集団指導塾と個別指導塾の違いは?それぞれを比較し向いている人の特徴を解説
子どもを塾に通わせると決めたものの「集団指導と個別指導の違いが分からない」「どっちが子どもに向いているのか判断できない」と悩んでいる人はいませんか。
個別指導と集団指導には、それぞれ特徴や料金、効果など異なる部分が多くあります。
子どもの性格によって合う合わないもあるでしょう。そこで本記事では集団指導塾と個別指導塾の違い、メリットとデメリットをまとめました。
「せっかくお金を払って通わせるのなら、しっかり成果がほしい」という人は、ぜひ最後まで読んでください。
集団指導塾と個別指導塾を比較
集団指導塾と個別指導塾には料金やカリキュラム、授業スタイルなど、さまざまな違いがあります。
ここでは集団指導塾と個別指導塾の特徴を詳しくまとめました。
集団指導塾 | 個別指導塾 | |
---|---|---|
料金 | 個別指導塾と比較して割安 | 集団指導塾と比較して割高 |
授業スタイル | 大勢で授業を受ける。学校のような雰囲気 | マンツーマン、または少人数での授業 |
カリキュラム | 塾で決められたカリキュラム | 生徒のレベルに合わせたカリキュラム |
教師 | 経験豊富な講師から学べる | 自分に合った講師を選べる可能性がある |
学習スケジュール | 時間割が決められている | 曜日や時間を選べる可能性がある |
集団指導塾とは?
集団指導塾とは、1クラスに大勢の生徒を集め、一人の講師が授業をする学校スタイルの塾のことです。
1クラス10人のところもあれば、20〜30人以上を集めて指導する学習塾もあります。
このスタイルでは多人数を一人の講師が教えることになるため、あらかじめ決められたカリキュラムの授業です。
学校の授業と同じスタイルなので、子どもの学力によっては勉強についていけない子どもが出てくるでしょう。
そのため、塾に入る際に学力テストが行われるのが一般的です。
個々の学力をある程度把握し、同じレベルの子どもを集めて授業を行います。
学力テストは定期的に行われ、テストの結果や理解度、学習ペースに合わせて、再度クラス替えを行います。
集団指導では個別のように一人ひとりに合わせた指導はできませんが、クラス替えを定期的に行えば、子どもの学力レベルに合わせた指導が可能です。
一緒に学ぶ大勢の子どもがいるため、事前に塾側が組んだカリキュラムに合わせて授業が行われます。
一般的に学習塾の授業は学校よりもハイペースで行われるのが特徴です。
個別指導塾とは?
個別指導塾とは、少人数で指導を受けるスタイルの塾です。一般的に1人の講師に対して1人、または2〜4人程度の人数で学びます。
子どもの学力レベルや性格に合わせて、きめ細かい指導が受けられる点が魅力です。
マンツーマン指導の場合は、ホワイトボードと生徒の席が置いてある小さな部屋で行うのが一般的です。
2~4人の場合は講師が巡回しながら指導をするか、小さめの教室でホワイトボードを使って授業をするスタイルがあります。
個別指導の場合は、周囲に気を遣う必要がないため、自由に質問が可能です。
そのため、子どもの学習に対する積極性や理解力が向上する傾向があります。
また、授業の内容も説明を中心に進めるか、問題演習形式で進めるかは、生徒の学力レベルや時期(学力テスト前や入試直前など)によります。
カリキュラムも生徒の学習スピードに合わせて組まれるため、自分のペースで学べる点がメリットです。
ただし、個別指導は講師との相性や費用が高くなるなどのデメリットもあります。
個別指導と集団指導のどちらが良いかは、子どもの性格や学力レベル、学習ペースによって異なります。
自分の子どもに合っている指導スタイルが分からない人は、学習塾で相談してみましょう。
集団指導塾のメリット・デメリット
集団指導塾のメリットとデメリットをまとめました。自分の子どもにどちらが向いているのか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
集団指導のメリット | 個別指導よりも割安で通える カリキュラムがあるため、学習計画が立てやすい 学校以外の友人ができる 集団で勉強するため競争心が刺激される 学習習慣を身に付けやすい |
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集団指導のデメリット | 授業についていけない場合もある 定期テストでクラス替えがある 自己都合で授業の振り替えができない カリキュラムの変更ができない |
集団指導塾のメリットは交友の場が広がり、モチベーションアップに繋がる
集団指導塾のメリットは、一緒に勉強する仲間ができる点です。学校とは異なり、同じ目標に向かってがんばるため、競争心が刺激され、モチベーションアップに役立ちます。
同じ目標を持った友達がいるので今の成績や、志望校に合格できる確率など、自分の現状を客観的に見られるようにもなるでしょう。
塾には他の学校に通っている子どもたちも来るため、新しい出会いの場にもなります。
学校とは違う交友関係を持てるため、勉強だけでなく、プライベートでも充実するでしょう。
また、集団指導を行っている塾では、経験豊富な熟練した講師の授業が受けられる点も大きなメリットです。
受験対策のノウハウも心得ているので、レベルの高い授業が受けられます。
集団指導では、個々の学力レベルが分かりやすいため、焦りから子どもが真面目に授業を受ける傾向があります。
真面目に勉強していくことで、理解度が深まり、少しずつ学習に前向きになる子どももいるようです。
そのため、子どもに勉強する習慣を身に付けさせたいのなら、学習塾に通うのがおすすめです。
ほかにも費用面で集団学習塾はメリットがあります。個別指導よりも講師の人件費が安いため、月謝も安くなる場合がほとんどです。
料金設定は学習塾によってさまざまですが、個別指導よりは安くなるため、月々の負担が心配な人は集団指導塾を探してみましょう。
集団指導塾のデメリットは子どものペースに合わせた指導はできない
集団指導のデメリットは、子どもの個性や都合に合わせて学習できない点にあります。
個別指導とは異なり、カリキュラムが固定されているため、状況に合わせた融通もききません。
そのため、学習塾以外に部活動や習い事などがあれば、スケジュールがかぶってしまい通えない日もでてくるでしょう。
また、集団指導では、講師1人が大勢の指導をするため、一人ひとりに気を配ることはできません。
質問もその都度受け付けることができないため、子どもの理解度によっては授業に遅れることもあるでしょう。
一般的には、引っ込み思案な性格やマイペース、競争が苦手な子どもには、集団指導塾は合わない傾向があります。
子どもが過度なストレスを抱えると、逆に勉強嫌いが加速する恐れもあるため、集団指導にするか、個別指導にするかは慎重に検討する必要があります。
個別指導塾のメリット・デメリット
ここでは個別指導塾のメリットとデメリットを詳しく解説します。子どもの性格や学習レベルを考えながら、向いているか慎重に判断してください。
個別指導のメリット | 子どもの理解度に合わせて授業が受けられる 授業日の変更や通う頻度など柔軟に対応してもらえる 分からないことは都度質問ができる 必要な教科のみ教えてもらうこともできる |
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個別指導のデメリット | ライバルがいないため緊張感がない 自分の学習速度や学力レベルを客観的に理解しにくい 講師との相性が大きく影響する 費用が割高 |
個別指導塾のメリットは子どもの理解度に合わせて勉強ができる
個別指導塾のメリットは、子どもの理解度に合わせて授業がすすむ点です。
個別指導塾では、生徒の数が1人、または2〜3人のため、子どもの学力レベルを重視してもらえます。
たとえば、苦手教科のみ集中的に教わったり、試験のポイントだけを押さえたりもできるため、無駄な授業を受ける必要がありません。
もし理解できないところがあっても、立ち止まって反復し、知識が定着するまで学ぶことも可能です。
集団指導と異なり、子どもに合わせたカリキュラムを組んでもらえるため、無駄なく学べる点が魅力です。
また、人数が少ないため、周囲を気にせずに質問がしやすい雰囲気もあります。
分からないことを都度解消しながら学習できるため、子どもの理解度や学習意欲が向上します。
スケジュール調整も柔軟にしてもらえるため、部活動や習い事と両立したい方にもよいでしょう。
ほかにも講師との信頼関係が生まれやすいのも個別指導の特徴です。
少人数で授業を受けるため、必然的に話す機会が増え、講師を身近な存在に感じるようになります。
勉強に関する悩みや不安を打ち明けやすくなるため、ストレスをため込むことなく学習できる点がメリットです。
「勉強に集中できない」「基礎ができていない」など、子どもの性格や状況に合わせた対応を望むのなら、個別指導塾がおすすめです。
個別指導塾のデメリットはライバルがいないので緊張感がない
個別指導塾のデメリットとしては、一緒に勉強できる仲間がいないため、緊張感がないことがあげられるでしょう。
集団指導ならライバルがいるため、競争意識が生まれますが、個別指導はマイペースに授業を進めていくスタイルなので、どうしてもメリハリがなくなります。
そのため、定期的に模試試験を受けたり、学校の学力テストでライバルを見つけたり自分で工夫していく必要があるでしょう。
また、個別指導の場合は、講師との距離が近いため、雑談をしてしまいカリキュラム通りに進まないケースもあります。
講師の責任でもありますが、個別指導は自己管理ができない子どもには甘えにもつながるため注意が必要です。
個別指導は費用面でも、集団指導に比べて割高になる傾向があることも知っておきましょう。
個別指導は、講師を独占することから、人件費がどうしてもかかってしまいます。
そのため、集団指導と比べるとやや割高に設定している学習塾がほとんどです。
子どもは集団指導塾と個別指導塾のどちらに向いている?
自分の子どもが集団指導塾と個別指導塾のどちらが向いているか、まだまだ決めきれない人もいるでしょう。
学習塾を選ぶとき学力レベルを重要視する人がいますが、成果を求めるのなら子どもの性格によって決めるほうが効率的です。
そのため、ここでは集団指導塾と個別指導塾、それぞれ向いている子どもの性格をまとめました。
あくまでも一般論ですが、個別指導と集団指導のどちらにするかで迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
集団指導塾に向いている子どもの特徴
集団指導に向いている子どもの特徴
- 社交的で集団行動が得意
- 競争心がある
- 勉強する習慣があり、スケジュール管理ができる
- もっとレベルの高い授業を受けたい
集団指導塾が向いているのは、一般的には社交性が高い子どもです。
集団で和気あいあいと過ごすことを好むので、初めて会う人とでもすぐに仲良くなれます。
人間関係のストレスが少ないため、学習塾でも気負わず、すぐになじんで勉強に集中できるでしょう。
また、負けず嫌いな性格なら競争心でさらにモチベーションアップができる場合もあります。
学習塾では有名講師や熟練講師が在籍し、学校よりレベルの高い授業を受けられる傾向があります。
そのため、もっとレベルの高い授業や指導を受けたい人は、集団指導塾を選ぶほうがよいでしょう。
個別指導塾に向いている子どもの特徴
個別指導に向いている子どもの特徴
- 勉強の仕方が分からない
- 苦手科目がある
- 学校の授業についていけない
- 学習塾と部活動や習い事を両立させたい
- 他人と競争することが苦手
個別指導塾は、どちらかというとあまり勉強が得意ではない子どもに向いています。
学校の授業についていけず、学習の習慣もないことから、勉強の仕方が分からないという子どもは、個別指導塾でマンツーマンで教えてもらうほうがよいでしょう。
また、個別指導塾なら子どものペースに合わせてカリキュラムを組んでくれます。
苦手な科目や分からないところを重点的に学ぶこともできるため、焦らずじっくり学習に取り組めるでしょう。
他人との競争に苦手意識がある子どもは、大勢で学ぶとストレスを感じるものです。
そのため、子どもの性格や学力レベル、学習ペースに合わせた指導を求めるのなら、個別指導がおすすめです。
まとめ
個別指導塾と集団指導塾のどちらがよいかは子どもの性格や学力レベルによって異なります。
子どもの状況をしっかり確認してから、もっとも合うと思える学習塾を探してあげましょう。
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