等学校では一般選抜のほか、海外在住経験者を対象とした「海外帰国生徒特別募集」を実施しています。これは保護者の海外勤務等で継続2年以上外国に在住し、2022年4月1日以降に帰国した人が対象となります。例えば両親の海外赴任で3年間米国に住み、2022年5月に帰国した生徒はこの枠で出願可能です。以上のとおり、横浜国際高校では推薦入試は行わず、帰国生徒向けの特別募集を設けています。
出典:入学希望者の方へ(神奈川県立横浜国際高等学校)
募集人数
令和7年度(2025年度)入学者募集定員は、国際科(普通科)普通枠139名(うち帰国生徒枠20名)と国際バカロレアコース普通枠20名(帰国生徒枠5名)です。すなわち国際科の募集総数は159名、IBコースは25名となります。これらは県教育委員会の公表資料や学校公式サイトで確認できる数値で、年度ごとに変更の可能性があります。このように横浜国際高校では学科ごとに細かく募集人数が設定され、帰国生徒枠も含めて公表されています。
出典:令和7年度入学者選抜の志願者数等について(神奈川県立横浜国際高等学校)
出願書類
出願に必要な書類は、県指定の入学願書(第1号様式)と中学校作成の調査書です。入学願書には顔写真を貼付し、中学校長の証明を受けて提出します。また志願時には受検料(2,200円)の納付とともに、「面接シート」など特色検査実施校指定の書類があれば併せて提出します。以上のように、出願には願書・調査書・受検料納付などが必須で、提出漏れがないよう期限内に手続きを行ってください。
出典:志願のてびき – 全日制の課程・別科(神奈川県ホームページ)
選抜基準
横浜国際高校では公表された選考基準に基づき、複数の要素を総合して選抜が行われます。具体的には中学校の内申点(調査書)と、学力検査(国語・数学・英語3科目、英語にリスニング含む)の得点、さらに小論文(作文)や面接の結果を総合して合否が決まります。国際バカロレアコース志願者には上記に加え、英語による特色検査(自己表現検査)が課されます。例えば学力検査の得点が同点の場合、作文や面接の成績で合否が左右されることがあります。以上のとおり、横浜国際高校の選考は学力だけでなく表現力や意欲も含めた総合的な評価が行われます。
出典:志願のてびき – 全日制の課程・別科(神奈川県ホームページ)
出願期間
令和7年度公立高校共通選抜の出願期間は2025年1月23日(木)から29日(水)までです。この期間中に出願サイトで必要事項を入力し、所定の手続きを行います。例えば1月23日以降にサイトにアクセスし、指示に従って登録を完了させる必要があります。以上の通り、横浜国際高校を含む県立高校の出願は1月23日~29日の期間内に行われます。
出典:令和7年度神奈川県公立高等学校の入学者の募集及び選抜の主な日程等について(神奈川県ホームページ)
書類送付締切日
中学校が作成する調査書等の提出締切日は、2025年2月12日(水)午後4時です。この日までに調査書や面接シートなど必要書類を学校へ郵送または持参して提出します。例えば郵送の場合は2月12日必着となるため、余裕をもって早めに手配する必要があります。また、締切時刻を過ぎると受け付けられないので注意が必要です。以上のように、入試書類は2月12日午後4時までに提出完了しなければなりません。
出典:志願のてびき – 全日制の課程・別科(神奈川県ホームページ)
試験日
学力検査(国語・数学・英語)は2025年2月14日(金)に実施されます。国際バカロレアコース志願者向けの特色検査(英語による作文)は2月17日(月)に予定されています。さらに面接や特色検査は2月14日(金)、17日(月)、18日(火)のいずれかの日程で学校が指定して実施します。以上のとおり、横浜国際高校の入試は2月中旬に集中しており、受験生は全試験日に備えて準備が必要です。
出典:令和7年度神奈川県公立高等学校の入学者の募集及び選抜の主な日程等について(神奈川県ホームページ)
試験科目
入試の学力検査科目は国語・数学・英語(英語にはリスニングテストを含む)の3教科です。加えて作文試験(日本語による論述)と面接(自己表現検査)があります。例えば英語科目ではリスニングも課されるため、4技能対策が必要です。以上のように、横浜国際高校入試では筆記科目だけでなく、作文や面接で意欲・表現力も評価されます。
出典:志願のてびき – 全日制の課程・別科(神奈川県ホームページ)
入学検定料
入学検定料は神奈川県立高校共通で一律2,200円です。出願登録時に検定料納付の手続きを行い、2,200円を納めます。なお、低所得世帯等は条件により半額(1,100円)または全額免除になる制度があります。例えば、納付した検定料は原則返還されないため、手続の内容をよく確認した上で支払いましょう。以上の通り、横浜国際高校受験には2,200円の検定料が必要です。
出典:志願のてびき – 全日制の課程・別科(神奈川県ホームページ)
合格発表日
合格発表は2025年2月28日(金)午前9時に行われます。発表は出願サイト上で公開され、閲覧できない場合は学校窓口で通知書を受け取ります。この日時になったら受験番号を入力し、結果を確認します。以上のように、本校の合格発表は2月28日(金)午前9時です。
出典:志願のてびき – 全日制の課程・別科(神奈川県ホームページ)
過去問の入手方法と活用法
横浜国際高校の合格を目指すには、過去問の徹底活用が合格への近道です。過去問演習によって出題傾向の把握や自分の弱点の発見ができ、本番に向けた効果的な対策が可能になります。例えば、神奈川県の公立高校入試問題は県の教育委員会ウェブサイトからPDFで無料ダウンロードでき、市販の過去問題集(赤本など)も書店で入手可能です。また、一部の高校では学校説明会で過去問が配布される場合もあり、説明会への参加も有益でしょう。早めに過去問を入手して繰り返し解くことで、横浜国際高の問題傾向に慣れ、本番で力を発揮できる準備が整います。
神奈川県立横浜国際高等学校の進学実績
大学合格状況
横浜国際高校では難関大学への合格者が毎年多数出ています。国公立大学から有名私立大学まで幅広い合格実績があり、その総合力の高さが大きな特徴です。例えば2024年度には旧帝大(一橋・東京工業大など)への合格者が計2名、その他の国公立大学合格者が7名でした。また早稲田大学8名、慶應義塾大学15名、上智大学30名など難関私立大学の合格者は合計49名に上っています。このように、同校は国公立・私立ともに幅広い合格実績を毎年残しており、公立トップクラスの進学力を示しています。
出典:合格実績(神奈川県立横浜国際高等学校)
国公立大学 合格実績
横浜国際高校では国公立大学への合格者も数多く輩出しています。特に語学系や地元の国公立大学で強みを見せており、毎年多数の合格実績があります。例えば2024年度には横浜市立大学に10名、東京外国語大学に4名が合格し、2023年度もそれぞれ14名・3名の合格者を出しています。また筑波大学や千葉大学など首都圏の国立大学にも毎年合格者を送り出しています。このように国公立大合格者は毎年数十名規模にのぼり、地元志向の生徒にも国公立進学の道が開かれています。
出典:合格実績(神奈川県立横浜国際高等学校)
私立大学 合格実績
難関私立大学への合格実績も非常に豊富です。早稲田大学や慶應義塾大学といった最難関私大から、MARCH(明治・青学・立教・中央・法政)などの上位私大まで幅広い合格者を毎年輩出しています。例年、早慶上智などの難関私大では合計50名前後、GMARCHレベルの大学でも合計60名前後の合格者数となっており、安定した成果を上げています。例えば2024年度は早稲田大学に8名(前年12名)、慶應義塾大学に15名(前年14名)、上智大学に30名(前年18名)と多数の合格者を出しており、特に上智大学の合格者数は前年から大幅増加しています。このように難関私立大にも強く、語学・国際系に強みを持つ上智大学では30名もの合格者を出すなど顕著な成果を上げています。
出典:合格実績(神奈川県立横浜国際高等学校)
医学部医学科 合格実績
医学部医学科への合格実績は直近では公表されておらず、目立った合格者はほとんどいないようです。これは同校が文系・国際系の進路に力を入れており、医学部志望者の割合自体が低いことが一因と考えられます。実際、2024年度までの公式データでも医学部医学科の合格者数は「-」(非公表)となっており、該当者が見られない状況です。そのため、医学部進学を目指す生徒にとっては同校の環境では十分な実績がなく、必要に応じて外部の予備校等で補完するケースもあるでしょう。
出典:合格実績(神奈川県立横浜国際高等学校)
指定校推薦枠
横浜国際高校は多数の大学から指定校推薦枠(各大学があらかじめ枠を提供する推薦入試)を受けています。早稲田大学や慶應義塾大学、上智大学といった難関私大をはじめ、MARCHなど多数の私立大学で指定校推薦枠があり、成績優秀な生徒が有利に進学できる機会となっています。推薦枠を活用できれば難関大学への進学チャンスが広がりますが、校内選考も厳しく、高い内申成績が求められます。指定校推薦を狙う場合は日頃から成績を上位に保ち、信頼される人物評価を得ることが重要です。
神奈川県立横浜国際高等学校の評判・口コミ
良い評判・口コミ
横浜国際高校は自由な校風と国際色豊かな環境で知られています。実際、「校則がなく、自由な校風です」と評され、生徒はのびのびと学校生活を送れるとの口コミがあります。部活動についても「他校に比べ成績重視よりも楽しくやっている」との声があり、陸上部・チア部・ラクロス部などが活発に活動するイメージです。国際高校の名のとおり姉妹校との海外交流が盛んで、留学制度や海外研修の機会も豊富です。英語教育にも力を入れており、ALT(外国人講師)による英会話や第二外国語の授業が充実している点は生徒に好評です。キャンパスは横浜市郊外の丘の上にあり、緑に囲まれた静かな環境も魅力です(「森に囲まれており別世界。緑が多い」)といった声もあります。総じて、「自分のやりたいことを全力でできる」「努力に対して笑う人がいない」という校風が生徒から支持されており、学業・行事・部活を自主的に楽しめる学校だとの評価が多いです。
出典:横浜国際高等学校 口コミ – 神奈川県の高校(みんなの高等学校)
塾の必要性など客観的な視点
一方で、学習面については「勉強も全て自分次第」という声があり、自主的に計画を立てて取り組む姿勢が求められます。自由な校風ゆえ学校から厳しく勉強を強制されることは少なく、理系志望の生徒には「理系は肩身がせまい」との指摘も見られます。そのため、難関大学や理系学部を目指す場合は塾・予備校で補習する生徒もいるようです。実際、「進学実績は同程度偏差値の平塚江南高校や横浜市立金沢高校より低い」との分析もあり、学力向上には生徒自身の努力や外部支援の活用が不可欠です。要するに、横浜国際高校では自主性次第で大きく伸びる反面、受け身では伸び悩む可能性があります。学校のサポートに加え、自ら計画的に勉強し必要に応じて塾を活用することが、客観的に見た合格へのポイントだと言えるでしょう。
卒業生の声
卒業生からは、横浜国際高校で培った自主性や国際感覚が大学や社会で大いに役立っているとの声が寄せられています。自由な校風の中で自分のやりたいことに挑戦し、努力する姿勢を身につけられたことを財産と感じる卒業生が多いようです。ある卒業生は「努力に対して笑うような人はいない」環境だったと振り返り、周囲のサポートのおかげで安心して勉学や活動に打ち込めたと述べています。特に国際バカロレア(IB)コースの卒業生からは、「IB生は別格」と評されるほど高度な教育を受け、海外のトップ大学に次々合格するエリートを輩出しているとの誇りが語られています。実際にIBコースからは英検準1級レベルの英語力を持つ帰国生・ハーフの生徒が集い、世界の難関大学へ進学したとのエピソードもあります。総じて卒業生たちは「横浜国際で過ごせて良かった」と口を揃えます。国際色豊かな友人や先生方との出会い、充実した学校行事や部活動の思い出が人生の財産になっており、「世界市民としての視野と自主性を養えた」との声が多く聞かれます。このように卒業生の評判も上々で、横浜国際高校での学びが次のステージにつながっていることが伺えます。
出典:横浜国際高等学校 口コミ – 神奈川県の高校(みんなの高等学校)
神奈川県立横浜国際高等学校の受験対策と勉強法
横浜国際高校に合格するためには、計画的な学習と特色ある試験への対策が欠かせません。入試の成績(学力検査)と内申点(中学校での評定)の両方が合否を左右するため、中学1・2年生のうちからコツコツと内申点を積み上げ、3年生では本格的な受験勉強に取り組む必要があります。ここからは、合格に向けた年間学習計画の立て方や内申対策、5教科別の学力検査対策、さらには横浜国際高校特有の特色検査(英語面接)や面接試験への対策ポイント、そして併願校の選び方まで、総合的な受験対策法を解説します。
合格に向けた年間学習計画の立て方
合格に向けては早い段階からの計画的な学習が重要です。中学3年生になってから慌てるのではなく、中学1・2年生の内容から基礎固めを進めておきましょう。まずは自分の現在の学力を把握し、志望校とのギャップを確認します。その上で長期の学習計画表を作成し、夏までに主要単元の復習と基礎固め、秋以降は過去問演習と応用力強化といった具合に、時期ごとの目標を設定します。例えば3年生の夏休み終了時までに5教科の基礎を一通り固めることを目標とし、9月以降は入試形式の問題演習に重点を置く計画です。週単位・日単位でもスケジュールを立て、毎日の学習習慣を定着させましょう。部活動引退後の夏から一気に勉強時間を増やす生徒も多いですが、理想は中3の春頃から徐々に勉強時間を確保していくことです。年間計画は状況に応じて見直しつつ、「志望校合格」というゴールから逆算した勉強計画を立てて着実に実行していきましょう。
内申点対策:重要性と目標設定、具体的な対策法
神奈川県公立高校入試では、中学校での内申点(調査書点)が合否に大きく影響します。横浜国際高校を目指す場合、できればオール4以上、可能なら5科は5が複数取れると安心です。まず目標とする内申点を設定し、各定期テストでその得点目標をクリアできるよう計画します。具体的な対策としては、日頃の授業態度や提出物も評価対象になるため、授業での発言・積極性や宿題・レポートの期限遵守を徹底しましょう。定期テストでは、主要5教科はもちろん副教科も含めバランスよく高得点を狙うことが必要です。副教科は範囲が限定されているため、教科書ワークや学校配布プリントを繰り返し復習して満点を目指す戦略が有効です。また、英検や漢検などの検定取得や生徒会・委員会活動への参加は加点要素(みなし満点)になる場合がありますので、積極的に挑戦すると良いでしょう。内申点アップには日々の積み重ねが肝心です。「授業→家庭学習→定期テスト」のサイクルをしっかり回し、3年次の内申で目標点を達成できるよう計画的に取り組みましょう。
学力検査対策:
5教科合計の目標点/科目ごとの目標点
横浜国際高校の学力検査(筆記試験)は5教科500点満点です。例年の合格者平均点はおおよそ390~410点前後と言われています。安全圏を狙うなら5教科合計で400点以上(1科目平均80点)を目標に設定すると良いでしょう。科目ごとの目標としては、得意科目で確実に高得点を取り、苦手科目も平均点以上を確保する戦略が必要です。例えば英語や国語が得意な生徒はそれぞれ80~90点を狙い、苦手な理科や社会でも60~70点は取れるよう対策します。5教科のバランスを見ながら、合計点で目標を達成できる配点計画を立てましょう。
出典:Q&A(神奈川県立横浜国際高等学校)
科目別対策ポイント
- 英語:横浜国際高校を志望する生徒にとって英語は重要科目です。リスニング・長文読解・英作文とバランスよく出題されるため、日頃から音読や英作文練習で表現力を鍛えましょう。長文読解では文章量に慣れることが大切です。過去問や類似問題で速読演習を積み、時間内に読み切る練習を繰り返してください。また、神奈川県公立英語はリスニングの比重も高いので、学校配布の音声教材や市販のリスニング問題集で耳を慣らしておくと安心です。
- 数学:計算と図形分野で満遍なく出題され、難問というよりはミスなく解き切る正確さが求められます。教科書の基本問題から標準問題まで繰り返し解き、ケアレスミスを減らす訓練をしましょう。神奈川県の数学は大問の(1)で基本、小問の後半~(2)(3)で応用という構成が多いので、基礎満点+応用で部分点を取る戦略が有効です。また証明問題など記述も出るため、自分の言葉で解答を書く練習もしておきます。
- 国語:長文読解(小説・論説)と古典、作文が出題されます。長文は設問数も多いため、日頃から文章を素早く読みポイントを掴む練習が必要です。記述問題では字数制限内で適切に答える練習を重ねましょう。古典は難解ではありませんが、古語の意味や歴史的仮名遣いなど基礎知識を暗記しておくと得点しやすいです。作文はお題に沿って120字程度で書かせる問題が多いので、起承転結を意識した文章構成を事前に練習しておきます。
- 理科:幅広い分野からまんべんなく出題されるので、教科書の実験・資料を一通り理解することが重要です。計算問題(化学の質量計算、物理の公式など)は定番なので、公式の使い方を練習帳で習熟しましょう。生物・地学分野は用語暗記だけでなく、グラフの読み取りや作図問題も出ます。特に天体分野(星の動きや月の満ち欠け)や電流回路などは頻出なので重点的に演習します。苦手分野は早めに克服し、5分野バランスよく点を取れるようにしましょう。
- 社会:地理・歴史・公民の総合問題が出ます。まず重要用語の暗記(地理の国名・地名、歴史の年号・人名、公民の制度・条文など)を徹底してください。地理では地図や統計グラフの読み取り問題が多いため、資料集を活用して慣れておきます。歴史は年代整序や因果関係を問う問題が増えているので、単独暗記ではなく流れで理解する勉強が効果的です。公民は時事問題も絡めて出題されることがあるため、憲法改正やSDGsなど最新の話題にも目を通しておくと安心です。社会は一問ミスがそのまま点差になる科目なので、ケアレスミス防止のため直前期に一問一答形式で総点検すると良いでしょう。
おすすめ参考書・問題集
横浜国際高校を目指す受験生におすすめの参考書・問題集をご紹介します。
- 『神奈川県 高校入試過去問題集』(声の教育社)…神奈川県の過去問が解答解説付きで5年分程度収録されています。時間配分の練習や出題傾向の把握に最適です。巻頭には傾向分析も載っているため、まずはこの過去問集で県入試の全体像をつかみましょう。
- 『全国高校入試問題正解 英語リスニング』(旺文社)…リスニング対策には全国の入試音源が収録されたこの問題集がおすすめです。神奈川の入試形式に近い問題も多く、付属CDや音声ダウンロードで繰り返し耳を慣らせます。
- 『最高水準問題集 数学』(旺文社)…数学で高得点を狙うなら応用問題にも挑戦したいところです。この問題集は難度の高い良問が揃っており、思考力を養うのに役立ちます。基礎固め後の発展教材として活用してください。
- 『歴史漫画』(学研など)…社会の歴史分野が苦手な生徒には、学習漫画で流れを掴む勉強法も効果的です。楽しみながら通史を理解でき、記憶にも残りやすくなります。漫画で概要を掴んだあと教科書に戻ると理解が深まります。
その他、塾の先生や先輩から勧められた教材があればそれも活用し、自分に合った参考書で効率よく学習を進めましょう。
特色検査/自己表現検査 対策:重要性、出題傾向、対策方法
横浜国際高校の特色検査(自己表現検査)は、一般入試の学力検査とは別に課される選抜要素です。同校では英語による面接形式の特色検査が実施されます。面接時間は約5分程度で、入室から退室まですべて英語で進行します。内容は英検の面接(準2級程度)に近く、受験生の英語でのコミュニケーション力や表現力を見るものです。具体的には、最初に紙に描かれたイラスト(2枚)について簡単な質問をされ、続いてその2枚の絵を使って自分でストーリーを作り英語で述べる課題があります。だいたい4~5文程度の英語で物語を組み立てることが求められます。その後、面接官から日常的な質問(例:「学校で好きな科目は?」「将来の夢は?」など)に英語で答えるやりとりがあり、終了という流れです。対策方法としては、まず英語で自己紹介やスピーチをする練習を重ねておくことが重要です。1分程度で自分のことを話す練習や、与えられたテーマで即興で話す訓練が効果的です。また、絵を見て状況を説明したり物語を作ったりする練習も必要です。市販の英語面接対策本(英検2級・準2級用など)にある絵描写問題を活用し、英文を組み立てる練習をしましょう。当日は緊張しますが、沈黙せず簡単な表現でもいいので伝えようとする積極性が評価されます。笑顔であいさつし、聞かれたことに“Yes, …”から始めて答えるなどコミュニケーションの基本を押さえましょう。特色検査は配点割合こそそれほど大きくありませんが、横浜国際高校では合否を分けるポイントにもなり得ます。英語面接で自己アピールできるよう十分に準備をして、本番に臨んでください。
出典:Q&A(神奈川県立横浜国際高等学校)
面接対策: 評価ポイントと練習方法、想定質問例
横浜国際高校一般入試では、学力検査と特色検査(英語面接)のほかに日本語での面接試験は課されていません(特色検査が英語面接に相当)。したがって一般的な面接対策は不要ですが、英語面接に関して前述の通り準備が必要です。一方、帰国生特別募集などの場合は別途日本語面接が課されるケースもあります。その場合の評価ポイントは志望動機の明確さ、本校で学びたいこと、将来の目標などが一貫しているかどうかです。練習方法として、自分の言葉で志望理由や中学校で頑張ったことを1~2分程度で話す練習をしましょう。想定質問例としては、「本校を志望した理由を教えてください」「中学校生活で印象に残っていることは何ですか」「将来どのような国際人になりたいですか」といったものが考えられます。これらに対し、自分の経験や考えを交えて具体的に答える練習をしてください。面接官の目を見てハキハキと答える態度も評価につながります。なお、英語面接の場合でも基本的なマナー(入室時のノック・あいさつ、退出時のお礼)は大切です。日本語・英語問わず、面接では「明るく元気に」「はきはきと」が好印象を与えるポイントです。想定問答集を作って練習し、自信を持って面接に臨みましょう。
出典:令和7年度神奈川県公立高等学校入学者選抜における特色検査、面接(特別募集)の学校独自の提出書類の様式(神奈川県ホームページ)
過去問・模擬試験の効果的な活用法
過去問と模擬試験は受験勉強の仕上げに欠かせないツールです。過去問は神奈川県入試の傾向を把握し時間配分に慣れるために積極的に活用しましょう。直近5年分程度の過去問を解くことで、よく出る問題パターンや自分の弱点分野が見えてきます。過去問を解く際は、本番と同じ50分×5教科の時間設定で通し演習を行い、実践力を鍛えます。解きっぱなしにせず、解答解説を熟読し間違えた問題はやり直すことで得点力が向上します。また、模擬試験(全県模試など)も積極的に受験しましょう。模試は現在の志望校合格可能性を知るだけでなく、他校受験生との比較で自分の位置を確認する良い機会です。模試結果の弱点分析シートを活用し、苦手分野を重点的に復習することで効率よく学力を伸ばせます。特に12月~1月の模試は志望校判定の精度も高まるため、最終的な勉強計画の調整に役立てましょう。過去問演習と模試受験を通じて、本番同様の緊張感に慣れ、時間配分や問題の取捨選択の感覚を身につけてください。最後の仕上げには、直前期にもう一度過去問を解き直し、点数の伸びを実感できれば自信を持って試験本番に臨めるでしょう。
おすすめ併願校パターン
横浜国際高校を第一志望とする場合、私立高校の併願校選びも重要です。地域性と難易度を考慮し、同程度またはやや易しめの私立高校を組み合わせて併願するのが一般的です。具体的には、横浜隼人高校(国際語科)は横浜市内の私立で国際科を設置しており、横浜国際に近いグローバルな校風から併願先に選ぶ受験生が多い傾向です。また横須賀学院高校(S選抜コース)は難関大進学を目指すコースがあり、偏差値帯も近いため併願に適しています。同じく桜美林高校(特別進学コース)も中堅上位の私立で、合格圏の広い併願校として検討されます。このほか、女子であれば英語教育に定評のある横浜英和女学院や山手学院などを、男子であれば鎌倉学園や逗子開成などを併願するケースも見られます(志望校のレベルや居住地によります)。併願校を選ぶ際は、「最悪そこに通うことになっても納得できる学校か?」という視点も大切です。公立入試は一発勝負のため、万一の場合に備えて進学先を確保しておく安心感は大きいでしょう。複数の併願校を受験する場合、受験日程が重ならないよう注意しつつ、学力偏差値に1ランク余裕のある私立を1~2校選んでおくと安全圏が広がります。これらの併願校を確保しておけば、公立入試で残念な結果になった場合でも進路の選択肢が確保できます。自分の学力・志望に合った併願校パターンを早めに検討し、出願準備を進めておきましょう。
まとめ
ここまで、神奈川県立横浜国際高等学校の基本情報から偏差値や内申点の目安、入試情報、進学実績、評判・口コミ、そして受験対策まで幅広くご紹介してきました。横浜国際高校の魅力や特色について理解が深まり、この学校を志望する理由も一層明確になったのではないでしょうか。確かに合格には、高い偏差値に見合う学力と計画的な努力が求められますが、その先には充実した高校生活が待っています。ぜひ志望動機を改めて胸に刻み、合格に向けて前向きに学習に取り組んでいきましょう。日々の努力を積み重ねていけば、きっと合格への道筋が開けてくるはずです。